旧10円金貨 価値と偽物の見分け方

こちらの記事では、旧10円金貨について取り上げます。
アンティーリンクでは、今までに数多くの金貨の査定・買取を行なってきました。
その実績を元に、市場価値に基づいた買取金額偽物の見分け方を解説しています。

[監修:渡邉 博/執筆:増田 英明

旧10円金貨の基本情報

旧十円金貨は、明治4年、明治9年、明治10年、明治13年に発行された金貨です。
基本情報は、以下の通りです。

重さ:16.66g
品位:金900/銅100
直径:29.42
mm

旧10円金貨の価値

ここでは、旧10円金貨の価値に基づいた買取価格を公開します。

<状態・年代による買取価値一例>※特に価値の高い年代をご紹介

明治4年 400,000円(美品)
明治9年 10,000,000円(美品)
明治10年 11,000,000円(美品)
明治13年 12,000,000円(美品)

旧十圓金貨の製造年は、裏面のこの部分で確認します。

旧10円金貨の状態は、未使用/準未使用/極美品/美品/並品/劣品に分けられます。
市場では美品のものが多く流通しているため、美品の価格を掲載しています。

記事では、特に価値の高い年代のものをピックアップして紹介しました。
さらに詳しい買取価格や詳細は、こちらで公開しています。

旧10円金貨は、年代によって値段が異なります。
特に明治10年明治13年のものは発行枚数が少なく価値が高いです。
以上のように旧10円金貨は価値が高いため、偽物も多く出回っています。

次の項目では、偽物の見分け方を解説します。

旧10円金貨の真贋 偽物の見分け方

旧10円金貨の真贋を見分けるポイントは2つです。

●重さを計る
●デザインを見る

この2つを押さえれば、旧10円金貨の偽物を見分けられるようになります。

重さを計る

最初に、真贋判定の基本である重さを計ります

製造時の本物の重さは16.66gです。
およそ16.6g〜16.7gの範囲が、本物と偽物を見分ける際の基準になります。

それでは偽物の重さを計ってみましょう。

今回の偽物は、13.94gでした。
本物の16.66gには2g以上も足りません。

偽物は、本物に比べ軽いことが多いです。
このような場合、すぐに偽物であると判別できます。

ですが、偽物の中には重さも本物に近いものが存在します。

そのような場合は重さだけでは分からないため、他の要素もチェックしていきましょう。

デザインを見る

表面、裏面、それぞれのデザインをチェックしてみましょう。

表面は文字のデザイン、「十圓」の文字に注目してください。
本物は、文字が幅広で平面的ですね。
偽物は、文字が若干細く、立体的になっています。
一見すると偽物の方が綺麗に見えますが、これが偽物の特徴です。

裏面では錦の御旗のデザインに注目します。
本物は、錦の御旗の線と線の隙間が広く、くっきりして見えます。
一方偽物は、線と線の隙間が狭く、くっついてしまいそうです。

また、今回の偽物の場合は年号が「明治三年」となっています。
実は、明治三年は試鋳貨幣を除き存在しない年号のため、それだけで偽物と判断することが可能です。

このように、細かいデザインを意識して見ることで、旧10円金貨の偽物を見抜くことができます。

新10円金貨と旧10円金貨との違い

最後に、明治30年から発行されていた、新10円金貨と比べてみましょう。

旧10円金貨の方が、新10円金貨に比べて凝ったデザインになっています。
このように新10円金貨と旧10円金貨は、見た目で区別ができます。

新10円金貨の価格と偽物の見分け方については、こちらでご確認できます。

要点まとめ

以上が旧10円金貨の価値と偽物の見分け方でした。

まとめると…
・旧10円金貨は発行年で価値が大きく違う
・旧10円金貨の真贋は2ポイントで判別できる
・旧10円金貨と新10円金貨はデザインが異なる

旧10円金貨は価値が高いため、偽物の方が多く出回っています。
中には熟練の鑑定士でも判断に迷う、精巧なレプリカもあります。
弊社では郵送買取のほか、LINEによる無料査定も行なっています。
旧10円金貨の真贋については、お気軽にご相談ください。

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