中国古銭の種類と買取価格一覧から、真贋までまとめてご紹介!

漢字で書かれていて中国の古銭のようですが、価値はありますか?

中国は長い歴史のなかでたくさんの古銭があります。数百、数千万円のものから数十円のものまで様々ですよ。

中国古銭について教えてください!

もちろんです。種類別の価値から、偽物との判別までわかりやすくお伝えします!

目次

中国古銭とは?

中国古銭とは、昔の中国で使われていたお金のことです。
多くの中国古銭は銅で作られていて、丸い形で、中央に四角い穴が開けられているのが特徴です。
この四角い穴のおかげで、紐を通して何枚もの銭を一緒に持ち運ぶことができました。
中国の長い歴史の中で、さまざまな王朝が次々と現れ、それぞれが自分たちの銭貨を作りました。そのため、中国古銭は非常に多くの種類があります。例えば、「元和通宝」は唐時代に、「咸平元宝」は宋時代に作られた銭です。

中国古銭の額面について

小平、折二、折三、折五、折十、当五十、当百、当千といった文字が刻まれた中国古銭が、主に宋の時代から見られるようになりましたが、これはその通貨の当時の価値を示しています。
小平は、1文の価値があり、折二は2文の価値があるという意味になります。

同じ種類の古銭のなかでも、額面を示す刻印が違うだけで価値が大きく変わるのが、中国古銭の特徴ともいえます。

中国古銭の額面一覧
額面 当時の価値
小平

1文の価値

折二

2文の価値

折三

3文の価値

折五

5文の価値

折十

10文の価値

当五十

50文の価値

当百

100文の価値

当千

1000文の価値

春秋戦国時代の中国古銭の買取価格一覧

春秋戦国時代(紀元前770~紀元前221年)に作られた古銭は、希少価値が高く、数十万円もの価値がつけられます。

刀銭(刀貨) 三字刀

刀銭はその名の通り、小さな刀の形をしています。読み方は「とうせん(とうか)」です。

古代中国では、お金ができるまで金属製の道具や武器が”お金がわり”になっていたため、このような刀の形のお金が作られました。
刀銭には、いくつかの種類がありますが、「三字刀」を代表例に買取価格を示します。
本日の買取価格
美品
三字刀

180,000円

布銭(布貨) 空首布(くうしゅふ)

布銭とは、戦国時代の中国で使われた青銅製の貨幣です。布という字が使われていますが、実際には布ではなく、田畑で掘り起こすときに使う”鋤(すき)”の形をしています。読み方は、「ふせん(ふか)」です。
黄河流域の中央部で流通していました。また、布銭には二種類あり、柄を差し込む部分が空洞の「空首布」と平らな「平首布」です。さらに形状によって細かく分類され、たくさんの種類が存在します(例えば、足の形状によって方足布、尖足布、円足布など)。

今回は、空首布を代表として取り上げます。
本日の買取価格
美品
空首布

50,000円

円銭(垣字銭)

古代中国では、刀銭、布銭、子安貝の形をした貝貨(蟻鼻銭)、円銭の四種類がお金として使用されていました。
この4種類のなかで、秦の始皇帝が貨幣統一するうえで採用されたのがこの円銭でした。
魏、秦、趙、周等の地域で作られ、垣字銭のほかに、共字銭という種類もあります。
刻印された文字で、判別することができます。こちらの写真は、垣字銭です。

秦時代以降も、さまざまな通貨が作られていきますが、デザインや作り方はこの円銭がモデルになったと考えられています。
本日の買取価格
美品
円銭

10,000円

秦時代の中国古銭の買取価格一覧

秦時代(紀元前221~紀元前206年)に作られた古銭も、買取時に高い値段がつけられることが多いです。秦時代の通貨の特徴としては、その名前を示す文字が刻まれていました。例えば、「半兩」や「三銖」などの文字です。

半両銭(秦半兩)

