【令和最新版】500円玉の価値のある年号はこれ!レアな五百円玉の特徴やエラーコインを解説

昭和62年の500円玉が額面以上の価値になるって知っていましたか?
この記事では、500円玉の種類や、価値のあるレアな500円玉を一覧で解説します。
また、巷でよく聞かれる「これって価値があるの?」という疑問についても、古銭の専門家が詳しく解説します。もしかしたら、あなたの財布に入っている500円玉が額面以上の価値を持っているかもしれません。
この記事でわかる事
- 古銭鑑定士
-
2012年、古銭買取専門店「アンティーリンク」を創業し、古銭の買取・販売を始める。
2022年、日本唯一の古銭鑑定機関「貨幣商協同組合」に加盟
現在は古銭鑑定士として、テレビ等メディア出演多数
▶︎詳しいプロフィールはコチラ。
目次
500円玉の価値が高いとされるレアな年号は何年?
価値の高い500円玉の年号については、諸説ありますが、一般的にレアと言われているのは「昭和62年」の500円玉になります。
その理由は、昭和62年の発行枚数が他の年と比べて極端に少なかったためです。
昭和62年の500円硬貨の発行枚数は約277万枚とされています。
他の多くの年では1億枚以上が発行されていることから、その発行数の少なさが際立っています。

こういった発行枚数が極端に少なく、価値が高くなる年号を「特年」と言います
過去10年の500円玉の発行枚数
昭和62年の発行枚数が277万枚と書きましたが、これはどれほど少ないのでしょうか?
枚数だけ聞いても、どれほど少ないか分かりづらいですよね。
ここでは過去10年の500円玉の発行枚数を確認してみましょう!
発行枚数 | |
---|---|
平成27年 | 143,004,000枚 |
平成28年 | 221,064,000枚 |
平成29年 | 426,327,000枚 |
平成30年 | 286,192,000枚 |
平成31年 | 126,164,000枚 |
令和元 | 76,956,000枚 |
令和2年 | 143,928,000枚 |
令和3年 | 354,933,000枚 |
令和4年 | 302,474,000枚 |
令和5年 | 362,527,000枚 |
過去10年では、発行枚数が少ない年でも7千万枚以上発行されており、多い年では4億枚を超えています。
500円硬貨は1982年の発行開始以来、40年以上にわたって毎年発行されていますが、発行枚数が1,000万枚を下回ったのは昭和62年の1年のみです。
ちなみに2番目に発行枚数が少なかったのは昭和64年で、発行枚数は約1600万枚でした。
このことからも、昭和62年の500円硬貨が非常に少ない事がわかりますね。
昭和62年の500円玉の価値はいくらになる?
では実際昭和62年の500円玉の価値はいくらになるのでしょうか?
過去5年間のヤフオクの取引相場を見てみると、以下のような価格となりました。
昭和62年の500円玉の取引相場
- 未使用品・・・・1000~2500円
- 並品・・・500~800円
未使用品であれば額面の数倍の価値になることが確認できます。
時期やタイミングによって差はでますが、だいたい1500円程で取引されることが多くなっています。
ただし、状態の悪いものだとほぼ額面に近い金額になってしまいます。
送料や手数料を引くと、額面を下回ってしまう可能性も高いでしょう。
その他価値が高いと噂される500円玉について

昭和64年の500円玉もレアと聞いたのですが、価値は高いですか?

