日本でも人気の国外金貨の種類をご紹介します!

そういえば、日本以外にも金貨って色々な種類がありますよね。

そうですね。国外の金貨はコレクション品もとしても、投資資産品としても人気が高い品物です。

猫とかパンダが描いてあるやつ、かわいいです!

キャットコインパンダ金貨と呼ばれる物ですね。では今回は、日本でも人気の高い国外の金貨(海外金貨)についてご紹介しましょう。

[監修/執筆:渡邉 博

日本の金貨についてはこちらをご参照ください。
参考:記念金貨の市場価値を解説

日本で人気のある国外金貨の種類

国外でも様々な金貨は発行されています。

「遺品整理をしていたら、故人が集めていた金貨が見つかった」
「家の中を掃除していたら、見たことのない金貨が出てきた」
…なんてケースも少なくありません。

実は身近にあるかもしれない国外金貨。
すべての種類は紹介しきれませんが、日本でも人気の高い金貨をご紹介いたします!

外国の金貨の重量はグラム(g)ではなくオンス(oz)で表記されます。
※1オンス(oz)=約28.35グラム(g)
また、金の純度は国ごとに違い「K24」「K22」「K21.6」「K18」などがございます。

アメリカの金貨の種類

現在のアメリカ合衆国では、流通用の金貨は発行されていません。
しかしながら、昔は1ドル金貨、2.5ドル金貨、4ドル金貨、5ドル金貨、10ドル金貨、20ドル金貨などが発行されていました。

イーグル金貨

1986年から製造された10ドル金貨です。
イーグル金貨は、純金ではなくK22を採用しています。
これは、金属としての耐久性を高め、摩耗に強くするためだと言われています。

表面には自由の女神の立像、裏面にはイーグル(白頭鷲)がレリーフされています。
アメリカ合衆国らしいデザインで人気のある品物です。

買取価格:K22金貨の価値


バッファロー金貨

2006年に製造されたアメリカ合衆国初の純金の金貨です。
表面には先住民のインディアン、裏面にはバッファローのデザインがされています。
1オンス、1/2オンス、1/4オンス、1/10オンスの4種類があります。

買取価格:K24(純金)金貨の価値


インディアン金貨

1907年~1933年頃に10ドル硬貨として製造、流通していた金貨で、品位は「K21.6(純度90%)」です。
アメリカの先住民であるインディアンの頭(インディアンヘッド)が描かれていることからそう呼ばれています。
10ドル、5ドル、2.5ドルの3種類があります。
注意しなければならないのは、近年サイズが異なったり、品位が違う偽物が多く存在していることです。

買取価格:K21.6金貨の価値

カナダの金貨の種類

カナダの金貨はコレクターからの評価、信頼性が高いことからメイプルリーフ金貨など広く知られています。

メイプルリーフ金貨

1979年から毎年発行されている純金の金貨です。
1オンス、1/2オンス、1/4オンス、1/10オンス、1/20オンスの5種類があります。
表面にはエリザベス2世の肖像、裏面にはサトウカエデがレリーフされています。
流通量は世界一を誇り、人気の高い金貨です。

詳細は「メープルリーフ金貨ってどんなもの?」をご確認ください。

買取価格:K24(純金)金貨の価値


カナダ100ドル金貨

モントリオール五輪が開催された1976年から毎年、額面100カナダドルの記念金貨(K22)を発行しています。
1987年からは、品位を落としてK14での発行となりました。
表面にはエリザベス女王、裏面には様々な歴史的な出来事や、カナダの自然風景が描かれています。

買取価格:K22金貨の価値

その他の国の金貨の種類

他国にも様々な金貨が流通しています。その中でも、特に有名なものをご紹介します。

マン島 キャット金貨

イギリス王室領のマン島自治政府が、1988〜2012年までの25年間発行していたK24の純金金貨です。
1オンス、1/2オンス、1/5オンス、1/10オンス、1/25オンスの5種類があります。
裏面には毎年異なる品種の猫のデザインが施され、大変人気があります。
キャット金貨には他にもプラチナ貨・銀貨のコインがあり、その猫の絵柄から通称キャットコインとも呼ばれます。

買取価格:K24(純金)金貨の価値


中国 パンダ金貨

1982年から毎年発行されている金貨です。品位はK24(純金)です。
表面にジャイアントパンダ・裏面に世界遺産の北京天壇が浮き彫られています。
こちらも毎年異なるパンダのデザインがされているため、人気があります。
1オンス、1/2オンス、1/4オンス、1/10オンス、1/20オンスの5種類があります。

買取価格:K24(純金)金貨の価値


オーストリア ウィーン金貨

1989年に発行されたウィーン金貨は、当時ヨーロッパで唯一の純金金貨でした。
1194年から800年以上もの間、歴史を紡ぎ続けてきたオーストリア造幣局が発行し、その品質を保証しているだけあって、世界的にも人気が高くなっています。
1オンス、1/2オンス、1/4オンス、1/10オンスの4種類があります。

デザインのモチーフとして使われているのはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団で、表面には本拠地に設置されているパイプオルガンが、裏面にはウィンナホルン、ハーブ、チェロ、ビオラ、バイオリン、ファゴットの6つの管弦楽器がレリーフされています。

買取価格:K24(純金)金貨の価値


オーストリア カンガルー金貨

パース造幣局が1986年より毎年発行している金貨(K24)です。
1オンス、1/2オンス、1/4オンス、1/10オンスの4種類があります。
表面にはイギリス女王エリザベス二世の肖像、裏面にはカンガルーがレリーフされています。
裏面のカンガルーのデザインが毎年異なります。

買取価格:K24(純金)金貨の価値


南アフリカ共和国 クルーガーランド金貨

1967年から発行されている金貨(品位:K22)です。現在ではわずかに製造販売されているのみとなっています。
地金型金貨の先駆けとも言われており、日本でも流行しました。
裏面の動物は鹿に見えますが、スプリングボックという南アフリカに生息している動物です。

買取価格:K22金貨の価値


イギリス ブリタニア金貨

イギリスの王立造幣局が発行している純度91.7%のK22金貨です。
地金型金貨の先駆けである南アフリカ共和国のクルーガーランド金貨に対抗し、1987年から発行される事になりました。
表面にはエリザベス女王の肖像、裏面にはブリタニア女神がレリーフされています。

買取価格:K22金貨の価値