半両銭は円形をしていて、文字が刻まれている面と平らな面があります。

始皇帝の時代に作られたと思われがちですが、実はそれより前からありました。始皇帝の時代に、文字や物の長さや重さを測る単位、思想、お金などいろいろなことが統一されたことで、古代中国の広い地域で半両銭が使われるようになりました。
元々、半両銭ができたのは紀元前336年、恵文王の時代でした。当時の中国では、いろいろな地域で自分たちのお金をそれぞれ作っていて、形や価値がバラバラだったため、統一されたお金が必要でした。そこで、秦という国が一つになるために、半両銭を使うようにしたことで、お金の価値がわかりやすくなって、貿易や税金の徴収もスムーズになったのです。

半両銭は銅と錫を混ぜて作られた青銅貨幣で、長持ちするためにこの材質が選ばれました。中心に穴が開いていて、紐を通して持ち運びやすくなっていて、この穴あきのデザインは、日本のお金にも影響を与えることになります。

また、半両銭の形が丸くて穴が四角いのは、「天は円くて、地は四角い」という当時の世界観から、こうした形になったと考えられています。

本日の買取価格
美品
半両銭

重さでの買取(gあたり3.5円)

三銖銭(秦三銖)

三銖銭は円形で、真ん中には四角い穴が開いています。
本日の買取価格
美品
三銖銭

重さでの買取(gあたり3.5円)

漢時代の中国古銭の買取価格一覧

秦は、中国を統一するなかで、半両銭を使いましたが、始皇帝が亡くなると国はすぐに滅んでしまいました。その後、漢王朝ができると、半両銭は使われなくなって、五銖銭等の新しいお金が作られていきます。
漢時代(紀元前206~220年)に作られた古銭の特徴としては、その通貨が作られた時の皇帝の名前やその通貨の名前などを示す文字が刻まれるようになったことです。

八銖半両

八銖半両は、重量によってその価値が決められました。「銖」は古代中国の重さの単位です。また、「両」はまた別の古代中国の重さの単位で、1両の半分の重さということで「半両」ということになります。読み方は、「はちしゅはんりょう」です。
  • 重さ:約7.3g
  • 直径:約32mm
本日の買取価格
美品
八銖半両

重さでの買取(gあたり3.5円)

四銖

四銖もさまざまな王朝や地域で作られて、重さやサイズは均一ではありません。
  • 重さ:約2.6~3.5g
  • 直径:約23~24mm
本日の買取価格
美品
四銖

重さでの買取(gあたり3.5円)

五銖

五銖もさまざまな王朝や地域で作られて、重さやサイズは明確に定まっていません。
  • 重さ:約3.3~5.1g
  • 直径:約25~26mm
本日の買取価格
美品
五銖

重さでの買取(gあたり3.5円)

唐時代の中国古銭の買取価格一覧

唐時代(618~907年)は、政府によって公式に通貨が作られて、その流通も管理され、経済の安定化が図られていました。

開元通寳

唐の時代の初期、713年から741年までの期間に発行された通貨です。
開元通宝は唐時代を代表する中国古銭といえます。読み方は、「かいげんつうほう」です。
  • 重さ:約4.1~4.5g
  • 直径:約24mm
本日の買取価格
美品
開元通寳

重さでの買取(gあたり3.5円)

乾封泉宝

この硬貨は唐の時代の後期に発行されたものです。読み方は、「けんほうせんぽう」です。
  • 重さ:約4.2g
  • 直径:約26mm
本日の買取価格
美品
乾封泉宝

重さでの買取(gあたり3.5円)

乾元重宝

こちらも唐の時代に発行されたもので、読み方は「けんげんじゅうほう」です。
  • 重さ:約10.7g
  • 直径:約32mm
本日の買取価格
美品
乾元重宝

重さでの買取(gあたり3.5円)

大暦元宝

大暦年間(766年から779年)に発行された通貨です。読み方は「たいれきげんほう」です。
  • 重さ:約3.9g
  • 直径:約23mm
本日の買取価格
美品
大暦元宝

重さでの買取(gあたり3.5円)

建中通宝

建中年間(780年から783年)に発行された通貨で、読み方は「けんちゅうつうほう」です。
  • 重さ:約2.7g
  • 直径:約22.5mm
本日の買取価格
美品
建中通宝

重さでの買取(gあたり3.5円)

