鑑定書あり 245,000円(税込)
鑑定書なし 240,000円(税込)
230,000円(税込)
元文小判は、元文元年5月16日(1736年6月24日)から鋳造が始まりました。
同年6月15日(1736年7月23日)より通用開始された一両としての額面を持つ小判です。
裏面の「文」の字が真書体で刻印されているため、真文小判とも呼ばれています。
また、のちに発行された文政小判は、元文小判と見分けがつくよう、「文」の刻印が草書体になっています。
目次
元文小判のなかには、買取価格が特別高くなるものがあります。
高く買取られる種類は以下の5つです。
それぞれ、どのような特徴があるのか解説していきます
槌目とは、小判の表面にあるござ目(横線の模様)のことです。
元文小判の槌目は、本来たがねで打って付けられています。
ですが、たがね以外を使って槌目を付けたものも存在するんです。
それらが「異式槌目小判」と呼ばれています。
異式槌目が生まれる理由には、「本直し」という作業が関係あります。
流通している小判は、欠けたり割れたりすることもありました。
破損した小判は、金を継ぎ足して重さや品位を再度調整します。
この継ぎ足し作業が「本直し」です。
異式槌目は、本直しした小判を見分けるための符号だったという説があります。

小判は、裏に製造責任者と製造所を示す「験極印」が打たれています。
この「験極印」が縁起の良い組み合わせだと小判の価値が上がるんです。
例えば、小判師の印が「大」、吹所の印が「吉」で作られる「大吉」ですね。
元々は、偶然に作られた組み合わせで、収集家の間で話題になっていたものです。
ですが、元文小判からは意図的に大吉の小判が作られるようになりました。
意図して作られた大吉の小判は、贈答や献上として使われたのです。
これが「献上大吉小判」の始まりでした。献上用にするため、形やござ目も整えられているものが多く、綺麗な仕上がりになっています。
現在でも数の少ない縁起物として、高い価格で買取られています。
江戸時代中期は、七福神信仰が流行り始めた時期でもあります。
その影響で、七福神に見立てた験極印の組み合わせも縁起物とされました。
これに該当するものを「七福小判」と呼びます。
七福小判となる組み合わせは以下の通りです。

こちらは、七福小判の「小吉」です。

元文小判では「久長」と「守神」の存在が確認されていません。
ただし存在しないという証拠はなく、現存する可能性もあります。
もし見つかれば破格の値段が付くでしょう。
七福小判は、文政小判でも確認されており、高価がつけられます。

元文小判のなかには、佐渡で作られたものがわずかに存在します。
製造地を示す極印はありませんが、験極印で判別可能です。
佐渡小判の験極印は「筋神」、「筋当」となっています。
これは佐渡座の元文小判にしかない組み合わせです。
小判の中には、稀に表と裏で上下が反転しているものがあります。
こうしたものが「逆打」と呼ばれ、高い価格で取引されるのです。
逆打は本来はエラーにあたるものです。
ですが、エラーが発生している貨幣はそもそも多くはありません。
そのため、プレミア価値がついて買取価格も高くなっています。
小判はどういったものに高い価値が付けられているのでしょうか。
まずはこちらの表をご覧ください。
| 名称 | 発行数 | 重さ | 品位 | 金の量 |
|---|---|---|---|---|
| 慶長小判金 | 14,727,055両 | 17.73g | 金857/銀143 | 15.19g |
| 元禄小判金 | 13,936,220両 | 17.81g | 金564/銀436 | 10.04g |
| 宝永小判金 | 11,515,500両 | 9.34g | 金834/銀166 | 7.79g |
| 正徳小判金 | 213,500両 | 17.72g | 金857/銀143 | 15.19g |
| 享保小判金 | 8,280,000両 | 17.78g | 金861/銀139 | 15.31g |
| 佐渡小判金 | 不明 | 17.78g | 金861/銀139 | 15.31g |
| 元文小判金 | 17,435,711両 | 13.00g | 金653/銀347 | 8.49g |
| 文政小判金 | 11,043,360両 | 13.07g | 金559/銀441 | 7.31g |
| 天保小判金 | 8,120,450両 | 11.20g | 金568/銀432 | 6.36g |
| 安政小判金 | 351,000両 | 8.97g | 金570/銀430 | 5.11g |
| 万延小判金 | 625,050両 | 3.30g | 金574/銀426 | 1.89g |
当然のことながら、小判の価値は、まず金がどれだけ入っているかによって価値が変わります。
表を確認すると、慶長小判、正徳小判、享保小判にたくさんの金が入っていることが分かります。
では、この3つの小判が、小判のなかでトップ3の高い価値が付けられるのかというと、そうではありません。
希少価値という点も、小判の価値に大きく影響を与えます。
正徳小判は、発行枚数が少なく金の含有量も多いので、小判のなかでも最も高い価値が付けられます。
しかし、希少価値は発行枚数だけで測れるものではありません。
なぜなら、江戸幕府は「小判を溶かして、新しい小判を作る」ということが行われていたからです。
つまり、希少価値は、現在、存在している枚数によって決まるということです。
小判・大判の価値は、弊社アンティーリンクの買取価格でも反映されているので、小判・大判買取価格一覧表をご覧ください。


