高額買取!大判の価値ランキング・ベスト10
こちらの大判は、200万円で買取させていただきました。<買取実績:2024/04/19>
に、200万円!?とんでもなく高価なものですね。
そうですね。
ただ大判のなかでは、万延大判は、比較的安い大判なんです。
今回は、価値の高い大判をランキング形式でご紹介していきます!
目次
大判とはそもそもどんな貨幣?小判との違いを押さえよう
大判とはそもそもどのような貨幣なのでしょうか?似たような金貨に小判がありますが、単に大きさだけが異なっているのでしょうか。
ここでは、大判の見た目の特徴や小判との違いについて解説していきます。
大判と豊臣秀吉
このように貨幣に対して直接、墨書きされた貨幣は世界でも類を見ない特殊な貨幣と言われています。
大判は小判に比べて大型で長円形の金貨
大判と小判は同じ長円形をしていますが、その大きさはかなり異なります。たとえば、江戸時代の初めに鋳造された慶長小判は、縦の長さが7cm強です。それに対して、同時期の慶長大判の長さはおよそ2倍の14cm強もあります。
重さを比較しても、慶長小判の17g強に対して慶長大判の重さは165g強とおよそ10倍。これは、みなさんのお手元にあるスマートフォンに近い重さです。
そう考えてみると、大判は小判よりもさらに大きな存在感を持っていたことは間違いなさそうです。
大判には小判には見られない墨書がある
大判の持つひとつの特徴に表面に見られる墨書(ぼくしょ、すみがき)が上げられます。
基本的には「拾両」と「後藤」という文字、「花押(後藤家のサイン)」が墨で直筆されました。
大判では、この墨書の状態も価値を左右することになります。墨書が薄れてしまうと加筆されることがありましたが、この加筆のない「元書」の状態だとプレミア価値が付くことになります。
大判は小判と違い一般には流通しなかった
小判が一般社会への流通を目的に鋳造された(とはいえ庶民には高嶺の花でしたが)のに対して、大判は流通を目的に作られたものではありませんでした。
では、何の目的に作られたかというと、大判は将軍家や大名たちが贈り物として武家や公家に贈ったり、部下に褒美として与えていたものというのが定説です。
大判の大きさや重さから持ち運びにはあまり適していませんし、見た目の優美さから見せるための金貨という意味合いが強かったと考えられています。
座人印と棟梁印
大判や小判には、裏面の左下に”検査の印”が打たれます。上に打たれているのが「座人印」、下に打たれているのが「棟梁印」です。
- “座人”とは、小判や大判を製造する金座の事務方のことで、品位検査を通った小判・大判に打たれたのが「座人印」です。
- “棟梁”とは、小判や大判を製造する職人のことで、現場責任者の検印として打たれたのが「棟梁印」です。
現代で言うと、座人=造幣局長、棟梁=作業管理責任者といったところです。
この大判でいうと、座人印=「伊」、棟梁印=「丘」「三」です。
- 「伊」は、伊東清平
- 「丘」は、熊谷恒右衛門
- 「三」は、渡辺三郎
がそれぞれ検印したということを意味しています。
価値ある大判の買取価格ランキング・ベスト10
それではここから価値の高い大判ベスト10をご紹介します。
その買取価格に思わずビックリしてしまうかもしれません。
第10位 万延大判(のし目打ち):175万円
万延大判は、1860年(万延元年)に発行された江戸期最後の大判で、製造数は17097枚と多く、大判のなかでいえば価値は低いです。
その理由として、これまでは、大判といったら165.375gと決まっていましたが、この万延大判は112.5gと軽量化された点と、金品位も36.67%と低いためです。槌目(大判の表面加工)に「たがね打ち」と「のし目打ち」の2種類ある点にもご注目。
万延大判(のし目打ち) |
1,750,000円 |
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第9位 万延大判(たがね打ち):200万円
別名「献上大判」とも呼ばれていたようです。
万延大判(たがね打ち) |
2,000,000円 |
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第8位 享保大判:450万円
享保大判は、1725年(享保10年)6月~1726年(享保11年)9月にかけて製造されました。
金の純度は1000分の681.1、つまり約68%の純度で、形状の特徴として、以前の慶長大判よりも少し肩が丸くなっており、背面の極印(マーク)は中央に「久」、左に「竹」の文字が確実に刻まれているという特徴があります。