宋時代の中国古銭の買取価格一覧

宋時代(960~1279年)は、世界でも初めて”交子“、”会子“と呼ばれる紙幣が使用された時代でもあり、宋時代の中国の貨幣経済がいかに進んでいるかが分かります。

皇宋通宝

宋時代に作られたと考えられている皇宋通宝(こうそうつうほう)です。
小平や折二といった額面があります。
  • 重さ:約2~5.9g
  • 直径:約22.7~28.5mm
本日の買取価格
美品
皇宋通宝

重さでの買取(gあたり3.5円)

皇宋元宝

宋時代に作られたと考えられている皇宋元宝(こうそうげんほう)です。
こちらも、小平や折二の額面があります。
  • 重さ:約2.1~4.2g
  • 直径:約23~25.6mm

※折二は、重さ:約3.1~10g、直径:約26.6~31mmが基準サイズとなります。

本日の買取価格
美品
皇宋元宝

重さでの買取(gあたり3.5円)

景徳元宝

景徳年間(1004年-1007年)に発行された通貨です。読み方は「けいとくげんぽう」です。
  • 重さ:約3.2~5.2g
  • 直径:約24.2~26.3mm
本日の買取価格
美品
景徳元宝

重さでの買取(gあたり3.5円)

元豊通宝

元豊年間(1078年-1085年)に発行されました。読み方は「げんほうつうほう」です。
小平と折二の額面があります。
  • 重さ:約2.5~7.3g
  • 直径:約22.9~26.5mm

※折二は、重さ:約4.2~15g、直径:約27.1~35.5mmが基準サイズとなります。

本日の買取価格
美品
元豊通宝

重さでの買取(gあたり3.5円)

紹聖元宝

紹聖年間(1094-1098)に青銅と鉄をつかって鋳造された銭貨です。読み方は「しょうせいげんぽう」です。
額面は、小平、折二銭があります。
  • 重さ:(小平銭)2.2~5g、(折二銭)5.2~15.7g
  • 直径:(小平銭)22.3~25.3mm、(折二銭)28.7~34.6cm

大観通宝

大観年間(1107年-1110年)に発行された銭貨です。読み方は「たいかんつうほう」です。
額面は、小平、折二、折三、折十四などがあり、材質として銅や鉄、錫の3種類が確認されています。
  • 重さ:約19g
  • 直径:約41mm
本日の買取価格
美品
大観通宝

重さでの買取(gあたり3.5円)

崇寧通宝

崇寧年間(1102年-1106年)に発行されました。読み方は「すうねいつうほう」です。鉄で作られた崇寧通宝もあり、鉄製の場合は重くなります(約7.7~12.3g程度)。
額面の種類としては、小平、折二、当十があります。
  • 重さ:約3.5~4.5g
  • 直径:約24.2~25.2mm

※当十の場合は、重さ:約10.2~16.3g、直径:約34~36.1mm

本日の買取価格
美品
崇寧通宝

重さでの買取(gあたり3.5円)

淳化元宝

同じく淳化年間の銭貨で、淳化通宝と同時期の通貨です。読み方は「じゅんかげんぽう」です。
  • 重さ:約4.7g
  • 直径:約25.5mm
本日の買取価格
美品
淳化元宝

重さでの買取(gあたり3.5円)

至道元宝

至道年間(995年-997年)に発行された銭貨です。読み方は「しどうげんぽう」です。
  • 重さ:約3.4~4.8g
  • 直径:約24.3~25.2mm
本日の買取価格
美品
至道元宝

重さでの買取(gあたり3.5円)

咸平元宝

咸平年間(998年-1003年)に発行された銭貨です。読み方は「かんぺいげんぽう」です。
  • 重さ:約2.2~5.8g
  • 直径:約21.4~26mm
本日の買取価格
美品
咸平元宝

重さでの買取(gあたり3.5円)

祥符元宝

祥符年間(1008年-1016年)に発行された銭貨です。読み方は「しょうふげんぽう」です。
長崎貿易銭としても使用されました。
  • 重さ:約2.5~6g
  • 直径:約23~26.4mm
本日の買取価格
美品
祥符元宝