元文小判金は、江戸時代に使われていた小判の一種です。
1736年(元文元年)から製造が始まりました。
表面には、たがねを使った「ござ目」が並び、上下に「扇形の桐紋」の極印があります。
あとは、額面を意味する「壹两」の文字と、製造者責任者「光次」の花押(サインのようなもの)の極印です。
「花押」は裏面の中央にもあり、左下には製造に関わった小判師と吹所の「験極印」も打たれています。
右上には、時代を示すために元文の「文」の字の極印があります。
「文」の極印は文政小判でも使われていますが、書体の違いで判別可能です。
元文小判は楷書体なので「真文小判」、文政小判は草書体なので「草文小判」と呼ばれます。
元文小判が発行された当時の将軍は、「暴れん坊将軍」でも有名な、江戸幕府の8代将軍である徳川吉宗です。
当時の江戸は、度重なる政策の失敗により財政は悪化の一途をたどっていました。
貧窮した江戸を立て直すため、徳川吉宗は様々な政策を実施します。
「享保の改革」という言葉に聞き覚えはありませんか?
これこそが、吉宗が打ち出した政策の数々をまとめた呼び方です。
金貨と銀貨の改鋳もその政策のなかのひとつでした。
江戸の経済が悪化していた原因は、貨幣不足によるものでした。
それを解決するために作られたのが元文小判です。
そもそも、貨幣が足りなくなった原因は金と銀の不足です。
当時の金貨と銀貨は品位も純度も高いものでした。
それゆえに、大量生産し続けることが難しくあまり流通しなかったのです。
そこで、吉宗は金と銀の使用量を減らした貨幣を新たに発行することにしました。
貨幣の品位よりも製造枚数を増やすことを優先したのです。
これが功を奏し、市場には十分な金銀貨幣が出回るようになります。
品位を落とした貨幣を流通させるため、交換レートも一工夫されています。
民衆から不満が出ないよう旧貨幣と交換する際、元文小判を多く渡したのです。


古い小判100枚に対して、元文小判を165枚渡すとは…、かなり多めに渡していますが大丈夫だったんでしょうか?

赤字覚悟の大盤振る舞いのように見えますが、これでも幕府は利益があったのです。
旧貨幣と新貨幣の交換において、幕府側が多い枚数を渡しています。
しかし、金の量で比べてみると、実は幕府側のほうが金を多く得ているのです。
元文小判の1代前は享保小判でした。
まずはこの享保小判と元文小判の情報を比較してみましょう。
| 小判の種類 | 製造年 | 重さ | 金含有量 |
|---|---|---|---|
| 享保小判 |
1714年~ |
約17.8g |
15.3g |
| 元文小判 |
1736年~ |
約13g |
8.45g |
享保小判は重さが17.78gで金品位は86%です。
つまり15.3g分の金が含まれています。
対して、元文小判は重さ13gで金品位が65%ほどです。
計算すると、8.45g分の金が含まれています。
上記でも説明したように、交換レートは旧小判100枚で元文小判165枚でした。
金の重さは享保小判が100枚だと約1530g、元文小判が165枚だと約1395gです。
比較すると100g以上の差があり、幕府が多くの金を得ていますね。
つまり、旧貨幣と交換すればするほど幕府が金を回収できるというからくりです。


