天保大判の買取価格はいくら?本物と偽物の違いはどこにある?
天保大判と享保大判って似てますよね?
天保大判は、享保大判を増鋳するために鋳造された物なのですが、金の品位が少しだけ下がっているんですよ。
つまり別物ってことですか?
そういう扱いになっています。では、今回は天保大判について解説しましょう。
目次
天保大判はどんな古銭?
今回詳しく解説していくのは、1838年(天保9年)に発行された「天保大判」です。天保大判は、それ以前に製造されていた享保大判を増産するために作られました。
大きさや重さはほぼ同じですが、金品位(金の含有量)が若干減っています。
そのため、享保大判と天保大判は別物として扱われるのです。
天保大判の基本情報
買取価格を左右する「元書」と「書改」
そこで、墨書きが薄くなってしまった大判には、墨を書き足す修正が施されていました。この修正作業が行われたものは「書改」、未修正のものは「元書」と呼びます。「元書」と比較すると、「書改」の買取価格は安くなっています。
「書改」の買取価格は「元書」の7割程度です。
天保大判の買取価格
汚れや劣化がなく、状態の良い物はさらに価格が上がります。また、先述した通り、表面に書かれた墨書きの状態によっても買取価格が変わります。
極美品 | 美品 | |
---|---|---|
元書 |
600万円 |
420万円 |
書改 |
400万円 |
280万円 |
【全種】古銭の買取価格一覧表にも天保大判金の買取価格を掲載しております。
天保大判を見分けるポイント
天保大判は、重さも大きさも変わらない享保大判と混同されがちです。
この2つを見分けるためには、表面の桐極印をチェックします。
天保大判の桐極印は、享保大判よりも線が太くて葉が膨らんだように見えます。
桐極印が平坦に見えるようであれば享保大判の可能性が高いです。
また形状はやや角ばった楕円形で、表面の鏨目がやや太いのが特徴です。
ただ、判断するにあたっては必ず他の大判と比較しましょう。
ひとつだけで見極めるには相当な経験が必要です。
天保大判の偽物の見分け方
気付かずに偽物を取引してしまえば、トラブルは避けられません。
高額な商品だけに、そのリスクも大きさもひとしおです。以下の3点を調べてみることで、天保大判の偽物を見分けられます。
POINT
- 重さを計る
- 極印を調べる
- 磁石に反応するかを調べる
では、それぞれどのように調べるのか詳しく解説していきます。
重さを計る
ほとんどの大判は、大きさや金属含有量を厳密に守って作られています。
そのため、重量にもほとんど差が出ません。天保大判の本来の重量は165.38gです。これより1g以上の差があれば偽物と言えます。
ただ、もしかすると偽物ではなく別種の大判という可能性もあります。
天保以外の大判の重さは以下の通りです。
もし、合致する大判があればこちらの記事から詳細を確認してみてください。
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偽物の大判は、極印の数が足りていないことがあります。
また、本来なら存在しない組み合わせになっていることもあります。天保大判は、表の上下左右にひとつずつ丸枠の桐極印があります。
裏は中央に丸枠の桐紋、亀甲の桐紋、花押が打たれています。さらに、左下に製造者を示す座人印と棟梁印があり、これらの組み合わせは以下の6種類です。
- 方・次・丘
- 伊・三・丘
- 伊・文・丘
- 伊・次・丘
- い・宇・川
- は・宇・川
磁石に反応するかを調べる
こうした偽物は磁石を使うことで見破れることがあります。金や銀は磁石に反応しない金属なので、ほぼ金銀でできている大判も磁石には反応しません。
磁石を近づけた際に強い反応を示したり、くっついたりするようであれば間違いなく偽物です。
手軽な道具でできる方法なので、ぜひご活用ください。
天保大判を高く売るために
ここからは、天保大判を高く売るために知っておくべきポイントを解説していきます。
天保大判を高く売るためには、価値を落とさないようにすることが重要です。そのために、押さえておきたいのは以下の3点です。
POINT
- 古銭は絶対に磨かない
- 素材チェックに試金石を使わない
- 空気に触れない保管方法を考える
では、それぞれ詳しく解説していきましょう。
古銭は絶対に磨かない
ただし、これはただ見た目が綺麗であればいいというわけではありません。アンティークというものは、製造当時の状態が綺麗に残っているかどうかが重要なんです。洗浄や研磨で見た目を美しくできても、それは加工された品物になってしまいます。
それは、その品物の価格を大きく下げてしまうんです。
つまり、古銭も汚れているからといって磨くのは厳禁です。
鑑定に慣れた人間であれば、古銭の磨きはすぐに見抜けます。
売りたい古銭があるなら、それは絶対に磨かないでください。
素材チェックに試金石を使わない
その他にも、試金石を使って調べる方法がありますが、これも古銭におけるタブーです。そもそも試金石とは、金より硬い金属で金を削り取り、中の素材を確認するためのものです。
調べる工程で金に傷をつけてしまうため、必ず価格を下げてしまいます。金であることが証明できても、買取価格が下がってしまっては意味がありませんよね?
