100円銀貨の価値はいくら?額面以上の金額になる理由

目次
今日の100円銀貨 取引相場
当日の銀相場に応じて、お取引額を毎日決定しています。
参考:100円銀貨の買取価格

100円銀貨はどうして価値が100円よりも高くなるんですか?

お答えします!
結論からいうと、100円銀貨は銀としての相場価値が高いんです。

どういうことですか?

よく分からない方もいらっしゃると思いますので、詳しく解説します。
- 古銭鑑定士
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2012年、古銭買取専門店「アンティーリンク」を創業し、古銭の買取・販売を始める。
2022年、日本唯一の古銭鑑定機関「貨幣商協同組合」に加盟
現在は古銭鑑定士として、テレビ等メディア出演多数
▶︎詳しいプロフィールはコチラ。
100円銀貨に価値がある理由
昔の100円銀貨(旧100円玉)はたくさん作られたため、特別な価値はありませんでした。
しかし、最近では銀の値段が上がってきたこともあり、100円銀貨の人気が急激に高まっています。
コレクターたちからも注目されるようになり、特に珍しい刻印の違いがあるものや、まったく使われていないピカピカのコインは、数万円で取引されることもあります。
以前では考えられなかったほど高い値段がついています。

直近ですと、昭和32年の鳳凰100円銀貨の未使用品(MS65評価)を15,000円でお買取りさせていただきました。
100円銀貨の価値は具体的にいくら?
100円銀貨はその名の通り銀で出来ています。(※厳密には銀の含有量が60%)
そして、発行された当時よりも現在の方が銀の価値が高いのです。
100円銀貨は1枚4.8gで、銀の含有量が60%ですので銀貨1枚あたり銀が2.88g含まれていることになります。
2025年1月現在、銀は1gあたり164円前後です。
【2.88g × 164円 = 約472円】
100円銀貨は銀相場のみで考えると472円の価値があります。
100円銀貨の価値の推移
古銭買取専門店アンティーリンクの、直近1ヶ月の100円銀貨の価値の推移です。
※過去1ヶ月間 日時推移

待ってください。
その計算だと、銀相場の半分くらいでしか買い取ってくれないんですか?

これには正当な理由がございます。
100円銀貨は現在でも100円硬貨として使用できると国から定められています。
つまり、現行貨幣として認められているため、貨幣損傷等取締法が適用されます。
① 貨幣は、これを損傷し又は鋳つぶしてはならない。
② 貨幣は、これを損傷し又は鋳つぶす目的で集めてはならない。
このことから、100円銀貨は損傷・加工をしてはいけないため、工業用銀製品に加工をされているような地金業者でも一般的には買い取りません。
そのため、銀行で現在の100円硬貨への換金をするしかない、というのが一般的です。
しかし、アンティーリンクでは100円銀貨を集めている方などにお売りすることが可能なので、額面の倍以上で100円銀貨を買取りできるのです。(2025年1月現在)
25年で約2.6倍の上昇!100円銀貨の市場価値
2000年から2025年の25年間で、銀相場の高騰により、100円銀貨の市場価値は約2.6倍に大幅上昇しました。
こちらのグラフをご覧ください。2000年から2025年までの銀相場に即した100円銀貨の取引市場価値の遷移を表しています。
銀の価値としては、2007年までは額面の100円を下回っておりましたので、買取店はもちろんオークション等でも100円銀貨が取引されることはほとんどありませんでした。
ところが2008年ごろから、100円銀貨の銀としての価値が額面を超えるようになりました。
また、2022年以降は特に銀相場の高騰が顕著で、ぐんぐんと100円銀貨の取引相場も上昇しております。
100円銀貨って?
100円銀貨は、今の100円玉の1つ前に使われていた旧100円硬貨です。
1957年に戦後初の銀貨として、表面に鳳凰、裏面に旭日の描かれた100円銀貨(鳳凰100円銀貨)が発行されました。
硬貨では当時の最高額面でした。
参考:鳳凰100円銀貨の価値
その2年後の1959年には量目と品位をそのままに、デザインが稲穂に変更されました(稲穂100円銀貨)。
参考:稲穂100円銀貨の価値
1964年にはアジア初となる東京オリンピックが開催され、それに合わせて100円銀貨のデザインを少し変更した記念貨幣が製造・発行されました(東京オリンピック記念100円銀貨)。
各種100円銀貨の発行年と発行枚数
発行枚数(単位:千枚) | |||
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発行年(年) | 鳳凰 | 稲穂 | 五輪 |
1957/昭和32 | 30,000 | ||
1958/昭和33 | 70,000 | ||
1959/昭和34 | 110,000 | ||
1960/昭和35 | 50,000 | ||
1961/昭和36 | 15,000 | ||
1962/昭和37 | |||
1963/昭和38 | 45,000 | ||
1964/昭和39 | 10,000 | 80,000 | |
1965/昭和40 | 62,500 | ||
1966/昭和41 | 97,500 |
100円銀貨の基本情報
100円銀貨には3種類ありますが、どの種類も発行枚数が多いため、種類によって市場価値が変わることはありません。
- 直径: 2.26cm
- 重さ: 4.8g
- 品位: 銀600/銅300/亜鉛100
そしてこの100円銀貨3種類はもう発行されていませんが、今でもお金として使えると財務省から認められています。
(前略)記念貨幣は、「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律」において、貨幣として定められているため、全て通常の貨幣と同じように使用することができます。(後略)

へぇ〜!今でも使えるなら普通に使っちゃおうかな!

認められていると言っても、自動販売機や自動レジでは使用できない可能性が高く、お店で使おうとした場合は断られるかもしれません…。

確かに昔のお金に対応してるかどうかは分からないですね…。

それに100円銀貨は100円以上の価値があるため、貨幣として使うのはもったいないですよ。
100円銀貨の買取は相場連動で公正に
弊社、アンティーリンクでは、古銭などの買取金額を日々変動する市場に合わせて設定をしております。
買取金額の相場に合わせ、推移も公開しております。
記念金貨以外の地金相場に基づくコインの価格推移は下記からご覧いただけます。
地金型コインの買取価格推移
状態を問わず同額で買取します
また、100円銀貨(旧100円玉)の買取金額は状態を問わず同額でございます。
ピカピカの未使用品も、ひどく錆びているもの、汚れているものも同じ金額です。
ただし、割れや磨きがある場合、価値が下がることがございますので、汚れているものでもそのまま送っていただきたいです。
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