【全種掲載】大判の買取価格を一挙解説! 真贋の見分け方も

大判はどんな貨幣?

大判金は16世紀末から使われ始めた金貨を指します。
金塊を叩くことで伸ばして製造された延金の一種です。

のべ‐がね【延金】
〘名〙
② 江戸時代、金貨幣の鋳造所であった金座で作られた竿金(さおがね)を規定の長さに切断し、これを鉄床上で鉄鎚にて打ち延ばしたもの。貨幣の代用とした。

出典:コトバンク

大判イラスト

江戸時代末期の1862年まで長く使用された規格の貨幣でした。
古銭の中でも額面が非常に高く現在でも価値の高い古銭として扱われています。

大判の昔の価値はいくら?

大判1枚=小判10枚分
大判金は、一部の例外を除いて10両分の価値がありました。
小判1枚で1両なので、大判1枚で小判10枚分と同価値です。
過去の文献に1両あれば大工23人の日当が支払えたという記述があったそうです。

仮に、大工の日当を1万円程度と考えた場合、1両の小判1枚だけでも約23万円ということになります。

大判はその10倍ですから、その額なんとおよそ230万円です。
あまりにも高額な貨幣であるため、庶民では目にすることすら無いほどのものでした。

大工イラスト例

大判は現在も価値がある?

大判金は、現代でも価値の高い古銭として取引されています。
その理由は、サイズの大きい金貨であることと残存枚数が少ないことです。

葉書と同じくらい大きい
大判金は縦の長さが15㎝ほどあり、葉書と同じぐらいの大きさになります。
そのサイズの金貨であれば、金塊として見ても高価であることは間違いありません。

ただ、それだけ大きい貨幣となると持ち運ぶのには不便です。
額面も高すぎるため、気軽に買い物で使えるようなものでもありません。

そのため、流通用の通貨というよりは褒章やお祝い品といった立ち位置でした。

流通させる目的がないことから、製造された枚数も少なめです。
つまり、現在まで残っている枚数も少なくなります。
そのおかげで、大判金はプレミア価値が高いというわけです。

大判の種類と買取価格

大判金は長い期間使われていくなかで何度か形やデザインを替えました
種類によって現在の買取価格も変わってきます

ここからは、大判金の種類とそれぞれの買取価格を確認していきましょう。

無名大判(蛭藻金・譲葉金)

無名大判オモテ
無名大判ウラ
戦国時代の頃の日本は、金を砂金や金塊のまま扱っていました
それを叩きのばして延金に加工するようになったのが16世紀後半頃です。
この頃に作られたものが「無名大判」と呼ばれます。

当時はまだ大判という規格が定められていませんでした。
そのため、大きさ、厚さ、形状がバラバラです。
重さが10g程度のものもあれば、150gを超えるようなものまであります。

叩いた際にできる槌の跡の模様から「蛭藻金」「譲葉金」とも名づけられました。
おおまかに小型のものを「蛭藻金」大型のものを「譲葉金」と呼んだりします。

  • 直径: 不定
  • 重さ: 不定
  • 品位: 不定
  • 発行年: 1500年代後半
本日の買取価格

極美品 800万円

天正菱大判

万延大判金オモテ
万延大判金ウラ
1588(天正16年)から、豊臣秀吉が規定を定めた「天正大判金」が製造され始めました。
表面中央に「拾両後藤」、右上に「製造年」が墨で書かれています。
「後藤」の墨書きは、幕府お抱えの彫金師である後藤四郎兵衛家のサインです。

天正菱大判金は、無名大判に金を埋め込むなどして重さを均一化して作られています。
表面の上下にひし形の枠で桐の極印が押されているのが特徴です。

ただし、天正16年製造のものにだけ例外が存在します。
表面の極印の枠がひし形ではなく丸型のものもあるのです。
極印が丸くても天正16年の墨書きがあれば天正菱大判金と考えて問題ありません。

天正大判にはこのほかに、「天正長大判金」「大仏大判」という種類があります。

  • 重さ: 164.9g
  • 品位: 金738/銀241/雑21
  • 発行年: 1588年(天正16年)
本日の買取価格

極美品 元書 1億5,000万円
極美品 書改 1億0,500万円
美品 元書 1億円
美品 書改 7,000万円

天正長大判

万延大判金オモテ
万延大判金ウラ
1595年(文禄4年)から製造が始まったとされているのが「天正長大判金」です。
その名の通り、縦の長さが他の大判よりも長くなっています。
他の大判が15㎝程度なのに対し、天正長大判金は16.5~17cm程です。

