【外国コインの真贋】グルデン金貨、偽物と本物の見分け方
外国金貨には偽物が多い？
外国の金貨の偽造が広がっており、特に人気のあるコインは偽造者によって頻繁に狙われています。海外の調査によれば、最も偽造されやすい外国の地金金貨には、南アフリカのクルーガーランド金貨、カナダのメープルリーフ金貨、メキシコの50ペソ金貨などがあります。具体的には、コイン商のうち30.4%がクルーガーランド金貨の偽物に遭遇し、24.2%がメープルリーフ金貨の偽物に遭遇し、20.1%がメキシコの50ペソ金貨の偽物に遭遇したと報告されています。
これらのコイン認知度も高く、最近の金価格の急上昇もあり、偽造者にとって非常に魅力的なターゲットとなっています。さらに、偽造品の中には、本物のコインの外見や重さを高度な技術で巧みに模倣した”スーパーコピー”と呼ばれる偽物ものも確認され、それらを見分けることは非常に難しい場合があります。
グルデン金貨、偽物と本物の見分け方は？
オランダのグルデン金貨ですが、コレクターたちの間でも人気で高い価値が付けられるものもあります。
そのため、偽物も多く出回っています。ここでは、 グルデン金貨の偽物と本物を見分けるコツを解説します。
わずかな重量の差異も見逃さない
人気のグルデン金貨、偽物も精巧な作りのものが多くなっています。
偽物と見抜くための近道は、グルデン金貨の重量です。
たとえば、ウィルヘルミナ女王の10グルデン金貨の重さは6.729g。サイトによっては「6.73g」と表記するところもあります。
最近見つかった同金貨の偽物の重さは、6.63gと本物との差はわずかに0.1g。たとえ0.1gでも偽物は偽物です。重量の差がごくわずかでも、不安な場合は専門家に相談することをお勧めします。
表面のざらつきに注意！
公的な造幣所で発行されたグルデン金貨の表面、文字やデザインがない部分はすべすべしています。一方で偽物の10グルデン金貨は、砂地のようなざらざら感があると報告されています。
ルーペなど拡大できるものを使って、グルデン金貨の表面に注目して、偽物と本物を見分けるようにしましょう。
デザインの繊細さを確認する
コインの多くは偽造対策のために、デザインの少なくとも一部は細かく作られます。たとえば、ウィルヘルミナ女王が描かれた10グルデン金貨では、ウィルヘルミナ女王の長い髪の部分が細かく表現されています。しかし、偽造品はそうした細部の精度が低いことが多いため、彫刻の細部の品質に注意を払うことで偽物と見抜くこともできます。
素材と厚さを確認する
素材の確認については専用の機械を使うことが必要のため、なかなか一般的には敷居が高いものとなります。ただ、これまで紹介した方法と重複しますが、重さやサイズを計ることで素材が異なることを見抜くことが可能です。
金貨の偽物を作る際に、本物の”金”で作られることは稀です。つまり、別の素材で作られるということです。別の素材で作られたものは当然重さが異なってくるので、本物の重さとの違いで偽物と見抜くことができます。
しかし、コインの厚さを変えることで重さを合わせているケースもあります。その場合には、そのコインの規定の厚さを調べて、実際の厚さと比較するようにしましょう。
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