重さでの買取(gあたり3.5円)

天禧通宝

天禧年間(1017年-1021年)に発行されました。読み方は「てんきつうほう」です。
  • 重さ:約2.3~5.2g
  • 直径:約23.4~27.1mm
本日の買取価格
美品
天禧通宝

重さでの買取(gあたり3.5円)

太平通宝

太平興国年間(976年-984年)に発行された銭貨です。読み方は「たいへいつうほう」です。
  • 重さ:約2.3~5.2g
  • 直径:約23.1~26mm
本日の買取価格
美品
太平通宝

重さでの買取(gあたり3.5円)

元時代の中国古銭の買取価格一覧

元時代(1271~1368年)の中国は、モンゴル帝国に支配されていた時代となります。そのため、古銭に刻まれる文字やデザインがモンゴルの影響を受けたものもありました。

大元通宝

大元通宝は元朝の初期に発行された銭貨で、読み方は「だいげんつうほう」です。
  • 重さ:約19g
  • 直径:約40mm
本日の買取価格
美品
大元通宝

重さでの買取(gあたり3.5円)

中統元宝

中統元宝は、元朝中期に発行された銭貨です。デザインは伝統的な中国式を踏襲しつつ、元朝独自の特徴も持っていました。読み方は「ちゅうとうげんぽう」です。
  • 重さ:約3~4.2g
  • 直径:約15~24mm
本日の買取価格
美品
中統元宝

重さでの買取(gあたり3.5円)

至大通宝

至大通宝は元朝の後期に発行され、この名前は発行された時期の元号に由来しています。読み方は「しだいつうほう」です。
  • 重さ:約3.4~3.7g
  • 直径:約21~23mm
本日の買取価格
美品
至大通宝

重さでの買取(gあたり3.5円)

大徳通宝

大徳通宝もまた、元朝時代に発行された銭貨で、円形で中央に四角い穴が開いている伝統的なデザインです。読み方は「だいとくつうほう」です。
  • 重さ:約8.5g
  • 直径:約31mm
本日の買取価格
美品
大徳通宝

重さでの買取(gあたり3.5円)

明時代の中国古銭の買取価格一覧

明時代(1368~1644年)は、明朝は中央政府で基本的にはお金をつくっていましたが、一部地方政府や民間による鋳造も行われました。

大中通宝

大中通宝は、明時代の初期に発行された銭貨です。円形で中央に四角い穴が開いている伝統的なデザインを持っています。読み方は「だいちゅうつうほう」です。
  • 小平銭:直径2.3~2.5cm、重さ3.2~4.4g
  • 二折銭:2.7~3cm、5~6.9g
  • 三折銭:3.2~3.6cm、6.9~10.3g
  • 五折銭:3.6~4cm、12.9~17.3g
  • 十折銭:3.9~4.6cm、20.6~40g
本日の買取価格
美品
大中通宝

重さでの買取(gあたり3.5円)

洪武通宝

明を建国した皇帝「朱元璋」が治めていた洪武年間に発行された通貨です。読み方は「こうぶつうほう」です。
  • 小平:2.2~2.5cm、2.7~3.9g
  • 二折:2.7~3cm、4~7.4g
  • 三折:3.2~3.6cm、7.8~11.9g
  • 五折:3.6~4cm、11.1~26.2g
  • 十折:3.9~4.6cm、16.6~31g
本日の買取価格
美品
洪武通宝

重さでの買取(gあたり3.5円)

永楽通宝

続いては、織田信長が旗印として掲げていたことで有名な永楽通宝です。
永楽年間(1403年-1424年)に発行され、読み方は「えいらくつうほう」です。
織田信長が「永楽通宝」を自軍の旗印に採用した具体的な理由は明確ではありませんが、信長の力の源泉は、農業が忙しい時期でも、戦に参加できる常設の軍隊を組織したことにあります。この軍隊は永楽通宝等の金銭で雇われた兵士たちで構成されていて、このことが信長の軍隊にとって永楽通宝が重要なシンボルとなったと考えられています。

