

鋳造された小判に準拠
佐渡小判金の価値
佐渡小判金は、現存数が非常に少ないことから、特に高く評価されている金貨です。
たとえば、同じ享保期に作られた通常の小判金と比べても、佐渡小判金はその希少性ゆえに6倍~7倍以上の価格で取引されることがあります。
享保大判金の希少な偶然大吉※と比較しても4倍以上の価格(参考価格)のため、その価値の高さがわかります。
| 種類 | 上 | 中 | 下 |
|---|---|---|---|
| 享保小判金 | 900,000円 | 700,000円 | 550,000円 |
| 享保小判金 (偶然大吉※) |
1,600,000円 | 1,200,000円 | 800,000円 |
| 佐渡小判金 | 6,500,000円 | 5,000,000円 | 3,500,000円 |
佐渡小判金とは?
佐渡小判金とは、元和七年(1621年)頃から佐渡で造られ、「佐」の刻印が打たれている小判金です。
歴史的な背景と、現存する数が非常に少ないことから、高い価値があります。
江戸時代、小判金は金貨の代表的な形式で、江戸・京・駿河の三つの金座で主に作られていました。
しかし、元和7年(1621年)ごろからは、佐渡の金山でも小判が作られるようになったと伝えられています。
幕府は佐渡島に幕府の金貨製造の工場を設け、1621年から約200年間、小判の製造を行なった。
佐字小判
佐渡で作られた小判金の特徴は、裏面に「佐」という刻印(佐字印)があることで、佐字小判ともよばれます。

背面に「佐」の字
この刻印は佐渡で製造されたことを示しており、現存する「佐渡小判金」は、宝永小判と享保小判に見られます。
特に享保小判の佐渡刻印入り(享保佐渡小判金)は現存数が比較的多く、一方で宝永小判に佐字印があるものは、わずか2枚しか現存が確認されていません。
なお、同じく佐渡で作られたとされる慶長小判金や元文小判金には、「佐」の刻印は確認されていません。
また、佐渡で鋳造された銭貨(寛永通宝)の一部には、「背佐」という鋳造年代を示す印が使われており、正徳期から文久期にかけて作られていた記録があります。
| 種類 | 刻印 |
|---|---|
| 慶長佐渡小判金 | 確認されていない |
| 宝永佐渡小判金 | 2枚現存 |
| 享保佐渡小判金 | 多数現存 |
| 元文佐渡小判金 | 確認されていない |
佐渡島
佐渡島の金山(佐渡金山)は、新潟県佐渡市にある日本最大級の金鉱山です。
江戸時代初期(1601年)に発見され、最盛期には金と銀の産出量が日本一を誇りました。
1989年に採掘は終了しましたが、現在は観光地として整備され、公開されています。
佐渡小判金の重さと金の含有率(品位)
佐渡小判金は、享保小判金や宝永小判金としてつくられたため、佐渡小判金として固有の重さや金の含有率が定められていたわけではなく、それぞれの小判と同じ基準で作られていました。
佐渡小判金とされる小判の重さと品位は下記の表のとおりです。
| 種類 | 量目 | 品位 |
|---|---|---|
| 慶長小判金 | 17.73g | 金857/銀143 |
| 宝永小判金 | 9.34g | 金834/銀166 |
| 享保小判金 | 17.78g | 金861/銀139 |
| 元文小判金 | 13.00g | 金653/銀347 |
佐渡小判金の本物偽物見分け方
佐渡小判金のように現存数が少なく高く評価される古銭には、江戸時代当時から偽物(贋作)が出回っていました。
そのため、本物かどうかを見極めることが非常に重要です。
真贋の判断で特に重要なのが、小判の裏面にある「座人印」と「棟梁印」という二つの刻印の組み合わせです。
- 座人印
- 品質検定や刻印を担当する金座の役人の印
- 棟梁印
- 小判製造の責任者である職人(吹屋棟梁)の印
佐渡小判金には、正規とされる印の組み合わせが決まっており、以下のとおりです。
宝永佐字小判:
- 「又当」
- 「宝当」
享保佐字小判:
- 「又神」
- 「利神」
- 「高神」
- 「筋神」

座人棟梁印が「高神」
これら正規の組み合わせ以外で「佐」の刻印がある場合、それは通常の小判に後から「佐」印を打った偽物とみなされます。
座人印棟梁印の組み合わせは、当時「縁起が良い」ともされ人気がありましたが、現代では貨幣の真贋を見極める重要な手がかりになっています。
古銭の偽造と鑑定の重要性
佐渡小判金は非常に希少で高価なため、通常の享保小判金などに後から「佐」の刻印を打って偽造したものが、昔から出回っています。
そのため、本物と偽物を見分けることが、鑑定では非常に重要です。
安易に自分だけの判断で購入するのは危険であり、本物かどうかを見極めるには、信頼できる古銭鑑定士に依頼するのが最も確実な方法とされています。
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