これにより、吉宗は市場の貨幣流通量を増やしつつ、幕府の財政を立て直すことに成功しました。
元文小判金は、江戸時代当時の1両として扱われる硬貨でした。
両という単位は聞いたことがあっても、どれほどの金額かわからない人も多いのではないでしょうか?
江戸時代の暮らしについて書かれた文献によると、1両で大工23人の日当が支払えたそうです。

この話を基準に、現代の価値になおしてみましょう。
まず、大工の日当をここでは1万円程度と仮定しておきます。
それを23人分ですから、合計で23万円です。
つまり、1両の小判1枚で23万円ほどの価値がありました。
もちろん、現在と江戸ではものの価値も違うので、この金額が正解とは言えません。
ただ、それほど高価なものである点は間違いありません。
たった1枚で23万円の貨幣なんて、現代では考えられませんよね。

江戸時代当時も、小判は滅多にお目にかかれるものではありませんでした。
元文小判にも偽物は存在します。
価値の高い金貨の類は偽物が作られやすいのです。
現在の古銭取引市場にも出回っているので注意しましょう。
取引でのトラブルを避けるためにも、偽物の見分け方は知っておきたいですね。
小判の偽物を見破るためには以下の5点に気を付けましょう。
硬貨の真贋を調べるには、重さの情報は重要です。
同じ素材を使って同じ大きさに作れば、重さも同じになります。
ですから、重さに違いがあれば偽物と言えるのです。
元文小判の重さは13.00gです。
もし、1g以上の誤差があれば偽物の可能性が高いといえます。
特に、金貨のレプリカは価格の高い金を避けて他の金属を使います。
そのため、重さに大きな違いが出やすいのです。
次に極印が不足していないかを確認しましょう。
極印は、正式に作られた小判であることを示す証拠です。
なので、極印が不足している時点で偽物といえます。
元文小判は、表面に「扇形の桐紋」がふたつ、上には「壹两」、下には「光次」の極印があります。
裏面中央に「花押」、左下の「験極印」は必ずふたつセットで、右上の時代印は楷書体の「文」です。


