サイズ/品位/重さ/発行枚数
直径: 3.0cm
品位: 金1000(純金)
重さ:20g
発行枚数:1100万枚
※パックに目立つ傷や折れがあった場合は買取価格から1,000円、割れや欠けがあった場合は買取価格から2,000円引いた価格となります。
※金相場に合わせた金額ですので、到着日の買取価格で買取いたします。
※御在位10万円プルーフ(昭和62年)は、ケースなど付属品がすべてある場合の価格です。
付属品がない場合、買取価格から2,000円引いた価格となります。
※通常版もプルーフ版もどちらも同じサイズ、重さ、品位です。
天皇陛下御在位60年記念10万円金貨とは
昭和天皇陛下の御在位60年を記念して発行された記念硬貨で、日本で初めて発行された記念金貨でもあり買取価格も額面より高額です。
また、このコインは1988年のコイン・オブ・ザ・イヤーでベスト・ゴールド・コインを受賞しています。
出典:造幣局:賞を受賞した貨幣
1986年(昭和61年)11月10日に法律第38号による臨時補助貨幣として1000万枚発行され、当時はかなりの話題となり抽選券が配布され発売されています。さらに、翌1987年(昭和62年)5月13日に100万枚が追加発行され、そのうちの 12万4513枚がプルーフ金貨です。
また、近代の日本では珍しい金貨であり、10万円という非常に高価な貨幣です。
デザイン案は日本画家の平山郁夫氏。
表面には、水をイメージした模様の上に鳩が彫られています。
水は日本の自然と稲作文化を象徴するものとして選ばれました。
そして、鳩は平和の象徴を意味しています。
裏面は、皇室の紋章である菊の御紋章が彫られています。
その周囲を「製造年」「御在位六十年」「拾万円」「日本国」といった文字が囲んでいます。
出典 造幣局:天皇陛下御在位60年記念100,000円金貨幣
天皇陛下御在位60年記念10万円金貨の実際の価値とその理由
額面では10万円の金貨ですが、もっと価値がある理由や金そのものとの相場の違いなどを知っておくことで、実際に売却を考えた時の参考になります。
御在位60年10万円金貨の実際の価値
実は、天皇陛下御在位60年10万円金貨は古銭市場で10万円以上の価値があります。
つまり、現金として使うよりも売った方が確実に得をするんです。
ですが、本来10万円分の貨幣がなぜ高額になっているのでしょうか?
その理由は、この硬貨の素材となっている「金」にあります。
買取価格が10万円を超えるのはなぜ?
天皇陛下御在位60年10万円金貨の価値が上がった理由は、ずばり金の高騰です。
金という素材は日々価格が変動していて、金貨はその影響を受けます。だとしても、これほどの差が出るのは不思議ですよね。天皇陛下御在位60年記念10万円金貨の価値がなぜここまで高いのか。
その理由をひも解いていきましょう。
高値の理由は金含有量の多さ
天皇陛下御在位60年10万円金貨は金100%で作られています。
つまり、金としての品質がとても高い純金製品なのです。
そのため、金の相場を参考したうえで高値がつけられています。ですが、金が高いのは昔も同じだと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
それだと、今になって10万円金貨の価値が上がっているのはおかしく思えるかもしれません。しかし、金の価値は昭和末期と比べても驚くほどに上昇したのです。
10万円金貨の価格がここまで上がったのも、この高騰の影響を受けたからです。
高騰し続ける金の価値
天皇陛下御在位60年10万円金貨が作られたのは昭和61年と62年です。
昭和末期の金相場は1gで2,000~2,400円程度でした。
天皇陛下御在位60年10万円金貨は20gの純金でしたね。
1枚を作るのに必要なコストはせいぜい4~5万円程度だったんです。
ですが、2005年頃から金相場は上がり続けています。
2023年9月現在では、1gで1万円を超えるほど金相場が高騰しているのです。
※2024年6月現在では1g=12,924円
金価格推移 地金価格
金相場:1g=9,910円 ※2023年09月15日 09:30公表(JST)
出典:田中貴金属協業株式会社
金相場が”1g=9,910円”ということは、20gの純金で造られている天皇陛下御在位60年10万円金貨は、金相場に基づいて計算すると”20g=198,200円“になりますよね。
しかしながら、現在での買取価格は金相場より低い184,300円です。 ※2023年09月15日 09:30公表(JST)
どうして?金貨の買取価格が、金相場に一致しないのですか?
