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50銭銀貨の価値と買取価格一覧|50銭硬貨の種類・重さ・見分け方も解説

執筆・監修者
渡邉 博古銭鑑定士
2012年、古銭買取専門店「アンティーリンク」を創業し、古銭の買取・販売を始める。
2022年、日本唯一の古銭鑑定機関「貨幣商協同組合」に加盟
現在は古銭鑑定士として、テレビ等メディア出演多数
▶︎詳しいプロフィール

50銭銀貨の価値と買取価格一覧

50銭銀貨は、明治から昭和戦前期にかけて発行された50銭の銀貨です。
主な種類は、旭日竜50銭銀貨、竜50銭銀貨、旭日50銭銀貨、小型50銭銀貨の4種類です。

50銭銀貨の価値は、種類、年号、手変わり、状態によって大きく変わります
特に旭日竜50銭銀貨や竜50銭銀貨には、プレミアが付く種類があります。

50銭銀貨の買取価格一覧表
名称 種類 状態 買取価格
旭日竜50銭銀貨 並年 美品 1,982
並品 1,489
劣品 1,098
大竜 25,000
竜50銭銀貨 並年 状態問わず 1,982
明治6年 状態問わず 1,982
明治6年長年 美品 20,000
明治6年中年 美品 5,000
明治9年 美品 700,000
明治10年 美品 350,000
明治18年 美品 6,000
並品 3,500
劣品 1,982
明治35年 美品 3,500
旭日50銭銀貨 並年 1,489
小型50銭銀貨 並年 683
昭和13年 美品 8,000

50銭銀貨、50銭硬貨の種類一覧

50銭銀貨、50硬貨の概要一覧表
種類 画像 発行年
旭日竜50銭銀貨 旭日竜50銭銀貨表 大型:明治3〜4年
小型:明治4年
竜50銭銀貨 竜50銭銀貨表 明治6年~明治38年
旭日50銭銀貨 旭日50銭銀貨表 明治39年~大正6年
小型50銭銀貨 小型50銭銀貨裏 大正11年~昭和13年
大型50銭黄銅貨 大型50銭黄銅貨表 昭和21年~22年
小型50銭黄銅貨 小型50銭黄銅貨表 昭和22年~23年

旭日竜50銭銀貨(明治3〜4年)

旭日竜50銭銀貨表
旭日竜50銭銀貨裏
旭日竜50銭銀貨の買取価格
種類 状態 買取価格
大竜 美品 25,000
並年 美品 1,982

旭日竜50銭銀貨の概要

  • 素材(品位):銀800 / 銅200
  • 重さ:12.50g
  • 直径:32.20mm(大型) / 31.00mm(小型)
  • 発行年:1870年(明治3年)〜1871年(明治4年)

旭日竜50銭銀貨は、明治3年から明治4年に発行された50銭銀貨です。
大型と小型があり、小型は明治4年のみ存在します。
大きさの差は約1.2mmで、重さや品位に変更はありません。

また、小型には大竜と呼ばれる手変わりがあります。
大竜は通常品より希少性があり、旭日竜50銭銀貨の中でも価値が高い種類です。

竜50銭銀貨(明治6〜38年)

竜50銭銀貨表
竜50銭銀貨裏
竜50銭銀貨の買取価格
種類 状態 買取価格
明治9年 美品 700,000
並年 状態問わず 1,982

竜50銭銀貨の概要

  • 素材(品位):銀800 / 銅200
  • 重さ:13.48g
  • 直径:30.90mm
  • 発行年:1873年(明治6年)〜1905年(明治38年)

旭日竜50銭銀貨に代わり、明治6年から明治38年にかけて発行されたのが竜50銭銀貨です。
約32年にわたって発行されており、発行枚数は年号によって異なります。

竜50銭銀貨には、特年と呼ばれる価値の高い年号があります。
最も価値があるとされるのは明治13年のもので、市場では800万円以上の価値があるとされます。
ただし、発行枚数が179枚しかないため、実際に見かけることはほとんどありません。

また、明治6年の長年・中年など、手変わりも存在します。
これは「年」の字に特徴があるもので、通常品に比べて価値があります。

旭日50銭銀貨(明治39〜大正6年)

