聖徳太子千円札は、日本銀行券B号1000円です。
当店では、聖徳太子千円札は珍しい記番号のあるものと未使用品を買取対象としています。
珍番は保存状態によって買取価格が変わり、未使用品であれば高く評価します。
聖徳太子のお札全体との違いを知りたい場合は、聖徳太子のお札7種類の一覧と価値を確認してください。
目次
聖徳太子千円札の価値は保存状態と記番号で変わる
聖徳太子千円札の買取対象は、珍しい記番号のあるものと未使用品です。
珍番は、同じ番号の並びでも保存状態によって買取価格が変わります。
未使用品は、折り目、汚れ、しみ、破れ、補修跡がない状態であれば高く評価します。
査定では、紙質、折り目、汚れ、破れ、補修の有無、記番号を総合して確認します。
同じ聖徳太子1000円でも、券面へ手を加えていない未使用品であれば、当時の紙質や印刷を保つ資料として評価の根拠になります。
| 買取対象 | 確認内容 | 評価の考え方 |
|---|---|---|
| 珍番 | 若番、ゾロ目、階段、連番などの特徴的な記番号 | 保存状態により買取価格が変動 |
| 未使用品 | 折り目、汚れ、しみ、破れ、補修跡がない状態 | 状態が良いものを高く評価 |
珍番の記番号であっても、洗浄、アイロンがけ、テープ補修は紙質や印刷面を傷め、査定額の低下につながることがあります。
古い紙幣は、保護用のスリーブに入れて保管し、補修せずに専門店へ見せてください。
聖徳太子千円札は日本銀行券B号1000円
聖徳太子1000円札の正式名は、日本銀行券B号1000円です。
日本銀行は、発行開始日を1950年(昭和25年)1月7日、発行停止日を1965年(昭和40年)1月4日としています。
発行停止は新規発行を終えた日であり、B号1000円は現在も有効な日本銀行券です。
| 正式名 | 日本銀行券B号1000円 |
|---|---|
| 通称 | 聖徳太子1000円札、聖徳太子千円札、B千円券 |
| 肖像 | 聖徳太子 |
| 表面図案 | 聖徳太子 |
| 裏面図案 | 法隆寺夢殿 |
| 寸法 | 縦76mm×横164mm |
| 発行開始日 | 1950年(昭和25年)1月7日 |
| 発行停止日 | 1965年(昭和40年)1月4日 |
| 現在の有効性 | 有効 |
日本銀行金融研究所貨幣博物館は、B千円券の図案を聖徳太子と法隆寺夢殿、寸法を76mm×164mmとして掲載しています。
聖徳太子千円札(B号券)の表面・裏面の図解
聖徳太子千円札は、表面の聖徳太子、裏面の法隆寺夢殿、黒色の記番号を確認すると見分けやすくなります。
B千円券は、戦後初めて本格的な凹版印刷※を用いた日本銀行券です。

表面では聖徳太子の肖像、黒色記番号、製造銘版を、裏面では法隆寺夢殿と右側の模様を確認してください。
記番号は、前期・後期の区分や珍番の確認に使う重要な箇所です。
| 面 | 注釈ラベル | 確認内容 | 確認の目的 |
|---|---|---|---|
| 表面 | 聖徳太子の肖像 | 券面中央の肖像 | B号1000円を特定する基本図案 |
| 表面 | 黒色記番号 | アルファベットと6桁数字の組み合わせ | 前期・後期、珍番の確認 |
| 表面 | 総裁之印 | 日本銀行総裁の印章 | 券面の基本構成を確認 |
| 表面 | 日本政府印刷庁製造 | 中央下部の製造銘版 | 当時の製造機関を確認 |
| 表面 | 日銀・桜花の透かし | 左上部にある「日銀」と桜花の白黒透かし | 透かしの位置と意匠を確認 |
| 裏面 | 法隆寺夢殿 | 中央の八角円堂 | B号1000円を特定する主要図案 |
| 裏面 | 発券局長印 | 発券局長の印章 | 券面の基本構成を確認 |
