10円玉のエラーコインの種類と価値を徹底解説!エラーと間違えやすい10円玉も紹介

10円玉エラーコイン

10円玉のエラーコインには高値がつくといわれていますが、実際の価値やエラーの見分け方がわからないと悩む方も少なくありません。本記事では、10円玉のエラーコインの種類と価値を徹底解説しています。

エラーコインと間違えやすい10円玉も紹介しているため、お持ちの10円玉の価値が気になる方はぜひ参考にしてください。

エラーコインの10円玉は価値が高い!最高価格は230万円

エラーコインの10円玉の価値は、エラーの種類や度合いによるため一概に◯円だとはいえません。
しかし、過去に230万円ほどで落札されたエラーコインの10円玉もあり、本物のエラーコインには高値がつく可能性が十分あります。

エラーコインとは、製造過程のトラブルで通常とは異なる形になってしまった硬貨です。
通常は検品ではじかれますが、何らかの原因で一般流通したエラーコインが一定数あります。

近年は製造・検品の技術も進歩しており、エラーコインの数自体が減っているため、希少価値が上がっている状況です。新しい年号のエラーコインや、一般流通用の硬貨が製造されなかった年のエラーコインは、とくに高値がつきやすい傾向にあります。

しかし、上記以外のエラーコインでも度合いによっては高値がつく可能性があるため、お持ちの10円玉にエラーがないか確認してみましょう。

エラーコインの10円玉の価値は?エラーの種類別に紹介

10円玉のエラーコインの種類を、次に挙げました。

  • 角度ズレエラー
  • 傾打ズレエラー
  • 刻印ズレエラー
  • 陰打ちエラー
  • 裏写りエラー
  • 裁断エラー
  • ヘゲエラー

エラーコインの種類と価値を、詳しく解説します。

角度ズレエラー

10円玉の角度ズレエラーとは、模様の角度が表面と裏面でズレている状態です。

状態の悪いもので数千円、状態の良いものだと数万円ほどの値段がつくこともあります。


角度ズレエラーは、10円玉の両面をよく確認しないと気づきません。

ほかのエラーコインと比較して流通している可能性が高いと考えられるため、お持ちの10円玉をよく確認してみましょう。

傾打ズレエラー

10円玉の傾打ズレエラーも、模様の角度が表面と裏面でズレている状態です。
角度ズレエラーは模様の一部がズレているのに対し、傾打ズレエラーは模様全体がズレています。

傾打ズレエラーの10円玉の動画を、次に挙げました。


模様のズレが大きいほど高値がつき、買取相場は2〜5万円ほど、ズレの大きさによっては10万円前後になる場合もあります。

刻印ズレエラー

10円玉ズレ打ちエラー

10円玉の刻印ズレエラーとは、両面ともに模様が中央からズレて刻印されている状態です。

コイン自体が変形している場合もあり、模様のズレが大きいほど高値がつきます。
模様のズレ方によっては100万円以上の価値がつくこともある、希少性の高いエラーコインです。

陰打ちエラー

10円玉の陰打ちエラーとは、両面が同じ模様になっている状態です。

片面は正常な絵柄で、もう片面は同じ絵柄が鏡写しの状態で刻印されているため、10円玉の両面を確認すればすぐにわかります。
陰打ちされている面の凹凸が正常なものと逆になっている点も、陰打ちエラーの特徴です。

実際の陰打ちエラーの10円玉をご紹介します。


製造技術が高まるにつれてエラーは発生しにくくなるため、平成年号の陰打ちエラーは非常にレアです。

陰打ちエラーは人気が高い上に希少価値もあるエラーコインで、20万円前後で買取されるケースが多い傾向にあります。状態が良い場合は20万円以上の値段がつくこともあります。

裏写りエラー

10円玉の裏写りエラーとは、表面と裏面の模様がうっすらと重なって刻印されている状態です。

表面に平等院鳳凰堂がうっすらと透けている10円玉を入手している方がいました。


裏写りがはっきりしているものや、全体的に裏写りしているものほど価値が高くなり、買取相場は20万円前後です。

裁断エラー

10円玉の裁断エラーとは、裁断時に必要な部分まで切り落とされたり、一部が削られたりしている状態です。

裁断されている部分の大きさにより価値が変わりますが、見た目があまり良くないからかコレクターが少ない傾向にあります。

買取相場は16万円ほどですが、加工品との区別が難しいため注意が必要です。

ヘゲエラー

10円玉のヘゲエラーとは、コインの一部がめくれていたり、金属の塊がくっついていたりする状態です。

ヘゲエラーの10円玉の画像を紹介します。


ヘゲエラーは見た目が美しくないため人気が低く、買取相場は数千円ほどだといわれています。しかし、2022年11月5日のオークションでは、ヘゲエラーの10円玉が21万5,525円で落札されていました。

エラーコインと間違えられやすい10円玉

エラーコインと間違えられやすい10円玉の多くは、意図的に加工されている可能性が高いといわれています。
なお、硬貨への意図的な加工は法律違反のため、絶対に行わないでください。

オークションサイトには、加工された10円玉がエラーコインとして出品されている場合もあります。
偽物のエラーコインを掴まないためにも、入札の際は十分注意しましょう。

