プレミア硬貨はどこで売る?財布によくあるお宝をご紹介!
古銭やレアな硬貨に眠る価値を知っていますか?『プレミア硬貨』は、特定の条件や稀少性によって通常の硬貨以上の価値を持つものです。本記事では、よくあるプレミア硬貨や紙幣の一覧と具体的な売り方や価値を見極めるポイント、1円硬貨を含む価値のあるレア硬貨の一覧表を詳しく解説します。家に眠る硬貨が思わぬお宝かもしれません!ぜひ最後までご覧ください。
目次
よくあるプレミア硬貨・紙幣を一覧でご紹介!
まずは、お宝鑑定団で出てくるような超高額品ではなく、財布に入ってそうなよくあるプレミア硬貨・紙幣を紹介していきます。
1円玉 平成30年
1円玉は平成23~25年、平成28年~令和製のものは流通不発行の硬貨となるため、価値が高まります。
「流通不発行」とは、市中には出回らず、貨幣セットなどにしか入っていない特定の年号の硬貨のことです。
硬貨はその年の需要に応じて発行されますが、流通量が十分な年には新しく発行されない場合があります。このとき作られた硬貨は市中で使われる目的ではなく、収集用の貨幣セット(ミントセットやプルーフセットなど)としてのみ販売されます。
特に、平成30年の1円玉は、流通不発行の期間(平成23~25年、平成28年~令和)のなかでも最も発行枚数が少なく、価値が高いです。
1円玉 平成30年 |
600円 |
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500円白銅貨 昭和62年
昭和62年の500円玉が価値が高い理由は、発行枚数がとても少ないからです。この年に発行されたのは2,775,000枚だけで、初めて500円玉が作られた昭和57年の発行枚数3億枚と比べると、100分の1以下の量しかありません。
さらに、昭和62年の500円玉が収集用のミントセットやプルーフ貨幣セットに入っていると、もっと価値が上がります。特に、この年のプルーフ貨幣セットは日本で最初のもので、コレクターにとても人気があります。
参考:プルーフ硬貨とは?見分け方から各年代の貨幣セット価値まで解説!
500円白銅貨 昭和62年 |
700円 |
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2000円札
結局普及するには至らなかった2000円札も未使用品の状態であれば少しだけ価値が付きます。
未使用品とは破れやシミ、変色などのダメージがなく、発行当初の美しさを保った状態となります。2000円札は発行から20年以上が経過しており、未使用のまま残っているものが減少しているため、その希少性を高めています。
2000円札 |
2300円 |
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さらに、エラー印刷や記番号が特別なもの(例:ゾロ目や「AA券」など)は、希少価値が一段と高く、高額で取引される傾向があります。
新渡戸稲造5000円札
新渡戸稲造が描かれた5000円札は、基本的には額面以上の価値はありませんが、特別な条件があると少しだけ価値が上がることがあります。
たとえば、ゾロ目など珍しい記番号があると、コレクターにとって特別なものになり、普通より高く売れることがあります。また、印刷ミスなどの製造エラーがあると、その珍しさから価値が上がることがあります。さらに、5000円札は1万円札や1000円札より発行枚数が少ないので、同じような条件でも希少性が高くなることがあります。
記番号の色には黒色と褐色(茶色)の2種類があり、特別な組み合わせだと価値が出ることもあります。
ただし、こういった特別な特徴がない普通の新渡戸5000円札の場合でも、ピン札で汚れのない未使用品であればわずかに価値が付きます。
新渡戸稲造5000円札 |
5500円 |
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10円青銅貨 昭和26年 ギザ10
昭和26年から昭和33年までに発行された10円玉には、硬貨の側面部分にギザギザついており、「ギザ10」と呼ばれています。
特に昭和26年は、ギザ10のなかでも最初に発行されたものであり、しかもある調査によるとわずかながら”金(ゴールド)”が含まれているとも言われています。
こちらも発行当時の綺麗な状態で保管されている場合には、1万円を超える価値が付けられることもあります。
10円青銅貨 昭和26年 |
12,000円 |
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参考:10円玉に価値のある年号はある? ギザ十は本当に価値が高い?
