重さ: 1.62g
品位: 金298/銀702
6,900円(税込)
5,800円(税込)
4,800円(税込)
要査定
重さ: 1.62g
品位: 金298/銀702
天保三年(1832年)、財政破綻寸前の徳川幕府が打ち出した窮余の策として生まれた天保二朱判金。
その正体は、見た目は金色に輝きながら、中身の約70%が銀でできた「金色の銀貨」とも言える異色の存在です。
幕府は「色揚げ」と呼ばれる独自の表面処理技術を用い、銀主体の合金に純金に近い山吹色の輝きを与えました。
この巧みな技術によって、財政赤字の補填を目的に約1億枚もの大量発行を実現しました。
発行枚数が多いため現代でも比較的よく見かける古銭ですが、逆打などエラー貨幣ではさらに高値になることもあります。
この記事では「家の中から見つかったが価値がわからない」、「売れるなら売りたい」とお考えの方に向け、古銭の専門家が天保二朱判金の買取価格から売却方法まで詳しく解説します。
目次
「天保二朱判金は大量発行されたから価値が低い」と思われがちですが、それは必ずしも正確ではありません。
個体によって価格に大きな開きがあり、適切に査定を受ければ思わぬ高値になることもあります。
価値を左右する主な要因は、以下の3点です。
天保二朱判金の価値を最も大きく左右するのが、個体の保存状態です。
この金貨は約26年にわたって実際に流通していた貨幣のため、日常使いによる摩耗や汚れが残った個体が多いです。
また、摩擦や擦れによって、表面の加工がはがれ、全体的にくすんだ銀色になってしまっているものもございます。
例えば以下は同じ天保二朱判金ですが、色味などが全く違うことが分かると思います。

保存状態が良好で、金の色味がしっかり残っているものは市場に出回ることが少なく、コレクターからの需要が高いです。
天保二朱判金において特に高い評価を受けるのが、「逆打」と呼ばれるエラー銭です。
これは鋳造時に表面と裏面の極印が180度反転して打たれたもので、製造工程上のミスによって生じます。
本来であれば金座での検品時に取り除かれますが、約1億枚という大量生産の中で一部が市場に流出しました。

状態によっては通常品を大きく上回る査定額となる場合があり、数万円での買取となるケースもあります。
アンティーリンクでは直近で逆打エラーの天保二朱判金20,000円でのお買取り実績がございます。

天保二朱判金は金貨に分類されますが、その成分は金約29.8%、銀約70.2%という特異な構成です。
重さは約1.62gで、含まれる純金量は約0.48g、純銀量は約1.14gとなります。
金の含有量は少ないですが、金自体の価値がここ数年非常に高くなっているため、素材としての価値も上がってきています。
天保二朱判金が誕生した背景には、江戸幕府が直面した深刻な財政危機があります。
この貨幣の歴史を知ることは、手元にある一枚の価値をより深く理解することにもつながります。
天保年間(1830〜1844年)の徳川幕府は、まさに「内憂外患」の時代を迎えていました。
国内では天保の飢饉による農村の荒廃と社会不安が広がり、国外では異国船の来航が相次いで海防費が膨れ上がりました。
老中・水野忠邦らが推進した「天保の改革」の一環として、天保三年(1832年)に鋳造・流通が始まったのが天保二朱判金です。
従来の金貨に比べて金の含有率を大幅に下げることで、幕府は少ない金量で多くの金貨を製造し、その差額(「出目」と呼ばれる改鋳差益)を財政赤字の補填に充てました。
発行枚数は約1億枚と推計されており、金換算で約1,288万両相当にのぼります。これは天保小判(約812万両相当)をはるかに上回る規模でした。
| 正式名称 | 天保二朱判金(てんぽうにしゅばんきん) |
|---|---|
| 鋳造期間 | 天保三年(1832年)〜安政五年(1858年) |
| 額面 | 二朱(二枚で一分、八枚で一両) |
| 標準重量 | 約1.62g |
| 縦寸法 | 約13mm前後 |
| 横寸法 | 約7mm前後 |
| 金含有率 | 約29.8% |
| 銀含有率 | 約70.2% |
| 推定発行枚数 | 約1億枚 |
| 鋳造管理 | 江戸 金座(後藤家) |
銀が主成分であるにもかかわらず、天保二朱判金が美しい山吹色の輝きを放つのは、日本独自の表面処理技術「色揚げ」が施されているためです。
色揚げの具体的な工程は次のとおりです。
極印を打った後、まず川砂で表面を磨き、次に色揚剤(食塩・硝酸カリウム(焔硝)・硫酸銅(胆礬)など)を塗布して炭火で焼き、さらに食塩で磨くという作業を繰り返します。
この処理によって合金表面の銀分が化学的に洗い流され、金だけが表面に残ることで視覚的には良質な金貨と区別がつかない黄金色を実現しました。
ただし、この金色はあくまで表面のごく薄い層に限られた処理です。
実際に市中に出回り、人々の手に触れて擦れ合ううちに、文字など出っ張った部分から色揚げされた層が剥がれ落ち、下地の銀色の地金が露わになってしまうという宿命を持っていました。
当時の記録にも、最初は黄色い金であっても人手を経るにつれ高い部分が剥落して金気が失せ、銀色が目立つようになると記されています。
市井の人々からは「金座の役人が私利私欲のために銀を増やして誤魔化したのではないか」と噂されるほど、品質の低さが目に見える形で現れてしまった貨幣でもありました。