明の時代の初期は、コインではなく紙幣を使って取引をしようという政策が実施され、銅銭の鋳造は禁止されていました。
しかし、1402年に朱棣(しゅてい)が皇帝になると、政治、経済、文化、軍事、外交のさまざまな面で大きな改革が行われました。
その改革の1つに永楽通宝の鋳造もあり、国外との貿易用に永楽通宝は使用されました。
基本は小平銭ですが、折三銭(直径2.8~3.4cm)もあります。
  • 小平:2.4~2.5cm、重さは3.4~4g
本日の買取価格
美品
永楽通宝

重さでの買取(gあたり3.5円)

宣徳通宝

宣徳年間(1426年-1435年)に発行され、品質が良く美しいデザインで知られています。読み方は「せんとくつうほう」です。
  • 重さ:約3~3.6g
  • 直径:約24~25mm
本日の買取価格
美品
宣徳通宝

重さでの買取(gあたり3.5円)

弘治通宝

明朝の経済が安定していた弘治年間(1488年-1505年)に発行された通貨です。読み方は「こうじつうほう」です。小平銭が多いですが、折十銭(重さ:約20g、直径:約40mm)もあります。
  • 重さ:約3~4g
  • 直径:約24~26mm
本日の買取価格
美品
弘治通宝

重さでの買取(gあたり3.5円)

嘉靖通宝

嘉靖年間(1522年-1566年)に発行され、長い期間にわたっての発行となりました。読み方は「かせいつうほう」です。
  • 小平:2.3~2.5cm,3~4.5g
  • 折二:2.7~2.9cm
  • 折三:3~3.3cm
  • 折五:3.8~4cm
  • 折十:4.3~4.5cm
本日の買取価格
美品
嘉靖通宝

重さでの買取(gあたり3.5円)

隆慶通宝

隆慶年間(1567年-1572年)に発行された通貨で、読み方は「りゅうけいつうほう」です。
  • 重さ:約4~4.5g
  • 直径:約24~25mm
本日の買取価格
美品
隆慶通宝

重さでの買取(gあたり3.5円)

万暦通宝

万暦年間(1573年-1620年)に発行され、この時期は明朝の政治的、経済的な変動が激しい時期でした。読み方は「ばんれきつうほう」です。

小平銭だと下記のとおりですが、折二銭だと直径27~30mm程度となります。

  • 重さ:約3.4~4.2g
  • 直径:約21~25mm
本日の買取価格
美品
万暦通宝

重さでの買取(gあたり3.5円)

天啓通宝

天啓年間(1621年-1627年)に発行された通貨です。読み方は「てんけいつうほう」です。
  • 小平:2.35~2.7cm,2.6~3.6g
  • 折二:2.6~3.1cm,2.8~7.3g
  • 折十:4.2~4.9cm,16.8~46.3g
本日の買取価格
美品
天啓通宝

重さでの買取(gあたり3.5円)

崇禎通宝

崇禎年間(1628年-1644年)に発行され、明朝最後の期間の通貨となりました。読み方は「すうていつうほう」です。種類によって異なりますが、一般的な重さや直径は下記のとおりです。
  • 重さ:約3.6g
  • 直径:約24mm
本日の買取価格
美品
崇禎通宝

重さでの買取(gあたり3.5円)

清時代の中国古銭の買取価格一覧

清時代(1644~1912年)も、引き続き、銅でつくられた通貨が基本です。
ただ、貿易する際に銀貨を使用していた欧米との交易が盛んになったため、銀貨の重要性が高まりました。

順治通宝

順治時代(1644年-1661年)に発行された通貨です。読み方は「じゅんちつうほう」です。
  • 重さ:約2.4~5g
  • 直径:約24~27mm
本日の買取価格
美品
順治通宝

重さでの買取(gあたり3.5円)

康熙通宝

康熙時代(1662年-1722年)に発行されました。読み方は「こうきつうほう」です。
  • 重さ:約2.1~5.6g
  • 直径:約22~28mm
本日の買取価格
美品
康熙通宝

重さでの買取(gあたり3.5円)

雍正通宝

雍正時代(1723年-1735年)に発行されました。読み方は「ようせいつうほう」です。
  • 重さ:約3.6~5.9g
  • 直径:約24.5~28mm
本日の買取価格
美品
雍正通宝

