旧5円金貨のレプリカを見抜く!本物との見分け方を徹底解説

こちらの記事では、旧5円金貨について取り上げます。
アンティーリンクでは、今までに数多くの金貨の査定・買取を行なってきました。
その実績を元に、市場価値に基づいた買取金額、偽物の見分け方を解説しています。

旧5円金貨の価値や買取価格については、以下の記事で紹介しています。

🔗旧5円金貨(明治3~4年)の買取価格
🔗旧5円金貨(明治5年~)の買取価格

執筆・監修者
渡邉 博古銭鑑定士
2012年、古銭買取専門店「アンティーリンク」を創業し、古銭の買取・販売を始める。
2022年、日本唯一の古銭鑑定機関「貨幣商協同組合」に加盟
現在は古銭鑑定士として、テレビ等メディア出演多数
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旧5円金貨の真贋 偽物の見分け方

旧5円金貨の真贋を見分けるポイントは3つです。

  • 重さを計る
  • デザインを見る
  • 側面を見る

この3つを押さえれば、旧5円金貨の偽物を見分けられるようになります。

重さを計る

最初に、真贋判定の基本である重さを計ります。

製造時の本物の重さは8.33gです。
およそ8.25g〜8.40gの範囲が、本物と偽物を見分ける際の基準になります。

それでは偽物の重さを計ってみましょう。

旧5円金貨真贋重さ比較

本物の重さは8.35gです。
それに比べ、偽物は5.64gでした。

偽物は、本物に比べ軽いことが多いです。
このような場合、すぐに偽物であると判別できます。

ですが、偽物の中には重さも本物に近いものが存在します。

そのような場合は重さだけでは分からないため、他の要素もチェックしていきましょう。

デザインを見る

表面、裏面、それぞれのデザインをチェックしてみましょう。

旧5円金貨真贋比較表面
表面は竜のデザインに注目してください。
偽物は、竜のトゲの部分がぼやけて見えます。
一方本物は、竜のトゲの部分がくっきりと、シャープに作られていることが分かります。
このように、偽物は本物と比べ図案がぼやけている場合が多いです。

旧5円金貨真贋比較裏面
裏面では錦の御旗の先端部分のデザインに注目します。
本物は、先端部分のデザインまでしっかりと見えます。
一方偽物は、先端部分のデザインが確認できません

このように、細かいデザインを意識して見ることで、旧5円金貨の偽物を見抜くことができます。

側面を見る

最後に、本物と偽物の側面をみてみましょう。

旧5円金貨真贋比較側面

本物は、溝が端までしっかり刻まれています。
偽物の方は、溝の長さ、幅ともにバラバラです。

このように、側面を見ることで、偽物を見分けることもできます。

新5円金貨と旧5円金貨との違い

最後に、明治30年から発行されていた、新5円金貨と比べてみましょう。

新旧5円金貨比較画像

旧5円金貨の方が、新5円金貨に比べて凝ったデザインになっています。
大きさも、旧5円金貨(縮小も含む)の方が、新5円金貨より大きいです。

このように新5円金貨と旧5円金貨は、見た目で区別ができます。

新5円金貨の価値と偽物の見分け方はこちらでご確認できます。

真贋についてのまとめ

以上が旧5円金貨の価値と偽物の見分け方でした。

真贋のポイントをまとめると以下の通りです。

真贋を見分けるポイント

  • 重さを測る・・・8.3gと大きく異なる場合は注意
  • デザインをしっかり確認する・・・ぼやけていたり細部の作りが甘い場合は注意
  • 側面を見る・・・溝の幅や長さが均一かチェック

旧5円金貨は価値が高いため、偽物が多く出回っています。

中には熟練の鑑定士でも判断に迷う、精巧なレプリカもあります。

もし旧5円金貨の真贋についてお困りの場合は、ライン査定からお気軽にご相談ください。

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