平成の10円玉に価値のある年号はある?レアな10円玉を一覧で紹介

平成の10円玉に価値のある年号はある?レアな10円玉を一覧で紹介
10円玉の中には価値のある年号の物もあるため、平成の10円玉にも価値の高い物があるのではないかと期待する人も少なくありません。本記事では、平成の10円玉の価値について解説した上で、価値の高い10円玉を一覧で紹介しています。
お持ちの平成の10円玉がレア硬貨かどうか気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。

平成の10円玉に価値のある年号はない

平成の10円玉の中に、価値のある年号はありません。

一般的には製造枚数の少ないコインがレア硬貨に分類されますが、平成の10円玉はいずれも製造枚数が多く、希少性がないからです。
しかし、平成の10円玉であっても、刻印ズレや表裏の位置ズレがあるエラーコインはレア硬貨に分類されます。

通常の10円玉とは異なる10円玉を発見した場合は、使わずに保管しておきましょう。

レア硬貨と間違えられやすい平成の10円玉

平成10円玉の相場価格
10円玉年号 製造枚数 オークション相場
平成元年 666,308,000枚

未使用品:200円前後

美品~並品:100円前後

平成21年 338,003,000枚

未使用品:100円前後

平成22年 328,905,000枚

未使用品:100円前後

平成23年 255,936,000枚

未使用品:100円前後

平成24年 279,211,000枚

未使用品:100円前後

平成25年 100,892,000枚

未使用品:100円前後

美品~並品:60円前後

平成30年 178,960,000枚

未使用品:160円前後

美品~並品:100円前後

平成31年 197,594,000枚

未使用品:340円前後

レア硬貨と間違えられやすい平成の10円玉は、平成元年・平成21年から25年・平成30年・平成31年です。
平成25年の10円玉は他の平成の10円玉と比較して製造枚数が少ないものの、コレクター需要は高くありません。

レアな10円玉の中には製造枚数1億枚以下の物も多いため、平成の10円玉はさほど希少性がないと判断できます。

平成元年・平成31年の10円玉は比較的高値で落札されていますが、表面が鏡面仕上げになっているプルーフ硬貨の場合です。
通常の10円玉は40円前後で落札されるケースが多いため、プルーフ硬貨以外は高値での落札は期待できません。

【レア硬貨】価値の高い10円玉の一覧

レア硬貨に分類される、価値の高い10円玉は次のとおりです。

レア硬貨10円玉の相場価格
10円玉年号 詳細 買取相場
昭和26~33年(ギザ十) 周囲にギザギザがある10円玉
昭和26年・昭和32年・昭和33年の物が特に価値が高い

未使用品:2万円以上

美品~並品10~100円

昭和61年後期 前期と後期でデザインが異なり、後期の物は希少価値が高い

1~2万円以上

エラーコイン(年号問わず) 製造時のエラーにより、通常とは異なる形になっているコイン

エラーの種類や度合いにより異なる
流通数が少ない年号の物は価値が上がる

※昭和61年後期の10円玉の特徴
昭和61年後期の10円玉かどうかは、平等院鳳凰堂面の左側、写真の赤色部分で確認できます。
昭和61年後期かココに注目!-1
昭和61年後期かココに注目!2
昭和61年後期かココに注目!3

価値の高い10円玉の多くは昭和の物ですが、エラーコインであれば平成の10円玉でも高値がつく場合があります。
平成の10円玉でレア硬貨を見つけたい方は、エラーの有無に着目しましょう。

代表的なエラーを以下の表にまとめました。

10円玉の代表的なエラー
エラーの種類 詳細
陰打ちエラー 両面が同じ刻印になっている
傾打ちエラー 表裏の位置がズレている
10円玉の傾打ちエラー
刻印ズレエラー 刻印の位置がズレている
ヘゲエラー 表面にシワがよっている
表面が剥けてささくれのようになっている
10円玉のヘゲエラー
メクレエラー 表面が剥離している
ヘゲエラーに分類されることもある
10円玉のメクレエラー

