

直径: 2.182cm 重さ: 8.33g
品位: 金900/銅100


未使用 180,000円(税込)
美品 120,000円(税込)
美品 150,000~700,000円(税込)
美品 50~500万円(税込)
直径: 2.182cm 重さ: 8.33g
品位: 金900/銅100
ご自宅の蔵やご両親の遺品から、見慣れない古い5円玉が出てきて、「これって価値があるものなの?」と疑問に思っていませんか。
旧5円金貨(縮小)は、ただの古いお金ではありません。
その価値は数十万円から、状態や年号によっては数百万円にもなる可能性を秘めた、まさに”お宝”なのです。
この記事を読めば、あなたの持つ旧5円金貨の本当の価値と、自身にあった売却方法がわかります。
この記事でわかる事
目次

旧5円金貨(縮小)の価値を調べる上で、最も重要になるのが「年号」です。
なぜなら、年号によって発行された枚数が全く異なり、その希少価値が買取価格に直接反映されるからです。
まずは、その理由から詳しく見ていきましょう。
古銭の価値を決定づけるのは「希少性」ですが、ここで注意すべき点が一つあります。それは、「発行枚数」が少ないことが、必ずしも「価値が高い」とは限らないということです。
確かに発行枚数の少なさは希少性の重要な指標です。
しかし、それと同じくらい重要なのが、実際に市場に残っている「現存数」なのです。
旧5円金貨の中には戦争などの影響で溶かされてしまったものもあり、発行枚数=現存数というわけではございません。
そのため、発行枚数自体は多くても、その大半が失われてしまい、結果的に現存数が極端に少なくなって価値が高騰している年号も存在するのです。
こうした背景を踏まえつつ、まずは価値の基本的な指標となる「発行枚数」を見てみましょう。
旧5円金貨(縮小)は、明治5年(1872年)から明治30年(1897年)にかけて発行されました。

| 年号 (西暦) | 発行枚数 |
|---|---|
| 明治5年 (1872) | 1,057,628枚 |
| 明治6年 (1873) | 3,148,925枚 |
| 明治7年 (1874) | 728,082枚 |
| 明治8年 (1875) | 181,782枚 |
| 明治9年 (1876) | 146,226枚 |
| 明治10年 (1877) | 136,271枚 |
| 明治11年 (1878) | 101,198枚 |
| 明治13年 (1880) | 78,704枚 |
| 明治14年 (1881) | 149,249枚 |
| 明治15年 (1882) | 113,015枚 |
| 明治16年 (1883) | 108,746枚 |
| 明治17年 (1884) | 113,768枚 |
| 明治18年 (1885) | 200,607枚 |
| 明治19年 (1886) | 179,849枚 |
| 明治20年 (1887) | 179,303枚 |
| 明治21年 (1888) | 165,794枚 |
| 明治22年 (1889) | 353,914枚 |
| 明治23年 (1890) | 238,076枚 |
| 明治24年 (1891) | 216,089枚 |
| 明治25年 (1892) | 263,103枚 |
| 明治26年 (1893) | 260,424枚 |
| 明治27年 (1894) | 314,337枚 |
| 明治28年 (1895) | 320,090枚 |
| 明治29年 (1896) | 224,325枚 |
| 明治30年 (1897) | 107,352枚 |
旧5円金貨(縮小)の発行枚数が最も少ないのは明治13年の約7.8万枚です。
しかし、古銭市場で特に価値が高いとされているのが、最後の発行年である明治30年の旧5円金貨です。
発行枚数自体も約10.7万枚と少ないですが、その希少価値は現存数の少なさにあり、状態の良い物であれば100万円以上の価値が付くことも珍しくありません。
ところで、なぜ「縮小」という名前がついているかご存知でしょうか。
実は、旧5円金貨には2つの種類が存在します。
明治3年〜4年に発行された大型のものと、明治5年以降に発行された小型のものです。
今回解説しているのは、後者の小型の金貨です。

ちなみにサイズは小型化されていますが、重量や金の含有量は大型のものと同じです。
そして、この旧5円金貨(縮小)が最後に発行された明治30年(1897年)に、日本では「貨幣法」が制定されます。
これにより、金貨の規格がさらに変更され、デザインも一新された「新5円金貨」が発行されることになりました。

そのため、旧5円金貨と新5円金貨は、同じ5円金貨でも全くの別物として扱われます。
旧5円金貨の価値を決めるもう一つの重要な要素、それが「状態(グレード)」です。
たとえ同じ年号の金貨であったとしても、その金貨がどのような状態で保存されてきたかによって、買取価格は文字通り桁が変わることもあります。「年号」と「状態」、この2つが揃って初めて、古銭の真の価値が見えてくるのです。
古銭の世界では、コインの状態を「グレード」という言葉で評価します。
これは単に「きれい」か「汚れている」かといった見た目の問題ではありません。
製造されてから現在に至るまで、どれだけ摩耗や傷が少なく、製造当時に近い姿を保っているかを示す客観的な指標です。
主なグレードは、以下の4つに大別されます。

グレードによる状態の違い
例えば、同じ年号の旧5円金貨でも、並品か未使用品かで価値が数十万円以上変わることもございます。
グレードが一段階違うだけで、価格が数倍になることも珍しくない、非常にシビアな世界なのです。

「このコインが本当に未使用品なのか、客観的に証明するものはあるの?」
そう思われる方もいらっしゃるでしょう。特に高額なコインを取引する上で、そのグレードの客観性は非常に重要です。そこで登場するのが、第三者鑑定機関です。
これらの機関は、コインを専門家が厳格に鑑定し、真贋とグレードを決定します。
有名なものだとPCGSという鑑定機関で、そこで鑑定済みのコインは、「スラブケース」と呼ばれる偽造防止の特殊なプラスチックケースに封入されます。
このケースには、鑑定結果(グレード)が明記されており、そのコインの価値を客観的に証明してくれるのです。
世界的な機関のため、グレードについては「美品」などではなく、点数で表記されます。

