まるで本物!?10万円金貨のレプリカ・偽物を発見!
レプリカや偽物が市場に多く出回る10万円金貨。本記事では、10万円金貨のレプリカと偽物をテーマにして、見分け方やタングステンなどを使った偽物の特徴について解説します。また、10万円金貨の価格がなぜ高いのか、今現在の価値や純金製であるかどうか、「御在位60年記念10万円金貨」と「御即位記念10万円金貨」の価値についても触れていきます。
目次
ヤフオクで発見!10万円金貨のレプリカ品
10万円金貨のレプリカ品を見たことはあるでしょうか?本物を持っている方なら、見比べたら一目瞭然でレプリカだと判別することが出来るかと思いますが、そうでない方は本物と間違えて購入してしまうなんてこともあり得ますのでご注意ください。
レプリカ品の特徴
10万円金貨のレプリカ品が、純金製であることはほとんどありません。
たとえば、10万円金貨のレプリカ品についてです。レプリカ=複製品であるので、直径(30mm)や厚さ(2mm)などのサイズは本物と同じであることが多いですが、重さは15g以下であることが多いです。(本物は20g)
レプリカ品の見分け方
そもそもヤフオクに本物とそっくりのレプリカを出品することは可能かというと、技術的には可能ですが、倫理的・法的に問題があり、推奨されません。
もしレプリカ品を出品する場合には、レプリカであることを明確に表示する必要があり、「本物です」などと偽って出品することは詐欺行為に当たります。
このあたりを踏まえて出品しているレプリカ品の場合であれば、商品タイトルや説明欄に「レプリカ品であることが分かる記載」がされているはずです。
もしそういった記載がない場合に、見分けるとしたら、“金特有の輝き”で見分けることがもっとも手軽です。
上図のご覧いただくと、上段が本物で、下段がレプリカ品となります。
本物はまさに黄金の輝きといった感じですが、レプリカ品は輝きが鈍いということがお分かりになるでしょうか?
ただ、ご注意いただきたいのは、24K金メッキ加工されたレプリカ品はさらに本物に近い見た目をしているので、輝きだけで判断するのはリスキーな場合もあります。
そういった本物と見分けることが困難なものを本記事では偽物として以降紹介していきます。
10万円金貨で頻出!タングステン製の偽物金貨
10万円金貨は金としての価値が基準で取引されており、プレミア価値のような付加価値は付いておりません。そのため、“純金製の偽物”は作られにくい金貨と言えます。これが例えば、旧20円金貨など、素材としての金以上の価値が付くものであれば、金製の偽物も存在するのですが・・・。10万円金貨ではそういった金製の偽物は見つかっていませんが、金(ゴールド)と近いタングステン製の偽物がよく確認されています。
タングステン製の10万円金貨の特徴としては、全体的に刻印が浅い、金貨表面の質感が粗いということが挙げられます。
本物は、刻印1つ1つがはっきりしてシャープで、表面が滑らかで上質な印象となります。
ただ、なかにはこうした判別が難しくするために、わざと傷や汚れを付けたものも見つかっておりますので、買取店の皆様は要注意です。
また、下図の例をご覧ください。
画像左の金貨のように「表面が粗く、刻印がぼやけたもの」。
画像右の金貨のように「文字が不自然(特に“位”の文字)」などの偽物も確認されております。
タングステン製の偽物は検査で見分ける
タングステンと金は、比重が似ているため、比重計での検査では判別することはできません。
また、タングステンも金も磁石に反応しないため、磁石テストも効果がありません。
試金石テストは有効ですが、高度な偽造品の場合、タングステンの上に銅メッキを施し、さらに厚い金メッキを重ねることがあります。このような二重メッキ構造は試金石でも見分けるのが困難となります。
こうなると、最も有効で確実な検査は、X線蛍光分析です。
X線蛍光分析は、物質にX線を当てて、その物質が特別なX線を出すことを利用して、物質の成分を調べる方法です。物質に含まれるそれぞれの元素は、異なる種類のX線を出すので、そのX線を探し出すことで、物質が何からできているかを特定できます。
金とタングステンは、原子の番号が異なるため、それぞれ違う種類のX線を出します。これを利用することで、金とタングステンをしっかりと区別することができるのです。
また、金メッキされたタングステンでも、内部までしっかりと調べることができ、正確に分析できますし、物質を傷つけることなく調べることができるので、貴重な金製品やジュエリーを調べる方法として最適です。
また、御在位60年10万円金貨は大規模な偽造事件もいくつか起こっており、これを受け、後に発行される御即位10万円金貨は偽物を見分けるためのシークレットマークが付けられました。
参考:10万円金貨のデザインを解説!2種類の特徴の違いや、偽物を見抜くシークレットマークとは?
間違えて10万円金貨のレプリカ・偽物を購入しないためには?
10万円金貨は非常に高額なもの。本物と間違えて10万円金貨のレプリカ品や偽物を購入しないために気を付けたい点をお伝えしていきます。
- 10万円金貨の商品画像がピンボケしている
- 1枚目の画像と、2枚目の画像が別の場所で撮られている
- ブリスターパックに入っていない
- 重さが表記されていない
メルカリやヤフオクなど、画像だけで判断する必要がある取引の場合に、上記のような特徴のある出品物を購入するのは非常にリスキーと言えます。
たしかに、ヤフオクはオークション形式なので、上記のような特徴のものは、みんなが不安に思い、価格が上がり切らずに相場よりも安い値段で購入できる可能性も生まれますが、非常にリスキーなので、決しておすすめはできません。
10万円金貨の価格が高い理由
少なくとも御在位60年記念10万円金貨だと20万以上、御即位記念10万円金貨だと30万円以上という非常に高い価格で取引されますが、なぜこのように高額で売買されているのかその理由についてお伝えしていきます。
御在位60年記念10万円金貨の価値
株式会社アンティーリンクの御在位60年記念10万円金貨の買取金額でお伝えすると、12/23現在で1枚あたり「268,300円」です。
当初10万円で引き換えることができた御在位60年記念10万円金貨がどうしてここまでその価値を高めてきたのかというと、まず、金の価格が大幅に上昇していることが挙げられます。昭和末期と比べて金の価値は大きく変動しており、現在ではその価格が非常に高くなっています。特に、この金貨は純金製であり、金以外の素材が含まれていないため、金の含有率が高く、素材としての価値が大きいのです。(金含有量20グラム)
近年の金相場の上昇により、以前は額面通りの10万円ということもあった買取価格が、現在では25万円以上で取引されており、売却に適した時期と断言できるでしょう。
御即位記念10万円金貨の価値
株式会社アンティーリンクの御即位記念10万円金貨の買取金額でお伝えすると、12/23現在で1枚あたり「411,200円」です。
ここまで高額な理由は、まず御在位60年記念10万円金貨と同様に、純金製で金含有率が99.99%の純金で作られており、その素材価値が非常に高いためです。また、さらに、重量が30グラムと重いため、金としての価値が大きくなっています。
特に2024年は、金相場が上昇を続けており、価値の増加に影響しています。発行時と比べて金相場が大幅に上昇しており、例えば2014年は金1グラムあたりの取引価格が4600円程でしたが、2024年には14000円を突破し、1グラムあたりおよそ1万円も価格が高騰しました。
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金が史上最高値を記録した2024年の高水準がいまだ継続中なので、10万円金貨はいまが売り時となります。
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