旭日50銭銀貨表
旭日50銭銀貨裏
旭日50銭銀貨の買取価格
買取価格
1,489

旭日50銭銀貨の概要

  • 素材(品位):銀800 / 銅200
  • 重さ:10.13g
  • 直径:27.27mm
  • 発行年:1906年(明治39年)〜1917年(大正6年)

明治39年からは、竜から旭日章にデザインが変更された50銭銀貨が発行されました。
初年の明治39年は1,200万枚ほど、翌年の明治40年は2,400万枚ほど発行されています。

旭日50銭銀貨は全体として発行枚数が多いため、それまでの竜50銭銀貨に比べると市場での価値は高くありません
ただし、状態が良いものや未使用に近いものは評価が上がることがあります。

品位に変更はありませんが、直径は竜50銭銀貨より約3mm小さくなっています。
額面が書かれた面は竜50銭銀貨と似ていますが、裏面は旭日を中心とした図案です。

小型50銭銀貨(大正11〜昭和13年)

小型50銭銀貨表
小型50銭銀貨裏
小型50銭銀貨の買取価格
種類 状態 買取価格
昭和13年 美品 8,000
並年 状態問わず 683

小型50銭銀貨の概要

  • 素材(品位):銀720 / 銅280
  • 重さ:4.95g
  • 直径:23.50mm
  • 発行年:1922年(大正11年)〜1938年(昭和13年)

大正期後半になると銀価格の高騰にあわせて、小型で品位も下げられた50銭銀貨が製造されました。
小型50銭銀貨は、旭日50銭銀貨と比べて大きさ、重さ、デザインが大きく変わっています。

発行枚数は初年度の大正11年で7,600万枚ほど、もっとも多い大正12年では1億8,000万枚ほどです。
そのため、通常年は大きなプレミアが付きにくい銀貨です。

一方、最後の発行年である昭和13年は発行枚数が約360万枚と、ほかの年号に比べて少なくなっています。
そのため昭和13年の小型50銭銀貨は、普通品でも市場で価値が付きやすい年号です。

ちなみに小型50銭銀貨に描かれている鳳凰の意匠は、戦後に発行された鳳凰100円銀貨にも見られます。

価値が高い50銭銀貨ランキング

50銭銀貨の中で価値が高いものを見分けるときは、種類、年号、手変わり、状態を確認します。
特に竜50銭銀貨や旭日竜50銭銀貨には、高額になりやすい年号や手変わりがあります。

50銭銀貨高額買取ランキング
順位 種類 年号/手変わり 価値(美品)
1位 竜50銭銀貨 明治9年 700,000
2位 竜50銭銀貨 明治10年 350,000
3位 旭日竜50銭銀貨 明治4年 大竜 25,000
4位 竜50銭銀貨 明治6年 長年 20,000
5位 小型50銭銀貨 昭和13年 8,000

通常品は数百円から数千円ほどの価値で取引されることが多いですが、珍しい年号や手変わりの場合は高く評価されます。

50銭銀貨の重さ・品位・サイズ一覧

50銭銀貨は、種類によって重さ、品位、直径が異なります。
重さを確認すると、種類の見分け方や偽物の確認にも役立ちます。

50銭銀貨/硬貨の概要一覧表
種類 重さ 品位 直径
旭日竜50銭銀貨 12.50g 銀800
銅200
大型:32.20mm
小型:31.00mm
竜50銭銀貨 13.48g 銀800
銅200
30.90mm
旭日50銭銀貨 10.13g 銀800
銅200
27.27mm
小型50銭銀貨 4.95g 銀720
銅280
23.50mm
大型50銭黄銅貨 3.20g 銅600~700
亜鉛400~300
23.50mm
小型50銭黄銅貨 2.80g 銅600~700
亜鉛400~300
19.00mm

重さが規定値から大きくずれている場合は、別の種類を見ているか、偽物の疑いがあります。
ただし、摩耗や汚れで多少の差が出ることもあるため、重さだけで判断しないようにしましょう。

