直径: 3.09cm 重さ: 13.48g
品位: 銀800/銅200

竜50銭銀貨の価値や特年、手変わりまで詳しく解説します。
竜50銭銀貨は、並年であれば銀相場を基準とした買取価格が目安です。
一方、特年・手変わりは希少性が評価され、プレミア価格で高額買取となる場合があります。
目次
竜50銭銀貨の価値と買取価格
竜50銭銀貨は、明治6年から明治38年まで発行された銭銀貨の一種です。
裏面の中央に描かれた竜のデザインから、竜50銭銀貨と呼ばれています。
| 年号 | 手変わり | 状態 | 買取価格 |
|---|---|---|---|
| 明治6年 | 状態問わず | 1,995円 | |
| 長年 | 美品 | 20,000円 | |
| 中年 | 美品 | 5,000円 | |
| 明治7年 | 状態問わず | 1,995円 | |
| 明治9年 | 美品 | 700,000円 | |
| 明治10年 | 美品 | 350,000円 | |
| 明治13年 | 状態問わず | 1,995円 | |
| 明治18年 | 美品 | 6,000円 | |
| 並品 | 3,500円 | ||
| 劣品 | 1,995円 | ||
| 明治30年 | 状態問わず | 1,995円 | |
| 明治31年 | 状態問わず | 1,995円 | |
| 明治32年 | 状態問わず | 1,995円 | |
| 明治33年 | 状態問わず | 1,995円 | |
| 明治34年 | 状態問わず | 1,995円 | |
| 明治35年 | 美品 | 3,500円 | |
| 明治36年 | 状態問わず | 1,995円 | |
| 明治37年 | 状態問わず | 1,995円 | |
| 明治38年 | 状態問わず | 1,995円 |
価格が決まる理由
高い価値が付けられるのは、発行枚数が少ない年号と、通常品とデザインが違う『手変わり』品です。
最も価値が高い年号は、明治9年発行のものです。
また、並年と呼ばれる一般的な年号でも銀地金をもとにした価値がつけられています。
竜50銭銀貨の市場相場は年号(特年)が鍵
まず、竜50銭銀貨の市場相場は、年号が鍵です。
相場が跳ね上がる年号のことを、古銭業界では「特年」と呼びます。
年号ごとの取引相場の違い
竜50銭銀貨は、1873年(明治6年)~1905年(明治38年)にかけて発行され、各年発行される枚数が異なるため、いつ発行されたかによって取引相場は異なります。
| 発行年号 | 発行枚数 |
|---|---|
| 明治6年(1873年) | 3,447,773枚 |
| 明治7年(1874年) | 95,304枚 |
| 明治9年(1876年) | 1,251枚 |
| 明治10年(1877年) | 184,348枚 |
| 明治13年(1880年) | 179枚 |
| 明治18年(1885年) | 409,920枚 |
| 明治30年(1897年) | 5,078,437枚 |
| 明治31年(1898年) | 22,797,041枚 |
| 明治32年(1899年) | 10,254,431枚 |
| 明治33年(1900年) | 3,280,091枚 |
| 明治34年(1901年) | 1,790,000枚 |
| 明治35年(1902年) | 1,023,280枚 |
| 明治36年(1903年) | 1,503,068枚 |
| 明治37年(1904年) | 5,373,652枚 |
| 明治38年(1905年) | 9,566,100枚 |
竜50銭銀貨の明治6年・明治30年・明治31年・明治35年版の取引相場
竜50銭銀貨のなかでも、発行枚数の多い明治6、30、31、35年を取り上げて、取引相場の推移を見ていきましょう。
いずれも昭和から現在にかけて、数十~数百倍もの単位で相場が高騰しています。
状態:美品のもので相場の推移を確認してみましょう。
| 発行年号 | 1965年時の相場 | 1977年時の相場 | 現在の相場 |
|---|---|---|---|
| 明治6年の竜50銭銀貨 | 400円 | 2,000円 | 約3,000円 |
| 明治30年の竜50銭銀貨 | 250円 | 1,000円 | 約4,000円~33,000円 |
| 明治31年の竜50銭銀貨 | 250円 | 700円 | 約8,000円~40,000円 |
| 明治35年の竜50銭銀貨 | 600円 | 5,500円 | 約20,000円 |
竜50銭銀貨はデザインで値段が変わる
竜50銭銀貨は、発行年だけでなく、デザインの違い(専門用語で「手変わり」と言います)によっても買取価格が違います。
デザインとして注目すべきポイントは下記の3点
- 『五十銭』の文字の左下にある枝の切り口
- 『年』の文字の5画目の横棒の長さ
- 『五十銭』の文字の真下にあるリボン上部
上切、下切の見分け方と取引相場
まず、竜50銭銀貨の「『五十銭』の文字の左下にある枝の切り口」に注目してください。
枝の切り口が上、下どちらを向いているのか?を確認してください。