なので、試金石を使った素材チェックは絶対にしてはいけません。
酸化させない保管方法を考える
空気に触れた古銭は、酸化によってどんどん状態が悪くなっていきます。大判や小判のような貴重な古銭であれば、元々桐箱などで保管されていることがほとんどです。
やたらと開閉せずに、そのまま保管しておきましょう。ジップロックなどに入れておくのもおすすめです。
保管場所は湿気がこもらない風通しの良いところにしましょう。
天保小判を売るならどこ?
古銭のようなアンティークの売買に使われるのは以下のようなルートです。
- ネットオークション
- フリマアプリ
- 古銭専門買取業者
それぞれのメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
ネットオークション
利用しているコレクターも多く、上手く注目されれば高額落札もあり得るでしょう。
天保大判もプレミア価値の高い貴重な古銭です。出品すれば自然と注目はされるでしょう。
ただし、高額な商品であるがゆえに、買い手側も簡単には入札しません。偽物でないと確信が持てるほど正確で詳細な商品情報や、鮮明な画像は必要不可欠です。
その後の発送や支払いでのトラブルにも十分注意しなくてはいけません。
そのうえで、オークションサイトには落札価格の10%程度を手数料として支払います。
競り次第で収入が増えるオークションですが、その分手数料も高くなることは覚えておきましょう。
フリマアプリ
損をしないためにも、出品する商品の相場は入念に確認しておきましょう。商品についての情報を充実させないといけないのはこちらも変わりません。
購入を確定した瞬間に支払いが発生する以上、オークションよりも慎重になる人もいるでしょう。貴重な品物だからといって、出品したらすぐ売れるというほど単純ではありません。
売買におけるトラブルが発生すれば当人同士で解決しなくてはいけませんし、こちらも手間と時間がかかるという点は変わりません。
古銭専門買取業者
商品を送るだけで査定から買取まですべて委託可能です。買取業者の数が多く、どこで売るか悩ましいという点はデメリットと言えますが、古銭専門の買取業者に注目すれば一気に数を絞れます。
古銭を専門に扱っている業者なら間違いなくプロの古銭鑑定士が所属しています。査定の精度が高く、適正な価格を提示してもらえるでしょう。
手間やリスクを負うことなく取引できるので、古銭売買の初心者にもおすすめです。
天保大判を売るならアンティーリンクに
天保大判についての解説は以上となります。
大判のなかでも価格が高い部類であるだけに、個人での売買はリスクも非常に高くなります。
これまでに古銭の取引経験が無い方は、ぜひとも買取業者の利用を検討してください。
弊社アンティーリンクでは、古銭の画像をLINEから送っていただくだけで無料査定をいたします。
その後も、商品を送っていただくだけで買取まで進めさせていただきます。
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