重さでの買取(gあたり3.5円)

乾隆通宝

乾隆時代(1736年-1795年)に発行された銭貨。この時代は清朝の全盛期で、通貨の流通量も多かったです。読み方は「けんりゅうつうほう」です。
  • 重さ:約2.7~4.5g
  • 直径:約23~28mm
本日の買取価格
美品
乾隆通宝

重さでの買取(gあたり3.5円)

嘉慶通宝

嘉慶時代(1796年-1820年)に発行された銭貨。品質やデザインが多様化した時期です。読み方は「かけいつうほう」です。
  • 重さ:約2.3~5.7g
  • 直径:約23.5~27mm
本日の買取価格
美品
嘉慶通宝

重さでの買取(gあたり3.5円)

道光通宝

道光時代(1821年-1850年)に発行されました。読み方は「どうこうつうほう」です。
小平銭、折五、折十があります。
  • 重さ:約2.5~5.6g
  • 直径:約21~27mm
本日の買取価格
美品
道光通宝

重さでの買取(gあたり3.5円)

咸豊通宝

咸豊時代(1851年-1861年)に発行された銭貨。内乱や社会的混乱の時期でした。読み方は「かんぽうつうほう」です。
  • 重さ:約5.8g
  • 直径:約23mm
本日の買取価格
美品
咸豊通宝

重さでの買取(gあたり3.5円)

咸豊通宝 宝福局 当百

300,000円

咸豊通宝 宝福局 当二十

25,000円

咸豊通宝 宝福局 当十

10,000円

同治通宝

同治時代(1862年-1874年)に発行された銭貨。読み方は「どうじつうほう」です。

  • 重さ:約5.9g
  • 直径:約22~25mm
本日の買取価格
美品
同治通宝

重さでの買取(gあたり3.5円)

光緒通宝

光緒時代(1875年-1908年)に発行された通貨です。読み方は「こうしょつうほう」です。

  • 重さ:約5.2g
  • 直径:約25mm
本日の買取価格
美品
光緒通宝

重さでの買取(gあたり3.5円)

宣統通宝

宣統時代(1909年-1912年)に発行された銭貨で、清朝の最後の皇帝の時代の通貨です。読み方は「せんとうつうほう」です。
宣統通寳は、大型と小型があります。
  • 大型:直径23.6~24.3mm、重さ3.8~5g(平均は約4.5g)
  • 小型:直径18.5~19.5m、重さは約2.2g
本日の買取価格
美品
宣統通宝

重さでの買取(gあたり3.5円)

中国古銭の偽造方法と、偽物を見分ける方法

中国古銭に限らずですが、価値が高いものほど偽物が多く存在しています。
中国古銭の偽造方法から、真贋を見分ける方法をご紹介していきます。

中国古銭 3種類の偽造方法

まずは、代表的な偽造方法について3種類紹介していきます。

砂型鋳造法(さがたちゅうぞうほう)

砂型鋳造法は、砂を使って型を作り、そこに金属を溶かして流し込む古い鋳造技術です。
この方法は古銭の製造にも使われていましたが、同時に偽造にも利用されることがありました。
偽造者は本物のコインを型取りして、同じ形の偽物を作ることができたのです。
しかし、砂型鋳造で作られた偽物は、細かいディテールが欠けていたり、質感が本物と異なることが多いので、専門家には見分けられやすかったです。

改刻法(かいこくほう)

改刻法は、既にある貨幣に新たな文字や図案を彫り直して、異なる価値を持つ貨幣に変える方法です。
古銭偽造では、この改刻法で低価値の古銭をより価値の高い古銭に見せかけるために使われました。
この方法での偽造は、本来のお金の作り方とは異なるので、専門家にとっては見分けやすいです。

象眼法(ぞうがんほう)

既存の古銭に別の素材を細工して嵌め込む技術で、古銭の偽造においても用いられていました。
例えば、銅貨に金や銀を嵌め込んで、より高価な貨幣に見せる手法です。
ただ、外見上は本物と似ていても、金属の質感や重さで見分けることができます。

