

重さ: 17.78g
品位: 金861/銀139
380,000円(税込)
320,000円(税込)
重さ: 17.78g
品位: 金861/銀139
※正徳小判金との違いは、「光」と「次」が離れている(享保)か、繋がっている(正徳)かです。
目次
江戸時代の日本では大判や小判といった金貨が使われていました。
その小判のなかで、1714年(正徳4年)から発行されたものを「享保小判金」と呼びます。
享保小判金が生まれた時代、日本はデフレに陥っており、物価の下落が止まりませんでした。
その原因には、同年に作られた正徳小判金が不人気だったことが関係しています。
正徳小判金は金の含有量が以前の小判より少ないという理由で、民衆からの支持を得られませんでした。
そこで、新たに作られる享保小判は人気が高かった慶長小判金に近い品位に変更されています。
表面には「ござ目」、「扇形の桐紋」、「壹两」、「光次」の花押があります。
裏面には中央に「花押」が打たれ、左下には小判師と吹所の「験極印」が打たれています。
享保小判金は、江戸幕府の8代目将軍である徳川吉宗が発行を命じました。
吉宗といえば、時代劇の暴れん坊将軍でも有名ですね。
歴代の徳川家将軍の中でも多大な功績を残した人物で、正徳小判金を享保小判金に改鋳したのも彼の功績のひとつです。
享保小判金は、正徳小判金を改鋳して作られたせいかデザインが酷似しています。
ですが、表に打たれた花押を確認すれば、このふたつも判別可能です。
正徳、享保のどちらも表面の下部に打たれた花押には「光次」の文字が刻まれています。
この「光」の6画目と「次」の4画目が重なっているか離れているかを見ます。
この2本が重なる「重光次」は正徳小判金の特徴です。
反対に、この2本が離れている「離光次」が享保小判金の特徴になります。
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もうひとつ、慶長小判金と享保小判金も特徴が非常に似通っています。
「離光次」である点も同じであるため、正徳小判金ほど簡単には見分けられません。
このふたつを見分けるためには、表面の「ござ目」に注目します。
慶長小判金は「ござ目」の感覚が狭く、横縞模様がびっしりと並んでいます。
これは「細目打ち」と呼ばれる特徴で、慶長小判金にしか見られません。
さらに、「ござ目」が極印に重なっていることがあるのも慶長小判金ならではです。
「ござ目」にこれらの特徴が見られたら慶長小判金と判断して問題ありません。
大判、小判は価値の高い金貨であるがゆえに、贋作も多く作られてきました。
残念なことに、それらの偽物も市場に出回っています。
まずは、お手元の享保小判金が本物かどうかを確認してみましょう。
ご家庭でもできる簡単な偽物の調べ方は以下の通りです。
なぜ、この方法で偽物を見分けられるのでしょうか?
それぞれ詳しく解説していきます。
享保小判金は、本物であれば重さは17.78gです。
この数値と比べて、1g以上の差があればほぼ偽物と言えます。
念のため、他の小判の重さとも見比べてみてください。
もしかすると、享保ではなく他の小判という可能性が残っています。
どれにも該当しないようであれば、それは間違いなく偽物でしょう。
もし、重さが合致する小判があればこちらの記事から詳細を確認してみてください。
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重さが一致したら、極印の種類や数もしらべておきましょう。
享保小判金の極印は、表面全体に「たがね打ちござ目」があり、上下にひとつずつ「扇形の桐紋」があります。
上部の極印の文字は「壹两」、下部の文字は「光次」と記されています。
裏面は中央に「花押」があり、左下に小判師(製造者)と吹所(製造場所)を示す「験極印」が打たれています。
本来なら金銀だけで出来ている享保小判金は磁石に反応しません。
ですが、偽物の硬貨は鉄のような安い金属を使っているものが多く、磁石に反応してしまうことがあります。
磁石を近づけたらくっついてしまったり、引き寄せられるものは間違いなく偽物です。
素材を調べたいときは必ずこの方法を使いましょう。
お手元の享保小判金を高く売るために気を付けるべきポイントがいくつかあります。
重要なのは価値を上げるのではなく、価値を落とさないようにすることです。
