品位:純金(K24)
ウィーンフィルハーモニー金貨は、一般に「ウィーン金貨」とも呼ばれるオーストリアの地金型金貨です。
買取価格は、金貨に含まれる純金量と当日の金相場をもとに決まります。
品位99.99%の純金製で、1オンスから1/25オンスまで5種類あります。
様々な金貨の買取価格を知りたい方は、金貨の買取価格をご確認ください。
目次
ウィーンフィルハーモニー金貨の買取価格が決まる仕組み
純金量と当日の金相場をもとに査定する
ウィーンフィルハーモニー金貨の買取価格は、サイズごとの純金量に、査定日の純金1gあたりの店舗買取価格を掛けて計算します。
1オンスの純金量は31.10g、1/10オンスは3.11gです。
同じ年号でも、査定日の金相場が高いほど買取価格も高くなります。
サイズによって買取価格が変わる
1オンス、1/2オンス、1/4オンス、1/10オンス、1/25オンスでは、含まれる純金量が異なります。
サイズが分からない場合は、額面、直径、重さを確認すると種類を判別できます。
手数料を含めた受取額を確認する
同じ金相場でも、店舗の買取単価や手数料によって最終的な受取額は変わります。
売却前に、掲載価格から査定料や買取手数料が差し引かれないか確認してください。
ウィーンフィルハーモニー金貨を高く売るポイント
ウィーンフィルハーモニー金貨の買取価格は、基本的に「重量 × 金相場」で決まります。
ただし、売却先や事前の確認によって、手元に残る金額が変わることがあります。
適正な価格で売却するための3つのポイントを紹介します。
付属品がなくても買取できます
ウィーンフィルハーモニー金貨は、希少性よりも金そのものの価値を重視する地金型金貨です。
箱や保証書などの付属品がなくても、基本的に買取価格は下がりません。
金貨本体があれば、当日の金相場をもとに査定できます。
ただし、次のような著しい損傷は減額の対象となることがあります。
- 金貨が折れ曲がっている、または割れている
- 重量が変わるほどの深い傷や削れがある
- 加工や変造が加えられている
多少の擦れ傷は大きな問題になりません。
一方、金貨の形状を保っていない場合や規定重量より軽い場合は、金貨ではなく金地金として査定することがあります。
保管や持ち運びの際は、強い衝撃を与えないようにしてください。
手数料や重量の目減りがない業者を選ぶ
ホームページに掲載された買取単価だけで売却先を選ぶと、最終的な受取額が想定より少なくなることがあります。
業者によっては、次のような費用や計算方法を設けている場合があります。
- 査定料や買取手数料を買取金額から差し引く
- 溶解時の目減りを理由に、実際より軽い重量で計算する
手数料が無料で、正確な重量をもとに査定する業者を選ぶことが大切です。
電話やLINEで事前査定を依頼する際は、手数料の有無や掲載価格から差し引かれる費用がないか確認しましょう。
事前に金相場を確認する
査定を依頼する当日に、金1gあたりの買取価格を確認しておきましょう。
1オンス金貨であれば、純金量約31.1gに店舗の純金1gあたりの買取価格を掛けると、おおよその買取価格を計算できます。
提示された金額が目安と大きく異なる場合は、査定額の根拠を確認してください。
相場を事前に把握することで、適正な価格か判断しやすくなります。
ウィーンフィルハーモニー金貨とは
コインの名称「Wiener Philharmoniker(ウィーン・フィルハーモニー)」は、デザインの題材となったウィーン・フィルハーモニー管弦楽団に由来します。
オーストリア造幣局は、楽団名と同じ「Wiener Philharmoniker」をドイツ語の商品名・シリーズ名として使用しています。
英語では「Vienna Philharmonic」、日本では「ウィーンフィルハーモニー金貨」「ウィーンフハーモニー金貨」の名称で流通しています。
オーストリア造幣局が1989年10月10日に発行を開始しました。
オーストリア国内の法定通貨ですが、額面よりも含まれる金の価値が高いため、金相場に連動して取引されます。
オーストリア造幣局は、オーストリア国立銀行が全資本を所有しています。
2023年末までに、1オンス金貨だけで約1,380万枚が世界で販売されました。
金貨に使用される金は、ロンドン地金市場協会(LBMA)が認定する仕入れ先から調達されています。
ウィーンフィルハーモニー金貨のデザイン
表面には、ウィーン楽友協会「黄金の間」のパイプオルガンが描かれています。
裏面には、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を象徴する8つの楽器が描かれています。

