旧1円金貨 価値と真贋の見分け方
こちらの記事では、旧一円金貨について取り上げます。
アンティーリンクでは、今までに多くの金貨の査定・買取を行なってきました。
その実績を元に、市場価値に基づいた買取金額、偽物の見分け方を解説しています。
旧1円金貨の基本情報
旧1円金貨は、明治4年、7年、9年、10年、13年にかけて発行された金貨です。
基本情報は、以下の通りです。
重さ：1.67g
品位：金900／銅100
直径：明治4年は13.51mm。明治7、9、10、13年は12.12mm（縮小）
旧1円金貨の価値
ここでは、旧1円金貨の価値に基づいた買取価格を公開します。
＜状態・年代による買取価値一例＞
※明治4年前期・中期・後期の分類はこちら
| 明治4年（前期） | 60,000円（美品） |
| 明治4年（中期） | 200,000円（美品） |
| 明治4年（後期） | 22,000円（美品） |
| 明治7年 | 300,000円（美品） |
| 明治9年 | 1,500,000円（美品） |
| 明治10年 | 7,000,000円（美品） |
| 明治13年 | 8,000,000円（美品） |
旧一圓金貨の製造年は、裏面のこの部分で確認します。
写真の例ですと、明治4年発行と読めます。
旧1円金貨の状態は、未使用／準未使用／極美品／美品／並品／劣品に分けられます。
市場では美品のものが多く流通しているため、美品の価格を掲載しています。
記事では、特に価値の高い年代のものをピックアップして紹介しました。
さらに詳しい旧1円金貨の買取価格や詳細はこちらで公開しています。
旧1円金貨は、年代によって値段が異なります。
特に明治7、9、10、13年のものは現存枚数がかなり少なく、特に価値が高いです。
以上のように旧1円金貨は価値が高いため、偽物も多く出回っています。
次の項目では、偽物の見分け方を解説します。
旧1円金貨の真贋 偽物の見分け方
旧1円金貨の真贋を見分けるポイントは3つです。
●重さを計る
●デザインを見る
●側面を見る
この3つを押さえれば、旧1円金貨の偽物を見分けられるようになります。
重さを計る
最初に、真贋判定の基本である重さを計ります。
製造時の本物の重さは1.67gです。
およそ1.62g〜1.72g程度の範囲が、本物と偽物を見分ける際の基準になります。
それでは偽物の重さを計ってみましょう。
本物の重さは1.71gです。
それに比べ、偽物は1.00gでした。
偽物は、本物に比べ軽いことが多いです。
このような場合、すぐに偽物であると判別できます。
ですが、偽物の中には重さも本物に近いものが存在します。
そのような場合は重さだけでは分からないため、他の要素もチェックしていきましょう。
デザインを見る
表面、裏面、それぞれのデザインをチェックしてみましょう。
表面は、元号の文字、例として「明」に注目します。
偽物は、文字の輪郭が丸く、ぼやけた感じです。
一方本物は、文字のトメやハネもしっかりしていますね。
このように、偽物は本物と比べ、文字が丸くぼやけていることが多いです。
裏面では馬の歯のデザインに注目します。
本物は、馬の歯が太くはっきりと刻印されています。
一方偽物は、歯の部分が細く、大きさもまばらになっています。
このように、細かいデザインを意識して見ることで、旧1円金貨の偽物を見抜くことができます。
側面を見る
最後に、本物と偽物の側面をみてみましょう。
本物と偽物では厚みが違います。倍ぐらい差がありますね。
金は、他の金属と比較して密度が高いです。
そのため、本物の重さに近づけるためには、厚くするしかないのです。
このように、側面を見ることで、偽物を見分けることもできます。
旧1円金貨 明治4年の分類
旧1円金貨の明治4年には、3つの分類（前期・中期・後期）があります。
分類は旧1円金貨の2箇所で判別できます。
1つ目は「一」のハネ先と「本」の頭の位置関係。
2つ目は「明」の書体に注目します。
前期：「一」と「本」が不一致で「止明」。
中期：「一」と「本」が一致で「止明」。
後期：「一」と「本」が一致で「跳明」。
「跳明」は後期だけです。
まずは明を見て判断すると、わかりやすいです。
このように、旧1円金貨明治4年の分類は2箇所で判断できます。
要点まとめ
以上が旧1円金貨の価値と偽物の見分け方でした。
まとめると…
・旧1円金貨は発行年で価値が大きく違う
・旧1円金貨の真贋は3ポイントで判別できる
・旧1円金貨明治4年の分類は2箇所で判別できる
旧1円金貨は価値が高いため、偽物が多く出回っています。
中には熟練の鑑定士でも判断に迷う、精巧なレプリカもあります。
弊社では郵送買取のほか、LINEによる無料査定も行なっています。
旧1円金貨の真贋については、お気軽にご相談ください。
このほかにも問い合わせの多い、新１円銀貨の真贋や貿易銀についても紹介しています。
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