10円玉をきれいにする方法は?簡単な方法からメリットとデメリットまで紹介

10円玉は、年数が経過するに伴い、黒く汚れてきてしまいます。
そんな時に10円玉を綺麗にできないか考える人もいるでしょう。
本記事では、10円玉をきれいにする簡単な方法やメリット・デメリットを紹介します。
目次
10円玉をきれいにするメリットとデメリット
まずは10円玉をきれいにするメリットとデメリットを紹介します。
10円玉をきれいにする前に、しっかり確認しておきましょう。
10円玉をきれいにするメリット
10円玉をきれいにするメリットは、主に以下2点です。
- 新品のように見た目が美しくなる
- 自動販売機や両替機で認識されやすくなる
新品のように見た目が美しくなる点については、10円玉を収集している人にとっては大きなメリットと言えます。
また、汚れた10円玉は自動販売機や両替機で認識されにくいため、きれいにして少しでも使いやすくなることは、素晴らしい点と言えるでしょう。
10円玉をきれいにするデメリット
10円玉をきれいにすることは、良いことだけではありません。
以下のようなデメリットもあるので、注意してきれいにしましょう。
- レア10円玉の場合、価値が下がってしまう可能性がある
- 貨幣損傷等取締法に触れてしまう可能性がある
1つ目は、レアな年代の10円玉やエラーコインのようなレアコインの価値を下げてしまう可能性がある点です。
レアコインに関しては、汚れていてもきれいにしないようにしてください。

10円玉のレアコインについては、こちらの記事で確認できます。
2つ目は、損傷が激しいと貨幣損傷等取締法に触れてしまう可能性がある点です。
何かに浸して磨く程度なら問題はありませんが、激しく擦って損傷させないように気を付けましょう。
基本的にこの記事で紹介する程度のことであれば問題ありませんが、例えばヤスリやグラインダーを使って研磨したり、曲げたり穴を開けたりしなければ問題ありません。
10円玉をきれいにする簡単な方法と使える調味料
ここでは、10円玉をきれいにする簡単な方法やきれいにする際に使える調味料を紹介します。
きれいにする時に使える素材は以下の表の通りです。
素材 | 特徴 | 特徴 |
クエン酸 | 入手しやすく比較的簡単に綺麗にできる | ★★★★☆ |
重曹 | 入手しやすいがしっかり磨く必要あり | ★★☆☆☆ |
酢 | 穀物酢を使う必要があるが簡単に綺麗にできる | ★★★★★ |
レモン | 入手しやすく綺麗しやすい | ★★★★☆ |
歯磨き粉 | 擦り過ぎると10円玉が傷つくリスクがある | ★☆☆☆☆ |
醤油/ソース | 他の素材に比べると綺麗になりづらい | ★★☆☆☆ |
それぞれ手順を詳しく見ていきましょう。
クエン酸
クエン酸は、100円ショップなどで比較的容易に入手できる材料になっています。
クエン酸を使って綺麗にする手順は以下の通りです。
- 水100gにクエン酸30gを溶かす
- 10円玉を3分程度浸け置きする
- 取り出してまだ汚れがあるようなら綿棒など柔らかいもので磨く
基本的に、浸け置きだけで綺麗になりますが、汚れがひどい場合は綿棒などで磨いても良いでしょう。
重曹
重曹も100円ショップなどで入手しやすい材料と言えます。
重曹を使って綺麗にする手順は以下の通りです。
- 大さじ2杯の重曹と大さじ1杯の水を混ぜる
- 歯ブラシに手順1で混ぜたものを浸して10円を軽く磨く
- 水で洗い流す
綺麗になるまで、若干時間がかかるので、注意しましょう。
また、10円玉を磨く時は、傷つけないように軽い力で磨くようにしてください。
酢
酢も入手しやすい素材と言えます。
利用する時は、穀物酢を活用するようにしましょう。
理由は、入手のしやすさと、酸味が弱いので、他の酢と違って10円を傷つけにくいのが理由になります。
酢を使って10円玉を綺麗にする流れは以下の通りです。
- 容器に穀物酢を適量入れる
- 10円玉を5分程度浸す
- 柔らかい布で優しく水気を拭きとる
1点注意として、長時間浸け置き過ぎると、変色してしまう恐れがあるので、覚えておきましょう。
レモン
レモンもかなり入手しやすい材料と言えます。
ここでのレモンは、ポッカレモン100などの濃縮還元レモン果汁です。
レモンを使って、10円玉を綺麗にする流れは以下の通りです。
- 容器にレモン汁を適量入れる
- 10円玉を5分程度浸す
- 柔らかい布で優しく水気を拭きとる
レモン汁も、含まれる酸が金属を腐食させる恐れがあります。長時間浸けすぎないように注意してください。
歯磨き粉
歯磨き粉も入手しやすい素材と言えるでしょう。
なお、歯磨き粉は、研磨剤が含まれているホワイトニング歯磨き粉を選ぶようにしてください。
歯磨き粉には、歯の表面の着色汚れを落とすための研磨剤が含まれているので、これにより10円玉を綺麗にできます。
歯磨き粉を使って10円玉を綺麗にする流れは以下の通りです。
- 汚れた10円玉に少量の歯磨き粉をつける
- 古い歯ブラシなどで優しくこする
- 水でよく洗い流し、乾いた布で水分を拭き取る
ここでの注意点は、10円玉を傷つけないよう、磨く時に力を入れ過ぎないことです。
醤油/ソース
醤油やソースも入手しやすい調味料と言えます。
醤油を使って10円玉を綺麗にする手順は以下の通りです。
- 容器に醤油を適量入れる
- 5分程度10円玉を浸したら古い歯ブラシなどで優しく磨く
- 水で10円玉を洗い流す
ここでも、他の素材と同様に、変色などの恐れがあるので、醤油に10円玉を長時間浸け過ぎないよう気を付けてください。
また、他にも以下のような調味料を使うことで10円玉をきれいにできます。
- ケチャップ
- タバスコ
- わさび
- コーラ など
どれも一定量の調味料に10円玉を5分程度浸した後、綿棒や歯ブラシなどで磨けばきれいになります。
何故きれいになる?
10円玉をきれいにする方法を紹介してきましたが、いったいなぜきれいになるのでしょうか?
その理由は、「なぜ10円玉が汚れるか」を知ると分かりやすいと思います。
10円玉が汚れる理由は主に2つあります。
- 皮脂やほこりの蓄積
- 空気中の酸素と結合し、酸化銅の膜ができるため
10円は長い年月をかけて多くの人の手に渡っていきます。その際に皮脂や埃が付着し、蓄積化することで汚れていきます。
また、10円の主な材質は銅です。そのため、空気中の酸素と結びつくことで酸化していき、表面に酸化銅の膜が形成されます。
これが10円玉の汚れの主な原因となります。
皮脂や埃であれば、磨いて落とすことは可能かもしれませんが、酸化銅は簡単には落とせません。
しかし、酸性の物質につけることで、10円玉についた酸を溶かすことができ、きれいな状態に戻してくれます。

