直径: 3.181cm 重さ: 14.26g
品位: 銅980/錫10/亜鉛10
竜二銭銅貨は発行枚数が非常に多いため、そこまで高い価値は期待できません。
基本的には数円〜数十円程度が一般的です。
しかし、「特定の年号」やごくわずかに存在する「エラーコイン」にはプレミア価値がつくことがあります。
この記事では、竜二銭銅貨について、詳しく解説します。
竜二銭銅貨をお持ちの方は、ぜひ最後までお読みください。
この記事でわかること
- 古銭鑑定士
-
2012年、古銭買取専門店「アンティーリンク」を創業し、古銭の買取・販売を始める。
2022年、日本唯一の古銭鑑定機関「貨幣商協同組合」に加盟
現在は古銭鑑定士として、テレビ等メディア出演多数
▶︎詳しいプロフィール
- 2025年1月19日100円銀貨の価値100円銀貨
- 2025年10月17日オリンピック記念東京オリンピック記念1000円硬貨(1964年)
- 2021年8月18日アメリカ貨幣アメリカ シルバーイーグル1ドル銀貨(United States American Silver Eagle 1 Dollar)
- 2021年8月30日地方自治法施行60周年記念地方自治法施行60周年 1000円銀貨
目次
二銭硬貨とは
二銭硬貨は、これまでに1種類だけ発行されました。
そしてご存じのとおり、銭という額面のお金は今日では発行されていません。
「銭」は、計算上でのみ使われる単位です。
ちなみに100銭で円に繰り上がるので、2銭は0.02円になります。
竜二銭銅貨(明治6〜17年)

本日の買取価格
- 明治6年【美品】:1,000円
- それ以外:銅銭まとめ買取(1円/g)
・素材(品位):銅980/錫10/亜鉛10
・重さ:14.26グラム
・直径:31.81mm
竜二銭銅貨は明治6〜17年に発行された、日本で唯一の二銭硬貨です。
表面には「竜図」、裏面には「二銭」の文字が刻まれています。
このデザインは、同時期に発行された竜1銭銅貨、半銭銅貨と共通です。
竜二銭銅貨の発行枚数と歴史
そもそも、竜二銭銅貨は明治4年に「新貨幣条例」(お金についての法律)が定められた際、計画には含まれていませんでした。
それは、銅貨を製造する環境が整っていなかったからです。
その後、銅貨の製造工場が完成したことで明治6年から竜二銭銅貨の発行が開始されました。
初年度の明治6年と明治7年は、2年を合わせて394万9,758枚しか発行されていません。
この2年は発行枚数がまとめて記録されているため、年号ごとの正確な枚数は分かっていません。
ただ、製造が始まったばかりの明治6年のほうが枚数が少ないとされ、明治7年よりも高い価値が付きます。
ですが、それ以降は毎年1,200万〜4,400万枚も発行されて大量に出回っています。
他に発行枚数が少なかった年は明治17年で、発行枚数が1,209万586枚と初年度の次に少ないです。
反対に、最も発行枚数の多かったのは明治15年で4,357万2,187枚も製造されました。
なお、明治11年と明治12年は明治10年銘のまま製造されたため、この2年の年号の二銭銅貨はありません。
| 年号 | 西暦 | ウロコ | 発行枚数 |
|---|---|---|---|
| 明治6年・明治7年 | 1873年・1874年 | 角ウロコ | 3,949,758枚(2年の合計) |
| 明治8年 | 1875年 | 角ウロコ | 22,835,255枚 |
| 明治9年 | 1876年 | 角ウロコ | 25,817,570枚 |
| 明治10年 | 1877年 | 角ウロコ | 33,097,868枚 |
| 明治10年 | 1877年 | 波ウロコ | 43,290,398枚 |
| 明治13年 | 1880年 | 波ウロコ | 33,142,307枚 |
| 明治14年 | 1881年 | 波ウロコ | 38,475,569枚 |
| 明治15年 | 1882年 | 波ウロコ | 43,572,187枚 |
| 明治16年 | 1883年 | 波ウロコ | 19,476,164枚 |
| 明治17年 | 1884年 | 波ウロコ | 12,090,586枚 |
例外的に、すでに発行終了している明治25年に竜二銭銅貨が2枚だけ製造されています。
これは、アメリカのシカゴで行われた博覧会用に作られたものです。
しかし、その博覧会以降この2枚がどこへいってしまったのかは不明です。
竜二銭銅貨のデザイン
竜二銭銅貨の表面の竜図をよく見ると竜の口が閉じています。
口を閉じている竜は「吽(うん)竜」とも呼ばれます。
これに対し竜50銭銀貨などは竜が大きな口を開けた「阿(あ)竜」です。
竜の口が、銀貨と銅貨で対になっているんですね。
こうした対の構造を「阿吽(あうん)」と呼びます。
古くからなじみのあるデザイン様式のひとつです。
神社の狛犬、仁王像(金剛力士像)や、「阿吽の呼吸」という言葉でも知られていますね。
さらに、口だけでなく竜のトグロの巻き方も銀貨と銅貨で逆になっています。
そのため、当時は銀貨と銅貨の竜図を雌雄の竜に見立て、縁起物としてお守りにする人もいたそうです。
この竜二銭銅貨は、竜の鱗のデザインが途中から変更されています。
最初のデザインのものが角ウロコ、明治10年銘の途中から波ウロコになっています。
ウロコの形が四角いものを「角ウロコ」、簡略化されて波のような模様になったものを「波ウロコ」と呼びます。
明治10年銘の竜二銭銅貨はウロコの形状で若干価値が変わります。
状態にもよりますが、明治10年銘の角ウロコの方が価値は高くなります。