プルーフ貨幣や未使用品であれば若干高くなることはありますが、基本的には額面通りの価値になります
ここでは、昭和62年以外の「価値が高いと噂される500円玉」の理由と、実態について詳しく解説します。
昭和57~58年の500円玉
昭和57年は500円玉発行初年度になります。
そのため、昭和57年と、翌年の58年は価値が高いのでは?と言われることがあります。
しかし実際は昭和57年には3億枚、58年には2億4千万枚発行されています。
そのため希少価値はないため、額面以上の価値はほとんどつきません。
昭和64年の500円玉
昭和64年は1月1日~7日までの6日間しか存在しなかったため、昭和64年の500円玉は価値があるとの噂があります。
しかし、昭和64年の500円玉は約1600万枚発行されており、昭和62年と比べると5倍ほどの数が発行されています。
そのため、残念ながら昭和64年の500円玉も額面以上の価値はほとんどありません。
令和3年の500円玉
令和3年は、現行の新500円玉が発行された初年度です。
そのため、発行から30日以内のコインは、鑑定会社によって「ファーストストライク」としてランク付けされ、鑑定ケースに入れられました。
※ファーストストライクとは、新貨幣発行後30日以内の硬貨のことです。発行から30日以内の硬貨を鑑定会社に送ることで正式にファーストストライクと認定されます。
ファーストストライクと認定された500円玉は高値で取引されています。
しかし、この「ファーストストライク」の条件は新貨幣発行後30日以内に限られているため、令和3年の500円玉=価値があるというわけではありません。
また、発行枚数も2億枚と非常に多いため、希少性もありません。
ちなみにファーストストライクは、発行後30日以内に鑑定機関に送らなければならないので、仮に今令和3年の500円玉を鑑定会社に郵送してもファーストストライクとは認定されません。
令和6年の500円玉
令和6年はキャッシュレス化が進むことで、硬貨の発行枚数が減るのではないか?という噂から、価値が高くなるという噂が出ました。
実際弊社でも「令和6年の500円玉」の価値についてのお問い合わせをいただくことがあります。
しかし、財務省が発表している令和6年の500円玉の発行枚数は3.5億枚で、例年と同じくらいです。
また、古銭取引市場でも令和6年の500円玉がプレミア価格で取引されているという傾向は見られません。
昭和62年よりレア!?500円玉のエラーコインについて
ここまで500円玉の年号について見てきました。
簡単にまとめてみましょう。
- 500円玉は全部で3種類ある
- 500円玉は流通量が多く、額面の価値を上回ることはほとんどない
- 昭和62年の500円玉は、未使用品なら額面以上の価値になる
巷では、価値の高い500円玉の年号についていろいろと噂が流れることがあります。
しかし現実には、ほぼ毎年1億超の発行枚数のある500円玉ですので、希少性が高いレアコインとは言えません。
唯一昭和62年の未使用品が額面より高い価値がつくぐらいです。
では他に価値が高くなる500円玉はないのでしょうか?
実は額面の何十倍もの価値になる500円玉もあるんです。
それが500円玉エラーコインです。
では次に、価値の高い500円玉エラーコインについて見ていきましょう。
500円玉エラーコインの種類
「エラーコインは高額で売却できる」、という話は有名だと思います。
そもそもエラーコインとは、製造時のトラブルが原因でできてしまった硬貨です。
通常エラーコインは、検査の段階ではじかれるため、世に出回ることはありません。
しかし、なんらかの理由で市場に流れてしまう場合があります。
厳しい検品を抜けて市場に出回ったもののため、非常に価値が高くなっています。
500円玉のエラーコインはどんな種類があるのか確認していきましょう。
傾打エラー
恐らく比較的目にする可能性が高いのはこの傾打エラーです。
特に初代500円白銅貨に多いエラーコインです。傾斜エラーと呼ばれることもあります。
このエラーは表裏のデザイン角度がズレてしまっているエラーです。
両面の傾き度合いが大きいほど、価値があります。
記事執筆時点の弊社での買取価格は39,000円となっております。
※買取価格は傾き度合いで変わります。
500円傾きエラーの買取価格
バリ取りエラー
バリ取りエラーは、縁に製造時のバリが残ったまま出荷されたものです。
パッと見では判断が難しいですが、手で触ると引っ掛かりがあるのが確認できます。
地味なので、あまり価値あるエラーではありませんが、状態によっては額面より若干価値がつく場合があります。
【注意】年号抜けエラー
年号抜けエラーは硬貨裏面にある年号(昭和〇〇年)が抜けてしまっているエラーコインです。
ただし、この年号抜けエラーは、本物が実在しているかの審議はわかっていません。
というのも、こういったタイプのエラーコインは表面を後から削った加工品(偽物)がほとんどなので、注意が必要です。
本物であれば非常に高い価値になる可能性がありますが、偽物の場合個人取引で売却してしまうとトラブルになるリスクがありますので、年号が無いものを見つけた場合古銭専門の買取店などに相談するのがおすすめです。
その他エラーコインもあるかも!?
500円玉のエラーコインについていくつか紹介しましたが、実は500円玉のエラーコインは他の硬貨と比べると非常に少ないのです。
その理由は、500円玉の製造が始まったのが比較的最近のためです。技術が大分発展した状態で発行が始まったため、エラーコインも発生しにくいのです。
しかし、だからこそ500円玉のエラーコインの価値は非常に高くなっています。
それに、もしかしたら実はまだ発見されてないようなエラーコインもあるかもしれません。
エラーコインはものによっては数十万円や数百万円になるようなものもありますので、もし500円玉が手元にある方は一度確認してみてもいいかもしれません。
エラーコインは偽物が多いので注意も必要
ただし、世の中にはエラーコインの偽物も数多く存在します。
というのもエラーコインは価値が非常に高いため、例えばドリルで穴をあけたり、刻印をヤスリで削って消したような加工品も数多く存在します。
そういった加工品を買ってしまったり、売ってしまったりしないように注意しましょう。
また、自身でエラーコインを作るような行為も絶対に行わないようにしましょう。
日本では貨幣に傷をつけることは犯罪行為に当たります。
また、加工品をエラーコインとして売る行為も詐欺行為などになるため、絶対にやらないようにしましょう。
もし「この500円、何か変かも!?」と思ったら、弊社のライン査定に画像を送っていただけますと無料で査定ができますので、是非お気軽にご利用ください。
また、その他の貨幣のエラーコインについて写真付きで解説している記事もありますので、エラーコインについて気になった人はあわせてご覧ください。
500円玉の全3種類のデザイン