享保大判のなかで初発行となる後藤家12代目の“寿乗”という人の墨書は「享保書き」と呼ばれ、高値が付きやすいです。しかし、後藤家16代目の”方乗”という人が墨書したものが残存品としては大半を占めます。
享保大判 |
4,500,000円 |
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天保大判は、1838年(天保9年)に発行されました。
鋳造された数が1887枚と非常に少ないことから、高い価値が付けられます。享保大判の吹増し(再鋳造)の位置づけで作られた大判のため、享保大判と重さ・品位は同じです。
天保大判 |
6,000,000円 |
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歴代の政権が作らせた公式な大判としては国内初のものだとされます。
墨書の上下左右に桐極印がありますが、これが丸枠だったら「天正大判」、ひし形の枠だったら「天正菱大判」となります。また、天正大判のなかでも初期のころには重量を調整するために、金を埋め込んだ痕で、”埋金“と呼ばれる特徴も見られます。
天正大判 |
6,000,000円 |
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第5位 慶長大判(明暦判):600万円
1657年(明暦3年)に江戸の城下を襲った大火事がきっかけになって作られた大判です。
火は江戸城の御金蔵にまでおよび、保管されていた金銀の一部が溶けてしまったと記録されています。その溶けてしまった金銀を使って作られたのが、この明暦判です。当時の製造数は1.5万枚ですが現存数が少ないため、高い価値が付いています。
慶長大判(明暦判)のように楕円形というよりは、四角に近い角ばった大判は、「慶長大判」と「元禄大判」の2つです。
元禄大判は、裏面に”元”という時代印が刻印されているので見分けやすいです。
また、鑑定におけるかなり専門的な話にはなりますが、墨書の下部、花押の部分に片仮名の”ト”の字が隠されています。
慶長大判(明暦判) |
6,000,000円 |
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第4位 慶長大判:700万円
慶長大判は、江戸時代に入り、徳川家康が初めて作らせた大判金です。大判金のなかで現存枚数が少ないため価値が高い種類となります。
これに関して、当時の勘定奉行である大岡忠相に相談があったところ、「潰し金として扱う」との返答があり、慶長大判は市場から消えてしまったとされています。
裏面の極印の数が慶長大判なら1~2個、明暦判は3~4個という特徴があります。
慶長大判 |
7,000,000円 |
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第3位 慶長笹書大判:900万円
慶長大判の中でも最も高い価値が付けられるのが、慶長笹書大判です。花押の筆先があたかも笹の葉のように美しいことから、このような名称で呼ばれるようになりました。
慶長笹書大判 |
9,000,000円 |
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続いて第2位は、元禄大判(げんろくおおばん)です。
これだけの高値が付く理由は、ズバリ現存数が極めて少ないからです。
1695年(元禄8年)に鋳造された大判で、歴代の大判の中では珍しく、作られた年号を示す「元」の字の極印が打たれています。また、現存数が非常に少ないことから、高いプレミア価値が付けられます。
江戸期の大判の中でも3万枚をゆうに超える発行数なのに、どうしてレア物になってしまったのか。それは、元禄期の後に正徳・享保の改鋳で品位の高い金銀が発行されたため、当然”質の悪い旧貨”を持っている人々は“質の高い新貨”へと交換したためです。
これは、元禄期に発行された金銀すべてに共通するため、元禄大判に限らず、元禄期の金銀は現存数が少なく高い価値で取引される傾向があります。
元禄大判 |
15,000,000円 |
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栄えある第1位は、天正長大判(てんしょうながおおばん)です。
こちらの大判は、通常の天正大判に比べてやや上下に長い形で作られているのが特徴です。