使い勝手が悪かった竜二銭銅貨
竜二銭銅貨は直径が31.81mmあり、今の500円玉よりも大きいサイズです。
重さは14.26gですから500円玉の2倍あります。
また、同じ銅を使った10円玉と比較すると3倍以上の重さになります。

実測値では14.26gよりもさらに0.2g重い結果でした

そう思うと、何枚もお財布に入れて持ち歩けるような硬貨ではありません。
当時も使い勝手が悪いと不評だったそうです。
そのせいもあって、明治17年を最後に発行が終了しました。
その後は、国によって回収して再利用される対象になったそうです。
この明治17年には、小さすぎて使い勝手が悪かった一厘銅貨も発行終了となっています。
余談ですが、大正時代に「二銭銅貨」という小説が発行されています。
これは日本の推理作家、江戸川乱歩の処女作にあたる作品です。
作中には重要アイテムとして二銭銅貨が登場します。
大正期の小説のタイトルになるほど、竜二銭銅貨は身近な硬貨だったのでしょう。
竜二銭銅貨の後も、2のつく額面の硬貨は現在に至るまでほとんど発行されていません。
新20円金貨のみ昭和まで発行されましたが、庶民になじみのあるものではありませんでした。
もしも竜二銭銅貨の発行が続けられていたら、2が付く硬貨が今も存在したかもしれませんね。
2銭は今のお金にするといくら?
二銭硬貨の「銭」というお金の単位ですが、戦後の昭和28年に制定された小額通貨整理法という法律で、完全に通用力を失っています。
そのため現在では、金額などの計算上使われる単位になっています。
出典:日本銀行「1円未満のお金が使えなくなったのはいつからですか?」
ところで2銭って、今のお金にすると、だいたいどれぐらいの価値になるんでしょうか。
竜二銭銅貨の流通していた明治10年の頃ですと、2銭は今のお金で400円ぐらいになります。
竜二銭銅貨が発行されていた明治10年代ですと、かけそばは2銭ぐらいだったそうです。
2026年現在、立ち食い蕎麦屋でかけそばを食べた場合、400円前後かと思います。
ということは、かけそば1杯で比較すると、2銭=400円とざっくり計算できます。
二銭硬貨の価値ある年号は?
以上、二銭硬貨についてご紹介しました。
では、唯一の二銭硬貨である竜二銭銅貨の価値ある年号を見ていきましょう。
竜二銭銅貨は発行枚数の少ない明治6年、明治7年のものに価値があります。
この2年は合わせて394万9,758枚しか発行されておらず、なかでも枚数の少ない明治6年がいちばん価値の高い年号です。
また発行最終年の明治17年も、価値がある年号です。
それら以外の年号のものですと、発行枚数が多いため価値はありません。
ただ、竜二銭銅貨は状態の良いものが少ないため、状態が良ければ年号に関係なくプレミアがつく傾向にあります。
明治6年の竜二銭銅貨ですが、並品ですとヤフオク、フリマサイトで1,000〜1,500円前後になっています。
未使用のものですと、コレクター向けオークションで1万円を超えることもあるようです。
年号以外で価値が高くなる特徴
また明治8年の「大八」と呼ばれる手替わり品がコレクターに人気があります。
この大八の手替わりとは、年号の「八」の書体が、通常のものと異なっている手替わりです。

