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和気清麻呂10円札7種類の比較と見分け方|表猪・裏猪・左和気・1次〜4次

和気清麻呂10円札の分類と価値(1~4次の見分け方)

和気清麻呂わけのきよまろが描かれた10円札は、表猪10円、裏猪10円、左和気10円、1次〜4次10円の7種類です。
サイズ、猪が描かれた面、肖像の位置、組番号を順に見ると見分けられます

和気清麻呂10円札7種類の一覧

和気清麻呂10円札は、明治・大正の3種類と昭和期の4種類に分けられます。
発行年、画像、正式名称を一覧にまとめました。

和気清麻呂10円札7種類の一覧
発行年 画像 正式名称
1890年(明治23年) 表猪10円表 改造兌換だかん銀行券10円
1899年(明治32年) 裏猪10円表 甲号兌換銀行券10円
1915年(大正4年) 左和気10円表 大正兌換銀行券10円
1930年(昭和5年) 1次10円表 兌換券10円
1943年(昭和18年) 2次10円表 不換紙幣ふかんしへい10円
1944年(昭和19年) 3次10円表 改正不換紙幣10円
1945年(昭和20年) 4次10円表 再改正不換紙幣10円

日本銀行の資料では、2次と3次を同じ「い十円券」の改正版として扱うため、発行系列は6系列に整理されています。
本記事では、券面の見分け方にあわせて2次と3次を別にし、7種類として比較します。

券名にある兌換券(だかんけん)と不換紙幣(ふかんしへい)の意味

和気清麻呂10円札の正式名称には、「兌換券」や「不換紙幣」といった言葉が使われています。
これらは、発行された時代の通貨制度や券面の改正段階を示す名称です。

和気清麻呂10円札の正式名称に使われる言葉
区分 該当する紙幣 意味
改造兌換銀行券 改造兌換銀行券10円 従来の兌換銀行券を改良して発行した紙幣
甲号兌換銀行券 甲号兌換銀行券10円 金兌換券として発行された紙幣
大正兌換銀行券 大正兌換銀行券10円 大正期に発行された兌換銀行券
兌換券 兌換券10円 金貨などとの交換を保証して発行された紙幣
不換紙幣 不換紙幣10円 金貨などとの交換を保証しない紙幣
改正不換紙幣 改正不換紙幣10円 組番号を黒から赤に変え、通し番号を省略した紙幣
再改正不換紙幣 再改正不換紙幣10円 肖像を中央寄りに移し、券面デザインを変更した紙幣

和気清麻呂10円札のサイズ比較

和気清麻呂10円札は、改造兌換銀行券10円から大正兌換銀行券10円にかけて小さくなりました。
昭和期の1次〜4次10円はすべて81×142mmです。
紙幣の端まで残っている場合は、縦横を測ることで候補を絞り込めます。

和気清麻呂10円札7種類のサイズ比較
種類 寸法(縦×横) 比較のポイント
改造兌換銀行券10円 100×169mm 7種類で最も大きい
甲号兌換銀行券10円 95×159mm 改造十円より一回り小さい
大正兌換銀行券10円 79×139mm 7種類で最も小さい
兌換券10円 81×142mm 昭和期4種類の共通サイズ
不換紙幣10円 81×142mm 昭和期4種類の共通サイズ
改正不換紙幣10円 81×142mm 昭和期4種類の共通サイズ
再改正不換紙幣10円 81×142mm 昭和期4種類の共通サイズ

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正式名称と呼び方・見分ける特徴の比較

名称が分かりにくい和気清麻呂10円札は、通称と券面の目印をあわせて確認すると判別しやすくなります。

和気清麻呂10円札の正式名称と通称・見分ける特徴
正式名称 呼び方 簡単な見分ける特徴
改造兌換銀行券10円 表猪10円 表面の8頭の猪
甲号兌換銀行券10円 裏猪10円 裏面中央の大きな猪
大正兌換銀行券10円 左和気10円 肖像が表面左側
兌換券10円 1次10円 緑がかった券面と赤い判子1つ
不換紙幣10円 2次10円 黒い組番号と6桁の通し番号
改正不換紙幣10円 3次10円 赤い組番号と通し番号なし
再改正不換紙幣10円 4次10円 中央寄りの肖像と黒基調の券面

明治・大正の和気清麻呂10円札3種類の見分け方

明治・大正の3種類は、猪が描かれた面と肖像の位置を確認すると見分けやすくなります。
サイズも大きく異なるため、複数の特徴を組み合わせて判断してください。

改造兌換銀行券10円は表面の8頭の猪で見分ける

表猪10円デザイン

改造兌換銀行券10円は、和気清麻呂の肖像の周囲に8頭の猪が描かれています。
この特徴から、表猪10円と呼ばれます。

甲号兌換銀行券10円は裏面中央の猪で見分ける

裏猪10円デザイン

甲号兌換銀行券10円は、裏面中央に大きな猪が描かれています。
表猪10円と区別するため、裏猪10円と呼ばれます。

大正兌換銀行券10円は肖像が左側にある

左和気10円デザイン

大正兌換銀行券10円は、和気清麻呂の肖像が表面左側にあります。
肖像の位置だけで見分けやすいため、左和気10円と呼ばれます。

昭和期の和気清麻呂10円札4種類の見分け方

昭和期の1次〜4次10円は、肖像の位置、券面の色、赤い判子、組番号の色で見分けます。
まず4次10円を肖像の位置で分け、その後に1次〜3次の細部を比べると判断しやすくなります。

