旭日竜50銭銀貨 本物と偽物の見分け方
こちらの記事では旭日竜50銭銀貨の真贋について解説していきます。
前半部分では本物と偽物の主な違い、後半では色々な偽物を紹介します。
これを読めば、市場に出回っている旭日竜50銭銀貨の本物と偽物を見分けられると思います。
旭日竜50銭銀貨の真贋を判断する上で、参考になれば幸いです。
[監修/執筆:飛田 圭介]
本物と偽物の見分け方
旭日竜50銭銀貨の真贋を見抜くには以下を確認します。
1.重さを量る。
2.デザインや色味を見る。
3.側面(エッジ)を見る。
重さを量ればほとんどの偽物は分かります。
本物の重さは12.5gですので、製造時の誤差と流通による摩耗を考えると
12.4~12.5gが本物の基準となります。
※あくまで指標の一つであり、重さがこの範囲に収まらない物は全て偽物というわけではありません。
重さで比較する
実際に本物と偽物の重さを比較してみましょう。
まず本物3枚の重さを量ります。
少し重いものもありますが、本物の基準である12.4~12.5gに近い重さとなっています。
次に偽物3枚の重さです。
3枚全てが軽く、本物の基準を満たすものはありませんでした。
このように、重さを量るだけで本物か偽物かを概ね区別することができます。
デザインを見る
重さが本物の基準を満たしていましたら、次はデザインを見てましょう。
赤い丸印のある植物の葉脈が描かれている部分は、
細やかなデザインとなっています。
プレスで作られているため、凹凸もくっきりとしています。
偽物の葉脈は本物に比べ、少しぼやけているのがお分かり頂けるでしょうか。
凹凸が浅いため、輪郭も不鮮明になっています。
後述の偽物の紹介で拡大写真も掲載していますので、もっとよく見たいという方は確認してみてください。
周囲のギザギザは馬の歯と呼ばれ、本物と偽物を見分ける際の参考になります。
等間隔、そして同じ大きさでギザギザが刻まれています。
偽物は全体的にギザギザが小さく、消えている箇所もあります。
裏面には竜が描かれており、ウロコや顔がくっきりとしているのが特徴です。
偽物はウロコの凹凸が浅く、不鮮明なものが多いです。
竜の周りには点が打たれており、等間隔で並んでいます。
偽物は点の大きさや間隔がまちまちであったり、写真のように点と点がくっついているものまであります。
本物の側面は綺麗なギザギザになっています。
偽物はギザギザが等間隔でなかったり、作りが甘くなっています。
ここまでに書いたポイントを確認して頂けば、
旭日竜50銭銀貨の真贋を見抜くことができると思います。
最後に、真贋確認で使える場面は少ないかもしれませんが、色味についても見てみましょう。
写真からもわかるように鮮やかな銀色です。
経年により黒ずんでいるものもありますが、この黒ずみも銀特有の色をしています。
偽物の紹介
以下の3枚の偽物について、どこが本物と違うのか解説していきます。
Aから順番に確認していきましょう。
表、裏、側面を本物と比較します。
偽物は凹凸が浅く、葉脈がぼやけています。
竜のウロコは不鮮明で、周囲の点もくっついている部分があります。
側面のギザギザは溝を掘っただけのようで、間隔も不規則です。
次はBです。
葉脈は輪郭が不鮮明で、馬の歯も小さく薄っすらとしか見えません。
偽物は竜のウロコがほとんど見えなくなっています。
先述の偽物と同様にギザギザの間隔が狭く、溝を掘っただけのように見えます。
最後にCです。
偽物は凹凸が浅すぎるため、馬の歯のギザギザがありません。
裏の竜も不鮮明でぼやけて見えます。
ギザギザの間隔は再現できていますが、溝は掘ったような跡になっています。
以上のように、重さだけでなく見た目などからも真贋を見抜くことができます。
最後に
旭日竜50銭銀貨の真贋について、いかがでしたでしょうか。
偽物はルーペで隅々まで確認すると、何かしらの違和感があることが多いです。
重さだけで真贋を決めつけることなく、まずは細部まで見てみましょう。
この記事を読んでも真贋の判断が難しい物がありましたら、
LINEで無料査定も行っていますのでお気軽にご連絡ください。
真贋に加えて、今の相場でどのくらいの価値があるかも回答致します。
旭日竜50銭銀貨は大きく5種類に分類することができます。
その見分け方についてはこちらの記事で解説しています。
旭日竜50銭銀貨のほかに、50銭の額面を持つ銀貨は複数存在するんです。
こちらの記事で、50銭銀貨を全種類紹介しています。
古銭・古紙幣・昔のお金・古銭の高額買取なら、アンティーリンクへお任せ下さい! TEL:03-6709-1306 (営業時間 11:00〜18:00) 〒171-0022 東京都豊島区南池袋3丁目18−35 OKビル 501 https://antylink.jp/