大八は普通品と比べて、ハネやハライが鋭く、また少し字が大きいのが特徴です。
こちらは普通品と見比べながら調べると、わかりやすい手替わりです。
ちなみに普通の八のものは「正八」と呼ばれ区別されています。
大八の手替わりは、並品ですとヤフオクやフリマサイトで500〜1,000円前後です。
ですが未使用のものや、鑑定会社のケースに入ったものですと、数万円を超える価値があります。
そんな竜二銭銅貨ですが、買取専門店や古銭商などの専門業者に買取を依頼すると、値段がつかないことがほとんどです。
というのも、業者では竜二銭銅貨の取り扱いが非常に多く、個別に売却すると手間と時間がかかってしまいます。
そういった理由から、竜二銭銅貨は個別に値段をつけていないことが多いです。
ですのでお時間のある方は、ご自分で選り分けて個別に査定を依頼するのがよいでしょう。
二銭硬貨の価値をまとめると
以上、二銭硬貨の価値についてお伝えしました。
二銭硬貨は、過去に竜二銭銅貨のみが発行されました。
ですので二銭硬貨といったら、竜二銭銅貨のことを指します。
それではここで、竜二銭銅貨の価値についてまとめましょう。
POINT
- 竜二銭銅貨で最も価値のある年号は明治6年
- 竜二銭銅貨は明治7年、明治17年、明治8年「大八」の手替わりにも価値がある
基本的にはそこまで高額になることがない竜二銭銅貨ですが、実は非常に価値が高くなるものが存在するんです。
それが、竜二銭銅貨のエラーコインです。
希少性が高いため数万円になるものだけでなく、中には10万円以上の価値になるものも存在します。
次の項目では、価値の高いエラーコインについて見ていきましょう。
希少価値の高い二銭硬貨エラーコイン
「エラーコイン」という言葉を、ネットやテレビなどで聞いたことがあるかと思います。
これは製造の際に何らかのトラブルが原因で、通常のものと異なった仕上がりになってしまったものです。
近年の硬貨では製造技術や検品技術の向上もあって、見かけることは少ないです。
しかし二銭硬貨である竜二銭銅貨の作られた明治時代は製造技術が未熟であったため、エラーコインも多数存在します。
ここではエラーコインとして有名なものを簡単にご紹介します。
陰打ち(かげうち)エラー

陰打ちとは、両面とも同じデザインになっているものです。
しかも上記画像のように、一方の面は凹凸が通常のものと逆になっているのが特徴です。
「影打ち」と表記されることもありますが、正しくは「陰打ち」です。
単純に両面とも同じものは、両面打ちという別のエラー種別になります。
陰打ちは銅銭に多く、現行の10円玉のエラーコインでも見られます。
陰打ちエラーは、高いものですと数十万円にもなるエラーコインです。
傾打(かたむきうち)エラー

傾打エラーは、表裏で図案の向きがズレてしまっているものです。
このエラーはズレている角度の大きさによって価値が変動します。
数度程度のズレですと、気が付かないことが多いです。
角度ズレエラーとも呼ばれています。
傾打エラーは状態の良いもので数万円程度です。
過去、180度ズレているもので10万円を超えるものもありました。
ヘゲエラー/メクレエラー