4次10円は中央寄りの肖像と黒基調の券面で見分ける

4次10円は、和気清麻呂が券面の中央寄りに印刷されています
券面全体が黒を基調としている点も目印です。

4次和気清麻呂10円札の表面

1次10円は緑がかった色と赤い判子1つで見分ける

1次10円は、2次・3次と比べて券面全体が緑がかっています
「拾圓」の下の赤い判子が1つで、「拾圓」の上にある「日本銀行兌換券」の文字が波打つように書かれている点も特徴です。

1次和気清麻呂10円札の表面

1次和気清麻呂10円札の券面の見分け方

2次10円と3次10円は組番号の色と通し番号で見分ける

2次10円と3次10円は、組番号の色と通し番号の有無で見分けます。
組番号が黒で、6桁の通し番号があれば2次10円です
組番号が赤で、通し番号がなければ3次10円です

2次和気清麻呂10円札の表面

3次和気清麻呂10円札の表面

2次10円と3次10円の組番号の違い

昭和期4種類は裏面でも比較できる

昭和期の1次〜4次は、表面の特徴で見分ける方法が確実です。
裏面の色と図柄を確認すると、表面で判断しにくいときの補助になります。

1次10円の裏面は緑色と茶色の2色刷り

1次10円札の裏面は緑色と茶色の2色刷りです
中央下に赤い判子も押されています

1次和気清麻呂10円札の裏面

2次10円と3次10円の裏面は青色

2次10円札と3次10円札の裏面は青色です
裏面の色やデザインはよく似ているため、表面の組番号と通し番号で判断します。

2次和気清麻呂10円札の裏面

3次和気清麻呂10円札の裏面

4次10円の裏面は茶色を基調としている

4次10円札の裏面は茶色を基調としています
表面の中央寄りの肖像とあわせて確認すると、4次10円を見分けやすくなります。

4次和気清麻呂10円札の裏面

和気清麻呂10円札を見分ける順番

和気清麻呂10円札は、次の順番で確認すると7種類を絞り込めます。

  1. サイズを測り、明治・大正・昭和期を大まかに分ける
  2. 猪が表面か裏面かを確認し、表猪10円と裏猪10円を分ける
  3. 肖像が左側なら左和気10円、中央寄りなら4次10円と判断する
  4. 昭和期の1次〜3次は色、赤い判子、組番号、通し番号を確認する

和気清麻呂10円札に関するよくある質問

和気清麻呂10円札は全部で何種類ありますか?

券面の見分け方にあわせると、表猪10円・裏猪10円・左和気10円と、昭和期の1次〜4次をあわせた7種類です。
日本銀行の資料では2次と3次を同じ「い十円券」の改正版として扱うため、発行系列は6系列です。

表猪10円と裏猪10円の違いは何ですか?

改造兌換銀行券10円札は表面に8頭の猪が描かれる表猪10円です。
甲号兌換銀行券10円は裏面中央に大きな猪が描かれる裏猪10円札です。
猪が描かれた面を確認すると見分けられます。

2次10円と3次10円はどこを見れば分かりますか?

組番号の色と通し番号の有無で見分けます。
組番号が黒で6桁の通し番号があれば2次10円、組番号が赤で通し番号がなければ3次10円です。

和気清麻呂10円札で最も大きいものと小さいものはどれですか?

最も大きいのは改造兌換銀行券10円の100×169mmです。
最も小さいのは大正兌換銀行券10円の79×139mmです。

要点まとめ

和気清麻呂10円札は、明治・大正の3種類と昭和期の4種類をあわせた7種類です。
表猪10円、裏猪10円、左和気10円は猪の図柄と肖像の位置で見分けます。
昭和期の1次〜4次は、サイズが同じため、肖像位置、券面の色、赤い判子、組番号の色を比べてください。


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記事監修(鑑定士)

代表取締役社長 渡邉 博

  • 渡邉 博
    [代表取締役社長/主任鑑定士]
  • 【鑑定専門分野】
    日本/中国/欧米 古銭全般
  • 【好きな古銭】
    小判と近代銀貨
  • 【その他専門分野】
    アンティーク・骨董品全般/データ分析/SEO対策
  • 【経 歴】
    埼玉県さいたま市出身。
    2012年、慶應大学理工学部在学中に創業し、古銭の買取・販売を始める。
    大学時代は管理工学を専攻。知識を生かしてWebマーケティング、プログラムに取り組む。
    現在でも古銭鑑定士として、特に高額商品の真贋確認などを行っている。
    アンティークに長く関わってきたことから、古銭についても古代から現代のものまで幅広い知識と鑑定経験を持つ。
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