聖徳太子100円札4種類(1次〜4次)の見分け方と価値
聖徳太子100円札の4種類それぞれの価値はこちらです。
※状態:極美品の買取実績価格です
100円札なのにどれも価値が高いんですね!ただ右下のものだけ価値が落ちますね。
そうですね。種類によって価値は異なるので、見分け方について解説していきます!
[監修/執筆:渡邉 博]
目次
聖徳太子100円札の裏面を確認する
こちらの記事では聖徳太子100円札4種類の見分け方について解説をしていきます。
聖徳太子が描かれている100円札は1次~4次までの4種類あり、それぞれで買取金額も違うので、お手元にお持ちの方もそうでない方も参考にしていただければ幸いです。
正式名称は『兌換券100円(1次)』、『不換紙幣100円(2次)』、『改正不換紙幣100円(3次)』、『日本銀行券A号100円(4次)』ですが、この記事では呼び方を『〇次100円』で統一します。
お急ぎの方は、最後の「要点まとめ」からお読みください。
それぞれの買取価格が知りたい方は『近代紙幣の買取価格一覧表』をご覧ください。
4種類の100円札は、裏面を見ていただくと簡単に見分けることができます。
デザインはそれぞれ違いますが、描かれているのは全て法隆寺です。
1次100円
1次100円札の裏面は中央が茶色で、周りが淡い緑色になっています。
※「兌換券100円(1次100円)|聖徳太子」の状態別の買取価格
2次100円
2次100円札の裏面は全体的に赤っぽいです。
※「不換紙幣100円(2次100円)|聖徳太子」の状態別の買取価格
3次100円
3次100円札の裏面は全体的に緑色です。
↑こちらの画像のようにかなり黒に近いような暗い色のものから、
↑こちらの画像のように緑色が鮮やかなものまで、個体差が結構あります。
色以外にも印刷位置が一定でないのも、印刷技術が今より進んでいなかったためであると考えられます。
※「改正不換紙幣100円(3次100円)|聖徳太子」の状態別の買取価格
4次100円
4次100円札の裏面は全体的に青っぽいです。
※「日本銀行券A号100円(4次100円)|聖徳太子」の状態別の買取価格
上記のように、裏面を見ていただくのが最も簡単に区別をする方法です。
紙幣の状態が悪く色味が判別しづらい場合は、以降の項目をご覧ください。
聖徳太子100円札の表面を確認する(聖徳太子の位置、組番号の色)
ここからは細かい見分け方になるため、補足のようなものとお考えください。
表面を確認する場合、まず初めに見る部分は聖徳太子の位置です。
3次100円
3次100円札のみ、聖徳太子が中央に印刷されています。
また、左上と右上にある組番号(上の画像では「39」)が赤色です。
それ以外の3枚はどれも聖徳太子が右に印刷されています。
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先ほどのよく似た3枚の中で、4次だけ中央の「百圓」の下に赤い模様が入っています。
4次100円
「百圓」の下の赤い模様以外にも、4次100円には他3枚との違いがあります。
それが「組番号」と「通し番号」です。
対角線で同じ番号になっており、2種類の番号が書かれているのはわかりますでしょうか?
赤で書かれているのは全ての4次100円に振られている通し番号で、
青で書かれているのは組番号と、印刷会社や工場が確認できる番号です。
青の番号「1167432」について、見方を解説いたします。
まず7桁の番号を、「頭の数字」「下2桁」「それ以外の4桁」に分けます。
1167432であれば、「1」「1674」「32」です。
頭の数字は「1」であれば日銀紙幣、「2」であれば政府紙幣であることを示しています。
日銀紙幣は日本銀行が発行したものです。
政府紙幣は 財政難や補助貨幣不足を補うために政府が直接発行し、国によって強制通用力が与えられた紙幣で、一部の少額紙幣にあります。
番号の下2桁は、印刷会社・工場がどこであるかを示しています。
「32」は印刷局の静岡工場で発行されたことを表す番号です。
他の番号がどこを表しているかは、この記事の最後に付録として一覧で記載します。
それ以外の間の4桁は、組番号を表しています。
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下の画像は上から1次100円、2次100円の表面です。
左下に描かれているものは、夢殿(ゆめどの)と呼ばれる建物です。
聖徳太子を追慕して創立された、法隆寺東院の中心建物です。
そっくりな2枚ですが、違いを解説していきます。
1次100円と2次100円の違い
1次100円は夢殿の上に文字が書いてあり(赤枠)、
百圓の上に「日本銀行兌換券」という字が弧を描くように書かれています(青線)。
2次100円は夢殿の上に文字がなく、
百圓の上に「日本銀行券」という字が真っ直ぐに書かれています(青線)。
以上が、100円札4種類を表面から見分ける場合のポイントです。
聖徳太子100円札の買取実績
アンティーリンクでは、聖徳太子100円札の数多くの買取実績があります。その一部を紹介させていただきますので、ぜひ価値のご判断基準としてご参考ください。
買取日 | 買取価格 | |
---|---|---|
3次100円(極美品) |
2023/04/26 |
5,000円 |
1次100円(極美品) |
2023/05/15 |
4,000円 |
4次100円(美品) |
2023/07/31 |
150円 |
4次100円(極美品) |
2023/10/02 |
300円 |
4次100円 福耳エラー |
2023/11/02 |
30,000円 |
4次100円(シワエラー) |
2023/12/04 |
5,000円 |
2次100円(美品-) |
2023/02/02 |
2,000円 |
3次100円(美品-) |
2023/02/02 |
2,500円 |
2次100円(極美品) |
2024/04/09 |
6,000円 |
4次100円(福耳エラー) |
2024/04/17 |
3,000円 |
1次100円(並品) |
2024/04/24 |
1,000円 |
上記の表のとおり、紙幣の状態(シワやシミの数、紙の張り等)によって価値は変わることになります。
要点まとめ
① 裏面の色を確認
中央の法隆寺が茶色で、周りが淡い緑色であれば1次100円
全体的に赤っぽければ2次100円
全体的に緑色(濃さに個体差あり)であれば3次100円
全体的に青色であれば4次100円
それでもわからない時は
② 表面の聖徳太子の位置を確認
聖徳太子の絵柄が中央であれば3次100円
③ 百圓の下の赤い模様を確認
模様があれば4次100円
④ 夢殿の上の文字、中央上部の文字を確認
夢殿の上に文字があり、「日本銀行兌換券」と弧を描いて書かれていたら1次100円
夢殿の上に文字がなく、「日本銀行券」と真っ直ぐ書かれていたら2次100円
付録:戦後発行紙幣の印刷所・工場ごとの番号一覧
【印刷局】
12:滝野川
22:酒匂
32:静岡
42:彦根
【凸版印刷】
13:板橋
23:富士
33:大阪
【大日本印刷】
14:市ヶ谷
24:秋田
34:新発田
44:榎町
【共同印刷】
15:小石川
【東京証券印刷】
16:王子
26:小田原
36:武生
【帝國印刷】
17:芝
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