天保二朱判金の意匠は、表裏それぞれに特徴的な刻印が施されています。
| 表面 | 上部に扇枠で囲まれた「五三桐紋」、その下に「二朱」の額面が刻印 |
|---|---|
| 裏面 | 金座を管理した後藤家の署名「光次」と花押 |
天保二朱判金は江戸時代から現代に至るまで、その人気の高さゆえに多くの贋作が作られてきました。
手元の一枚が本物かどうかを確認するために、以下の2つのポイントを押さえてください。
最も信頼性の高い確認方法が、精密天秤による重量測定です。
本物の天保二朱判金の標準重量は約1.62gで、0.1g以上の誤差がある場合は偽物の可能性を疑う必要があります。
特に、芯材に真鍮や錫など比重の軽い金属を使用した偽物は、サイズを合わせると重量が軽くなる傾向があります。
天保二朱判金の素材である金や銀はいずれも磁石に反応しません。
磁石に吸着する場合、芯材に鉄やニッケルが使われた粗悪なレプリカの可能性が高いです。
また、本物の金貨は経年変化によって落ち着いた「古色」を帯びます。
表面がギラギラとした安っぽい光沢を放つものや、金メッキが剥がれて下地金属が見えているものは偽物の疑いがあります。

もし天保二朱判金を売却をお考えの場合、以下の3点をご確認ください。
POINT
これらは必須ではありませんが、少しでも高く売りたいとお考えの場合は事前に調べておく方をおすすめします。
例えばヤフオクなどで個人取引を行う際も、真贋や状態不明のものだと値段が上がりにくい傾向にあります。
また、買取店などで売却する際も、ある程度知識がないと安い値段を提示されても、それが適正価格なのかがわかりません。
実際買取店によっては逆打などのエラー貨幣かどうかを一切見ていないお店もあります。
もし、ご自身での上記3点の判断が付かない場合は、アンティーリンクの無料査定をご利用ください。
ラインやメールなどを利用したオンライン査定が無料でできますので、お困りの際は是非お気軽にご利用ください。
保存状態によって大きく異なります。アンティーリンクの最新買取価格は上記の価格表をご確認ください。逆打の場合は状態により数万円となるケースもあります。
天保二朱判金は、幕府が財政赤字を補填するために意図的に金の含有率を下げた貨幣です。含有率は金約30%・銀約70%で、名目上は「金貨」ですが実質的には銀が主成分です。表面には「色揚げ」という特殊処理が施されており、純金に近い山吹色の輝きを持っています。
ご自宅で簡単にわかるものですと、
①精密天秤で重量が1.62g前後か確認する
②磁石に反応しないか確認する
などが基本的な方法です。ただし最終的な判断は専門家に委ねることをおすすめします。
天保二朱判金は、江戸時代末期の幕府財政危機を背景に誕生した、金約30%・銀約70%という特異な成分を持つ小型金貨です。
約1億枚という膨大な発行枚数のため現代でも比較的見かける古銭ですが、保存状態・エラーの有無によって、価値が大きく変わります。
特に「逆打エラー」は天保二朱判金では比較的見かけやすいエラーです。
天保二朱判金をお持ちの方は是非一度ご確認ください。
アンティーリンクでは、LINEを使った無料査定を行っております。もちろん見積もりだけのご相談でも問題ございませんので、お気軽にご利用ください。
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