中国銀貨「中華民国壹圓」の価値はいくら? 高いのはどれ?
祖父の残したもののなかに、中華民国と書かれたコインがあったのですがこれは何ですか?
それは、1910~1930年頃に中国で使われていた貨幣ですね。
壹圓と書かれているのですが、”いちえん“ですか?これも日本で価値があるんでしょうか?
“壹圓(いちえん)“であっています。もちろん日本でも売れますよ。
買取価格が1万円を超えるものも多いですし、種類によってはもっと高額になります。今回はその「中華民国壹圓銀貨」に絞って紹介していきましょう。
目次
中華民国壹圓銀貨とは?
「壹圓」の表記が難しいことから「一円」と書かれることもあります。
中華民国 (1912年-1949年)
中華民国は、1912年から1949年まで、中国本土に拠点を置いた東アジアに位置する共和制国家である。現在は、国共内戦の結果台湾と周辺の島々のみを統治している。
この国でも多くの貨幣が作られており、プレミア価格がついて高値で取引されているものもあります。
今回紹介する「壹圓銀貨」だけでも多くの種類が存在しています。
中華民国一圓銀貨の歴史
壹圓銀貨はこの辛亥革命以降から作られています。
最初は、中華民国初代大統領である「袁世凱」という人物が肖像になっています。
この頃、通貨の発行権がまだ一カ所に集約しておらず、様々な地方で貨幣が作られていました。
種類によっては、発行された省の名前が入っているのはそのためです。
その後、政治家の孫文によって通貨の発行権を集中させた中央銀行が設立されます。
このタイミングで、重さや貴金属含有量を計って使う秤量貨幣というものが廃止されました。
この功績が認められ、新たに作られた壹圓銀貨には孫文の肖像が使われています。
中華民国壹圓銀貨の価値は?
種類によって買取価格は変わりますが、1万円を超えるものがほとんどです。
比較的安価なものでも5,000~8,000円ほどの値段がつきます。
状態によっても価格は変化しますが、100万円以上の価値がついたものもありました。
それほどに種類によって希少価値に差が出ているのです。
中華民国壹圓銀貨の種類と買取価格
種類が多すぎるうえに、相場にも大きく違いがあります。
ここからは、中華民国壹圓銀貨の種類とともに買取価格を解説していきます。
袁世凱壹圓銀貨
製造年数も表面に彫られており、年数によっても買取価格に差が出ます。
本日の買取価格
美品 | |
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中華民国三年 |
12,000円 |
中華民国八年 |
25,000円 |
中華民国九年 |
15,000円 |
中華民国十年 |
12,000円 |
中華民国開国記念幣
裏面はいくつかパターンがあり、まずは「MEMENTO」及び「BIRTH OF REPUBLIC OF CHINA」と書かれているものです。
本日の買取価格
美品 | |
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MEMENTO(五角星)1912年 |
8,000円 |
MEMENTO(六角星)1927年 |
5,000円 |
THE REPUBLIC OF CHINA |
8,000円 |
孫文壹圓銀貨
中華民国21年製のものだけ、裏面の上部に「三羽カラス」が書かれており少し買取価格が高めです。
本日の買取価格
美品 | |
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中華民国二十一年 |
22,000円 |
中華民国二十二年 |
15,000円 |
中華民国二十三年 |
10,000円 |
貴州省中華民国十七年壹圓銀貨
貴州省でのみ作られた貨幣だけあり、希少価値は高めです。
本日の買取価格
美品 |
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70,000円 |
貴州省中華民国三十八年壹圓銀貨
表面に「竹」と額面の「壹圓」の文字、裏面中央には「製造年」や「貴州省造」と彫られています。
通称バンブーダラーと呼ばれています。
本日の買取価格
美品 |
---|
95,000円 |
甘粛省壹圓銀貨
3年に作られたものは「袁世凱の肖像」と「甘粛」「製造年」の文字が表面に彫られています。
本日の買取価格
美品 | |
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袁世凱3年 |
50,000円 |
裏面は「甘粛」の文字が彫られています。
本日の買取価格
美品 | |
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孫文17年 |
70,000円 |
黎元洪開国記念貨幣
表面の肖像には帽子をかぶったものと帽子をかぶっていないものがあります。
買取価格が高い傾向があるのは、帽子をかぶっている方です。
本日の買取価格
美品 | |
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帽子有り |
32,000円 |
帽子無し |
11,000円 |
中華民国共和記念幣
表面に「羽根帽子をかぶった袁世凱」が書かれています。
本日の買取価格
美品 |
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20,000円 |
中華帝国洪憲紀元壹圓銀貨
ですが、裏面に「龍」の絵と「洪憲紀元」の文字が彫られています。
本日の買取価格
美品 |
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22,000円 |
徐世昌壹圓銀貨
初代大統領である袁世凱からの信頼も厚かった人物で、北京政府の大総統も務めました。
本日の買取価格
美品 |
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28,000円 |
中華民国十二年壹圓銀貨
本日の買取価格
美品 |
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43,000円 |
憲法成立紀念壹圓銀貨
裏面に「憲法成立紀念」の文字と「旗の絵」というシンプルなデザインが特徴です。
本日の買取価格
美品 |
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28,000円 |
中華民国執政紀念幣
そのため、他の壹圓銀貨と見分けるのは簡単です。
本日の買取価格
美品 |
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27,000円 |
中華民國國民政府壹圓銀貨
裏面に大きく額面の「壹圓」と彫られているのも特徴的です。
希少価値は高めで買取価格も高くなりやすいでしょう。
本日の買取価格
美品 |
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160,000円 |
四月七日週年紀念壹圓銀貨
裏面に「四月七日週年紀念」と彫られているのが最大の特徴です。
そして、今回紹介した銀貨のなかでも特に希少価値が高く、買取価格も非常に高額になります。
本日の買取価格
極美品 |
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1,000,000円 |
中国銀貨の偽物に注意!