価値の高い10円玉について詳しく知りたい方には、次の記事もおすすめです。

レア硬貨の10円玉を保管する際の注意点

レア硬貨の10円玉を発見した際は、次の点に注意して保管しましょう。

  • 10円玉を素手で触らない
  • 自分で10円玉を綺麗にしない
  • 直射日光を避けて保管する

上記を守らないと10円玉の価値が落ちる恐れがあるため、十分注意してください。

それぞれ、詳しく解説します。

10円玉を素手で触らない

価値の高い10円玉を保管する際は、素手で触らないことが大切です。

素手で10円玉を触ると、皮脂や汚れが10円玉に付着し、劣化してしまう恐れがあります。
お持ちの10円玉の中に価値の高い物があるか確認する際は、必ず手袋やタオルを使用しましょう。

自分で10円玉を綺麗にしない

レア硬貨の10円玉が汚れている場合でも、自分で磨いたり洗ったりしてはいけません。
素人が研磨や洗浄を行うと、10円玉に傷がついたりカビやサビが発生したりする恐れがあるからです。

査定前に10円玉を綺麗にした方が高値になると思われがちですが、買取店では製造時の状態のまま10円玉が保存されているかどうかが重視されます。
レア硬貨の価値を下げないためにも、現在保管している状態のまま査定に出しましょう。

どうしても10円玉の汚れが気になる場合でも、柔らかい布で軽く拭く程度に留めてください。

直射日光を避けて保管する

レア硬貨の10円玉を保管する際は、直射日光の当たらない場所を選びましょう。

10円玉は銅で作られているため、直射日光に当たると錆びたり変色したりする恐れがあります。
10円玉の劣化を防ぐためにも、コイン専用ケースに収納した上で、直射日光の当たらない風通しの良い場所に保管してください。

レア硬貨の10円玉を高値で買取してもらえる場所

レア硬貨の10円玉を高値で買取してもらいたい方は、次の場所を利用しましょう。

  • 古銭専門の買取業者
  • ネットオークション
  • 【注意】フリマアプリでは現金を出品できない

価値の高い10円玉を高値で買取してもらえる場所について、詳しく解説します。

古銭専門の買取業者

レア硬貨の10円玉を高値で買取してもらいたい方には、古銭専門の買取業者がおすすめです。

古銭専門の買取業者はレア硬貨に関する知識が豊富なため、適正価格で10円玉を買い取ってもらえます。

買取業者を利用する際は、できれば複数の業者に査定を依頼しましょう。
業者により査定額が異なるため、1社にしか査定を依頼しない場合と比較して、高値がつく可能性があります。

ネットオークション

ネットオークションによっては、レア硬貨の10円玉を出品できる場合があります。
Yahoo!オークションでは、コレクション性や希少価値があれば現金を出品しても問題ないため、買取業者への査定依頼が面倒な方にはおすすめです。

ただし、ネットオークションでは、必ずしも自身の希望金額で落札されるとは限りません。1円スタートで出品する場合、希望金額に達さない可能性もある点に注意しましょう。
一方、最低価格を相場より高く設定して出品すると、いつまで経っても落札されない恐れがあります。

ネットオークションでレア硬貨を売る場合、状態の見極めや本物かどうかの判断も自身で行わなくてはいけません。
レア硬貨かどうかの判断が間違っていた場合、落札者とトラブルになる場合があるため、十分に確認した上で出品しましょう。

【注意】フリマアプリでは現金を出品できない

フリマアプリでもレア硬貨の10円玉を買い取ってもらえると思われがちですが、大半のフリマアプリでは現金を出品できません。

大手フリマアプリのメルカリ楽天ラクマYahoo!フリマは、現在流通している貨幣の出品を禁止しています。
利用規約を無視してレア硬貨を出品した場合、出品商品が削除されるだけでなく利用制限がかかる場合もあるため、絶対に出品しないでください。

平成の10円玉でレアな物はエラーコインのみ

平成の10円玉でレア硬貨に分類される物は、エラーコインのみです。

エラーコイン以外の平成の10円玉は、たとえ未使用品であっても高値はつきません。平成の10円玉で価値のある物を探す際は、エラーコインかどうか確認してみてください。

エラーコインにはさまざまな種類がありますが、代表的なエラーは次のとおりです。

  • 陰打ちエラー
  • 傾打ちエラー
  • 刻印ズレエラー
  • ヘゲエラー
  • メクレエラー

エラーコインの種類や価値について詳しく知りたい方には、次の記事もおすすめです。