実際の金相場と買取価格のズレの正体
2023年09月15日時点で、20gの
金の価値は198,200円です。
ですが、同日の天皇陛下御在位記念10万円金貨の
買取価格は184,300円と下がってしまいます。なぜ
金相場より買取価格が下がってしまうのでしょうか。
その理由は、天皇陛下御在位記念10万円金貨を溶かして金に換えてはいけないからです。
溶かせない以上は金地金としては取引できないため、価格も完全に一致はしません。
あくまでも金の相場を参考に値段をつけているだけなのです。
※色々な金貨の買取価格一覧は日本の記念金貨・銀貨の買取価格にてご覧頂けます。
では、なぜそもそも天皇陛下御在位記念10万円金貨は溶かせないのでしょうか?
それは、この天皇陛下御在位記念10万円金貨が使用可能な現行貨幣であること。
そして、現行貨幣を守るための「貨幣損傷等取締法」が関係しています。
現行貨幣を守る「貨幣損傷等取締法」
貨幣損傷等取締法は、現行の貨幣を傷つけて使えなくすることを禁止する法律です。
硬貨を割ったり穴を開けたりするような行為が罰則の対象になります。
もちろん、硬貨を溶かして地金にするなんてもってのほかです。
また、硬貨を溶かして地金にすることを前提とした取引も違反行為に当たります。
実際に溶かさなければ地金として取引してもいいということでもありません。
地金の価格で取引している時点で、溶かすことを前提にしていると判断されます。
天皇陛下御在位記念10万円金貨は、財務省が現行貨幣と認めている硬貨です。
つまり、貨幣損傷等取締法の対象であり溶かすことが許されません。
そのため、買取価格が金相場と完全には一致しないのです。
10万円金貨。20gの買取価格と30gの買取価格の違い
額面が10万円の記念金貨はもう一種類存在します。
それは、天皇陛下御即位記念10万円金貨です。
この金貨は、平成天皇の即位を記念して平成2年に作られました。
表面には、鳳凰と吉兆を意味する瑞雲が描かれています。
裏面は菊の御紋章と、それを囲うように桐と唐草が彫られています。
さらにその外を「御即位記念」、「日本国」、「10万円」、「平成2年」の文字で囲うデザインです。
天皇陛下御即位記念10万円金貨(30g)の買取価格
天皇陛下御即位記念10万円金貨の買取価格はこちらで確認できます。
天皇陛下御在位60年10万円金貨よりも買取価格が高くなっていますね。
同じ金貨でもこれだけの金額差が出るのはちゃんとした理由があるんです。
10万円金貨の買取価格に差があるのはなぜ?
そもそも、天皇陛下御即位記念10万円金貨の重量は30gで、御在位60年の20gより10g重くなっています。
その分金の含有量も多くなるため価値は高くなります。さらに、発行枚数が少なめだったので希少価値という意味でも高めです。
天皇陛下御在位60年記念の10万円金貨は2年で1,100万枚が発行されました。それに対し天皇陛下御即位記念は200万枚なので、5分の1程度以下になります。希少価値と金の含有量、このふたつの要因から買取価格に差がでているのです。
10万円金貨をお持ちの方の多くは、100円銀貨もお持ちの方が多いです。
古銭買取価格:100円銀貨(稲・鳳凰・五輪) もぜひお目通しくださいませ。
天皇陛下御在位60年10万円金貨には偽物が多い
天皇陛下御在位60年10万円金貨には残念ながら偽物が多く存在します。
額面の高い硬貨は偽造のターゲットになりやすく、10万円金貨もその例にもれませんでした。
特に、天皇陛下御在位60年記念10万円金貨の偽物は多く作られていた過去があります。
この偽物をめぐって大きな騒動に発展したのです。
金貨フィーバーと大量の偽造事件
天皇陛下御在位60年記念10万円金貨は、金貨フィーバーを巻き起こすほどの人気ぶりでした。
それは、金貨を購入するための抽選券が配布されるほどの盛況ぶりだったのです。
しかし、1990年になると在位60年記念金貨が大量に偽造されていることが発覚しました。
その枚数は10万枚を超えていると正式に発表されています。
被害額にしてみれば100億円を超える大損失でした。
国際的な偽造グループの関与も疑われていましたが、真相は闇の中です。
天皇陛下御在位60年記念10万円金貨の真贋の見極め方
いざ売りたいとなった時に偽造コインでは当然買い取ってもらえないため、天皇陛下御在位60年10万円金貨を取引する際は真贋の見極めが重要です。
真贋の見極めに使えるポイントは以下のふたつです。
それぞれ詳しく解説していきます。
大きさと重さを確認する
まずは、手元の天皇陛下御在位60年記念10万円金貨の大きさと重さを計ってみましょう。
天皇陛下御在位60年記念10万円金貨の大きさは直径3cmです。
硬貨の大きさは正確に製造されているので、少しでもズレがあれば偽物と言えます。