50円玉 穴ズレエラー
50円玉には真ん中に丸い穴がありますが、この穴が中央からズレたものは「穴ズレエラー」と呼ばれ、額面を大きく超える価値で取引されます。
では、なぜこうした穴のズレた硬貨ができあがるのでしょうか。
硬貨はまず、銅やニッケルなどの材料を電気炉で溶かし、固まり(鋳塊)を作ることから始まります。
その後、鋳塊を加熱して薄く伸ばし、常温でさらに薄く仕上げて硬貨の厚さにします。
次に、薄い板から丸い形を打ち抜き、50円玉の場合はこの時に中央に穴を開けます。この時に穴が少しずれることがあります。
さらに、丸い素材の外周にギザギザ模様をつけ、上下からプレスして表面に模様を刻みます。
製造された硬貨は品質検査を受け、基本的にはこの検査によってエラーコインは取り除かれるのですが、検査をくぐり抜けて、市中に出回ったものが高い価値が付けられるということになるのです。
50円玉 穴ズレエラー |
30,000円 |
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穴の位置が大きくズレているものは20万円もの価値が付けられることもありますが、大きなズレのものは財布に入っている可能性が極めて低いので、比較的よく見つかるものを市場価値として掲示しています。
10円青銅貨 昭和61年後期
昭和61年に発行された10円玉には、わずかな違いではありますが、デザインが2種類あります。昭和61年前期に発行されたものと、昭和61年の後期に発行されたものの2種類です。
一説には、昭和62年発行分から採用する予定だった新デザインを、誤って昭和61年分として発行してしまったというミスから、同一年号のなかでこうしたデザイン違いが生まれたと言われています。
前期と後期の見分け方は「価値のある10円玉:昭和61年後期」の項をご覧ください。
10円青銅貨 昭和61年後期 |
50,000円 |
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プレミア硬貨で価値が付くポイント
インターネットで調べると、弊社のように高額で買取させていただく硬貨の特徴を解説していたりします。硬貨でいえば、価値の高い年号などですね。
ただ、価値が高い年号だからといって、期待に胸を膨らませて、いざ買取業者に査定を依頼しても、思ったほど価値が高くない、場合によっては買取拒否をされるなんてこともあります。
その理由はズバリ「状態」です。
価値を左右する「状態」とは?
我々のような古銭の専門家は、硬貨がどれだけ綺麗な状態であるかを下記のような70点満点の評価基準で見定めています。
一般的に60点以上が高得点、65点以上が超高得点で価値が跳ね上がります。
70点満点中 | 説明 |
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1点 |
かろうじて日付や種類がわかる。 |
2点 |
全体的にすり減っているけど、少しだけ模様が見える。 |
3点 |
縁がすり減り、文字が薄くなっているけど読める。 |
4点 |
縁が少しすり減り、模様が平らだが文字はほぼ全部読める。 |
6点 |
縁はしっかりしているが模様が平ら。文字は全部読める。 |
8点 |
模様はかなりすり減っていて、デザインが見えにくい。 |
10点 |
模様やデザインが少し見えるけど、ほとんどすり減っている。 |
12点 |
一部の模様にくぼみがあり、文字は全部はっきり読める。 |
15点 |
模様が少し多めにはっきりしていて、文字も全部読める。 |
20点 |
模様が少し薄いが、文字は全部はっきりしている。 |
25点 |
模様や文字に少し傷みがある。 |
30点 |
模様はほぼしっかりしているが、一部が平らになっている。 |
35点 |
模様ははっきりしているが、凸部分が平らになっている。 |
40点 |
模様は全部しっかりしているが、凸部分が少し平らになっている。 |
45点 |
模様はしっかりしているが、一部の凸部分が平ら。 |
50点 |
表面全体にすり減りがあるが、模様はしっかりしている。 |
53点 |
表面の半分以上にすり減りがあるが、模様はしっかりしている。 |
55点 |
模様はしっかりしているが、表面の半分未満がすり減っている。 |
58点 |
凸部分が少しすり減っているが、模様は完全。 |
60点 |
すり減りなし。ただし傷やへこみが多いこともあり、模様が平均以下の場合も。 |
61点 |
すり減りなし。目立つ傷やへこみがいくつもあることがある。 |
62点 |
すり減りなし。少し傷やへこみがある。 |
63点 |
中程度の傷やへこみがある。 |
64点 |
傷やへこみがほとんどないが、数カ所目立つものがあるかも。 |
65点 |
小さな傷が少しだけ。目立つ部分には傷がない。 |
66点 |
ほとんど傷がなく、非常に良い状態。 |
67点 |
ほぼ完璧。非常にきれいに作られている。 |
68点 |
小さな欠点が少しだけ許される。 |
69点 |
ほぼ完璧。欠点がほとんど見つからない。 |
70点 |
完全。欠点がまったくない。 |
この表のとおり、それぞれのデザインの細かい擦り減り具合も確認します。そのため、一見ピカピカで綺麗に見える硬貨でも、古銭専門家からすると、磨かれたことで表面が削れていたり、細かい傷がついているということになります。そうなると、硬貨の評価がぐんと下がってしまいます。硬貨を高く売りたい場合は、磨いたりしないように注意してください。
【難易度高】プレミア硬貨を高く売るためのテクニック
最初は難しくリスクも伴いますが、しっかりと準備をすればそのリスクを最小限に抑えることができる、そんなプレミア硬貨をできるだけ高く売るための方法をご紹介していきます。
先述の70点満点で硬貨を評価(この評価をグレーディングと言う)してくれて、世界的に信頼されているコイングレーディング機関「PCGS」をご存知でしょうか?