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50銭銀貨を並べて比較

50銭銀貨は、時代が下るにつれて小型化しています。
ここでは、4種類の50銭銀貨を並べて、大きさや図案の違いを確認します。

50銭銀貨4種類の表面比較

左から、旭日竜50銭銀貨、竜50銭銀貨、旭日50銭銀貨、小型50銭銀貨の順です。
時代が下るにつれて、銀貨の大きさが小さくなっていることが分かります。

竜50銭銀貨と旭日50銭銀貨は、額面がある面のデザインが似ています。
一方、旭日竜50銭銀貨は、片面のみに額面が記載されています。

50銭銀貨4種類の裏面比較

竜の図案があるものは、旭日章の図案より細かな印象を受けます。
また4種類に共通して、額面や発行年が円周に沿って記されています。

現在使われている硬貨と比べると、サイズ感も分かりやすくなります。
現行の500円玉(500円ニッケル黄銅貨)と比べてみましょう。

50銭銀貨と500円玉の大きさ比較

旭日50銭銀貨は500円玉と近い大きさですが、小型50銭銀貨は一回り小さいです。
旭日竜50銭銀貨と竜50銭銀貨は、それよりもさらに大きく見えます。

50銭硬貨と50銭銀貨の違い

50銭硬貨は、50銭という額面を持つ硬貨全体を指す言葉です。
一方、50銭銀貨は、その中でも銀を主な素材として作られた50銭硬貨を指します。

古銭として価値や買取需要が高い50銭硬貨は、主に近代の50銭銀貨です
ただし、戦後には銀ではなく黄銅で作られた50銭硬貨も発行されています。

検索で「50銭硬貨 価値 一覧」と調べている場合は、まず銀貨か黄銅貨かを確認しましょう。
銀貨であれば、種類や年号によって価値が大きく変わることがあります。

50銭の額面を持つ銀貨以外の硬貨

50銭という額面を持つ貨幣は、小型50銭銀貨のあと、昭和19年までは紙幣として発行されていました。
代表的なものには、富士桜50銭靖国50銭があります。

戦後になると、50銭は硬貨に戻ります。
しかし素材は銀ではなく、黄銅に変わりました。

大型50銭黄銅貨(昭和21〜22年)

大型50銭黄銅貨表
大型50銭黄銅貨裏

小型50銭黄銅貨(昭和23年)

小型50銭黄銅貨表
小型50銭黄銅貨裏

どちらの黄銅貨も発行枚数が多いため、50銭銀貨に比べると価値は低めです。
ただし、大型50銭黄銅貨には「光線入り」と呼ばれる、価値が高い手変わりがあります。

その後、50銭は紙幣に戻りますが、昭和28年の小額通貨整理法によって発行停止となり、通用力を失いました。

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近代銭銀貨の種類一覧表

数多く存在する近代銭銀貨の種類を一覧表にまとめました。

近代銭銀貨一覧表
50銭20銭10銭5銭
旭日竜50銭銀貨
明治3〜4年
旭日竜20銭銀貨
明治3〜4年
旭日竜10銭銀貨
明治3年
旭日竜5銭銀貨
明治3〜4年
---旭日大字5銭銀貨
明治4年
竜50銭銀貨
明治6〜38年
竜20銭銀貨
明治6〜38年
竜10銭銀貨
明治6〜39年
竜5銭銀貨
明治6〜13年
旭日50銭銀貨
明治39〜大正6年
旭日20銭銀貨
明治39〜44年
旭日10銭銀貨
明治40〜大正6年
-
小型50銭銀貨
大正11〜昭和13年
---

50銭銀貨に偽物はある?

50銭銀貨には、偽物が出回っているものもあります。
特に、価値が高い竜50銭銀貨や旭日竜50銭銀貨は注意が必要です。

確認するときは、まず重さ、直径、側面、図案の細部を見ましょう。
規定の重さから大きく外れているものや、図案がぼんやりしているものは偽物の疑いがあります

ただし、精巧な偽物もあるため、重さだけで本物か偽物かを断定することはできません。
判断に迷う場合は、専門店の査定を利用するのがおすすめです。

50銭銀貨を売るときの注意点

50銭銀貨を売る方法には、古銭買取専門店、ネットオークションやフリマアプリ、リサイクルショップなどがあります。
それぞれにメリットと注意点があります。

古銭買取専門店に依頼する

50銭銀貨を売却するうえで、最も確実で安心しやすい方法は古銭買取専門店への依頼です。
50銭銀貨には、手変わりや特年など、一見しただけでは判別しにくい違いがあります。

古銭に関する専門知識と相場観を持つ鑑定士であれば、価値を正しく見極めやすくなります。
種類や真贋が分からない場合も、まずは専門店へ相談すると安心です。

ネットオークションやフリマアプリに出品する

ヤフオク!やメルカリなどの個人間取引では、自分で価格を設定できます。
相場を理解していれば、高値で売れることもあります。

ただし、出品作業、梱包、発送、購入者とのやり取りが必要です。
また、偽物ではないかというトラブルやクレームのリスクもあります。
古銭の知識に自信がある方向けの方法です。