側面に「NIPPON」と刻まれた500円はレアですか?

それは旧500円玉ですね!旧500円玉は特別レアなものではありません
500円玉は昭和57年に発行が始まってから、現在までに2回改鋳が行われています。
つまり3種類のデザインが存在します。
ここでは500円玉全3種類のデザインを確認していきましょう。
500円白銅貨(1982〜1999年)
500円白銅貨のサイズと素材
- 素材(品位):銅750/ニッケル250
- 重さ:7.20グラム
- 直径:26.5mm
500円白銅貨は、1982年(昭和57年)4月に500円札にかわって、最高額硬貨として発行された一番最初の500円玉です。
側面には、現在の500円硬貨のようなギザギザ(斜めギザ)はなく、「◆NIPPON◆」という刻印が施されています。
500円白銅貨はその後、2000年(平成12年)に2代目の500円硬貨へ切り替わるまでの17年間にわたり使用されました。
最近ではめっきり見る機会が減ってしまったため、パっと見違和感があるかもしれませんが、今でも使える貨幣となっております。
ただし、コンビニなどのセルフレジや、自動販売機では認識されずはじかれてしまう事もありますのでご注意ください。
500円ニッケル黄銅貨(2000〜2021年)
500円ニッケル黄銅貨のサイズと素材
- 素材(品位):銅720/亜鉛200/ニッケル80
- 重さ:7.00グラム
- 直径:26.5mm
500円ニッケル黄銅貨は、500円白銅貨に代わって2000年から発行されました。
こちらの500円硬貨は、多発する偽造や変造被害への対策として改鋳されたものです。
特に旧500円硬貨は、韓国の500ウォン硬貨と外見やサイズが非常に似ていたため、多くの被害が発生しました。
素材は銅、亜鉛、ニッケルの合金で、黄身がかっているのが特徴です。
デザインはほとんど変更なしですが、偽造防止技術が駆使されています。
500円バイカラー・クラッド貨幣(2021年〜現在)
500円バイカラー・クラッド貨幣のサイズと素材
- 素材(品位):銅750/亜鉛125/ニッケル125
- 重さ:7.10グラム
- 直径:26.5mm
500円バイカラー・クラッド貨幣は2021年から現在に至るまで発行が続いている新500円玉です。
この500円玉は異なった金属板をサンドイッチするクラッド技術、それを金属リングにはめ合わせるバイカラー技術が併用されています。
そのため、中央と縁側で色味が異なっています。
また縁のギザギザが等間隔ではなくなりました。
その他、ゼロの中にある潜像、日本国の周囲にある微細線模様など、偽造対策も多く盛り込まれています。
レアな500円玉を高く売るコツ
もしレアな500円玉を見つけた場合、売却するにはどうしたらいいでしょうか?
こういったレアな硬貨や古銭の売却方法は主に2つあります。
一つはオークションサイトや、フリマサイトを使う方法です。
そしてもう一つが買取店に売却する方法です。
ここではそれぞれのメリットや注意点について詳しく解説していきます。
オークションやフリマサイトに出品する方法
まず一つ目の方法として、オークションサイトやフリマサイトを使って、個人取引で売却する方法があります。
この方法のメリットは、自身で価格を決められるため、相場より高く売れる可能性があるということです。
また、買取店では買取できないようなものでも値段をつけて売ることができます。
オークションサイトやフリマサイトで売却する際の注意点
こちらの方法の注意点として、売却の難しさがあげられます。
値段設定にしても、適当に高い値段をつけても買い手はつきませんし、写真の撮り方や、紹介文の書き方でも売れやすさが変わってきます。
他にも、売れた後の購入者とのやり取りや、発送の手間などもかかってきます。
また、とくに気を付けなければならないのが、出品ルールと真贋です。
出品ルールに関しては、例えばメルカリなどでは現行貨幣の出品が禁止されています。
そのため500円玉を出品してしまうと規約違反になってしまうので、出品の際はサイトのルールをよく確認しましょう。
また、もし加工品などを売ってしまうと、後々購入者とトラブルになってしまいます。
「多分エラーコイン」など、あいまいなものは売らないようにしましょう。
買取店で売却する方法
もう一つの方法として、買取店に売却するという方法があります。
買取店であれば、査定を行ってもらえますので、真贋不明のものでも相談できます。
もし「エラーコインの真贋がわからない」という方は、買取店にて査定したうえで売却するのがおすすめです。
買取店で売却する際の注意点
買取店の注意点として、ものによっては買取ができないものがある点です。
そのため、買取の際は事前に見積もりを取ることをおすすめします。
また、最近では買取店は街中で見かけることが多くなってきましたが、実は古銭や貨幣の専門性が高い買取店はあまり多くありません。
専門性がないと、本来価値ある硬貨であっても、正しい価格で買い取ってもらえない場合もございます。
実際買取店によって買取価格が大きく違うこともあります。
そのため、古銭や硬貨を売却する場合は、なるべく専門性の高い買取店を選ぶのがおすすめです。
買取店の選び方
では専門性の高い買取店はどう選べばいいでしょうか。
一つの方法としてHPを確認するという方法があります。
なるべくHP上で買取価格や買取実績を明記している買取店を選ぶようにしましょう。
高く売るには相見積もりがおすすめ
また、なるべく高く売りたい場合は相見積もりをとりましょう。
上で書いたように、レアな硬貨は買取店によって買取金額が異なることがあります。
最近ではメールやラインを使って気軽に見積もりできるお店が多くなっていますので、まずは複数のお店で見積もりを取るのがおすすめです。
見積もりの金額をもとに、高いお店を選ぶのが確実性が高いです。
査定に出す前に準備しておくこと
基本的にオンライン査定であれば、画像を取って送るだけで査定が可能です。
ただし、ものによっては、側面の写真や、サイズ、重さなどの情報も必要になります。
また、この際注意したいのが、汚れているからと言って磨いたりしないことです。
磨くことで本来の風合いが損なわれたり、傷ができることで価値が下がってしまう事がございます。
埃などが気になる場合は、柔らかい布などで優しくふき取る程度にとどめましょう。
写真にとる際などは、なるべくそのままの状態で撮りましょう。
近くに買取店がない場合は

