天皇陛下御在位記念一万円金貨の現在の価値と買取価格は?

記念金貨って意外と種類ありますよね。

そうですね。10万円金貨、5万円金貨、1万円金貨の3種類出ていますからね。

そういえば、1万円金貨って1万円以上の価値があるって本当ですか?

はい、地金としての価値が付きますよ。それでは今回は、天皇陛下御在位記念の一万円金貨の買取価格を解説しましょう!

天皇陛下御在位記念一万円金貨とは?

御在位10年記念 1万円金貨

御在位20年記念 1万円金貨

御在位30年記念 1万円金貨

天皇陛下御在位記念1万円金貨は、平成天皇の在位を記念して作られた金貨です。

在位10年となる平成11年を皮切りに、10年ごとに記念金貨が作られました。
そのため、御在位は10年、20年、30年の3種類が作られています。
額面はどれも1万円で統一されており、重さも20gに定められています。

デザインはすべて異なっているので、見分けるのは簡単です。

現金として使える?

現金として使える
日本の記念硬貨は、現金として使えることを日本政府が認めています。
ですから、そのまま額面通りの1万円で取引可能です。

過去に発行された記念貨幣は、現在でもお金として使えますか?

【答】記念貨幣は、「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」において、貨幣として定められているため、全て通常の貨幣と同じように使用することができます。

出典:財務省 よくあるご質問

しかし、実際に使うとなると色々と問題が浮かんできます。
まず、記念硬貨での支払いに対応できる店舗がほとんどありません。

対応できない
皆さんも店員の立場になって考えてみてください。
見慣れない硬貨を出された際、それが本当に使えるものかどうか判別できませんよね。

そうなれば、他の貨幣での支払をお願いするはずです。
記念硬貨の扱いを厳密に決めているわけでもなければ、使用を断られるケースが多いでしょう。

もうひとつの問題は、1万円として使うよりも売ったほうが高価だという点です。

天皇陛下御在位1万円金貨は、買取に出せば10万円を大きく超える価値がつきます。

使えば1万円、売れば10万円なら使いたいと思う人はいませんよね?
こうした理由から、記念硬貨の使用は現実的ではないのです。

買取価格は?

では実際のところ、天皇陛下御在位記念1万円金貨には、どれぐらいの価値があるのでしょうか?

弊社アンティーリンクでは、天皇陛下御在位記念の1万円金貨を以下の価格で買い取っています。

本日の買取価格

買取価格

なぜこんな高く買い取ってもらえるの?

額面1万円の金貨に対して、10万円以上の価値がついているのは違和感がありますか?
ですが、これほどの価格で買い取られているのには、ちゃんとした理由があるんです。

それは、御在位記念1万円金貨が20gの金で作られていることが関係します。

金貨や銀貨といった貴金属製の硬貨は、その素材の価値に買取価格が左右されます。
これは天皇陛下御在位記念1万円金貨も例に漏れません。

たとえば2024年2月時点で、金の相場は1gで1万円を超えるほどの高騰ぶりです。
20gの金ならば20万円近い金額がつくのもうなずけますよね。

そのため、御在位記念一万円金貨もこれほど高額で買い取られるのです。

金相場と連動する買取価格

御在位記念1万円金貨の買取価格について、ひとつ注意すべき点があります。
それは、買取価格が日々変動するというところです。

過去1ヶ月間の日時価格推移 ※アンティーリンク 税込買取価格(円)

こちらは、過去1ヶ月間の買取価格の推移を表したグラフです。

上記でも解説したように、金貨の買取価格は金相場に由来します。
金の相場は日々変化するため、それと連動する金貨の買取価格も変化するのです。
買取価格が昨日と同額になるということは、ほとんどありません。

つまり、金相場が高いうちに売っておかないと、損をしてしまう可能性があります。

ですが、この価格変動を利用することで、利益をあげることも可能です。
事実として、素材の相場で価値が変動する金貨をつかった投資が行われています。

投資アイテムとして作られる地金型金貨

投資アイテム地金型金貨
金が投資先として注目されるのと同様に、価格が連動している金貨も優秀な投資先です。
このような、投資を主目的として作られているコインを地金型と呼びます。

