素材:銅
量目:16.42g
長径:41.7mm
目次
大観通宝の価値
大観通宝の価値は、以下の点で大きく変動します。

右が大観通宝 大字(〇の部分を比較すると違いが分かりやすい)
- 手変わり(版別)の希少性
- 文字のわずかな違いによって市場価値が数倍に変わることもある
- 保存状態
- 錆や欠けのない状態ほど高額
- 材質の違い
- 銅製が基本ですが、鉄製・金製・銀製などは非常に高値で取引される
一般的な小平銭は1,000円〜数千円程度で入手できますが、希少な母銭や金銭・銀線は数十万円〜数百万円に達することもあります。
過去の高額取引の例
近年に実際にオークション等で取引された大観通宝の中で、特に高額なものをご紹介します。
| 時期 | 種類 | 取引額 |
|---|---|---|
| 2018年 | 大観通宝 銀銭(旋読※) | 約59万4,000円 |
大観通宝とは?
大観通宝(大觀通寶)は、中国・北宋の第8代皇帝である宋徽宗の治世「大観年間(1107~1110年)」に鋳造された貨幣です。
この時代は経済や文化が高度に発展した一方で、政治的には腐敗が進行し、北宋が滅亡へと向かう転換点でもありました。
この貨幣は「年号銭」と呼ばれるカテゴリーに属し、貨幣に年号を刻んだ制度の一環として発行されたものです。
瘦金体による銘文
大観通宝の最大の特徴は、銘文が宋徽宗自らが創作した書体「瘦金体」で刻まれていることです。
而大观通宝钱则是徽宗书法艺术的代表作,其中行书大观小平铁母瘦金体特型出号大观。
大観通宝は旧字体の「大觀通寶」で銘文されています。

旧字体で大觀通寶と銘文
瘦金体により、画数が多く漢字の細部までも美しく確認できます。
基本的に裏面には銘文はありません。
瘦金体の特徴
瘦金体には以下の様な特徴があります。
- 線が細く鋭いが、力強さと優雅さを兼ね備える
- 線の表現が繊細で、彫刻的な美しさを持つ
- 一目で徽宗の書とわかるほど個性的
この瘦金体が使われたことで、ただのお金ではなく、芸術作品のように見なされるようになり、大観通宝は中国の古銭の中でも特に目立つ存在となりました。
大観通宝の種類とバリエーション
大観通宝には様々な種類が存在しており、それぞれの形状や書体の違いにより分類されます。
| 分類 | 種類 | 特徴 |
|---|---|---|
| 額面 | 小平/折二/折三/折五/折十 | 額面に比例して大きく重くなる 折十(当十)は特に大型で美しい |
| 材質 | 銅/鉄/金/銀 | 銅が一般的 鉄は代用材 金・銀は儀礼用で非常に希少 |
| 書体 | 瘦金体/行書体 | 徽宗の瘦金体が主流 行書体の試鋳銭は極めて珍しい |
| 用途 | 母銭※/試鋳銭(様銭)/花銭 | 鋳造の基準となる母銭や観賞・儀礼用(花銭)などがある |
同じ「大観通宝」でも、筆跡や文字の配置の違いによって手変わり(版別)が多く存在します。
小平銭だけでも40種類以上のバリエーションがあると言われており、コレクターにとっては収集する楽しみの一つです。
特に珍しい大観通宝のタイプ
数ある大観通宝の中でも、以下のタイプは極めて希少で、学術的にも市場価値的にも高く評価されています。
- 行書大観小平鉄母
- 行書体で刻まれた鉄製の母銭
試鋳されたもので現存数が極めて少ない - 金・銀製の大観通宝
- 宮中の儀式用として作られたもので、流通用ではない
非常に貴重 - 特大型銭
- 直径6cmを超えるものも存在し、「宋銭の王」と呼ばれるほどの風格を持つ
- 花銭
- 装飾・祈願・贈答などに使われたもので、裏面に動物や星などの模様がある
観賞用として人気
宋代の貨幣文化と大観通宝の意義
大観通宝は単なる貨幣にとどまらず、当時の文化・経済・社会情勢を映す象徴的な存在でもあります。
北宋は商業が発達し、貨幣経済が活発になった時代でした。
一方で、大量鋳造によって貨幣の価値が下がり、物価が高騰。庶民の不満が募りました。
結果として、農民反乱や社会不安の一因ともなり、北宋滅亡へとつながっていきます。
つまり、大観通宝は美術品的な側面をもつ貨幣でありながら、時代の盛衰を物語る歴史的資料でもあるのです。
大観通宝に関するよくある質問
大観通宝とは何ですか?
大観通宝の買取実績
TEL:☎03-6709-1306(営業時間 11:00~18:00)
〒170-0013 東京都豊島区東池袋3丁目12−6 KYTビル 2階



