表面の上下左右に丸枠の桐極印が打たれ、年号の表記は無くなりました
裏面中央には丸枠の桐紋、亀甲の桐紋、花押の極印が打たれています。
ただし、なかには亀甲の枠が存在しないものもある点に気を付けてください。

  • 重さ: 164.9g
  • 品位: 金738/銀241/雑21
  • 発行年: 1595年(文禄4年)
本日の買取価格

極美品 元書 2,000万円
極美品 書改 1,400万円
美品 元書 1,500万円
美品 書改 1,050万円

大仏大判

準備中
1608~1612年(慶長13~17年)の間に作られた大判は「大仏大判」と呼ばれます。
なぜこのような名前がついたかというと、豊臣秀頼が方広寺の大仏殿を再建したことが関係します。

方広寺の大仏は慶長元年の地震で倒壊してしまいました。
豊臣秀頼は徳川家康の口車にのせられ、大仏殿を再建することにします。
この際、資金調達のために製造されたのが大仏大判でした。

「大仏大判」の表面には「大」の字が墨書きされていることがあります。
すべてに書かれているわけではなく、大の表記がない大仏大判も存在します

現存する枚数があまりに少なく、取引市場でも目にしない古銭です。
そのため、もし出品されることがあれば破格の値段がつくでしょう。

  • 重さ: 164.9g
  • 品位: 金738/銀241/雑21
  • 発行年: 1608年(慶長13年)
本日の買取価格

極美品 元書 1,000万円
極美品 書改 700万円

慶長大判

慶長大判金オモテ
慶長大判金ウラ
1601年(慶長6年)からは、徳川家康が新たな大判の発行を開始します。
家康が規定を定めた大判が「慶長大判金」です。

表面には、上下左右に「丸枠の桐紋」が刻まれ、中央に「拾両後藤」の墨書きがあります。
裏面中央に刻まれているのは「丸枠の桐紋」、「亀甲桐紋」、「花押」の極印です。

  • 重さ: 164.9g
  • 品位: 金674/銀285/雑41
  • 発行年: 1601年(慶長6年)
本日の買取価格

極美品 元書 700万円
極美品 書改 490万円

慶長笹書大判

慶長笹オモテ
慶長笹大判金ウラ
慶長大判金のなかには、表面の「後藤」の筆跡が笹の葉のように伸びているものがあります。
こうした特徴がある慶長大判金を、「慶長笹書大判金」と呼びます。

慶長大判金を作ったのは、五代目の徳乗、徳乗の弟の長乗、七代目の顕乗、九代目の程乗の4人です。
このうち、長乗の筆跡のみが笹書になっています。
そのため、慶長大判金のなかでは比較的レアな種類なのです。

  • 重さ: 164.9g
  • 品位: 金674/銀285/雑41
  • 発行年: 1601年(慶長6年)
本日の買取価格

極美品 元書 900万円
極美品 書改 630万円

明暦大判

明暦大判オモテ
明暦大判ウラ
1658年(明暦4年)から1660年(万治3年)にかけて製造されたのが「明暦大判」です。
この大判は計画的に作られたものではなく、火事がきっかけでした。

明暦3年に発生した明暦の大火によって江戸城は大きな被害を受けます。
その際、城内に保管されていた貨幣も大量に溶かされてしまいました。
溶かされた金銀を使って、急遽鍛造されていったのが明暦大判なのです。

表面に刻まれた桐極印の葉脈の数が違うため見分けやすくはなっています。
残存する枚数が少なく、慶長大判のなかでも特に少ない種類です。
そのため、プレミア価値が高く買取価格も非常に高額になります。

  • 重さ: 164.9g
  • 品位: 金673/銀280/雑47
  • 発行年: 1658年(明暦4年)
本日の買取価格

極美品 元書 600万円
極美品 書改 420万円

元禄大判

元禄大判金オモテ
元禄大判金ウラ
1695年(元禄8年)から作られた大判は「元禄大判金」となります。
裏面に「元」の極印が打たれているのが特徴です。
これは元禄大判金だけの特徴なので見分けるのは簡単です。