| 裏面 | パルメット凹版模様 | 右側に配した葉形の凹版模様 | 凹版印刷による細密な表現を確認 |
聖徳太子1000円札は現在も使える
日本銀行券B号1000円は発行停止後も通用力を失っておらず、現在も額面1,000円の紙幣として有効です。
日本銀行は、過去に発行された古い様式の銀行券でも、現在使える銀行券を案内しています。
ただし、店舗のレジ、自動販売機、ATMでは旧紙幣は使えないことがほとんどです。
額面で使う予定がない場合は、古紙幣としての価値を確認してから判断してください。
日本銀行の本支店では、流通に不便な古い様式の有効銀行券を現行券へ引き換える案内があります。
聖徳太子千円札の前期・後期は記番号の桁数で見分ける
聖徳太子千円札には、先頭のアルファベットが1桁の前期と、2桁の後期があります。
記番号は、先頭のアルファベット、6桁の通し番号、末尾のアルファベットで構成されます。
先頭が1文字のA-000001-A形式が前期、先頭が2文字のAA-000001-A形式が後期の目安です。
後期は、1桁の組番号を使い切った後に、先頭記号を2文字へ増やして続けたものです。
| 区分 | 記番号の例 | 先頭記号 | 通し番号 | 末尾記号 |
|---|---|---|---|---|
| 前期 | A-000001-A | アルファベット1文字 | 000001〜900000 | アルファベット1文字 |
| 後期 | AA-000001-A | アルファベット2文字 | 000001〜900000 | アルファベット1文字 |
アルファベットには、数字の1と0に似るIとOを除く24文字が使われます。
記番号の文字数だけで買取価格が決まるわけではありませんが、前期・後期の区分、番号の並び、保存状態を組み合わせて確認することが大切です。
末尾記号から印刷工場を確認する方法
日本貨幣商協同組合による『日本貨幣カタログ』によると、B号券以降は大蔵省印刷局の4工場で印刷され、末尾記号が製造工場を示すと推論されています。
聖徳太子1000円札に該当するタイプ1では、末尾A〜Hが滝野川工場、J〜Rが小田原工場、S〜Vが静岡工場、W〜Zが彦根工場に対応します。
| 末尾記号 | 印刷工場 |
|---|---|
| A〜H | 滝野川工場 |
| J〜R | 小田原工場 |
| S〜V | 静岡工場 |
| W〜Z | 彦根工場 |
聖徳太子千円札の見分け方
聖徳太子を肖像に採用した紙幣は7種類ありますが、額面が千円で、表面に聖徳太子が描かれた紙幣は日本銀行券B号1000円の1種類だけです。
額面の「千円」「1000」と表面の聖徳太子の肖像を確認すると、聖徳太子千円札を見分けられます。
裏面は、法隆寺夢殿です。
夢殿をモチーフに使う聖徳太子紙幣は複数ありますが、B号1000円では裏面に描かれています。
C号10000円札とC号5000円札も聖徳太子を肖像に採用していますが、B号1000円札とは肖像の彫刻と券面構成が異なります。
| 確認箇所 | 特徴 |
|---|---|
| 額面 | 千円、1000 |
| 表面 | 聖徳太子の肖像 |
| 裏面 | 法隆寺夢殿 |
C号10000円・C号5000円との肖像と図案の違い
3券種は聖徳太子を共通の肖像モチーフに採用していますが、同じ凹版肖像ではありません。
紙幣肖像は、古い聖徳太子像を踏まえた磯部忠一のコンテ画を基に、券種ごとに異なる工芸官※が凹版彫刻を制作しました。
彫刻者の解釈による表情の違いに加え、肖像の位置も異なります。
B号1000円札とC号10000円札の肖像は右側、C号5000円札の肖像は中央です。

3券種の表面を同じ縮尺で横に並べると、C号5000円札の肖像が中央にあり、B号1000円札とC号10000円札の肖像が右側にあることを確認できます。
