新20円金貨 価値と偽物の見分け方

こちらの記事では、新20円金貨について取り上げます。
アンティーリンクでは、今までに多くの金貨の査定・買取を行なってきました。
その実績を元に、市場価値に基づいた買取金額偽物の見分け方を解説しています。

[監修:渡邉 博/執筆:増田 英明

新20円金貨の基本情報

新二十円金貨は、明治30年から発行された金貨です。
基本情報は、以下の通りです。

重さ:16.67g
品位:金900/銅100
直径:28.78mm

新20円金貨の価値

ここでは、新20円金貨の価値に基づいた買取価格を公開します。

<状態・年代による買取価値一例>※特に価値の高い年代をご紹介

明治42年 500,000円(美品)
昭和5年 3,500,000円(美品)
昭和6年 8,000,000円(美品)
昭和7年 3,000,000円(美品)

並年(通常の年代)のものは、150,000円です。

新二十圓金貨の製造年は、裏面のこの部分で確認します。

新20円金貨の状態は、未使用/準未使用/極美品/美品/並品/劣品に分けられます。
市場では美品のものが多く流通しているため、美品の価格を掲載しています。

記事では、特に価値の高い年代のものをピックアップして紹介しました。
さらに詳しい買取価格や詳細は、こちらで公開しています。

新20円金貨は、年代によって値段が異なります。
特に昭和6年のものは特に価値が高いです。
以上のように新20円金貨は価値が高いため、偽物も多く出回っています。

次の項目では、偽物の見分け方を解説します。

新20円金貨の真贋 偽物の見分け方

新20円金貨の真贋を見分けるポイントは3つです。

●重さを計る
●デザインを見る
●側面を見る

この3つを押さえれば、新20円金貨の偽物を見分けられるようになります。

重さを計る

最初に、真贋判定の基本である重さを計ります

製造時の本物の重さは16.67gです。
およそ16.3g〜16.67gの範囲が、本物と偽物を見分ける際の基準になります。

それでは偽物の重さを計ってみましょう。

なんと、本物、偽物共に16.67に近しい数字を示しています。

よくある偽物は、本物に比べ軽いことが多いです。
ですが、今回のように、重さも本物に近いものが存在します。

重さだけでは分からないため、他の要素もチェックしていきましょう。

デザインを見る

表面、裏面、それぞれのデザインをチェックします。

表面は葉のデザインに注目します。
本物は、葉先が尖っていますね。葉脈もはっきりしています。
偽物は、葉先が丸く、葉脈の細かいところが省略されています。

裏面では桐のデザインに注目します。
本物は、小さいながらも、桐の葉脈まできっちりと見えます
偽物は、かろうじて葉であることがわかるぐらいです。

重さは同でも、細かいデザインを意識して見ることで、新20円金貨の偽物を見抜くことができます。

側面を見る

最後に、側面をチェックします。

偽物は、本物の二倍くらいの厚みがありますね。
これならば、見ただけで判別可能ですね。

金は他の金属よりも密度が高いです。
そのため、同じ重さを他の金属で再現するためには、
このように厚くするしかありません。

以上3ポイントで、新20円金貨の偽物を見分けることができるようになります。

新20円金貨と旧20円金貨との違い

最後に、明治3年から発行されていた、旧20円金貨と比べてみましょう。

新20円金貨比較

旧20円金貨の方が、新20円金貨に比べて凝ったデザインになっています。
このように新20円金貨と旧20円金貨は、見た目で区別ができます。

旧20円金貨の価格と解説は、こちらでご確認できます。

要点まとめ

以上が新20円金貨の価値と偽物の見分け方でした。

まとめると…
・新20円金貨は発行年で価値が大きく違う
・新20円金貨の真贋は3ポイントで判別できる
・新20円金貨と旧20円金貨はデザインが異なる

新20円金貨は価値が高いため、偽物の方が多く出回っています。
中には熟練の鑑定士でも判断に迷う、精巧なレプリカもあります。
弊社では郵送買取のほか、LINEによる無料査定も行なっています。
新20円金貨の真贋については、お気軽にご相談ください。

このほかにも問い合わせの多い、新1円銀貨の真贋貿易銀についても紹介しています。
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