ヘゲエラーはプレス時の衝撃や金属くずの付着によって、表面がシワ状になったり、ささくれのように剥けてしまったりしたエラーです。
コインの表面がはがれ、めくれているものはメクレエラーとも呼ばれます。
銅銭に多いですが、他の素材の硬貨でも見かけるものです。
見た目のせいもあり、価値は高くないものが多いです。
数千円程度、高くて1万円前後のものが多くなっています。
エラーコインは偽物に注意
ここまで、エラーコインの種類と価値について見てきました。
価値のない年号の二銭銅貨でも、エラーコインになるだけでプレミアがつきます。
ご紹介したものの他に、有名なものですとズレ打ちエラー、片面打ちエラーといったエラー種別も存在します。
もちろん、いまだ知られていないようなエラーコインが存在するかもしれません。
エラーコインに価値があることは、今では誰もが知っている情報です。
そのため偽物もつくられ、市場にエラーコインとして出回ることも増えました。
こうしたエラーコインの偽物はただの加工品のため、価値はありません。
中には専門家の間でも本物か偽物か判断の分かれるエラーコインも存在します。
それだけに、エラーを判断するのは簡単ではありません。
そんなときに助けになってくれるのが、古銭の専門店です。
古銭専門店の中には、エラーコインに精通した鑑定士が在籍しているお店もあります。
エラーコインと思われるものを見つけたら、専門家に査定を依頼してみましょう。
価値の高い竜二銭銅貨の買取実績
アンティーリンクでは、プレミア価値の付かない竜二銭銅貨は重さに応じたグラム単価での買取となります。
ここでは、高い価値が付いた竜二銭銅貨の買取実績をご紹介します。
| 品名 | 買取日 | 買取価格 |
|---|---|---|
| 竜二銭銅貨 明治6年 | 2024/05/09 |
1,000円 |
| 竜二銭銅貨 明治6年 | 2023/11/14 |
800円 |
| 竜二銭銅貨 明治6年 | 2023/11/08 |
1,300円 |
| 竜二銭銅貨 明治6年 | 2023/09/19 |
800円 |
| 竜二銭銅貨 明治6年 | 2023/07/07 |
1,300円 |
| 竜二銭銅貨 陰打ちエラー | 2023/04/24 |
45,000円 |
その他近代銅貨について
明治~昭和の時代には様々な銅貨が発行されました。
近代に発行された銅貨は下記の表のとおりです。
| 名称 | 発行年 | 素材 |
|---|---|---|
| 菊5銭白銅貨 | 明治22年~明治30年 | 白銅 |
| 稲5銭白銅貨 | 明治30年~明治38年 | 白銅 |
| 竜2銭銅貨 | 明治6年~明治17年 | 銅 |
| 竜1銭銅貨 | 明治6年~明治21年 | 銅 |
| 稲1銭青銅貨 | 明治6年~明治21年 | 青銅 |
| 半銭銅貨 | 明治10年・12年 | 銅 |
| 1厘銅貨 | 明治6年・8年・9年・10年 | 銅 |
| 5厘青銅貨 | 大正5年~大正8年 | 青銅 |
| 小型5銭白銅貨 | 大正9年~昭和7年 | 白銅 |
| 大型5銭白銅貨 | 大正6年~大正9年 | 白銅 |
| カラス1銭黄銅貨 | 昭和13年 | 黄銅 |
| 桐1銭青銅貨 | 大正5年~昭和13年 | 青銅 |
| 5銭アルミ青銅貨 | 昭和13年~昭和15年 | アルミ青銅 |
| 5銭ニッケル貨 | 昭和8年~昭和12年 | ニッケル |
| 10銭アルミ青銅貨 | 昭和13年~昭和15年 | アルミ青銅 |
| 10銭ニッケル貨 | 昭和8年~昭和12年 | ニッケル |
| 10銭白銅貨 | 大正9年~昭和7年 | 白銅 |
| 小型50銭黄銅貨 | 昭和22年~昭和23年 | 黄銅 |
| 大型50銭黄銅貨 | 昭和21年~昭和22年 | 黄銅 |
二銭硬貨の売却方法
ここまで二銭硬貨の種類と価値についてお伝えしましたが、ここからは竜二銭銅貨の売却方法について解説します。
先ほどお伝えしたとおり、竜二銭銅貨の多くは価値がほとんど付きません。
そのため、買取店では断られるケースがあります。

オークションサイトやフリマサイトで売れますか?

個人取引では、まとまった枚数があれば数千円〜数万円になるケースもあります。単体では、特に珍しい年号や手替わりでなければ数円〜1,000円程度になることが多いです。
ただし、オークションサイトやフリマサイトでは、手数料や送料が発生するほか、購入者とのトラブルになるケースもあります。
利用する際は注意しましょう。
アンティーリンクの買取方法
アンティーリンクでは、3つの方法で買取を行っています。
| 買取方法 | 特徴 | こんな方におすすめ |
|---|---|---|
| 店頭買取 | 鑑定士と直接話しながら査定を受けられます! 来店日に即日現金お渡しも可能です | 池袋の店舗ご来店できる方 対面で買取をしたい方 |
| 郵送買取 | ご自宅から売却ができます! アンティーリンクで一番選ばれている買取方法です | ご自宅から自分のタイミングで送りたい方 ご自宅が遠方の方 |
| 出張買取 | 日本全国対応! 鑑定士がご自宅で査定&買取致します | お品物が多い方 郵送や持ち運びが不安な方 |
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