続けて、表面の「ござ目」も確認します。
この模様は、手作業で付けられているものです。
ですから、多少のずれが生まれるのはしかたありません。
逆に、ござ目が均一に揃いすぎている方が怪しい品物です。
さらに言えば、本来はあまりはっきりと模様がつかない点にも気を付けましょう。
ござ目が深くはっきりとついているのは偽物の可能性が高いです。
本物と偽物の差を写真で確認してみましょう。
以下の画像は左が本物で、右が偽物です。
レプリカのござ目は均等で掘りも深くなっています。
このように、機械的で鮮明すぎるござ目が偽物の証です。
あとは、極印のデザインを細かく見てみましょう。
本物の極印は線の太さが均一ではありません。
文字の払いや跳ねまでしっかりと描かれています。
これに対して、偽物は極印の線の太さが一定で針金のように見えます。
では、写真で本物と偽物を比べてみましょう。
拡大して見比べれば、偽物の極印は形がつぶれているのがわかります。
お手元の小判をチェックする際は、ルーペを使って見てみましょう。
最後に、小判の素材を簡単に調べる方法も教えます。
それは磁石に近づけてみることです。
小判に含まれる金や銀は磁石に反応しません。
つまり、小判も磁石には反応しないんです。
ですが、レプリカは金銀以外の金属を使うことがあります。
そのため、磁石に反応してしまうのです。
手軽に試せる方法なので、ぜひお試しください。
肝心なのはやはり小判を高く売ることですよね?
次は、小判の価値を落とさないためのポイントについて解説していきます。
気を付けるべきは以下の3つです。
POINT
それでは、それぞれなぜ注意すべきなのかを確認していきましょう。
小判が汚れてくもっていると、ついつい磨いてしまう方がいます。
ですが、古銭取引においては磨き行為はマイナス査定なんです。
古銭は製造当時の状態をそのまま残しているものが美品扱いとなります。
小判を磨いてしまうと、古銭の状態が変化してしまいます。
そのせいで、加工された古銭と判断されて値段が落ちるんです。
手元の古銭が汚れていたとしても、何もせずそのまま保管しておきましょう。
古銭の状態を悪化させるのは、空気に触れると起こる酸化現象です。
なので、できるだけ空気に触れないように保管しましょう。
酸化現象を少しでも防ぐことが、古銭の価値を保つ秘訣です。
そのためには、ブリスターパックやアルバムを活用してください。
これらの古銭保管用のグッズはamazonや楽天.comでも購入可能です。
もし、保管用のグッズを買わずに済ませたいならジップロックを使いましょう。
中に空気が入らないように注意してジッパーを閉じれば、十分な気密性が保てます。
日焼けしないように直射日光の当たらない暗いところに置けば完璧です!
小判の素材確認は重さの計測や磁石で確認しましょう。
くれぐれも小判を傷つける試金石は使ってはいけません。試金石は金よりも硬い金属です。
これを小判にこすりつけると傷がつきます。
その傷跡に他の金属が見えれば偽物というわけです。
ただ、それで本物だったとしても傷がついた時点で買取価格は下がってしまいます。
つまり、高く売れるチャンスを自ら逃してしまう行為なのです。
ですから、試金石の使用だけは絶対にやめておきましょう。
元文小判のような古銭を売買するには、大きく分けて以下の3つのような方法があります。
では、それぞれのメリットとデメリットを確認していきましょう。
コレクターと個人で売買するのであれば、ネットオークションが最有力です。
高額な古銭もよく取引されているため、買い手も見つかりやすいでしょう。
ただ、その分目の肥えたコレクターも多く、怪しい商品はなかなか売れません。
品物に関する正しい情報と、状態を確認できるくらい鮮明な画像も必要です。
そして、忘れてはいけないのが手数料です。
大手のヤフオクですと最低でも落札価格の8.8%が手数料としてかかります。
価格設定について忘れてはいけないのが、手数料の問題です。
例えばヤフオクですと、最低でも落札価格の8.8%が手数料として引かれます。
元文小判の相場は10万円を超えますから、安くても1万円以上の手数料がかかりますね。そう考えてみると、相場以上の価格で落札してほしくなりますよね。
しかし、相場より高すぎる商品は入札されません。
安くしたからといって競りが激化するわけでもありません。
このように、少々ギャンブル性があるところがオークションのデメリットと言えます。
利益に不明確なネットオークションに対し、フリマアプリなら自分で値段を設定可能です。
確実に利益が出るような価格に最初から設定できるため、売れれば確実に儲けが出ます。
ただし、こちらも手数料がかかる点は忘れてはいけません。
手数料はどこも10%程度はかかってしまいます。
ですから、最低でも相場に手数料を足した程度の金額にはしたいところです。
ですが、元々が高い品であるだけに、手数料を足した金額はバカにならない額になります。
その値段で買ってくれるコレクターはなかなかいないでしょう。
相場通りの値段で売れた場合、手数料のマイナス分を踏まえると、買取業者に依頼した方が高かったなんてことも……。
最後に紹介する方法が、古銭専門の買取業者への依頼です。
古銭を専門に扱っている業者なら査定の精度が上がります。
なぜなら、そういった会社には古銭の鑑定士が所属しているからです。
古銭の状態の見極めや、真贋のチェックに至るまですべての作業を任せられるので、安心して取引できます。
また、古銭の枚数が多くてもまとめて依頼できる点もメリットです。
個人での売買では、どうしても小分けに出品する必要がでてきて面倒です。
自力での鑑定に不安があったり、少しでも手間を減らしたいなら買取業者を利用しましょう。
元文小判の解説は以上となります。
小判は高額な商品なので、個人で取り扱うのはかなりリスクが高いといえます。
自身での鑑定内容に間違いがあれば、大きな損をするかもしれません。
お手元の小判の価値を確かめるためにも、まずは一度プロの鑑定士に査定してもらうのがおすすめです。
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