重さ: 0.75g
品位: 金229/銀771
3,500円(税込)
3,000円(税込)
2,500円(税込)
要査定
重さ: 0.75g
品位: 金229/銀771
万延元年(1860年)、日本は史上稀に見る「金流出の危機」に直面していました。
日米修好通商条約の締結後、日本と海外の金銀比価の差を利用して外国商人が大量の金貨を持ち出し、幕閣は緊急の貨幣改革を余儀なくされました。
この危機への対応として誕生したのが万延二朱判金です。
前身の天保二朱判金(1.62g)と比べて重量は約0.75gと大幅に軽量化された小型金貨で、発行枚数は約2,500万枚と天保二朱判金の約4分の1に留まる希少な古銭です。
発行期間が短く流通量が限られるため、保存状態の良いものはコレクター市場で高い評価を受けます。
この記事では古銭の専門家が、万延二朱判金の価値を左右するポイントから売却方法まで詳しく解説します。
目次
万延二朱判金の価値は主に3つの要素から決まります。
ここでは万延二朱判金の価値が決まる要素について解説します。
万延二朱判金の価値を左右する一つ目の要素が保存状態です。
天保二朱判金が約1億枚発行されたのに対し、万延二朱判金の発行枚数は約2,500万枚と大幅に少なく、市場に流通している数も限られています。
そのため、保存状態の良い個体はコレクター需要が高く、状態による価格差が顕著に現れます。
長期間の流通により擦れや変色が生じた個体も多く残っており、金色がしっかり残っている保存状態の良いものは特に評価が高くなります。
万延二朱判金には、「逆打」と呼ばれるエラー銭が存在します。
これは鋳造時に表面と裏面の極印が180度反転して打たれたもので、製造工程上のミスによって生じます。

逆打はさらに希少性が高く、通常品を大きく上回る評価がつく場合があります。

万延二朱判金は金22.9%(金229)・銀77.1%(銀771)という組成の金銀合金です。
重量は約0.75gと小型ですが、金と銀の両方を含む貴金属としての地金価値があります。
そのため、金の価値が上がることで、万延二朱判金の価値も上がる可能性があります。
※記事執筆時点(2026年4月)では金価格より希少性によるプレミア価値の方が上回っています
万延二朱判金が誕生した背景には、江戸幕府が直面した深刻な「金流出問題」があります。
この歴史的背景を知ることで、なぜこの金貨が希少性を持つのかをより深く理解できます。
安政五年(1858年)、日米修好通商条約をはじめとする安政の五か国条約が締結されました。
開国によって外国との貿易が始まると、当時の日本と海外では金と銀の交換比率(金銀比価)に大きな差があることが問題となりました。
当時の日本では金1に対して銀5という比率でしたが、国際的な比率は金1に対して銀15程度でした。
この差を利用して、外国商人は日本で銀を金に替え、大量の金を国外へ持ち出す裁定取引を行いました。
安政五年から万延元年の約2年間で、日本の金貨の相当量が海外へ流出したと推計されています。
この危機に対応するため、幕府は万延元年(1860年)に大規模な貨幣改革「万延の改鋳」を断行しました。
金貨の重量を大幅に削減することで、同じ金量からより多くの金貨を鋳造し、金の海外流出を実質的に阻止する狙いがありました。
万延二朱判金はこの改鋳によって生まれた貨幣の一つです。
| 正式名称 | 万延二朱判金(まんえんにしゅばんきん) |
|---|---|
| 別称 | 万延二朱金 |
| 鋳造期間 | 万延元年〜明治2年(1860〜1869年) |
| 額面 | 二朱(二枚で一分、八枚で一両) |
| 標準重量 | 約0.75g |
| 金含有率 | 22.9%(金229) |
| 銀含有率 | 77.1%(銀771) |
| 推定発行枚数 | 約2,500万枚(3,140,000両分) |
| 鋳造管理 | 江戸 金座(後藤家) |
万延二朱判金のデザインは、天保二朱判金と基本的な構成を共有しています。

ただし、重さが違うため、キッチンスケールなどがあれば判別できます。
| 天保二朱判金 | 約1.62g |
|---|---|
| 万延二朱判金 | 約0.75g |
万延二朱判金は偽物も存在します。
最終的な判断は専門家に相談すべきですが、簡単な判別方法として2つご紹介します。
最も信頼性の高い判定方法が、精密天秤による重量測定です。
本物の万延二朱判金の標準重量は約0.75gです。
江戸時代に作られたものなので、多少の誤差があったり、状態によって差が出てしまう事もございますが、0.1g以上の誤差がある場合は偽物の可能性があります。
万延二朱判金の素材である金・銀はいずれも磁石に反応しません。
磁石に吸着する場合、芯材に鉄やニッケルが使われた複製品の可能性が高いです。
万延二朱判金の中には精巧な偽物ものあるため、もし真贋が気になる場合はアンティーリンクのライン査定をご利用ください。
古銭鑑定士が無料で査定致しますので、お気軽にご利用ください。
万延二朱判金の売却をお考えの場合、以下の3点を事前に確認しておくと損をしにくくなります。
もちろん真贋や状態が分からなくても売ることはできますが、ヤフオクなどの個人取引では、真贋や状態が明確でないと価格が上がりにくい傾向があります。
また、実は本人は気づかない価値の高いエラー貨幣の可能性もあります。
特に通常の買取店の場合、エラーの有無などまでは見ていない事もありますので、まずは一度専門家に査定してもらうことをおすすめします。
保存状態によって異なります。アンティーリンクでは美品の場合3,000円でお買取りしています。
本物の万延二朱判金の標準重量は約0.75gです。天保二朱判金(約1.62g)と外観が似ていますが重量は大きく異なります。
基本的な確認方法として、①精密天秤で標準重量前後か確認する、②磁石に反応しないか確認する——の2点が有効です。ただし精巧な偽物も存在するため、最終判断は専門家への鑑定依頼をおすすめします。
万延二朱判金は、幕末の金流出危機に対応するため万延元年(1860年)に生まれた小型金貨です。
重量は約0.75gと非常に小さな金貨ですが、ひとつ数千円以上の価値があります。
保管する際は、湿気や直射日光を避け、失くさないようコインケース等に入れておくのがおすすめです。
アンティーリンクでは、LINEを使った無料査定を行っております。見積もりだけのご相談でも問題ございませんので、お気軽にご利用ください。
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