枝の切り口が、下を向いていると「下切」、上を向いていると「上切」と呼ばれます。
「上切」は、こんな感じです。

「下切」は、こんな感じです。

竜50銭銀貨では、明治9、10、30、31、38と特定の年にだけ、上切と下切のどちらのタイプも発行されています。
| 発行年号 | 上切の相場(未使用品) | 下切の相場(未使用品) |
|---|---|---|
| 明治9年 | 約250万円 | 約250万円 |
| 明治10年 | 約150万円 | 約160万円 |
| 明治30年 | 約20万円 | 約3万円 |
| 明治31年 | 約2.3万円 | 約5万円 |
| 明治38年 | 約4万円 | 約2.5万円 |
明治30、31、38年は発行枚数が多いので、お手元に竜50銭銀貨がある場合には、これらの年号である可能性があります。
上切か、下切か確認してください。
長年、中年の見分け方と取引相場
竜50銭銀貨 明治6年のものに限りますが、「『年』の文字の5画目の横棒の長さ」に注目してください。
※明治6年のみ、長年、中年のデザイン違い(手変わり)があります。
発行年が刻まれた「明治6年」の『年』の文字をよく見てください。

5画目の縦棒が、通常の長さだと「正年」と呼ばれ、長いと「長年」、正年と長年の間だと「中年」と呼ばれます。
「正年(普通のよくあるデザイン)」は、こんな感じです。

正年より長い「長年」はこんな感じです。

正年より長く、長年よりは短い「中年」はこんな感じです。

正年<中年<長年 といったように、長年だと取引相場が高くなります。
明治6年の竜50銭銀貨を例にすると、表のとおり、長年は正年のおよそ11倍も金額が上がります。
| 発行年号 | 正年(美品) | 中年(美品) | 長年(美品) |
|---|---|---|---|
| 明治6年の竜50銭銀貨 | 1,995円 | 5,000円 | 20,000円 |
平リボンの見分け方と取引相場
続いては、「『五十銭』の文字の真下にあるリボン上部」に注目してください。

通常のよくあるデザインのリボンは真ん中が凹んでいます。

しかし、平で凹んでいないデザインのものもあります。
このデザインの竜50銭銀貨は「平リボン」と呼ばれます。

平リボンの竜50銭銀貨は取引相場が高い傾向があるため、確認してください。
| 品名 | 買取日 | 買取金額 |
|---|---|---|
| 竜50銭銀貨 明治9年 | 2023/06/10 | 130,000円 |
| 竜50銭銀貨 明治18年 | 2023/06/29 | 3,500円 |
| 竜50銭銀貨 並年 9枚 | 2023/08/29 | 9,900円 |
| 竜50銭銀貨 明治6年 長年 | 2023/09/13 | 12,000円 |
| 竜50銭銀貨 明治32年 | 2023/09/30 | 10,000円 |
| 竜50銭銀貨(並年) 7枚 | 2023/10/03 | 7,700円 |
| 竜50銭銀貨 明治35年 | 2023/11/28 | 2,000円 |
| 竜50銭銀貨(並年) 2枚 | 2023/12/23 | 2,200円 |
| 竜50銭銀貨(並年) 4枚 | 2024/02/09 | 4,400円 |
| 竜50銭銀貨 明治6年 長年 | 2024/04/30 | 12,000円 |
竜50銭銀貨って何?基礎知識
竜50銭銀貨は明治6〜38年の間に発行された銀貨です。

明治時代の貨幣史を彩るこの銀貨は、コレクターにとっての宝物。
その歴史やデザイン、そして貴重な年号別の特徴から、重さや素材について解き明かします。

まずは簡単に歴史からお伝えしますね。
竜50銭銀貨の歴史とは?
明治時代の風を今に伝える貴重な古銭、竜50銭銀貨。
この銀貨は、明治政府が「お金のシステムを今風にしよう!」と始めたときに生まれました。

当時の日本にはいろいろな種類のお金が存在し、地域によっても使われているお金が違っていました。
これを全部統一しようという取り組みのなかで、この豪華な竜の図柄が刻まれた銀貨が補助貨幣(買い物をするときによく使う小銭のこと)として発行されました。
しかし、その生産は容易ではありませんでした。
旧貨幣や明治初期に発行された明治通宝と呼ばれる紙幣を回収する一方で、新しい竜50銭銀貨の生産が需要に追いつかないという課題に直面していましたが、この銀貨は1905年(明治38年)まで定期的に発行され続けました。
ちなみに、こちらの銀貨どちらが表か裏か分かりますか?