天皇陛下御在位記念金貨も、立派な地金型金貨のひとつです。

金が安いときに買って、金が高いときに売る。

こうすることで利益を得るのです。
コインを使った投資は、かかる税金も少ないのが魅力とされています。

ですが、金貨を取引するにあたって、価格に関する注意点があります。
それは、金貨の買取価格は、同じ重さの金地金とまったく同じにはならないという点です。

御在位記念1万円金貨の場合、とある法律の影響で金地金と同額にはできません。
その法律は、貨幣損傷等取締法というものです。

貨幣損傷等取締法とは

貨幣損傷等取締法は、その名前からも分かる通り貨幣を傷つけることを禁止する法律です。

この法律は、貨幣の流通量を減らさないという重要な役割を持っています。

例えば、硬貨が割れてしまった場合、その硬貨はもう使えなくなってしまいますよね。
それはつまり、この世からお金が減ったということです。

そんなことが続いていくと、貨幣が不足してしまいデフレを引き起こします。
デフレを避けるためにも、貨幣の損傷を防ぐのは重要なのです。

重要なのは、御在位記念1万円金貨は現在でも使用が認められている通貨です。

ですから、貨幣損傷等取締法の対象となるため溶かして地金にはできません。
地金にするための取引も、取り締まりの対象です。

そうなると、地金と同額で取引することに問題が発生します。
ですから、御在位記念1万円金貨は金相場を参考にした独自の相場が用いられるのです。

価格推移 アンティーリンク 税込買取価格(円)

天皇陛下御在位記念一万円金貨の種類

天皇陛下御在位記念1万円金貨は、平成天皇在位中に3回発行されました。
在位10年ごとに記念して作られたためです。

額面はすべて一緒ですが、デザインは毎回変えられています。
それぞれのデザインを確認していきましょう。

天皇陛下御在位10年金記念1万円金貨

  • 直径: 2.8cm
  • 重さ: 20g
  • 品位: 金1000
  • 発行年: 1999年(平成11年)

平成天皇の在位10年を記念して作られた、1枚目の御在位記念1万円金貨です。
表面には羽を広げた鳳凰、その下に桐と白樺が添えられています。
桐は日本では古来より権威の象徴として使われているモチーフです。
白樺は上皇后である美智子様のお印としても使われています。

裏面には、天皇家の家紋である菊花紋章と一緒に橘と桜が彫られています。
書かれている文字は「日本国」、「一万円」、「御在位十年」、「平成11年」の4つです。

天皇陛下御在位20年金記念1万円金貨

  • 直径: 2.8cm
  • 重さ: 20g
  • 品位: 金1000
  • 発行年: 2009年(平成21年)

10年後の2009年には、2枚目となる平成天皇在位20年記念の1万円金貨が発行されました。

1枚目とは大きくデザインが変わっています。
表面は、羽を広げた鳳凰のバックに瑞雲が立ち込める皇居二条橋が印象的です。

裏面は、中央に天皇家の象徴である菊花紋章が大きく描かれています。
書かれている文字は「日本国」、「一万円」、「御在位二十年」、「平成21年」の4つです。

天皇陛下御在位30年金記念1万円金貨

  • 直径: 2.8cm
  • 重さ: 20g
  • 品位: 金1000
  • 発行年: 2019年(平成31年)

在位30年となる2019年に3枚目の御在位記念1万円金貨が発行されました。
この金貨は、平成最後の記念硬貨でもあります。

表面は鳳凰がダイナミックに描かれ、その足元に彫られているのは桐と白樺です。
モチーフの種類は御在位10年記念の金貨と同じですが、鳳凰の描き方が異なります。
10年記念の方は鳳凰が飛ぶ姿ですが、30年記念の方は立ち姿です。

裏面は、変わらず菊花紋章を大きくあしらっています。
書かれている文字は「日本国」、「一万円」、「御在位三十年」、「平成31年」の4つです。

偽物はある?

教えて
近代の記念金貨にもやはり偽物は存在します。
それは、天皇御在位記念金貨でも変わりません。

古銭売買において偽物の存在はトラブルの元です。リスクを避けるためにも偽物の見分け方を知っておきましょう。

POINT

  1. 重さを計測する
  2. 磁石で素材を調べる

それぞれ、どのように見分けるのか詳しく解説していきます。

重さを計測する

重さを計る
コインの真贋を見極める際には、重さは大切な情報です。
偽物を調べたいときは、まず重さの計測から始めましょう。

天皇御在位記念1万円金貨は、重さがすべて20gで統一されています。

20gから1g以上の誤差があれば、そのコインはまず偽物でしょう。
表面が削れたりすると重さも変わりはしますが、1gの誤差が出ることはありません。

磁石を使って素材を調べる

磁石
次に、コインの素材を調べてみましょう。
天皇御在位記念1万円金貨は純金製なので、本来は磁石に反応しません。

ですが、偽物の金貨は金メッキをした鉄やニッケルの場合があります。

偽物の場合、磁石にくっついてしまうのですぐに判別可能です。

金の素材を調べる方法として、試金石を使う人もいますが、これは厳禁です。
それは固い金属で削ることで中身を調べる方法なので、コインの価値を落とします。
金貨の素材チェックは磁石を使うようにしてください。