以上、中国古銭の代表的な偽造方法についての紹介となります。

中国古銭の偽物を見分ける方法

続いて、中国古銭の偽物を見分ける方法をいくつかご紹介していきます。

銅の種類で見分ける

明の時代につくられた嘉靖通宝以前の古銭の多くは青銅で作られていました。
そのため、嘉靖通宝以前の古銭なのに、黄銅で作られた古銭があったら、
本来の時代より後に作られたものと判断できます。
ちなみに、かんたんに現在の日本の硬貨で青銅と黄銅を説明すると、10円玉が青銅製、5円玉が黄銅製です。

音で判別する

中国古銭は長い年月をかけて、石灰化という劣化現象が起こります。
たとえば青銅が石灰化すると、その表面に緑青(ろくしょう)と呼ばれる粉っぽい層が作られるのですが、
こうした石灰化が起こると、何か別の金属で叩いたときに、鈍い音の響きとなります。
しかし、こうした石灰化が起きていない場合には、甲高い音が響くので、近年に作られた模造品であると判断できます。

においで判別する

本物の古銭は長期間地中に埋まっていたため、土っぽい純粋なにおいになりますが、
偽物は、接着剤や塗装などの異臭がすることがあります。

錆び方で判別する

古銭は長い年月をかけて、錆びていくため、この錆びを取り除くことは難しいです。
しかし、模造品は“見せかけの錆び”で、表面的なため、錆び方も真贋確認のポイントの1つになります。

サイズ、重さで判別する

今回の記事では、さまざまな種類の中国古銭の標準的なサイズや重さも紹介しています。
こうした標準的なサイズや重さから離れている場合には、別の年代、材質でつくられている可能性があります。

摩耗で判別する

本物の古銭は、その当時に実際にお金として使われていたので、古銭に刻まれた文字や図柄だけでなく、
古銭本体の全体が摩耗することになります。
しかし、偽物の場合、古銭本体はそのままなのに、文字や図柄といった刻印だけが摩耗しています。

以上、中国古銭の偽物を見分ける方法としていくつか紹介しましたが、
なかなか“質の高い偽物”を見破ることは難しいです。
じっさいの古銭専門の鑑定士は、古銭それぞれの鋳造方法や、材質、
偽物のレパートリーなど、さまざまな情報から個別的かつ総合的に判別することになりますので、
中国古銭の真贋についてお困りのことがありましたら、当社までご連絡ください。

中国の金貨!金餅、馬蹄金、金錠とは?

中国の金塊にも似た金貨をいくつかご紹介していきます。金としての価値だけでなく、プレミア価値がつけられることもあります。

金餅、馬蹄金

春秋戦国時代(紀元前770~紀元前221年)に中国には、”楚(そ)”という国がありました。
楚は、金がたくさん採れる土地だったので、金餅(きんぺい)馬蹄金(ばていきん)という金貨もつくられ、全国各地で使用されていました。
その後、秦や漢の時代にも、引き続きこれらの金貨が使用されましたが、一般市民が使うのではなく、皇帝や位の高い貴族、官僚のあいだでの取引、プレゼントとして使用されていました。

本日の買取価格
画像 美品
金餅

現物確認(数十~数百万円)

馬蹄金

現物確認(数十~数百万円)

金錠

また、金餅や馬蹄金だけでなく、金を溶かして特定の形に鋳造した金塊のような「金錠(きんじょう)」という金貨もあります。

本日の買取価格
画像 美品
金錠

国宝級のお宝

プレミア価値が付けられる中国銀貨

中国銀貨は、中国古銭のなかでも特に高値が付けられることがあります。なぜそれほどまでに価値が高いのでしょうか。それは、ずばり希少価値の高さです。今回は、とくに買取価格が高くなる超お宝のプレミア中国銀貨を紹介していきます。

大清銀幣(壹圓銀貨)

大清銀幣(壹圓銀貨)は、宣統3年(1911年)に作られた銀貨です。
この大清銀幣(壹圓銀貨)は、いくつかの種類があるのですが、なかでも刻印された”竜のヒゲ”が短い種類のものは世界に5枚しかないと言われ、数千万円以上の価値が付けられます。