では、それぞれ詳しく解説していきます。
古銭が汚れていると、磨いて綺麗にしたくなる気持ちもわかります。
ですが、それは確実に古銭の価値を落としてしまう行為です。
どんな洗浄方法を用いたところで、見る人が見ればすぐにわかってしまいます。
享保小判金を少しでも高く販売するためにも、磨かないよう心がけましょう。
傷が付いた金貨は、確実に買取価格が下がってしまいます。この試金のあとも、古銭鑑定に慣れた人であれば確実に見抜けます。
古銭の価格を落とさないためにも、絶対に避けるべきです。
享保小判金の価格を下げないためには、状態を劣化させないことが重要です。
享保小判金のような貴重な貨幣であれば、もともと桐箱などに入っていることが多いです。
その場合は、桐箱に入れたまま極力開閉しないようにしましょう。
もし、保管用の箱がなかった場合はファイルに挟んで密封するのがお手軽です。
その際、段ボールなどの厚紙で挟んで補強しておくのもいいでしょう。
中で小判が動いてしまうと、擦れて傷ついたり墨書きが薄くなってしまいます。
小判が動かないようにしっかりと固定することを意識してください。
享保小判金を販売するにあたって、どこで売りに出すかも重要な要素です。
小判のような価格の高い古銭を販売するなら、以下のような方法があります。
それぞれのメリットとデメリットについて詳しく解説していきます。
ヤフオクをはじめとするネットオークションでも古銭の取引は活発です。
高額な古銭が取引された実績も多くあります。
複数の入札者が現れれば思いがけない価格で落札される可能性もあります。
ですが、その分目の肥えたコレクターも多く、商品に注目してもらうのは一苦労です。
情報に不足があっては見向きもされないので、相応の知識は必要になります。
また、落札手数料として10%ほど差し引かれる点も考慮しなくてはいけません。
落札価格の1割なので、商品が高価であるほど手数料も高くなる仕組みです。
言ってしまえば、相場通りの価格で落札されたとしても、手元に入ってくる金額は相場には満たないのです。
フリマアプリは価格が自由に設定できます。
いくらで売りたいのか、どれぐらいの収益がほしいのかを明確にできるのがメリットです。
ただ、発送をすべて自分で行わないといけないため手間がかかります。
値下げ交渉にも対応しないといけないためかなり煩雑です。
さらに言えば、フリマアプリでは10万円を超えるような商品はなかなか買い手が付きにくい傾向があります。
古銭でも同様で、フリマアプリで高額な古銭を売る際は、かなり気長に構えておく必要があるでしょう。
ネットオークション同様に、10%ほどの手数料がかかる点にもご注意ください。
ひとつ注意点として、必ず古銭を専門に扱っている業者を選ぶようにしてください。
古銭を専門に扱っていない業者には、古銭に強い鑑定士が所属しないケースがあるからです。
古銭専門の買取業者であれば査定の精度も高くなり、より適正な価格で買い取ってもらえます。
享保小判金についての解説は以上となります。
小判のなかでは比較的安い種類ではありますが、大型の金貨として十分な価値を持っています。
状態次第で30万円を超えるとなると、個人での取引はリスクを伴います。
古銭売買の経験が浅いうちは個人の取引は避け、プロの鑑定士を頼ってください。
アンティーリンクでは、古銭の画像をLINEで送っていただければ無料査定を実施します。
売りたい古銭が複数あってもまとめてご依頼いただけます。
もし手元に古銭がございましたら、ぜひともアンティーリンクにご相談ください。
正徳4年8月2日(1714年9月10日)より通用開始された一両としての額面を持つ小判です。
また、享保小判および享保一分判を総称して「享保金(きょうほうきん)」と呼びます。
なお、正徳金銀発行および通用に関する触書は正徳4年5月15日(1714年6月26日)に出されているが、享保金銀については若干品位を上げたとされるものの、本質的な吹替えではないため改めて触書が出されたわけでもなく、享保金銀の発行時期については諸説あり、正徳5年(1715年)とするものや、徳川吉宗が将軍職に就いた享保元年(1716年)とする説まであるのだとか。
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