

年代: 寛平2年
西暦: 890年
素材: 銅
※皇朝銭は状態や書体、組合鑑定書の有無によって買取金額が大きく変動いたします。


美品 25,000円(税込)
年代: 寛平2年
西暦: 890年
素材: 銅
※皇朝銭は状態や書体、組合鑑定書の有無によって買取金額が大きく変動いたします。
目次
まずは、実際の寛平大宝がどんな見た目か、そしてどんな材料でできているのかを写真で見てみましょう。古銭の状態や、どんな金属が含まれているかが分かりますよ。



まずは、寛平大宝がどんなお金だったのか、基本的なことをご紹介します。
「これ、もしかして本物の寛平大宝!?」と思ったら、いくつかのポイントをチェックしてみましょう。実物や写真と見比べながら確認してくださいね。


自分で古銭を洗ったり、サビを落としたりするのは絶対にやめてください! その行為で、せっかくの価値が大きく下がってしまうことになります。少しでも価値を高めようと、パッと見で綺麗な状態にしたいというお気持ちも分かりますが、古銭の専門家であればその汚れが自然な汚れかどうか、価値を落とす汚れかどうかは見抜けるので、汚れているからといって、その汚れを落とす必要はありません。
XRF(蛍光X線分析)は、目に見えないX線を物に当てて、どんな材料でできているかを調べる機械です。X線を当てると、その物から「蛍光X線(ピーク)」というものが出ます。この蛍光X線の種類や強さで、どの元素がどれくらいの割合で含まれているか(表面分析)を、壊さずに調べることができます。コンピュータがこのデータを元に、含まれる元素の種類と量を「モデル推定」してくれます。
上の写真にあった分析結果を、分かりやすい表にしました。
| 元素記号 (El) | 含まれる割合 (%) | 誤差の範囲 (+/- 3σ) |
|---|---|---|
| Cu (銅) | 59.7 | 1.0 |
| Os (オスミウム) | 25.2 | 1.2 |
| Pb (鉛) | 8.97 | 0.33 |
| Ir (イリジウム) | 3.85 | 0.55 |
| Au (金) | 0.97 | 0.13 |
| Ag (銀) | 0.42 | 0.10 |
| Pd (パラジウム) | 0.229 | 0.076 |
| Cd (カドミウム) | 0.188 | 0.100 |
| Mo (モリブデン) | 0.180 | 0.043 |
| Zr (ジルコニウム) | 0.154 | 0.035 |
| In (インジウム) | 0.140 | 0.094 |
このデータを見ると、一番多く含まれている(主成分)のは銅(Cu)で約59.7%、次にオスミウム(Os)が約25.2%、鉛(Pb)が約8.97%となっています。その他にも、金(Au)や銀(Ag)といったごくわずかな量(微量成分)の元素も見つかっています。
ただし、昔の銅貨にオスミウム(Os)やイリジウム(Ir)のような珍しい金属が、こんなにたくさん含まれているのは、実はとても珍しく、考えにくいことです。 何か測定の誤差や特別な理由があるのかもしれません。
XRF分析で、予想と違う結果が出ることがあります。その理由としては、次のようなことが考えられます。
寛平大宝がどれくらいの価値になるかは、一つのことだけで決まるわけではありません。いくつかのポイントを総合的に見て判断されます。
XRF分析などで「金が少し含まれている!」と分かっても、それが直接、古銭の値段を大きく上げるわけではありません。 古銭の価値は、そのお金が持つ「歴史的な意味」や「美術品としての魅力」がとても重要なんです。
もし、あなたの寛平大宝の正確な価値を知りたいなら、信頼できる古銭屋さんや専門の鑑定士さんに、2〜3社くらい見てもらうのがおすすめです。いろんな意見を聞いて、しっかり判断しましょう。
貴重な寛平大宝を、これからもずっと大切に守っていくために、正しい扱い方と保管方法を知っておきましょう。
平安時代の中頃、890年(寛平2年)に作られました。昔の日本で国が作った「皇朝十二銭」というお金の、10番目のものです。
本物であることはもちろんですが、文字がどれくらいハッキリ残っているか、傷がないかなどの「保存状態」、そして珍しい書体かどうかや「希少性」で決まります。お金にどんな金属が入っているかは、あまり価値には関係ありません。
これは、昔の銅貨としてはとても珍しい結果です。普通はオスミウムは含まれません。考えられるのは、鉛(Pb)など別の元素の信号と混ざってしまったり(「ピーク干渉」といいます)、機械の調子や、古銭の表面に何か付いていたりの可能性もあります。この数字だけで「オスミウムがたくさん入っている!」と決めつけるのは難しいです。
絶対にやめてください! きれいにしようとして洗ったり磨いたりすると、古銭の表面にある大切な歴史の証(サビなど)が失われてしまい、古銭としての価値が大きく下がってしまいます。
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