実は1897年に貨幣法の制定により、これまで表面とされていた竜の図柄が裏面とされるように変わりました。
これまで表と言われていた面が、裏になったのです。
現在、竜50銭銀貨は明治6年から明治38年にかけての年銘が確認されており、各年代の貨幣はその歴史的背景やレア度によって異なる大小さまざまな金額で取引されています。
以降で詳しく説明していますが、ある年に発行された竜50銭銀貨は数十万~数百万円もの高額で取引されており、収集家や歴史愛好家の中で高い人気があります。
このように、竜50銭銀貨一つをとっても、日本の貨幣史の中でいろいろな物語があります。
そのデザインの美しさだけでなく、明治時代の経済動向や文化を反映しているため、今でも多くの人にとって魅力的な収集対象となっているのです。
明治時代の貨幣制度のもとで誕生
先ほどお伝えしたとおり、明治時代の貨幣制度は、明治政府が日本を近代国家に変えようとしていたときに、大きく変わりました。
それまでの日本では、各藩が自分のお金を作ったり、外国のお金を使ったりしていましたが、これを全国で統一されたシステムにしようと考えたんです。

そのために、明治6年(1873年)に「新貨条例」というものを作り、「円」という新しいお金を使うシステムを始めました。
円というのは、金貨や銀貨、そして銅貨で、円・銭・厘といった形で分けられていました。
50銭は、1円の半分なので、1円=100銭です。
竜50銭銀貨は、現在でいうと1,900円ほどに相当すると考えられています。
(明治初期は物価の変動が大きく、地域によっても価格が異なるため、あくまで参考値です)
竜50銭銀貨のデザインの特徴
まず目に飛び込んでくるのは、力強くも緻密に描かれた竜の姿。
この竜は、当時の日本が国際的に自立し、進歩していく姿勢を象徴しています。

その竜が中心に描かれた面には、周りを国名「大日本」と明治時代の西暦年に対応した和暦年号が囲んでいます。
さらに、国際社会に向けた顔として、「50SEN」という英文も加えられているのです。
これは、当時としては珍しいグローバルな感覚を持つ貨幣と言えるでしょう。

反対面には「五十銭」という額面が中央に大きく刻まれ、上部には 天皇と皇室の紋章「十六弁八重表菊紋」があり、日本を代表する菊と桐の枝飾りが美しく配されています。
この細部にまでこだわった装飾は、日本の伝統的な美意識を感じさせます。

そして忘れてはならないのが、その縁取りに施されたギザギザ。
これは側面に均一に施された細かな溝です。

竜50銭銀貨の重さと厚み
竜50銭銀貨の大きさと重さ、素材、厚さは下記の通りです。
- 直径: 3.09cm 重さ: 13.48g
- 品位: 銀800/銅200
- 厚み:2.0mm
真贋の確認方法は、写真を用いた比較を含めて別記事で解説しています。
竜50銭銀貨と似ている硬貨
竜50銭銀貨と取り違えやすい硬貨には、旭日竜50銭銀貨があります。
旭日竜50銭銀貨は明治3年から明治4年に発行され、竜50銭銀貨とは発行年と図柄の一部が異なります。
関連する近代銭銀貨
同じ明治期の近代銭銀貨には、額面や図柄が異なる種類があります。
各銀貨の買取価格は、以下の一覧から確認できます。
| 50銭 | 20銭 | 10銭 | 5銭 |
|---|---|---|---|
| 旭日竜50銭銀貨 明治3〜4年 | 旭日竜20銭銀貨 明治3〜4年 | 旭日竜10銭銀貨 明治3年 | 旭日竜5銭銀貨 明治3〜4年 |
| - | - | - | 旭日大字5銭銀貨 明治4年 |
| 竜50銭銀貨 明治6〜38年 | 竜20銭銀貨 明治6〜38年 | 竜10銭銀貨 明治6〜39年 | 竜5銭銀貨 明治6〜13年 |
| 旭日50銭銀貨 明治39〜大正6年 | 旭日20銭銀貨 明治39〜44年 | 旭日10銭銀貨 明治40〜大正6年 | - |
| 小型50銭銀貨 大正11〜昭和13年 | - | - | - |
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竜50銭銀貨の価値は、年号、手変わり、状態によって大きく異なります。
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