デザインを手掛けたのは、オーストリア造幣局の主任彫刻家トーマス・ペーゼンドルファー氏(Thomas Pesendorfer)です。

| 表面 | 裏面 |
|---|---|
| モチーフ:ウィーン楽友協会「黄金の間」のパイプオルガン | モチーフ:中央にチェロ、その両脇にヴィオラ、さらに外側にヴァイオリンが配置されています。その上には、左からウィンナホルン、ファゴット、ハープの順に描かれています。 |
| 刻印:REPUBLIK ÖSTERREICH(ドイツ語で「オーストリア共和国」)、発行年、額面、重量、品位 | 刻印:WIENER PHILHARMONIKER(ドイツ語で「ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団」) |
標準金貨のデザインは1種類で、1989年の発行開始から表裏のモチーフは変わっていません。
サイズによって額面と重量が異なり、表面の年号は製造年を示します。
側面にはギザギザの加工があります。
同じデザインの銀貨とプラチナ貨も発行されています。
ウィーン金貨ハーモニーの種類
ウィーンフィルハーモニー金貨には、1オンス、1/2オンス、1/4オンス、1/10オンス、1/25オンスがあります。
アンティーリンクへの買取依頼では、1オンス金貨をお持ち込みいただくことが多くあります。
通常サイズとは別に、周年を記念した大型金貨も発行されています。
ウィーンハーモニー金貨の額面・重さ・サイズ
ウィーンフィルハーモニー金貨の額面、重さ、直径を紹介します。
下記は額面ごとの金貨の大きさ比較です。

表の重さは、オーストリア造幣局が公表する純金量です。
偽物か確認するときは、重さや直径が規定値と一致するかが判断材料の一つになります。
| 種類 | 額面 | 重さ(純金量) | 直径 |
|---|---|---|---|
| 1オンス | 100ユーロ | 31.10g | 37mm |
| 1/2オンス | 50ユーロ | 15.55g | 28mm |
| 1/4オンス | 25ユーロ | 7.78g | 22mm |
| 1/10オンス | 10ユーロ | 3.11g | 16mm |
| 1/25オンス | 4ユーロ | 1.24g | 13mm |
ユーロ導入前に発行された金貨には、オーストリアの旧通貨であるシリングの額面が刻まれています。
500シリングのウィーン金貨ハーモニーは、1/4オンスです。
現在の1/4オンス金貨に相当し、純金量は約7.78g、直径は22mmです。
| 種類 | ユーロ導入前 | ユーロ導入後 |
|---|---|---|
| 1オンス | 2,000シリング | 100ユーロ |
| 1/2オンス | 1,000シリング | 50ユーロ |
| 1/4オンス | 500シリング | 25ユーロ |
| 1/10オンス | 200シリング | 10ユーロ |
| 1/25オンス | 発行なし | 4ユーロ |
1/4オンス金貨は1989年10月10日、1/10オンス金貨は1991年9月12日、1/2オンス金貨は1994年10月5日に初めて発行されました。
1/25オンス金貨は、ユーロ導入後の2014年に追加されたため、シリング額面はありません。
金の品位は99.99%で、純金に分類されます。
次の画像は、1/4オンスにあたる500シリングのウィーン金貨の重さと品位をアンティーリンクの検査機で測定した結果です。

Auは金の元素記号です。

ウィーンフィルハーモニー金貨の販売枚数
オーストリア造幣局の年次報告書では、サイズ別の販売枚数が公表されています。
2025年は1オンスが最も多く、次いで1/10オンス、1/25オンスの順でした。
| 種類 | 2023年 | 2024年 | 2025年 |
|---|---|---|---|
| 1オンス | 275,000枚 | 124,800枚 | 202,600枚 |
| 1/2オンス | 54,100枚 | 38,300枚 | 75,500枚 |
| 1/4オンス | 67,800枚 | 42,500枚 | 76,900枚 |
| 1/10オンス | 195,000枚 | 88,200枚 | 121,300枚 |
| 1/25オンス | 89,600枚 | 84,900枚 | 109,400枚 |
| 合計 | 681,500枚 | 378,700枚 | 585,700枚 |
2025年の主な販売地域は、ヨーロッパ、日本、北米です。
ウィーン金貨とメイプルリーフ金貨の違い
ウィーンフィルハーモニー金貨とメイプルリーフ金貨は、どちらも純金製の代表的な地金型金貨です。
同じ1オンスでも直径や図案が異なります。
買取価格は、基本的にそれぞれの純金量と査定日の金相場をもとに決まります。
次の画像では、1オンスのウィーン金貨とメイプルリーフ金貨の大きさを比較できます。

