金貨の購入でクレジットカードは使える?現金化についても解説

金貨は価値が下がりにくい資産として人気がありますが、1枚あたりの金額が大きく、購入にはまとまった現金が必要になります。
高額な買い物や分割払いに使えるクレジットカードは、金貨の購入にも使えるのでしょうか。
この記事では、金貨の購入でクレジットカードが使えるのか、そして金貨を使ったクレジットカードの現金化について解説します。
この記事でわかること
- 古銭鑑定士
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2012年、古銭買取専門店「アンティーリンク」を創業し、古銭の買取・販売を始める。
2022年、日本唯一の古銭鑑定機関「貨幣商協同組合」に加盟
現在は古銭鑑定士として、テレビ等メディア出演多数
▶︎詳しいプロフィール
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目次
金貨の購入でクレジットカードは使える?
金貨の購入に、クレジットカードは基本的に使えません。

金貨を買う方法は、貴金属の取り扱い店やコインを扱う販売店で買うか、金貨を製造している企業のネット販売を使うのが一般的です。
しかし、そのほとんどがクレジットカードに対応しておらず、支払い方法は現金か口座振込に限られます。
これは金貨だけの話ではありません。
地金と呼ばれる金のインゴット、つまり金の延べ棒や板でも同じです。
純金を使って成型された製品は、クレジットカードでは買えないと考えてください。
ただし、金を含む製品のすべてが買えないわけではなく、次の2つは例外です。
- 投資用として流通しているもの
- ジュエリーショップなどで買う金のアクセサリー
投資用の商品なら使える場合がある
純金積立や金の定額購入は、貴金属メーカーや証券会社が扱っている金の投資商品です。

純金積立は、金の現物を買って保管する仕組みではありません。
毎月決まった金額か決まった量だけ金を買い、必要に応じて売却して現金に換えたり、地金や金貨に成型して受け取ったりできるサービスです。
積立の資金は銀行口座か証券口座から引き落とされるのが一般的です。
このとき証券口座への入金にクレジットカードが使えれば、間接的にクレジットカードで金を買っていることになります。
投資商品として金を扱っているもの、金の現物を直接やり取りしないものであれば、クレジットカードを使える場合があります。
ジュエリーショップの金のアクセサリーは購入できる
宝石や装飾品を扱うジュエリーショップでは、金が含まれるアクセサリーをクレジットカードで購入できます。
地金や金貨は使えないのに、金のアクセサリーが使えるのはなぜでしょうか。
金の売買では、金の含有量が重視されるためです。
含有量とは、その製品にどれだけの金が含まれているかを示すものです。
金の含有量が99.9%以上のいわゆる純金製の金貨は、ほとんど金だけでできています。
一方、金のアクセサリーは含有量が少なくなります。
宝石が付いていたり、ほかの金属が混ぜられていたりすると、金資産としての価値は低くなります。
そのため、クレジットカードでも購入できるようになっています。
金貨販売店ごとのクレジットカードの取り扱い
金貨を販売している企業や実店舗、通販サイトで、クレジットカードがどう扱われているかを調べました。
取り上げるのは次の4つです。
- 田中貴金属工業
- 三菱マテリアル
- ヤフオク・メルカリ
- eBay
田中貴金属工業
田中貴金属工業は、金・プラチナ・銀などの地金や、産業用の貴金属製品を製造・販売している企業です。
国内での金の取り扱いでは、よく知られた企業です。
直営店と全国の特約店約100店舗で金貨を販売していますが、どの店舗でもクレジットカードは使えません。
支払いは現金か口座振込のみです。
純金積立も行っていますが、積立代金をクレジットカードで支払うこともできません。
三菱マテリアル
三菱マテリアルは、東京都に本社を置く三菱グループの非鉄金属メーカーです。
金属加工やセメント、アルミ缶の製造を中心に、金地金と金貨の現物販売、純金積立も行っています。
販売する金貨は店頭か電話で購入できますが、いずれもクレジットカードは使えません。
支払い方法は現金のみです。
ヤフオク・メルカリ
ヤフオクやメルカリでは、商品代金の支払い方法としてクレジットカードを登録できます。
ただし、登録したうえで金貨やインゴットを買えば間接的に使える、というわけではありません。
ヤフオクやメルカリには決済ルールがあり、一部の商品分類ではクレジットカード決済ができません。
地金や金貨はこのルールの対象なので、クレジットカードでは購入できません。
eBay
では、海外のサイトはどうでしょうか。
世界最大級の通販サイトであるeBayは、世界190か国に向けて商品が出品されており、世界中の金貨も多数あります。
eBayでの金貨の購入はクレジットカードでできますが、制限と手間が多くあります。
まず、日本へ発送できない場合があるため、購入前に出品者へ確認が必要です。
発送できない場合は代行業者を使う方法もありますが、別に多額の手数料がかかります。
購入できたとしても、海外からの輸入になるため、税関の検査待ちで手元に届くまで時間がかかります。
クレジットカードが使えても手間と費用がかさむため、おすすめできる方法ではありません。
金貨をクレジットカードで購入できない理由
クレジットカードで金貨を買えない理由は2つあります。

- 店舗側に決済手数料がかかる
- 金融商品の購入が禁止されている
店舗側に決済手数料がかかる
クレジットカード決済は、カード会社が提供しているサービスです。
店舗はそのサービスを使うために、カード会社へ手数料を払っています。
手数料はカード会社や業種によって違いますが、家電や衣類などの小売では商品代金の3%前後が目安とされています。
金貨や地金は高額なものが多いため、クレジットカードで購入されると店舗側の手数料の負担が大きくなります。
金融商品の購入が禁止されている
クレジットカードの利用ルールは、各社の会員規約で定められています。
どの会社の会員規約にも共通して明記されているのが、クレジットカードを使った金融商品の購入禁止です。
これは国の法律で決まっているものではなく、カード会社が独自に定めているルールです。
犯罪で得た資金は、資金洗浄によって捜査機関の追跡を逃れるために使われることがあります。
そのためカード会社は、金融商品への利用を制限して犯罪を抑えています。
クレジットカードで金貨を購入して現金化する方法は危険?
すぐに現金が必要なとき、クレジットカードで金貨を買って現金化する方法に問題はないのでしょうか。
危険が大きいため、やめてください。
理由は次の2つです。
- 出資法違反になるおそれがある
- クレジットカード会社が現金化を禁止している
出資法違反になるおそれがある
キャッシング枠を使い切っても、ショッピング枠を使えば現金化できるという話を耳にすることがあります。
クレジットカードの現金化ができると宣伝している業者は、その行為自体が現金の貸付と判断され、金融業者とみなされる可能性があります。
その場合は、貸金業法と出資法を守る必要があります。
出資法は年20%を超える金利での貸付を認めていません。
たとえば、利用者が50万円の金貨をショッピング枠で購入し、業者が8割の査定でその場で買い取って40万円を支払う行為は、年20%の利息を大きく超えます。
クレジットカードで金貨を買って現金化する行為は、買い物を装ったお金の貸付とみられ、出資法に抵触する可能性があります。
クレジットカード会社が現金化を禁止している
ショッピング枠を使った現金化は、法律で明確に禁止されているわけではありませんが、クレジットカード会社の規約でほぼ禁止されています。
契約時には規約に同意する必要があるため、禁止行為を行えば利用停止や解約といった重いペナルティを受ける場合があります。
金銭トラブルや資金洗浄といった犯罪に巻き込まれる可能性もあります。
日本クレジット協会や消費者庁も注意を呼びかけています。
クレジットカードで金貨を購入して現金化する行為は行わないでください。