点数はマックス70点で、高いほど状態が良く価値が高いとされます。
また、この旧5円金貨には、財務省放出金貨として、過去にオークションに出品されていました。
これは、戦後にGHQによって回収された金貨が、後に日本政府へ返還されたものです。政府は財政難を理由に、平成17年(2005年)から平成20年(2008年)にかけて、これらの金貨をオークション形式で市場に放出したのです。
その際、放出された金貨は一枚ずつ特殊なポリカーボネート製のケースに封入され、日本貨幣協同組合によって真贋鑑定と厳格なグレーディングが行われました。つまり、このケースに入っていること自体が、国のお墨付きと専門機関によるグレードの保証を意味します。
そのため、財務省放出金貨は市場で非常に高い信頼を得ており、同じ状態の裸のコインと比較しても、高い価格で取引されます。もしお持ちの金貨がこのケースに入っているなら、それは価値を客観的に証明する、何よりの証拠と言えるでしょう。
ここまでは「年号」と「状態」という、古銭の価値を決める二大要素について解説してきました。しかし、コレクターや専門家の世界では、さらに細かな違いを見極めることで、価値を判断します。それが「手変わり」と呼ばれるものです。
そして、旧5円金貨(縮小)の中で最も有名な手変わりが、明治8年に存在する「ハネ明」です。
明治8年に製造された旧5円金貨には、刻印された「明」の文字のデザインが異なる2つの種類が存在します。
前期に製造されたものが「ハネ明」、後期に製造されたものが「トメ明」と呼ばれています。
見分けるポイントは、「明治八年」の「明」という漢字の部首である「日」の4画目です。
ここがハネていたら「ハネ明」となります。

この違いは非常に細かいため、意識してみないと気づけません。
しかし、このわずかな差で、市場での価値が変わってきます。
査定に出す際は、ぜひこの点も鑑定士に伝えてみると良いでしょう。
さて、ここまで旧5円金貨(縮小)の価値を決める様々な要素を見てきましたが、最も重要なのは「どこで売るか」です。
売却する場所を間違えると、本来数百万円の価値があるものでも、数万円で買い叩かれてしまうことすらあります。
ここでは主な3つの売却方法のメリット・デメリットを比較し、あなたが損をしないための最善の選択肢を解説します。
個人で手軽に売却できる方法として、まず思い浮かぶのがネットオークションやフリマアプリでしょう。
旧5円金貨に詳しく、真贋や手変わり等の判断ができ、個人取引になれている人にはおすすめの売却方法となります。
次に考えられるのが、近所にある総合買取店や質屋です。
すぐに現金化できる手軽さが魅力です。
旧5円金貨(縮小)のような専門性の高い古銭を売却する場合、最も安全かつ高値が期待できるのは「古銭を専門に扱う買取店」です。
なぜなら、専門の鑑定士が在籍しているため、「年号」「状態」「手変わり」といった、これまで解説してきた価値を左右する全てのポイントを、正確に見極めることができるからです。古銭の鑑定士は日々、古銭の最新の市場動向を把握しており、その価値を最大限に評価した、適正な価格を提示してくれます。
「なぜこの価格になるのか」という査定の根拠も明確に説明してくれるため、安心して大切な金貨を任せることができるでしょう。

ただし、「古銭専門店」を名乗る業者ならどこでも良いわけではありません。
本当に信頼できる業者を見極めるために、以下の3つのポイントを必ずチェックしてください。
もし判断が難しい場合は、複数の店舗で相見積もりを取ることをおすすめします。
最近ではラインやメールで画像を送るだけで査定できるサービスを導入している店舗がございますので、家にいながら複数の店舗で見積もりを取ることができます。
弊社では、ラインで画像を送るだけで査定や相談ができるサービスがございますので、お手持ちの旧5円金貨の価値や真贋など、気になったことがございましたらお気軽にご利用ください。
最後に、旧5円金貨(縮小)の買取査定において、お客様からよくいただくご質問にお答えします。
A. 残念ながら、偽物だった場合、古銭としての価値はありません。
ただし、素材に本物の金が使われている「地金型」の偽物も稀に存在し、その場合は金(ゴールド)としての価値で買い取れる可能性はあります。
偽物かどうか判断できない場合は、ライン査定に画像を送っていただけると無料で査定ができますので、お気軽にご利用ください。
また、旧5円金貨の真贋方法について書いた記事もございますので、こちらもあわせてご覧ください。
A. 絶対に磨かないでください。これは最もよくある間違いの一つです。
布や薬品で磨いてしまうと、表面に無数の細かい傷がつき、価値が大きく下落してしまいます。汚れているように見えても、そのままの状態で査定にお出しください。
A. はい、まったく問題ありません。鑑定書や、先ほどご紹介した「PCGS」や「財務省放出金貨」のケースなどがなくても、買取は可能です。
弊社では真贋やグレードを見極められる鑑定士がいますので、ケースが無くても問題ございません。
付属品がないからと諦めずに、ぜひ一度ご相談ください。
A. LINE査定をご利用いただく際は、スマートフォンのカメラで金貨の写真を撮ってお送りください。その際、以下の3点の写真があると、より正確な査定が可能です。
ピントが合っていて、なるべく明るい場所で撮影いただけると、よりスムーズな査定ができます。
「とりあえず価値だけ知りたい」という場合でも、お気軽にご利用ください。
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