5千円札をアイロンでピン札に?新札が必要な緊急時に使える裏技
特に5千円札はコンビニなどのATMでは手に入らないことも多く、緊急時には途方に暮れてしまうことになりかねません。そんな緊急時に自宅でアイロンを使って手持ちの5千円をあっという間にピン札に変えることができる方法を紹介します。
目次
そもそも新札・ピン札が必要な場面ってどんな時?
新札・ピン札の用意が必要な場面には結婚式のご祝儀はもちろん、出産祝い、栄転祝いなどがあてはまります。
お祝い事は事前に知らされている事が多いため「喜ばしいお祝い事なので、前もってお祝いを用意していました」という意味を込めて、お祝い事には新札・ピン札を用意しておきましょう。
また、ビジネス面では開業のお祝い金や新社屋の集落祝い、社長の就任祝いなどで新札・ピン札を使う場面があります。
逆に新札・ピン札では失礼に当たる場面は?
古札を用いる場面としてあてはまるのは通夜や葬式に使用する香典などです。
不祝儀では「不幸を待っていました」という意味に捉えられかねないため、新札・ピン札は原則NGとされています。普段使用しているようなしわや折り目のついたお札を使用しましょう。
どうしても新札しか手元にない場合は折り目をつけておくなどの配慮が必要です。
緊急で新札・ピン札が必要になったときは?
新札・ピン札を用意するのにいちばん確実なのは銀行での両替です。
しかし、銀行の営業時間は平日の15時までですので、平日に銀行に向かえなかったり気付くのが遅れてしまったりと対応できない可能性もゼロではありません。
コンビニATMでも新札を用意できる可能性はありますが、多くのATMは5千円札の出金に対応していません。
そのため、お車代やちょっとしたお祝いでは使えない場合もあります。
そんなときの裏技として「アイロンでシワを伸ばす」という方法を試してみてはいかがでしょうか。
【緊急用】アイロンを使ったお札のシワの伸ばし方と注意点
緊急時にしわのあるお札をキレイにする手段としてアイロンを用いるのが手軽です。新札とまではいきませんが、しわのある古札をお祝い事で失礼のない程度にはキレイになります。
しかし、お札は紙でできていますので、やりすぎてしまうとお札を焦がしてしまったり変質させてしまったりしてしまうため注意が必要です。
お札は特殊加工された特別な和紙を原料としているため、かなり頑丈です。
しかし、紙であることには変わりないので120度を超える高温ではお札を焦がしてしまうおそれがあります。
また、お札自体は比較的熱に強いのですが、5千円札・1万円札についているホログラムは熱に弱いです。
熱でホログラムが変形してしまうと、自動販売機やセルフレジなどで読み取り不可になる可能性もありますので熱を加えないようにしてください。
スチームアイロンは高温で水を蒸発させることでしわを伸ばすので、ホログラムの変形やお札のダメージにつながるので使用は控えましょう。
以下に3通りのアイロンがけの方法を紹介します。
①霧吹きを使う
紹介する中で最も手軽な方法です。
100円ショップなどで霧吹きを用意し、水道水をお札に吹き付けてアイロンをかけます。
霧吹きが用意できない場合は濡らしたタオルやキッチンペーパーで押さえることでお札を均等に湿らせるといいでしょう。
全体を均等に湿らせたお札に乾くまで低温のアイロンを当てて、本などに挟んで冷ますことでしわを伸ばせます。
②大根おろしを使う
お札の表面には、お札の丈夫さを保つためにデンプンが塗られています。そのため、水道水だけでは2つ折りや3つ折りの跡のような深いしわは伸ばしきれません。
そこで、大根おろしを使用します。大根の汁に含まれる消化酵素がお札の表面の固くなったデンプンを柔らかくし、しわを伸ばしやすくするのです。
サラシやキッチンペーパーに大根おろしを包んだものを用意します。
それをお札にまんべんなく押さえ、大根の汁でまんべんなくお札を湿らせ、お札が乾くまで均等に低温のアイロンを当てて冷まします。
そうすると水道水の時よりもキレイにしわを伸ばすことが可能です。
③アイロン用スプレーのりを使う
今回紹介する中で最もキレイに手間なくしわを伸ばす方法です。
衣類に使用するキーピング等のアイロン用スプレーのりを使用します。
スプレーのりはかけすぎるとお札がべたついてしまったり焦げやすくなったりしてしまうので、かけすぎに注意してください。
お札の両面に少量のスプレーのりを吹きかけ、低温のアイロンを当てます。
本などに挟んで冷ませば、パリッとキレイなお札の完成です。
番外編:ヘアアイロンを使う
最近はカッターシャツやスラックスなどもアイロン不要でキレイに保てる衣類が増えています。もしかしたら一人暮らしで家にアイロンを置いていない方もいるかもしれません。
そんな時はヘアアイロンで代用が可能です。
ヘアアイロンは温度調整ができないものは120度前後で設定されている事が多く、高温になりすぎる心配もありません。片手で操作もできますし、これならば出先で気付いたときにも手軽に活用できます。
アイロンなしでお札のシワを伸ばす方法はある?
出先でアイロンもヘアアイロンも用意できないという場合は、湿らせたお札を厚くて重い本に挟んで乾くまで待つとある程度しわを伸ばせます。
しかし、この方法はアイロンほどキレイなお札にはなりませんし、なにより時間がかなりかかってしまいます。
そのような場合は諦めて銀行に両替に行くか、ホテルや結婚式場であれば両替の対応ができるか問い合わせたほうが確実です。
まとめ
緊急時には自宅でアイロンがけをすることで新札とまではいかなくともある程度キレイなお札を用意することは可能です。
しかし、深い折り目などは取りきることができない場合も多く、あまりいい手段とはいえません。
基本的には前もってお祝い用に新札・ピン札を用意しておきたいものです。