中華民国 壹圓銀貨(袁世凱 1ドル銀貨)

大清銀幣(壹圓銀貨)は、希少価値が高すぎてほとんどお目にかかることもありませんので、もう少し現実的なプレミア価値が付けられた中国古銭をご紹介していきましょう。
この袁世凱(えんせいがい)が描かれた壹圓銀貨ですが、いつ発行されたかによって価値が変わります。
たとえば、「中華民国八年」だと、買取価格は25,000円(状態:美品)となります。

光緒元宝

19世紀の末期に、欧米諸国との貿易のために発行されたのが、この光緒元宝(こうちょげんぽう)です。
中国のなかでもさまざまな地域で作られたため、たくさんの種類がありますが、中でも浙江省(せっこうしょう)という地域で作られた光緒元寶には、破格のプレミア価値が付けられています。

浙江省の光緒元寶には、このように、その通貨がどれだけの価値があるかを示す「額面」が刻まれていますが、「七銭二分」と書かれた光緒元寶(浙江省造)だと、(株)アンティーリンクでは860万円で買取価格を明示しております。

中国の花銭

「花銭(はなせん)」は、通貨の形をしていますが、通貨としての価値はなく、“魔除け”やプレゼント、儀式で使われた特殊なコインです。
花銭の歴史は深く、漢の時代(紀元前206~220年)からつくられていたようです。
本日の買取価格
美品
花銭

5,000円~

ちなみに日本には、室町時代の末期に中国から花銭が伝わりましたが、日本では「絵銭(えせん)」と呼ばれました。京都の六条河原で、絵銭が作られたのが日本での始まりで、そこで作られた「六条銭」は高い価値が付けられます。
本日の買取価格
美品
六条銭

8,000円~

中国古銭と風水の関係性

五帝銭など、中国古銭と風水の関係性は深いです。
そもそも風水とは、古代中国で生まれた考え方で、人々が住む場所や建物を自然の力と調和させ、良い”気”の流れを作り、そこにいる人たちの健康や幸運に良い影響を与えようとするものです。

五帝銭とは?

清の時代に最も繁栄した五皇帝(順治、康熙、雍正、乾隆、嘉慶)が国を治めていたときに作られた古銭のことです。この5人の皇帝たちによって、180 年間もの長きにわたる清朝の最も輝かしい時代を作り上げました。

  • 順治通宝(じゅんじつうほう)
  • 康熙通宝(こうきつうほう)
  • 雍正通宝(ようせいつうほう)
  • 乾隆通宝(けんりゅうつうほう)
  • 嘉慶通宝(かけいつうほう)

もともと、古代の中国でも、お金の穴に赤い糸を通し、それを首から下げて、悪霊を追い払っていたとされていましたが、中華民族で最も繁栄した5人の皇帝の登場により、かれらが作ったお金はとくに”パワー”があるとされています。

お守りとして人気の中国古銭の種類

五帝銭は、邪気を遮断し、悪霊を追い払い、富を増やし、幸福を呼び寄せるとされています。
現在でも、五帝銭のレプリカが大量に作られており、お守りとして使われたり、財布に入れると金運アップする!と人気のようです。

ちなみに、お家のリビングに五帝銭を5枚並べるときには、順番も重要なようで、ちゃんと治世した順番に配置することがポイントと言われています。

順治帝(1644年~1661年)

康熙帝(1661年~1722年)

雍正帝(1722年~1735年)

乾隆帝(1735年~1796年)

嘉慶帝(1796年~1820年)

中国古銭の買取は、アンティーリンクへ

中国古銭についての解説は以上となります。
中国の古代から近現代まで発行された通貨として、古くは布貨や刀貨から始まり、金貨や銀貨、絵銭(花銭)までたくさんの種類をご紹介しました。

種類もたくさん、情報もたくさんですので、なにかお困りのことがあれば、なんでも(株)アンティーリンクまでお問い合わせくださいませ。LINEでのお問い合わせはもちろん、画像を送っていただけたら無料で鑑定・査定も行っておりますのでぜひご気軽にご連絡くださいませ。