重さ: 33.75g
品位: 金842/銀158
100万円(税込)
重さ: 33.75g
品位: 金842/銀158
こちらでは天保五両判金の価値、買取価格と、高く売る方法まで詳しく解説します。
お手元に天保五両判金をお持ちの方は、ぜひ参考にしてみてください。

実家の蔵から小判が出てきたのですが、少し大きいのが混じっているんです。もしかして偽物ですか?

それは天保五両判金かもしれませんね。

五両判なんてものがあるんですね。他の小判よりも高いんでしょうか?

1両の小判よりも買取価格は高くなります。今回は天保五両判金について詳しく解説していきましょう。
目次
「天保五両判金」とは、江戸時代後期、天保年間(1830〜1844年)に発行された五両分の価値を持つ大型の金貨です。
極印※などのデザインは小判と共通です。
表は一面に「たがね打ちのゴザ目」が並び、上部に「扇形の桐紋」、額面の「五两」の文字、下部にも「扇形の桐紋」があり、その近くに「光次」の花押が打たれています。
また、中央左右に「丸枠の桐紋」がありますね。
裏は中央に「花押」があり、左下には小さな「験極印」、右上には時代を示す「保」の字があります。
古銭の「価値」は、単に市場で取引される価格にとどまらず、その貨幣が内包する歴史的背景、文化的意義、そして学術的な重要性など、多様な側面から評価されます。
この「天保五両判金」もまた、多面的な「価値」を色濃く持つ一枚といえます。
名前の通り5両の価値がある金貨として作られたのが天保五両判金でした。
ですが、実際には5両分の金が含まれていなかったのです。
同時期に使われていた天保小判金は重さ11.20gで、そのうちの56.8%が金ですから、6.36g程度の金が含まれています。
天保小判金の金の含有量
11.20g × 56.8% ≒ 6.3616g
対して、天保五両判金は33.75gのうち84.2%が金のため、金の重さは28.42g程度ということになります。
天保五両判金の金の含有量
33.75g × 84.2% ≒28.4175g
1両で6.36gなら、5両で31.8gはないと計算が合いません。
なぜこのようなズレが起きているのでしょうか?
天保五両判金が作られた本当の狙いは、小判として市場に出回っている金の回収でした。
小判5枚と天保五両判金1枚を交換した場合、五両判を渡した幕府が金を少し多めに手に入れます。
このレートで交換を繰り返すことで金を回収するねらいがあったのです。
しかし、この目論見は失敗に終わりました。
天保五両判金に5両分の価値がないと商人によって見破られてしまったのです。
この事実に気付いてしまえば、天保五両判金を欲しがる人も当然いなくなります。
結局、天保五両判金は市場にほとんど出回ることなくその役目を終えました。
天保五両判金を高く売るためには、古銭としての価値を下げないように注意しましょう。
そのためには、古銭を傷つけないことと、酸化を防ぐことが重要です。
五両判の価値を下げないために以下のポイントに注意してください。
では、なぜこれらの行動に注意すべきなのか詳しく解説していきます。
古銭の買取価格は、古銭の状態によって上下します。
そのせいか、古銭を綺麗に見せるために磨く人もいますが、それは逆効果です。
古銭の価値の判別基準は製造当時の状態を残しているかどうかです。
古銭を磨いてしまうと、加工された品物という扱いになってしまいます。
こうした磨きや洗浄の痕跡は、古銭に見慣れた人であれば必ずわかります。
買取価格は下がってしまうので磨きは厳禁です。
ちょっとした傷であっても見る人が見ればすぐにわかります。
どんなに小さい傷でも古銭鑑定に慣れた人の目はごまかせません。

金貨の真贋がわかっても買取価格が落ちては意味がないですよね?

小判のように褒賞や贈答にも使われた古銭の場合、専用の桐箱に入っていることもあります。
もし箱があるのであればそのまま箱に入れておき、取引する際にも箱ごと売却しましょう。
箱が無い場合は、まず小判が割れないように厚紙やフィルムで補強してください。
さらに、ファイルや袋に入れてしっかりと封をしておきましょう。
長期間保管するのであれば、湿気によるカビを避けるためにも通気の良い暗所がおすすめです。
天保五両判金を高く売るためには、どこで誰に売るのかも考えないといけません。
古銭取引でよく使われるのは以下のような方法です。
では、それぞれのメリットとデメリットを解説していきましょう。

貴重な古銭であれば高額でも入札してくれるコレクターが多く、少しでも高く売りたい人向けの方法です。
ただし、落札後に手数料を差し引かれる点は考慮しないといけません。
手数料は落札価格の10%程度のところが多く、高額商品ほど手数料も高くなる仕組みです。
今回解説している天保五両判金であれば、手数料として10万円以上かかる可能性もあります。
せっかくの高額落札であっても、手数料を踏まえたら買取に出したほうが高かったというケースも少なくありません。
フリマアプリは、確実に黒字になるような価格設定にできる点が魅力です。
相場の価格に手数料の分を上乗せしておけば、損をすることはありません。
ですが、天保五両判金のような高額商品は買い手が付きにくい傾向があります。
元々、個人取引で商品を手ごろに手に入れたいユーザーが多く、値引き交渉も当たり前です。
そのなかで100万円を超えるような古銭はなかなか注目されづらいものです。
確実に利益は得られますが、売れるまでに時間と手間がかかるため、すぐに売りたいという人には向かない方法と言えます。
相場通りの価格で売れて、手間もかからない方法を選ぶなら古銭専門の買取業者がおすすめです。
古銭専門をうたっている業者であれば、古銭の鑑定士も必ず所属しています。
そのため、査定の精度は高く、古銭の状態も踏まえた適正価格を提示してもらえます。
古銭を送ってしまえば査定から買取まで一任できるので手間もかかりません。
取引の手間を省きつつ、適正な値段で売りたい人向けの方法です。
天保五両判金についての解説は以上となります。
記事内でも解説したように、通常の小判よりも大型の金貨として買取価格も高くなる古銭です。
状態が良ければ100万円近い価値がつく商品なので、リスクが高い個人での取引は極力避けることをおすすめします。
取引上のトラブルを避けるためにもプロの鑑定士を頼ってください。。
アンティーリンクでは、古銭の画像をLINEで送っていただくだけで無料の査定を実施します。
もし手元に売りたい古銭がございましたら、ぜひともアンティーリンクにご相談ください。

五両判は、天保8年(1837年)7月の「天保の幣制改革」で新たに作られた金貨です。しかし、その後の幣制改革で再び発行されることはありませんでした。
この五両判は、大判とは異なり、額面通りの5両で流通する正式な通貨でした。ただし、その金の純度(品位)は84.29%で、慶長大判や享保大判のような高純度の金貨には及びませんでした。それにも関わらず、実際の純金量では天保小判の4.45倍、つまり4両2分弱の価値しかありませんでした。
そのため、五両判は小判のように額面と同等の純金を含む「本位金貨」ではなく、二分金と同じように額面で強制的に流通させた「定位金貨」でした。
| 買取価格 | 1,555,000 円 |
|---|---|
| 買取日 | |
| カテゴリー | 金貨の買取実績 |
| エリア | 愛知県での古銭買取 |
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