肖像の表情の違いは、券種ごとに異なる工芸官が凹版彫刻を手がけたことによるものです。
| 券種 | 肖像の凹版彫刻者 | 彫刻・配置の特徴 | 裏面図案 | 寸法 |
|---|---|---|---|---|
| 日本銀行券B号1000円 | 加藤倉吉 | 鋭い目元と引き締まった頬を、力強い凹版線で表現。肖像は右側 | 法隆寺夢殿 | 76mm×164mm |
| 日本銀行券C号5000円 | 押切勝造 | やや面長で力強い表情。衣服に立体感があり、肖像は中央 | 日本銀行本店 | 80mm×169mm |
| 日本銀行券C号10000円 | 渡部文雄 | 丸みを帯びた温和な表情。大型券面に対して肖像は小さく、右側 | 彩紋 | 84mm×174mm |
肖像の原典と作者に残る不明点
3券種の紙幣肖像の源流として知られるのが、唐本御影とも呼ばれる聖徳太子二王子像です。
ただし、唐本御影は聖徳太子の同時代肖像ではなく、作者と中央人物の比定には確定していない部分があります。
| 項目 | 確認できる内容 | 不明点・注意点 |
|---|---|---|
| 作品名 | 聖徳太子二王子像。唐本御影、阿佐太子御影とも呼ばれる | 呼称の由来は中世の文献にさかのぼる |
| 制作時期 | 奈良時代の8世紀頃とされる | 聖徳太子の没後に制作された作品であり、生前の姿を写した肖像ではない |
| 作者 | 不詳 | 百済の阿佐太子が描いたとする伝承があるが、確定していない |
| 中央人物 | 聖徳太子として伝来し、紙幣肖像の源流になった | 誰を描いたものかを含め、定説はない |
| 所蔵 | 皇室御物。法隆寺から1878年に皇室へ献納された | 常設展示ではなく、公開時期は所蔵機関の案内で確認が必要 |
| 紙幣への展開 | 磯部忠一が御物を参照して乙百円券の肖像デザインを作成し、B号1000円・C号5000円・C号10000円へ系譜が続く | C号10000円札で用いた個別の下図の詳細は、公開資料で確認できない |
真贋※は、券面写真や記番号だけで判断しないでください。
紙質、すかし、凹版印刷の手触り、印刷線、寸法、損傷や補修の状態を実物で総合的に確認します。
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聖徳太子1000円札を売る前の注意点
紙幣の価値を損なわないため、査定前には券面を加工しないことが重要です。
折り目を伸ばしたり汚れを落としたりすると、自然な保存状態を確認できなくなることがあります。
- 洗浄や漂白
- アイロンがけ
- テープやのりによる補修
- しわを伸ばすための圧着
束、帯、包紙、購入時の資料が残っている場合は、紙幣と一緒に保管してください。
記番号の全体と表裏の状態が分かる写真を撮影しておくと、査定前の相談も進めやすくなります。
聖徳太子千円札に関するよくある質問
聖徳太子の千円札は現在も使えますか?
日本銀行券B号1000円は発行停止後も通用力があり、現在も有効な日本銀行券です。
店舗や自動販売機などでは使えないことがほとんどです。
聖徳太子1000円札の正式名は何ですか?
聖徳太子1000円札、聖徳太子千円札、B千円券とも呼ばれます。
聖徳太子1000円札はいつ発行されましたか?
新規発行は1965年(昭和40年)1月4日に停止されています。
聖徳太子千円札の前期と後期はどう見分けますか?
先頭が1文字のものを前期、2文字のものを後期として区分します。
聖徳太子1000円札はなぜ額面以上になることがありますか?
一般的な使用済み品でも、状態や記番号を確認してから額面で使うか判断してください。
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