クエン酸や酢できれいになるのは、酸性の物質だからなんですね。
実際に10円玉をきれいにしてみた
今回弊社で、ソースを使って実験をおこなってみました。
用意したのは昭和54年の10円玉です。
まずは10円玉がおおわれるぐらいのソースをたらし、5分ほど放置しました。
その後水ですすぎながら、歯ブラシで軽く磨いてみました。
※変化が分かりやすいように表面のみ磨いています
さすがにピカピカとまではいきませんでしたが、磨いていない裏面と比べると一目瞭然です。
酸化した黒ずみが取れているのが確認できます。
興味がある人は、自由研究も兼ねて、色々な素材で試してみても良いですね。
10円玉をきれいにする方法についてよくある質問
最後に10円玉をきれいにする方法について、よくある質問に回答していきます。
市販の漂白剤やアルカリ性洗剤を使うのはNGですか?
市販の漂白剤やアルカリ性洗剤を使うのはできるだけ控えましょう。
上記素材は、化学反応を起こして変色してしまう恐れがあります。
化学反応による変色は元に戻せないので、10円玉をきれいにするのには使用はしないでください。
10円玉をきれいにする時に注意すべきことは?
10円玉をきれいにする時には以下の点に注意しましょう。
- 酸性の強いものを使う場合は長時間浸け置きしない
- 素手で触らない
- あまり強くこすり過ぎない
特に長時間の浸け置きやこすり過ぎには変色などのリスクがあるので、十分注意してください。
まとめ
本記事では、10円玉をきれいにする簡単な方法やメリット・デメリットを紹介しました。
10円玉は、お酢に浸すなどで、比較的簡単にきれいにできます。
ただし、エラーコインをはじめとしたレアコインは、価値を大きく下げてしまうので、きれいにしないようにしてください。
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