エラーコインと間違えられやすい10円玉は、次のとおりです。

  • 刻印なしの10円玉
  • 穴あきの10円玉
  • 縁が盛り上がっている10円玉
  • 通常よりも厚みが薄い10円玉
  • ギザギザのある10円玉

エラーコインと間違えられやすい10円玉の特徴を、詳しく解説します。

刻印なしの10円玉

刻印なしの10円玉とは、片面しか刻印がなくもう片面がのっぺらぼう状態のものや、模様が一部消えているもののことです。

片面しか刻印がない10円玉を偶然入手した方がいました。


一見エラーコインのように見えますが、実は刻印なしの10円玉は現行貨幣では本物とされる品が確認されておらず、意図的に加工された可能性が高いといわれています。

意図的に加工する場合、ヤスリなどで刻印を削っていると考えられるため、不自然な跡が残っていないか確認してみましょう。

穴あきの10円玉

穴あきの10円玉とは、5円玉や50円玉のような穴があいている10円玉です。
5円玉と50円玉に穴ズレエラーは存在しますが、元々穴があいていない10円玉に穴があくことはありません。

穴あきの10円玉はお釣りでもらうこともあるようで、偶然入手した方がいました。

オークションサイトに穴あきの10円玉を出品している方もいるようで、コレクターの間で問題になっているケースもあります。
穴あきの10円玉はエラーではなく加工の可能性が高いため、万が一発見してもオークションサイトに出品しないように注意しましょう。

縁が盛り上がっている10円玉

通常よりも縁が盛り上がっているものも、エラーコインと間違えられやすい10円玉のひとつです。

通常の10円玉との比較画像を掲載している方がいました。


縁が盛り上がっている10円玉は、近年オークションサイトでよく出回っていますが、硬貨に力を加えて加工したのではないかと疑われています。

加工品の可能性が高いため、自己判断でオークションサイトに出品することはおすすめできません。

通常よりも厚みが薄い10円玉

通常よりも厚みが薄い10円玉も、エラーコインと間違えられやすい傾向にあります。
一部にめくれがある場合はヘゲエラーに分類されますが、隔離がまったくない場合は加工品の恐れもあるため、注意してください。

こちらも実際に手にしている方がいらっしゃいました。

ギザギザのある10円玉

側面にギザギザのある10円玉は、エラーコインではなく「ギザ十」と呼ばれる10円玉です。

ギザ十は昭和26〜33年の期間しか発行されなかったため、未使用品であれば価値があります
なお、流通品のギザ十は現在でもよく出回っており、高値にはなりません。


2023年10月に開催された銀座コインオークションでは、ギザ十が27万円で落札されていました。未使用品の入手は極めて困難ですが、もしお持ちの場合は一度査定してもらうとよいでしょう。

10円玉以外のエラーコインに関しては下記の記事で紹介しています。

エラーコインの10円玉の見分け方

エラーコインの10円玉を見分ける際は、不自然なへこみや研磨したような跡がないか確認しましょう。

古銭専門買取業者のホームページで実際のエラーコインの写真を確認しながら、手持ちの10円玉と見比べる方法もおすすめです。

エラーコインの10円玉を発見したときの注意点

エラーコインの10円玉を発見した場合は、コイン専用ケースに入れ、湿気が少なく風通しの良い場所で保管しましょう。財布や貯金箱に入れたまま適当に保管していると、サビや傷の原因になるからです。

エラーコインの10円玉が汚れている場合は、自身で洗浄や研磨を行わないでください。
素人が洗浄や研磨を行うと、カビやサビや傷の原因になる場合があります。
どうしても汚れが気になる場合でも、柔らかい布で優しく拭く程度に留めましょう。

その他注意点などは下記の記事に記載していますので、よければあわせてご覧ください。
[nlinl url=”https://antylink.jp/blog/20033/”]

エラーコインの10円玉を売却する方法

エラーコインの10円玉を買い取ってもらえる場所は、次のとおりです。

  • 古銭専門買取業者
  • オークションサイト

エラーコインを買い取ってもらえる場所について、詳しく解説します。

古銭専門買取業者

エラーコインを買い取ってもらえるおすすめの場所が、古銭専門買取業者です。

古銭専門買取業者はエラーコインの価値を把握しており、査定も正確に行えます。
業者によっては出張買取や郵送買取にも対応しているため、店舗に出向く手間もかかりません。

古銭専門買取業者は適正価格でエラーコインを買い取ってくれますが、買取価格は業者により多少異なる場合があります。
少しでも高値で買い取ってもらいたい場合は、複数の業者に査定を依頼しましょう。

オークションサイト

ヤフオクのようなオークションサイトでも、エラーコインの10円玉を出品可能です。
オークションサイトにはコレクターが多く、エラーコインの種類によっては入札が増えて高値で売れる可能性もあります。

しかし、オークションサイトには次のようなデメリットがあるため、注意が必要です。

  • 出品や発送の手続きを自分でしなければならない
  • 相場よりも安く落札される場合がある
  • 意図せず偽物のエラーコインを出品してしまう恐れがある

偽物だと気づかずに加工品のエラーコインを出品してしまった場合、購入者とトラブルになる恐れがあります。
加工品を偶然入手した場合でも、自身で加工して出品したと疑われかねないため、出品の際は十分注意してください。

目利きに自信がない場合は、買取業者に売却をするのがおすすめです。

弊社アンティーリンクでは、ラインメールを使った無料査定サービスを行っております。
査定や相談だけでも問題ありませんので、気になること等ございましたらお気軽にご相談くださいませ。

また、10円玉の価値の高い年号については、下記の記事で紹介しています。
10円玉に興味がある人は、是非ご覧ください。