高く売るためには

高く売るために
皆さんが気になるのは、金貨をいかに高く売るかですよね?
ここからは少しでも高く売るために知っておきたいポイントを紹介していきます。

簡単にまとめると、以下の通りです。

POINT

  1. 強い磨きは絶対にしない
  2. 金の相場をチェックする
  3. 付属品は必ずセットにする

では、それぞれ詳しく解説していきます。

強い磨きは絶対にしない

絶対に磨かない
古銭は状態の良いものほど価値が上がります。
ですが、これはピカピカに光っていればいいということではありません。
古銭の美品は、製造時の状態のまま残っているかどうかが重要です。

強く磨いてしまったコインは、手を加えられた加工品と判断されます。
つまり、不自然な状態になるため価値が下がってしまうんです。

乾いた布で、軽く拭って汚れを取るぐらいなら構いません。
力を入れてこするように磨くのは、絶対にやめておきましょう。

金の相場をチェックする

天皇陛下御在位記念金貨の買取価格は、金相場に連動しています。
つまり、金が高い時に売ることで得するコインなんです。

当社でも、金相場に連動した価格推移を公開しているのでぜひご活用ください。

売り時を調べるためには、金相場の動向を毎日調べましょう。
昨日からいくら変わったかだけでなく、直近1週間や1ヶ月と長めの期間で見るのがおすすめです。

付属品は必ずセットにする

天皇陛下御在位記念1万円金貨は、ケースに入った状態で販売されました。
さらに、大蔵省造幣局長のサイン入りの証明書も付属されています。

こういったケースや証明書が付いていないと価値が下がります。
売る前にはケースや付属品が欠品していないか確認してください。

そのうえで、付属品が揃っていることや、欠品の情報はしっかりと相手に伝えましょう。

天皇御在位記念金貨の売り方

実際にアンティークコインを取引するにあたって、いくつかの方法があります。
大まかに分けると以下のような方法があげられます。

  • ネットオークション
  • フリマアプリ
  • リサイクルショップ
  • 古銭買取専門店

それぞれのメリットとデメリットを解説していきます。

ネットオークション

ヤフオクをはじめとするネットオークションでは古銭の売買も盛んです。
高額な商品も取引されているので、個人での取引に抵抗がなければおすすめできます。
競りの内容次第では高額落札も期待できます。

ただし、商品を注目させるには正確な情報や鮮明な画像が必要です。
知識やテクニックが必要になるため、その分ハードルも高めになります。

もうひとつ、忘れてはいけないのが落札手数料です。
ヤフオクの場合は、最低でも落札価格も8.8%を手数料として取られます。
高額な商品ほど手数料も高くなることは忘れてはいけません。

フリマアプリ

もうひとつ、個人売買の方法としてはフリマアプリもあります。

こちらは販売金額を設定できるため、競りの影響がなく収支が明確です。
出品や購入者との連絡の手間はネットオークションと変わりません。
また、こちらも手数料を販売価格から差し引かれる点も同様です。

フリマアプリ独自のデメリットとしては、高額商品が売れにくいという点があげられます。
安く商品を手に入れたいユーザー層が多いため、高額商品は注目されにくいのです。
そのなかで高額な古銭を売るのであれば、気長に待つ必要があります。

リサイクルショップ

買取業者
リサイクルショップでは、古銭もアンティーク商品として買い取ってくれます。
店舗に持ち込めば即日換金も可能なので、急いで売りたい人にはピッタリです。

ただ、古銭を扱い慣れていない店舗の場合、査定の精度が落ちる点には注意が必要です。

ショップを利用する前に、どのような商品をメインに取り扱っているのか確認しましょう。
古銭の売買実績のある店舗だと理想的です。

古銭買取専門店

古銭買取専門店であれば、精度の高い査定とスピーディーな取引が両立可能です。

古銭専門の業者には、必ず古銭専門の鑑定士が所属しています。
そのため、古銭の査定の精度の高さには信頼がおけます。

鑑定からすべて任せられるので、自身で古銭について調べる必要もありません。
商品を渡してしまえば、あとは買取まですべて任せられるためとにかく手間が少なくなります。
個人での売買にわずらわしさや不安を感じる人は、古銭買取専門店がおすすめです。

古銭を売るならアンティーリンクにお任せ!

天皇御在位記念1万円金貨についての解説は以上となります。

今回紹介した通り、純金製のコインとして今も高く取引されているコインです。
個人で売買するにはかなり高額な商品なのでリスクを伴います。

状態の判別や真贋鑑定に不安があるのであれば、プロの鑑定士を頼りましょう。
アンティーリンクでは、古銭売買の実績豊富な鑑定士が査定を行います。

公式LINEから画像を送っていただくだけで、無料査定を行っています。

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