ネックレスやペンダントに加工されたウィーン金貨の買取
ウィーン金貨がネックレスやペンダント枠に入っていても買取可能です。
金貨本体と枠を分け、それぞれの素材、品位、重量を買取価格に反映します。
枠がK18やプラチナで作られている場合は、枠部分も査定対象です。
穴あけやロウ付けがある場合
金貨に穴あけ、ロウ付け、接着などの加工がある場合は、状態を確認して査定します。
加工によって重量が減っている場合は、実際の重量をもとに買取価格を計算します。
ウィーン金貨の偽物を確認する方法
偽物か確認するときは、額面、純金量、直径、刻印を公式仕様と照合します。
表面のパイプオルガン、裏面の管弦楽器、側面のギザギザも確認箇所です。
重さや直径が規定値と異なる場合でも、個人の判断で削ったり切断したりせず、そのまま査定へお持ちください。
ウィーンフィルハーモニー金貨の周年記念金貨
ウィーンフィルハーモニー金貨では、15周年と20周年に通常サイズとは異なる大型金貨が発行されました。
25周年には、現在も発行されている1/25オンス金貨が追加されています。
| 周年・発行年 | 内容 | 仕様 | 発行数 |
|---|---|---|---|
| 15周年・2004年 | ビッグ・フィル | 額面100,000ユーロ、1,000オンス(約31kg)、直径37cm | 15枚 |
| 20周年・2009年 | 20オンス記念金貨 | 額面2,000ユーロ、約622g、直径74mm | 6,027枚 |
| 25周年・2014年 | 1/25オンス金貨を追加 | 額面4ユーロ、1.24g、直径13mm | 通常発行 |
「ビッグ・フィル(Big Phil)」と呼ばれるのは、15周年の1,000オンス金貨です。
20周年の20オンス金貨は大型ですが、ビッグ・フィルとは別の記念金貨です。
30周年と35周年には、15周年や20周年のような新しい大型記念金貨は確認されていません。
ウィーン金貨の売却に関するよくある質問
傷や変色があっても買い取ってもらえますか?
ウィーンフィルハーモニー金貨は純金(K24)で作られているため、柔らかく、保管中に細かな擦れ傷が付くことがあります。
経年による変色が見られても、金の品位や重量が変わっていなければ、基本的に当日の相場をもとに買取できます。
研磨剤で磨いたり、強くこすって洗浄したりしないでください。
深い傷が付くおそれがあるため、そのままの状態でお持ちください。
査定手数料やキャンセル料はかかりますか?
基本的に、ホームページに記載している買取価格で買い取ります。
郵送買取では、買取金額が1万円を超える場合、送料はかかりません。
ご不明な点は、LINE査定からご相談ください。
売却時に税金はかかりますか?
個人が金貨を売却して得た利益は、給与などとは別の譲渡所得として扱われます。
年間(1月1日~12月31日)の売却益の合計が特別控除額の50万円を超えた場合は、超過分に税金がかかります。
1回の取引で200万円を超える売却をした場合、買取業者は支払調書を税務署へ提出する義務があります。
該当する方は、確定申告の準備が必要です。
税金の取り扱いは個人の状況によって異なるため、税理士または最寄りの税務署へご相談ください。
地金型金貨一覧表
| 画像 | 金貨名 | 発行国 | 品位 |
|---|---|---|---|
| メイプルリーフ金貨 | カナダ | K24 | |
| アメリカンイーグル金貨 | アメリカ | K22 |
|
| ウィーンフィルハーモニー金貨 | オーストリア | K24 | |
| クルーガーランド金貨 | 南アフリカ | K22 |
|
| ブリタニア金貨 | イギリス | K24※ | |
| マン島キャット金貨 | マン島 | K24 | |
| パンダ金貨 | 中国 | K24 | |
| カンガルー金貨 | オーストラリア | K24 | |
| ナゲット金貨 | オーストラリア | K24 | |
| バッファロー金貨 | アメリカ | K24 | |
※品位は代表的なもので発行年・仕様により異なる場合がある |
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TEL:☎03-6709-1306(営業時間 11:00~18:00)
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