この天正長大判は、天正17に秀吉が行った「金配り(太閤の金賦)」の際に、大名たちに配った黄金の1つでした。
裏面中央の桐極印の代わりに立沢潟極印が打たれているものも現存しており、沢潟大判と呼ばれ、価値の付けられないほどの国宝級の一品です。
天正長大判 |
20,000,000円 |
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番外編① 天正菱大判
ここでは、ランキングの番外編として1種類の大判を紹介します。
極美品であれば、査定額1億円を超える価値が付けられる国宝級のお宝です。
では、なぜ番外編なのかというと、あまりにも現存品が少なく、文字通り「幻の一品」だからです。
縦に「天正十六」「拾両後藤」そして花押が墨書されてあるのが特徴です。
現存数は2024年現在でわずかに6点のみとされます。かつてオークションに出品されたときには1億5千万円の値が付けられたそうです。
かなりレアなケースだと思いますが、万が一、お手元にこの大判があれば一攫千金も狙えることでしょう。
番外編② 無名大判
豊臣秀吉が作らせた天正大判の原型ともいえる大判金で、無文判金ともいいます。
金塊を叩いて延ばし、長楕円形の薄板上にしたものをいいます。その形状から蛭藻金(ひるもきん)や譲葉金(ゆずりはきん)などと称されることも。
また、武田氏の納めた甲州(現在の山梨県)にも、大判と似た形状の金貨があり甲州金大判と呼ばれています。
番外編③ 大仏大判
天正大判の1種で、豊臣秀吉の子である豊臣秀頼の手による大判。方広寺の大仏と大仏殿を立てる費用を捻出するために鋳造させたため、この名前で呼ばれるようになりました。
1608年(慶長13年)から1612年(慶長17年)頃に作られたとされます。
※大判・小判の買取価格一覧表もあわせてご確認ください。
大判の現代における価値とは?代表的な3つをご紹介
産声を上げた当時から大きな価値を有していた大判ですが、その値打ちは現代でも下がらないどころかむしろ高まる一方です。
そこで、ここでは現代において大判が持つ価値や魅力について、次の3つの観点からご紹介します。
- 金地金としての価値:実物資産として普遍的な人気
- 歴史的資料としての価値:近世の文化を現在に伝える
- 収集品としての価値:美しさや希少性が高価値を生む
1.金地金としての価値:実物資産として普遍的な人気
大判の価値は、まず何といっても含まれる金地金そのものにあるといえます。
たとえば、江戸時代に初めて鋳造された慶長大判金の量目は、164.9gです。このうち、金が占める割合は71%ほど。つまり、およそ117gの金が含まれている計算です。ここで、金1gの値段を13,000円だと仮定すると、大判に含まれる金の価値だけでも152万円以上あることが分かります。
実際は、ここに銀の価値やその他の金属の価値も含まれることも申し添えておきます。
2.歴史的資料としての価値:近世の文化を現在に伝える
大判は単なる金のインゴットと違い、歴史的資料としての価値もあります。
これは、安土桃山時代や江戸時代の貨幣制度や文化を現代に伝えるものです。徳川家康は、江戸時代の初期に金貨・銀貨・銭貨を併用した三貨制度を確立しました。さらに、流通用には小判を、贈答用には大判をといった具合に、同じ金貨にも別々の役割を持たせました。これらは、日本独自の貨幣システムであり世界に類を見ないものです。
大判は、その「生き証人」として非常に高い価値を持ち続けているといえます。
3.収集品としての価値:美しさや希少性が高価値を生む
金地金や歴史的資料としてはもちろん、大判にはコレクターズアイテムや美術品としての側面もあります。
世界にはこれまでに多くの金貨が誕生してきましたが、大判や小判のような形状のものは非常に珍しいものです。長楕円形の金の薄板という形状もそうですが、表面に打たれた無数の槌目(つちめ)もまた実にユニークなもの。さらには、表面にある墨書が大判のビジュアルを決定づけています。
大判の価値を損なわずに高価買取してもらう3つのポイントは?
大判の保存・管理をする上でこれだけは守っていただきたいポイントを、次の3つにまとめてみました。
- けっして洗ったり磨いたりしない!
- 鑑定書や箱などの付属品も大事に!
- 信頼できる業者に買取を依頼しよう!
お手元の大判の価値をできるだけ損なうことなく高価買取してもらうために、ぜひ実践してみてくださいね。
1.けっして洗ったり磨いたりしない!