PCGSは、コインを70点満点で何点だったのかを、専用ケースに格納したうえで記載してくれるのですが、もし綺麗な状態のレア硬貨を手に入れたら、
①どのくらいの点数を取れたら、何円くらいで売れるかを調べる
たとえば、昭和30年の1円玉で、PCGSから70点満点で64点を取れているものは平均7000円で売れている、あるいは65点だったら8000円で売れるということなどを調べます。
②手元の硬貨が何点とれそうか予想する
①で調べた取引相場で、写真が載っているかと思うので、その写真と自分の硬貨を見比べて、何点くらいとれそうかを予想します。
64点の1円玉の写真と同じくらい、光沢や傷の少なさだなと思ったら64点取れそうだなということですね。
ただ、やはり実物を見てみないと、なかなか難しいところではあるので、ここはかなりの経験を要する部分となります。
③利益計算シミュレーション
①②から、手元の昭和30年の1円玉がだいたい7000円くらいで売れる可能性があると分かりました。
ただし、PCGSにグレーディング評価を依頼する場合、無料ではなく、評価料がかかります。また、PCGSは海外にあるため、郵送料が必要ですし、場合によっては関税がかかることもあります。
これらの費用を考慮して、最終的にどれだけの利益が残るかを計算しましょう。そして、納得できる金額が手元に残ると判断できた場合に、グレーディングを依頼するのがおすすめです。
④グレーディング依頼
また、このPCGSにグレーディング依頼をするときには専用の用紙に、英語で記載する必要があり、なかなか専門性も求められるので、グレーディング代行業者もあるので、こうした作業が手間と感じられる場合には代行業者に依頼するのも1つの手でしょう。
⑤結果を待つ
PCGSのグレーディング結果が出るのには時間がかかります。
個人で依頼した場合には1~2ヶ月。代行業者を利用した場合には6~12か月とかなり辛抱づよく待つ必要があるので、この期間もそもそも④で代行業者を使って依頼するかどうかの判断基準の1つになりそうですね。
結果は、メールと実物が郵送されてきて確認することができます。
②で予想した通りの結果であることもあれば、予想を下回ることも上回ることもあります。この差は経験と知識で、埋めていく必要があるところになります。
参考:PCGSとは?鑑定についての基礎知識から依頼方法までを徹底解説!
プレミア硬貨はどこで売ると高い?
難易度は高いですが、プレミア硬貨を高く売るための方法を解説しましたが、もっと簡単に、どこでなら高く売ることができるのかをご紹介していきます。
売る方法、換金する方法としては、下記3つが考えられます。
- 銀行や郵便局で換金する
- メルカリやヤフオク!で販売する
- 買取業者に売却する
まず、銀行や郵便局については額面通りにしか交換してくれないので除外としましょう。
次にメルカリやヤフオクでの個人間取引。まずメルカリは現金の出品は不可なので除外となります。
ヤフオクは、出品準備のためのタイトル作成、説明作成、写真撮影、オークション設定、入札者や落札者とのやり取り、品物の梱包・発送などを楽しめる方にはおすすめですが、トラブルのリスクや手数料10%も考慮しておく必要がありますので、最も高く売れることもあればそうでないこともある方法といえます。
最後に買取業者。もっとも手軽な方法ですが、どこの買取業者に依頼するのかは、弊社アンティーリンクまでと言いたいところですが、フラットな視点で言うとやはり相見積もりを取って、最も高額な見積もりを出してくれたところに売却するということに尽きるでしょう。
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