江戸時代に作られた大判のなかで一番多く作られました
しかし、現存する枚数が少ないという不思議な金貨です。

その理由は、このあとに作られる貨幣の方が品位が高かったからです。
品位が高いということは価値が高いということになります。
当時の人たちも次々に新しい貨幣に交換してしまいました。

そして、幕府は回収した古い貨幣を鋳潰して地金にします
そのため、現存する元禄大判金も少なくなったのです。

  • 重さ: 165.38g
  • 品位: 金521/銀448/雑31
  • 発行年: 1695年(元禄8年)
本日の買取価格

極美品 元書 1,500万円
極美品 書改 1,050万円

享保大判

享保大判金オモテ
享保大判金ウラ
1725年(享保10年)から製造されたものが「享保大判金」と呼ばれます。
表面の上下左右には丸枠の桐紋極印が刻まれています。
裏面中央に「丸枠桐紋」、「亀甲桐紋」、「花押」の極印、左下の印は製造責任者である座人と棟梁の印です。
享保大判金の座人印は「久」のみ、棟梁印は「七」、「宇」、「石」、「さ」、「坂」、「竹」が使われています。

100年以上も作られていた金貨であるため、製造者も多く代替わりしました。
表面の墨書きも十二代から十七代まで多数のパターンがあります。
そのなかでは、十二代寿乗が書いたものが「享保書き」として重宝されます。

  • 重さ: 165.38g
  • 品位: 金677/銀281/雑42
  • 発行年: 1725年(享保10年)
本日の買取価格


極美品 元書 450万円
極美品 書改 315万円
美品 元書 350万円
美品 書改 245万円

天保大判

天保大判金オモテ
天保大判金ウラ
1838年(天保9年)からは新たに「天保大判金」が作られます。
ただ、金の含有量や大きさは享保大判金とほぼ変わりありません

ですが、表面に刻まれた桐極印にちょっとした違いがあります。
享保に比べると天保の方が、桐極印の中央の葉が膨らんだようなデザインになっています。

  • 重さ: 165.38g
  • 品位: 金674/銀283/雑43
  • 発行年: 1838年(天保9年)
本日の買取価格

極美品 元書 600万円
極美品 書改 420万円
美品 元書 400万円
美品 書改 280万円

万延大判

万延大判金オモテ
万延大判金ウラ
最後に作られたのが「万延大判金」で、1860年(万延元年)に製造開始しました。
表面の模様の付き方で「たがね打ち」「のし目打ち」に分けられます。
残存数はのし目打ちの方が多く、たがね打ちの方が価値が高いとされています。

万延大判がこれまでの大判と違ったのは、通貨としての利用を考えられていた点です。
1両の万延小判に対し、万延大判金は25両の金貨として発行されました。
そのために、これまで44匁で統一されていた重さを、万延大判金は30匁まで引き下げられています。

  • 重さ: 112.4g
  • 品位: 金344/銀639/雑17
  • 発行年: 1860年(万延元年)
本日の買取価格

極美品 元書 200万円
極美品 書改 140万円

価格に影響する元書と書改

大判金の価格に影響する要素として「元書」「書改」というものがあります。
墨書きに手を加えられていないのが「元書」で、書き足されたものが「書改」です。

大判の文字は墨で書かれているだけなので、こすれたり経年劣化で消えてしまいがちです。
そのため、墨書きが薄くなった大判はあとから墨で書き直していました

「書改」は加工された古銭となってしまうため買取価格も下がります
本来の買取価格からおよそ30%ほど減額になります。

墨書き

大判の真贋の見分け方

古銭には偽物が付きものであり、大判金にも贋作が存在します。
高額な商品であるため、偽物は大きなトラブルのもとです。

大判金の偽物を見分けるため、以下の3つのポイントをおさえておきましょう。

  • 重さを確認する
  • 刻印を確認する
  • 試金石の使用は厳禁

それぞれ詳しく解説していきますね。

重さを確認する

はかりイラスト
古銭の真贋確認においては、重さのチェックは常套手段です。
大判金のそれぞれの重さは以下の通りです。

  • 無名大判:不定
  • 天正大判金:164.9g
  • 天正菱大判金:164.9g
  • 天正長大判金:164.9g
  • 大仏大判:164.9g
  • 慶長大判金:164.9g
  • 慶長笹書大判金:164.9g
  • 明暦大判:164.9g
  • 元禄大判金:165.38g
  • 享保大判金:165.38g
  • 天保大判金:165.38g
  • 万延大判金:112.4g