安全に取引するためにも、必ず偽物の存在を疑っておきましょう。
ただ、中国銀貨はデザインだけで真贋を見極めるのが困難です。
それは種類が多岐に渡るため、見分けるだけでも難しいことにも原因があります。
そこで、中国銀貨の偽物を見分ける際に役立つ情報をひとつご紹介します。
真贋は重さで見極める
中国銀貨も大きさと素材の量が決められているため、決まった重さになります。
そのため、本来の重さよりも重すぎたり軽すぎたりするものは偽物の可能性が高いです。
以下に、中国銀貨の重さをまとめておきます。
- 袁世凱壹圓銀貨:26.40g
- 中華民国開国記念幣:26.90g
- 中華民国開国記念幣(星6):26.73g
- 孫文壹圓銀貨:26.73g
- 貴州省中華民国十七年壹圓銀貨(自動車ダラー):26.40g
- 貴州省中華民国三十八年壹圓銀貨(バンブーダラー):26.40g
- 甘粛省壹圓銀貨:26.60g
- 黎元洪開国記念貨幣:26.50g
- 中華民国共和記念幣:26.70g
- 中華帝国洪憲紀元壹圓銀貨:26.80g
- 徐世昌壹圓銀貨:26.50g
- 中華民国十二年壹圓銀貨:26.73g
- 憲法成立紀念壹圓銀貨:26.73g
- 中華民国執政紀念幣:26.73g
- 中華民國國民政府壹圓銀貨:26.73g
- 四月七日週年紀念壹圓銀貨:26.73g
多少の違いはあれど、全種類26.40~26.90gに収まっていますね。
なので、26gを下回ったり、27gを超えているようなものは偽物の可能性が高いと言えます。
こちらの画像は本物の袁世凱壹圓銀貨の重さを計測した参考画像です。
こちらの画像は偽物の重さを計測したものです。
こうして見ると重さにかなりバラつきがあるのがわかりますね。
ただ、精巧に作られた偽物は重さにも忠実です。
偽物を見分ける目安としては使えますが、これだけに頼るとまだまだ危険が残ります。
デザインの違い
なかには、デザインの違いで見分けられるような偽物もあります。
こちらの画像をご覧ください。
外側のふちの太さが全く違いますね。
太い方は明らかな偽物です。
このように、見た目でも判断できる偽物はありますが、素人判断だと危険が伴います。
参考画像のような明らかなものでもない限り、見極めるのは難しいでしょう。
側面の厚さで比べる
見るべきは表や裏だけではありません。
こちらは本物と偽物を重ねている画像です。
よく見ると、偽物の方が若干厚みがあるのがわかります。
さらに、彫られた溝も等間隔ではないですし、彫り方が雑になっていますね。
ですが、本物と偽物を並べてみないことにはわかりません。
判断材料にはできますが、これだけで真贋を判別するのは困難です。
わからないものは鑑定士に依頼
中国銀貨のような真贋の見極めが難しい古銭は、鑑定士に依頼するのがやはり無難です。
古銭専門の買取業者であれば、必ず鑑定士が属しています。
まずはそういった買取業者に査定を依頼し、真贋を確認してもらいましょう。
買取業者を選ぶ際は、会社情報が明確か、鑑定士が所属しているかを確認するのがおすすめです。
中華民国壹圓の売却方法
中国銀貨の種類についてがわかってきたところで、肝心の売却方法についても解説します。
古銭を取引する方法は大きく分けて以下の3種類です。
- ヤフオクなどのオークションサイト
- メルカリなどのフリマアプリ
- 古銭専門の買取業者
ヤフオクなどのオークションサイト
なかには思わぬ高値がつく商品が混ざっていることもあります。
希少価値の高い商品なら、自然とコレクターが集まりが競り合ってくれます。
そのために必要なのが正確な情報と、鮮明な商品画像です。
手持ちの中国銀貨の種類や年代、相場をしっかりと把握してからのぞみましょう。
メルカリなどのフリマアプリ
適性な価格設定になっていればすぐに買い手がつくはずです。
しかし、相場を知らないまま設定をしてしまうと損をする確率は大きくなります。
本来ならもっと稼げたものを買いたたかれてしまう危険性は避けられません。
特に、個人での取引となった場合に知識の差があると取引がうまくいきません。
事前に過去の古銭の取引履歴も調べておくことをおすすめします。
古銭専門の買取業者
実績のある買取業者であれば、知識と経験豊富な鑑定士による厳正な査定が行われます。
中華民国壹圓のような真贋の見極めが難しい商品であっても任せられるので安心して取引できるはずです。
少しでもトラブルや面倒を避けたいという方は、買取業者への依頼を検討してみてください。
中華民国壹圓を売るなら買取業者の利用がおすすめ
中国銀貨についての解説は以上となります。
中華民国壹圓の種類を紹介してきましたが、素人判断は非常に危険な古銭のひとつです。
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「中華民国壹圓」は1912年の中華民国成立後に発行された銀貨でしたが、その前の清朝時代(1875年 – 1908年)に発行された「光緒元寶」についても詳しく解説しております。
こちらも高価なものになりますので、あわせてチェックしてみてくださいね。
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