リサイクルショップに持ち込む

リサイクルショップは気軽に持ち込める点がメリットです。
しかし、古銭専門の鑑定士が在籍していない店舗では、希少価値ではなく、銀の重さや古物として一律で査定されることがあります。

本来なら高く評価される竜50銭銀貨が、低い金額で査定されることもあるため注意が必要です。

銀相場の変動で買取価格が変わることがあります

50銭銀貨の売却を検討するときに、知っておきたいのが銀相場の変動による価値への影響です。

銀価格の変動が査定額に直結する理由

50銭銀貨は、素材の多くに銀が含まれています。
そのため、プレミア価値が付きにくい50銭銀貨でも、銀そのものの価値である地金価値は残ります

銀相場が上がれば、それに連動して50銭銀貨の買取価格も上がることがあります。
反対に、銀相場が下がれば買取価格も下がる傾向があります。

売却のタイミングを見極めるには

特に、発行枚数が多くプレミアが付きにくい小型50銭銀貨などは、銀相場の影響を受けやすい銀貨です。
昔査定したときは安かったものでも、銀価格が上がっている時期には評価が変わることがあります。

お手元の50銭銀貨を少しでも高く売りたい場合は、銀相場が高い時期に査定へ出すのも1つの方法です。

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50銭銀貨のよくある質問

50銭銀貨はいくらで売れますか?

種類、年号、手変わり、状態によって変わります。
旭日竜50銭銀貨や竜50銭銀貨の一部は高く評価されますが、発行枚数が多い種類は銀相場に近い価格になりやすいです。

50銭硬貨と50銭銀貨は同じですか?

同じではありません。
50銭硬貨は50銭の額面を持つ硬貨全体を指し、50銭銀貨はその中でも銀を主な素材にした硬貨を指します。
戦後には銀ではない50銭黄銅貨も発行されています。

50銭銀貨の重さは何gですか?

種類によって異なります。
旭日竜50銭銀貨は12.50g、竜50銭銀貨は13.48g、旭日50銭銀貨は10.13g、小型50銭銀貨は4.95gです。

価値が高い50銭銀貨はどれですか?

竜50銭銀貨の明治9年や明治10年、旭日竜50銭銀貨の大竜、竜50銭銀貨の明治6年長年などは評価されやすい種類です。
ただし、実際の価値は保存状態によって変わります。

50銭銀貨に偽物はありますか?

あります。
価値が高い種類ほど偽物が出回ることがあるため、重さ、直径、側面、図案の細部を確認してください。
判断に迷う場合は専門店の査定を利用しましょう。

50銭銀貨の当時の価値はどれくらいですか?

50銭は1円の半分にあたる額面です。
ただし、当時の物価や賃金は現在と大きく異なるため、単純に現在の金額へ換算するのは難しいです。
現在の古銭としての価値は、額面ではなく種類や希少性、銀相場によって決まります。

価値のある50銭銀貨は専門店にご相談ください

50銭銀貨には、銀としての価値だけでなく、種類や年号によるプレミア価値があります。
特に旭日竜50銭銀貨や竜50銭銀貨は、手変わりや特年によって評価が大きく変わることがあります。

その一方で、価値が高いものには偽物も出回っています。
ご自身で判断が難しい場合は、信頼できる専門家に見てもらうのが安心です。

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記事監修(鑑定士)

代表取締役社長 渡邉 博

  • 渡邉 博
    [代表取締役社長/主任鑑定士]
  • 【鑑定専門分野】
    日本/中国/欧米 古銭全般
  • 【好きな古銭】
    小判と近代銀貨
  • 【その他専門分野】
    アンティーク・骨董品全般/データ分析/SEO対策
  • 【経 歴】
    埼玉県さいたま市出身。
    2012年、慶應大学理工学部在学中に創業し、古銭の買取・販売を始める。
    大学時代は管理工学を専攻。知識を生かしてWebマーケティング、プログラムに取り組む。
    現在でも古銭鑑定士として、特に高額商品の真贋確認などを行っている。
    アンティークに長く関わってきたことから、古銭についても古代から現代のものまで幅広い知識と鑑定経験を持つ。
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