大きさが同じであれば重さも計ってみましょう。
天皇陛下御在位60年記念10万円金貨の重さは20gです。
混ざりもののない純金製である以上、重さにも誤差は出にくくなっています。
1g以上の誤差があれば間違いなく偽物です。
磁石を使って調べる
もうひとつ、純金製であることを利用した調べ方があります。
それが、磁石に近づけてみるという方法です。金は磁石にくっつかない金属なので、純金製の硬貨も磁石には付きません。
つまり、天皇陛下御在位60年記念10万円金貨は磁石に引き寄せられない硬貨です。もし、磁石に近づけて反応するようであれば金以外が混じっていることになります。
つまり、純金ではなかったり金メッキをしただけの偽物ということです。
天皇陛下御在位60年記念10万円金貨を高く売るために
天皇陛下御在位60年記念10万円金貨を高く売るために気を付けたいコツがいくつかあります。
それは以下の3点です。
- 金相場の動きをチェックし続ける
- 貨幣は磨かずに密封して保存する
- 外箱を必ず一緒に送付する
金相場の動きをチェックし続ける
天皇陛下御在位60年記念10万円金貨の買取価格は、金相場と連動しています。
そのため、金相場が高いときに売った方がお得です。金相場は日々変動していますから、動向をチェックし続けることが重要になります。
金の相場は年々上昇を続けていますのでじっくりと観察してみましょう。
貨幣は磨かずに密封して保存する
古銭取引において、貨幣を磨くのはご法度です。
これは、製造時の状態が残っていることが重要とされるからです。少し汚れているような気がしたとしても絶対に磨いてはいけません。保存する際は、密閉されたブリスターパックに入れたままにするのがおすすめです。
もしパックから出してしまっているなら、可能な限り密封された容器に入れましょう。
ブリスターパックや化粧箱を必ず一緒に送付する
天皇陛下御在位60年記念10万円金貨は、購入時にブリスターパックというものに入れられて発行されています。
画像のように、透明のプラスチックを成形し、封をしたものです。片面は少し厚みのあるプラスチックになっています。
のちに追加でプルーフ加工された金貨も発行されています。
プルーフ加工とは、鏡面加工のことです。
画像のように、単品で化粧箱に入れられブリスターパックではない、プラスティックの丸いケースに収められていることが特徴の1つです。
これらのケースや化粧箱に入っていないと買取価格が下がってしまいます。
天皇陛下御在位60年記念10万円金貨を売却する際は必ずセットにしてください。
ちゃんとケースがあることを相手にも伝えておきましょう。
天皇陛下御在位60年記念10万円金貨を売る方法
天皇陛下御在位60年記念10万円金貨を売却する方法は大きく分けて2種類あります。
それは、以下の2つです。
- ネットオークション(ヤフオクなど)
- 古銭専門の買取業者
メルカリのようなフリマアプリでは、現金として使える貨幣の取引が禁止されていたりします。
では、上記のふたつについてそれぞれのメリットとデメリットについて解説していきます。
ネットオークション(ヤフオクなど)
ヤフオクのようなネットオークションサイトでも古銭の取引は盛んに行なわれています。
注目度の高い商品であれば自然と価格も上がり、高額での落札も期待できます。ただし、商品に注目してもらうには正しい情報や鮮明が画像が必要です。
そのうえでスタート価格を適正に設定しなくてはいけません。落札者との綿密なやり取りが必要になることや、手間の多さもネックになります。
さらに、落札価格の8.8%が手数料として取られてしまうため、高額商品ほど手数料の損失は大きいです。
高額で落札されたけど手数料を考慮すると買取業者に売った方がお得だったという話もよくあります。
古銭専門の買取業者
もうひとつの売却方法が、古銭専門の買取業者に依頼することです。
古銭専門の業者であれば、鑑定士も所属しているため査定の精度が高くなります。また、真贋のチェックなども任せられるので、深い知識が必要ない点もメリットです。
取引するうえで少しでも手間を減らしたいと思うのであれば業者の利用をお勧めします。
天皇陛下御在位60年記念10万円金貨を売るならアンティーリンクへ
天皇陛下御在位60年記念10万円金貨についての解説は以上となります。
高額な商品であるだけに、慣れない素人判断での取引はトラブルのもとです。
少しでも不安な要素があるのであれば、鑑定士の所属している業者を利用してください。
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天皇陛下御在位60年10万円金貨以外にも古いお金や紙幣があれば、一括で査定をお引き受けします。
手元に売りたい古銭がございましたら、ぜひともアンティーリンクにお任せください。