近くに買取店が無い場合はどうすればいい?

郵送買取という方法がございます。
郵送買取であれば、お店が遠くても家から発送することで買取をおこなってくれます。
近くに買取店が無い場合は、郵送買取を検討しましょう。
500円玉に関するよくある質問
500円玉の価値のある年号は?
昭和62年の500円玉が発行枚数が少ないため、価値が高いとされています。
500円玉にエラーコインはある?
500円玉でよくあるエラーコインとしては傾打エラーというものがあります。年号抜けエラーなどは偽物の可能性もあるため、専門家の鑑定が必要です
側面に「NIPPON」という刻印が入った500円玉はレアですか?
旧500円玉の側面には全て「NIPPON」という刻印が入っています。そのためレアではありません。ただし、昭和62年のものはレアとなります。
まとめ 500円硬貨を手にしたらよく観察してみましょう
いかがでしょうか。価値の高い500円玉についてや、売却方法について解説してきました。
500円玉は昭和62年の未使用や、エラーコインだった場合は高い価値がつきます。
そのため、500円を手にした際には一度注意深く観察してみると良いかもしれません。
また、500円以外の硬貨でも「これって価値あるの?」と思われるようなものがございましたら、ライン査定などからお気軽にご相談ください。

本記事では、500円玉(現行の500円硬貨)のみをとりあげましたが、500円硬貨には、各種イベントを記念して発行された、記念硬貨も数多く存在します!
500円記念硬貨の価値やデザインについては以下の記事にて全種類を公開しています!
プレミアのつく500円記念硬貨についても紹介しています!
ぜひ、こちらの記事もご覧ください。
その他の現行貨幣の価値ある年号については、以下の記事からご確認いただけます。
TEL:☎03-6709-1306(営業時間 11:00~18:00)
〒171-0022 東京都豊島区南池袋3丁目18−35 OKビル 501