銀色500円玉の側面には何が書いてある?刻印・文字・ギザギザの秘密を解説

500円玉の側面に「◆NIPPON◆500◆」と文字が入っているものがあります。
これは1982年から2000年まで発行された初代の500円玉で、色は銀色です。
側面の見た目と色を見れば、手元の500円玉がどの世代のものかが分かります。
この記事では、歴代の500円玉の側面と色の違い、隠し文字などの偽造防止技術を解説します。
- 古銭鑑定士
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2012年、古銭買取専門店「アンティーリンク」を創業し、古銭の買取・販売を始める。
2022年、日本唯一の古銭鑑定機関「貨幣商協同組合」に加盟
現在は古銭鑑定士として、テレビ等メディア出演多数
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目次
500円玉の側面には何が書いてある?

500円玉の側面は、世代ごとに3回変わっています。
| 世代 | 発行開始 | 側面 | 色 |
|---|---|---|---|
| 初代(白銅貨) | 1982年4月1日 | ◆NIPPON◆500◆の文字 | 銀色 |
| 2代目(ニッケル黄銅貨) | 2000年8月1日 | ギザギザ | 金色 |
| 3代目(バイカラー・クラッド貨) | 2021年11月1日 | 不規則なギザギザ(異形斜めギザ) | 外側が金色、中央が銀色 |
側面の刻印は飾りではなく、偽造防止と識別のために変えられてきました。
各世代の特徴を順に見ていきます。
初代500円玉の側面は「◆NIPPON◆500◆」
初代500円玉は、500円札に替わる貨幣として1982年4月1日に誕生しました。

材質は銅75%、ニッケル25%の白銅で、色は銀色です。
縁には偽造防止のために「◆ NIPPON◆ 500 ◆」と繰り返し刻印されていました。
側面に文字が入っているのは、この初代だけです。
歴代500円玉のデザインや規格の移り変わりは、次の記事で詳しくまとめています。
2代目の側面はギザギザに変わった
2代目の500円玉は2000年8月1日に誕生しました。

側面の「◆ NIPPON◆ 500 ◆」はなくなり、ギザギザの加工に変わりました。
この作り替えは、1997年から500円玉の偽造・変造硬貨が相次いで見つかったことがきっかけです。
急いで対応する必要があったため、基本的な絵柄は変えず、側面の加工と材質だけが変更されました。
当時の偽造事件については次の記事で紹介しています。
3代目の側面は不規則なギザギザ
現在発行されている3代目の500円玉は2021年11月1日に誕生しました。
3代目は新500円玉とも呼ばれます。

偽造防止のためにデザインと材質が変更されています。
側面のギザギザをよく見ると、等間隔ではなく不規則に並んでいることが分かります。

一見エラーコインのように見えますが、これは異形斜めギザという偽造防止技術です。
エラーコインについては以下の記事で詳しく紹介しています。
側面に文字がある500円玉は今でも使える
「◆NIPPON◆500◆」と刻印された初代の500円玉は、今でもそのまま使えます。
日本銀行は、現在発行されていない500円白銅貨と500円ニッケル黄銅貨を、どちらも有効な貨幣として掲載しています。
ただし、自動販売機や券売機では読み取れずに戻ってくることがあります。
機械が新しい500円玉に合わせて設定されているためで、貨幣そのものが無効になったわけではありません。
銀色の500円玉と金色の500円玉の違い
500円玉の色は、世代ごとに銀色から金色へと変わってきました。
銀色の500円玉は初代だけ
全体が銀色の500円玉は、1982年から2000年まで発行された初代です。
材質が白銅で、銅とニッケルだけでできているため銀色に見えます。
側面に「◆NIPPON◆500◆」の文字があるのも、この初代だけです。
金色に変わったのは黄銅が入ったから
2代目からは色が金色に近くなりました。
理由は材質の変更です。
銅に亜鉛を混ぜると黄銅になり、金色のような色味になります。
3代目の500円玉は、外側が金色の黄銅、中央が銀色の白銅という2色の作りです。

世代ごとに成分が変わり、色味も違っていることが分かります。
材質の違いは製造コストにも関係しています。
500円玉の隠し文字と偽造防止技術

500円玉には、肉眼では気づきにくい隠し文字がいくつも刻まれています。
ここでは3つの技術を紹介します。
マイクロ文字(隠し文字)
2代目の500円玉には、0.2mmのマイクロ文字で「NIPPON」と刻印されています。
刻印されている位置は次のとおりです。

下の画像は「NIPPON」の「PP」の部分です。

これはシークレットマークとして表裏の両面に刻まれており、造幣局からは公表されていません。
3代目にもマイクロ文字があり、表面の縁の内側の上下に「JAPAN」、左右に「500YEN」が刻まれています。

手元に500円玉があれば、明るいところで探してみてください。
潜像(傾けると文字が浮かぶ)
潜像とは、傾けると別の文字が浮かび上がる技術のことです。
3代目では「500」の部分に使われています。
上に傾けると「JAPAN」、下に傾けると「500YEN」の文字が現れます。

微細点
3代目の表面には、小さな穴が並んだ微細点が施されています。
特殊な製造技術で作られており、一般的な工具では再現できません。
これらの技術が重なることで、本物かどうかの判定がしやすくなっています。
500円玉は側面と色を見れば世代が分かる
側面に「◆NIPPON◆500◆」の文字があれば初代、ギザギザなら2代目、不規則なギザギザなら3代目です。
色で見分ける場合は、全体が銀色なら初代、金色なら2代目、外側が金色で中央が銀色なら3代目になります。
500円玉はおよそ20年ごとに新しくなっているため、次は2040年ごろに変わるかもしれません。
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