大きさと金属の含有量が同じであれば重さにも違いは出ません
上記の重さよりも1g以上の誤差があるなら偽物を疑いましょう

極印を確認する

ルーペイラスト
大判金にはどれも極印が刻まれています。
この極印が足りないものは偽物の可能性が高いです。

また、表面には槌目やござ目と呼ばれる横線が入っています。
これは本来、浅くうっすらとした模様です。
槌目やござ目がくっきりと深くついているものは偽物でしょう。

次に、刻印ひとつひとつを拡大して確認します。
偽物は線の太さが一定であったり、線が足りなかったりします。

最後に、全体の質感も確認しておきましょう。
本物の大判は全体がマットな仕上がりになっています。
つるつるとした感触の大判はむしろ偽物の可能性が高いです。

側面を確認する

天正大判金以降の大判には、側面に「耳桐」という仕掛けが施されています。
これは、大判製造時に10枚を1束にして、側面に桐紋を打つというものです。

元々は、側面を削って金を盗んだことを分かりやすくするためのものでした。
しかし、この耳桐は真贋確認にも一役買っています。

1枚1枚を見ても判別しづらいため、真似しづらい模様でした。
そのため、偽物は耳桐を真似できていないものが多かったのです。

それは現在の真贋鑑定においても変わらず、耳桐はひとつのチェックポイントになっています。

試金石の使用は厳禁

試金石イラスト
素材が金かどうかを確認する方法として試金石というものがあります。
試金石には金よりも硬い金属を使います。
これを金にこすりつけ、付いた傷のあとで金かどうかが判別可能です。

この方法で調べるためには、大判に傷を付けることになります。
当然のことながら、傷がついた古銭は価値が下がります
真贋を調べるために古銭の価値を落とすようなやり方は本末転倒です。

なので、試金石を使った素材の調査は厳禁です。

大判のお得な売り方は?

大判金を取引するにあたっては、いくつか方法があります。
それは、大きく分けて以下の3つです。

  • ネットオークション(ヤフオクなど)
  • フリマアプリ(メルカリなど)
  • 古銭専門の買取業者

では、それぞれのメリットやデメリットを確認していきましょう。

ネットオークション(ヤフオクなど)

ヤフオクのようなネットオークションサイトでは、高額での落札が期待できます。
注目度の高い商品であれば自然と落札価格も上がっていくでしょう。

ただし、商品に注目してもらうには正しい情報や鮮明な画像が必要です。
そのうえでスタート価格を適正に設定しなくてはいけません。

また、落札価格から手数料(ヤフオクなら8.8%)を取られることにも注意が必要です。
大判金は100万を超えるような高額商品ですので、手数料が10万以上になる可能性があります。
手数料での損失があまりにも大きいため、あまりおすすめはできません。

フリマアプリ(メルカリなど)

メルカリのようなフリマアプリは出品者が金額を決められます
相場に合った値段設定ならばすぐに買い手もつくでしょう。

ですが、相場よりも安すぎれば自身が損をするだけです。
相場よりも高すぎず安すぎない塩梅の価格設定をしないといけません。

つまり、値段設定はオークションサイトよりも難しいと言えます。
古銭の状態による価格変動も含め、自分ですべて判断できる知識と経験が必要です。

古銭専門の買取業者

最後に紹介するのが、古銭専門の買取業者への依頼です。
古銭専門の業者なら間違いなく鑑定士が所属しています。
知識と経験豊富な鑑定士による査定のもと適正な価格を提示してくれます。

また、自分で種類や真贋を見分けなくても、すべて任せられるため手間もかかりません
まとめて査定を依頼できるため、古銭の数や種類が多くても安心です。
個人での取引に不安があれば、古銭専門の買取業者の利用を検討してみてください。

大判を売るなら買取業者の利用がおすすめ

大判金についての解説は以上となります。
種類ごとの特徴や真贋の見分け方を解説しましたが、素人判断は非常に危険です。
1枚で100万円を超えるような超高額商品であるため、プロを頼ることをおすすめします。

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