たしかに、大判の汚れを取り金の輝きを最大限に発揮させれば、見栄えもよく高価買取につながりそうな気もします。
しかし、これは大きな間違い。大判を洗ったり磨いたりすると、大判の「命」ともいえる表面の墨書が薄くなったり、消えてしまったりするおそれがあるのです!
そうなってしまうと、高価買取どころか価値が大きく下がってしまいますので気をつけましょう。
2.鑑定書や箱などの付属品も大事に!
特に鑑定書は、その古銭が贋作ではなく真作であることを照明するものです。
鑑定書があるとないとでは、査定に数万円単位で開きが生じる場合もあります。これが大判ともなると、鑑定料だけで10万円以上にのぼることも珍しくはありません。
大判を収めてあった箱にも、ものよっては大きな価値を生む場合もありますので、取り扱いには気をつけましょう。
3.信頼できる業者に買取を依頼しよう!
大判自体のケアや付属品の取り扱いは、もちろん重要な要素です。しかし、何といっても高価買取に欠かせないのが、信頼できる業者に買取を依頼することでしょう。
ここを間違えると、大きな損を被ってしまうかもしれません。ポイントは次の2つです。
- 古銭の鑑定技術が未熟
- 悪徳業者にご注意!
古銭の鑑定技術が未熟
鑑定士の技術が未熟なため、お客様のコレクションの価値を正当に評価できないおそれがあるケースです。特に古物なら何でも取り扱っている業者には要注意かもしれません。古物商にはそれぞれ得意分野があるのが一般的。そのことを念頭に置いておきましょう。
悪徳業者にご注意!
ある程度の鑑定眼は持ち合わせているが、そもそもお客様の無知につけこんで大儲けを企んでいるケースです。正直なところ、お客様の側では分からないことが多いわけですから、これは悪質です。高価なものほど相見積もりをとるなどの防衛策を取りましょう。
大判の売却方法はどうする?業者選びもこれで安心!
では、大判の売却方法や売却相手の選定はどうやって決めればいいのでしょうか。
次の3つの売却先が一般的です。
- フリマサイトを利用して売却
- 実店舗を訪問して査定・売却
- 郵送買取を利用して査定・売却
ケース別にメリット・デメリットを挙げてみましたので参考にしてみてください。
売却方法①:フリマサイトを利用して売却
メリット
モノやタイミングによっては思わぬ高価格が付くこともあります。また、即決価格を設定しておけば、スピーディーな取引が期待できるかもしれません。
スマートフォンが1台あれば出品できる点も大きな魅力のひとつでしょう。
デメリット
不当に安い買取価格を提示されることもしばしばです。そのため、こちらの納得できる価格を提示されない場合、ずっと待ち続ける(何度も出品しなおす)ことが求められます。
また、けっして安くないシステム利用料を支払う必要がある点も考慮すべきでしょう。
売却方法②:実店舗を訪問して査定・売却
広い意味では質屋もこのカテゴリーに含まれるでしょう。
メリット
実際に鑑定士から査定のポイントに関する説明を受けることができます。また、目の前に人がいるため、増額交渉にも入りやすいかもしれません。
交渉がまとまれば、その場で現金を手にすることができるのも、実店舗を訪問するメリットです。
デメリット
わざわざ店舗に出向く時間を作らなければならない点がいちばんのデメリットです。そもそも近隣に買取専門店が存在しないケースも想定できます。
また、人と直接交渉するのが苦手という方にも不向きかもしれません。
売却方法③:郵送買取を利用して査定・売却
梱包・発送の手間はかかりますが、全国どこからでも送れる点も見逃せません。
メリット
日中忙しい方であっても、梱包・郵送するだけで店舗を訪問することなく査定・買取をしてもらえる点が最大のメリットです。
また、住んでいる地域がどこであっても、郵便サービスさえあれば発送可能な点も評価できます。
デメリット
実店舗を訪問する場合と比べてやや時間がかかるため、すぐにでも現金化したいという方にはあまり向かないかもしれません。
また、査定額に満足がいかない場合の返送料は自分で負担しなければならないケースがほとんどです。
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