500円札は今でも使える?知って得する価値や高く売れるポイントも解説
まだ使えるのか、それとも単なる紙切れになってしまったのか。500円札を持っている人は特に気になりますよね。
この記事では、500円札がまだ使えるのか、価値が上がっているのか、使えない場合の活用方法まで解説します。
目次
500円札はまだ使える?お金の使用期限とは
結論から言えば、500円札は現在でも法的には有効な通貨です。
日本の紙幣には使用期限がないため、いつでも使用できるのが原則です。日本銀行では無償で新しい紙幣や硬貨と交換してくれます。
つまり、500円札の価値そのものは失われていません。
しかし、実際の商取引では受け取りを拒否されることがほとんどです。これは、偽造紙幣への警戒から、見慣れない紙幣の受け取りをしないようにしているためです。
500円札が発行を停止してから流通されなくなって長い期間が経っています。そのため、多くの人が500円札の存在を忘れているか、全く知らないのです。
500円札が使えなくなるまでの歴史
500円札は、日本の経済成長とともに誕生し、発行が終了しました。
ここでは、500円札が作られた理由から、硬貨に変わっていった過程までの歴史を振り返ってみましょう。
500円札はなぜ作られた?
1951年(昭和26年)4月2日に発行が開始されました。
発行の理由はその額面。
当時、1,000円と100円がありました。しかし、この2つには大きな金額の開きがあって、買い物をするときに不便でした。「100円だと安すぎるけど、1,000円だと高すぎる」となったのです。
そこで考え出されたのが500円札。1,000円と100円の間を埋める、「ちょうどいい」お金として誕生しました。
500円札の肖像には、明治時代の政治家・岩倉具視が選ばれました。
岩倉具視は、明治維新後の近代化に大きく貢献した人物です。彼の肖像を用いることで、日本の発展と繁栄を象徴しました。
紙幣から硬貨になった理由
500円硬貨の登場には、当時の社会情勢が大きく関わっていました。主に3つの理由が挙げられます。
- 偽造防止
- 硬貨の需要が上昇
- 自動販売機の普及
自動販売機の普及により、100円硬貨の流通量が増加し、高額硬貨の需要が高まっていました。そして、500円紙幣の偽造・変造の急増という問題もありました。
このような社会的ニーズと安全性への要求に応えるため、偽造対策を施した500円硬貨が発行されることになったのです。
500円札は使えなくても価値がある?
500円札は日常的な取引では使いづらくなりました。しかし、使えなくても価値があるかもしれません。
どのような500円札に価値があり、どのようなものが特に高値で取引されているのかを見ていきましょう。
500円札の価値
コレクターにとって、500円札は貴重な歴史的資料です。
特に、発行初期のものや最終発行年のものは人気があります。また、製造年によってもレア度が異なります。
例えば、初期発行のものは比較的高値がつく傾向にあります。また、未使用の状態で保管されているものも状態が良いとして、価値が高くなる可能性が高いです。
高値で売れる500円札の特徴
先ほども少し紹介しましたが、高値で売れる500円札にはいくつかの特徴があります。
- 未使用の状態で保管されているもの
- 連番や珍しい番号が付いているもの
- 初期発行や発行数が少ない年のもの
- 製造ミスがあるもの
- 100枚帯封や1000枚完封の状態で保管されているもの
このような特徴を持つ500円札は、コレクターの中でも人気です。具体的な鑑定は必要になりますが、高額で取引されることがあります。
使えない500円札の活用法
それでは、手元にある500円札はどうすれば良いのでしょうか。
実は、活用方法はいくつかあります。
ここでは、500円札を有効に活用する方法をご紹介します。
日本銀行で両替する
500円札は、日本銀行本店や支店、国内事務所で新しい紙幣や硬貨と交換することができます。
確実に現在使用可能な通貨に交換できるので、最も安全で確実な方法といえるでしょう。
手続きは簡単で、身分証明書を持参して両替窓口で申し出るだけです。
ただし、日本銀行の営業時間内に行く必要があります。混んでいることも多く待ち時間が発生することも多いです。
また、本店や支店、国内事務所が近くにない場合は不便です。
500円札コレクションを始める
500円札をコレクションの一部として保管するのも良いでしょう。
古銭コレクションは、歴史や経済を学ぶ良いきっかけになります。
専門家に相談する
古銭や紙幣の専門家に相談するのもおすすめです。
専門家は、あなたの持っている500円札の正確な価値を評価できます。
また、保管方法や売るタイミングなどのアドバイスも受けられるかもしれません。
もしかしたら、思いがけない高額査定が出ることもあります。
特に、状態の良い500円札や珍しい番号のものは、専門家の目から見ると価値が高いと判断されることがあります。1度、鑑定してもらうというのがは良い方法です。
500円札は日常生活では使いにくい
500円札は法的には有効な通貨です。しかし、日常生活での使用はあまり現実的ではありません。
多くの店舗や自動販売機では受け付けてくれず、使える場所を探すのは難しいです。日本銀行での両替は可能ですが、時間と手間がかかります。
しかし、500円札には別の価値があるかもしれません。
もし手元に500円札があれば、古銭の専門家であるアンティーリンクまでお問い合わせください。
あなたの500円札が、思わぬ掘り出し物になるかもしれません。