500円玉の重さはどのくらい?重さが決まる要素や新旧硬貨の違いも紹介

500円玉の重さはどのくらい?重さが決まる要素や新旧硬貨の違いも紹介
500円玉の重さについて考えたことはありますか?実は、500円玉の重さには様々な秘密が隠されています。この記事では、500円玉の重さにまつわる様々な情報を紹介します。
貯金や硬貨収集に興味がある方はもちろん、単純に興味を持った方も、ぜひ最後まで目を通してくださいね。

500円玉の重さはどのくらい?

500円玉の重さはどのくらい?

新500円硬貨の重さは7.1グラムです。
これは、ティースプーン1杯分の砂糖とほぼ同じ重さです。詳細は以下のとおりです。

  • 直径:26.5mm
  • 厚さ:2.0mm
  • 重さ:7.1 g
  • 素材:ニッケル黄銅合金(バイカラー・クラッド)

500円玉の重さは、日常生活では軽く感じられますが、貯金として積み重なると意外と重くなります。
例えば、500円玉を10万円分(200枚)貯めると、約1.6キログラムになります。これは、標準的なノートパソコン1台分の重さに相当します。

細かく見ると、500円玉100枚で約710グラム、1000枚で約7.1キログラムになります。1000枚は、中型犬の体重くらいの重さです。

500円玉の重さは何で決まる?

500円玉の重さは何で決まる?

500円玉の重さは、主に以下のような要素から決定されます。

  • 法律規定
  • 素材
  • サイズ
  • 製造技術
  • 国際基準

このような要素のバランスを総合的に考えて、500円玉の重さが決定されています。
500円玉の重さは素材のコストや偽造防止などの観点から、綿密に決められているのです。

比べてみよう!500円玉と他の硬貨の重さの違い

比べてみよう!500円玉と他の硬貨の重さの違い

日本の硬貨は、それぞれ重さが違います。

500円玉を基準に、他の硬貨との重さの違いを比較してみましょう。
また、新旧500円玉の重さの違いについても詳しく見ていきます。

1円玉から500円玉まで重さの違い

日本の硬貨の重さは、その価値に比例しているわけではありません。

各硬貨の重さは以下の通りです。

硬貨 重さ
1円玉 1.0グラム
5円玉 3.75グラム
10円玉 4.5グラム
50円玉 4.0グラム
100円玉 4.8グラム
500円玉 7.1グラム

これらの違いは、素材や大きさの違いによるものです。
意外なのは、50円玉が10円玉より軽いことです。500円玉は最も重い硬貨で、1円玉の7倍の重さがあります。

新旧500円玉の重さの違い

新旧500円玉の重さは、わずか0.1グラムの違いです。

新500円玉が7.1グラムで、旧500円玉は7.0グラムです。しかし、素材や製造方法に違いがあります。

硬貨 重さ 素材
旧500円玉 7.0g ニッケル黄銅合金(銅72%、亜鉛20%、ニッケル8%)
新500円玉 7.1g ニッケル黄銅合金、バイカラー・クラッド(銅75%、亜鉛 12.5%、ニッケル 12.5%)

新500円玉は、偽造防止技術の強化のため、素材の配合比が変更されました。
外縁はニッケル黄銅、中心の表層は白銅、中心の内側は銅の3種類です。これにより、色合いが若干異なり、より黄金色に近くなっています。

また、新硬貨はバイカラー・クラッド技術を採用し、外側と内側で異なる金属を使用しています。
重さは同じでも、手触りや光沢に微妙な違いがあります。

知ってる?500円玉の重さにまつわる豆知識

知ってる?500円玉の重さにまつわる豆知識

500円玉の重さには、法律での規定や偽造防止技術、細かな設計の工夫が関係しています。

500円玉の重さに関連する情報を知って、日常的に使用している500円玉の奥深さを見ていきましょう。

法律で重さが決まっている

500円玉の重さは、「通貨の単位及び貨幣の発行等に関する法律施行令」の「別表第一 貨幣の素材等(第一条関係)」によって厳密に規定されています。この法律によると、新500円硬貨の重さは7.1グラムと定められているのです。

許容誤差というのも存在しています。
500円玉の公差は、7000グラムの内、プラスマイナス13グラムです。これも「製造貨幣大試験」の中で明確に規定されています。

この厳格な規定は、通貨の信頼性と一貫性を保つために重要な役割を果たしています。

偽造防止にもなっている

500円玉の重さは、偽造防止の重要な要素の一つです。

精密な重量設定により、偽造硬貨の製造を難しくしています。また、新500円玉では、重さを維持しつつ素材を変更することで、より高度な偽造防止技術を実現しています。

重さと素材の組み合わせが、通貨の安全性を支えているのです。

細かい設計がされている

500円玉の重さは、使いやすさと持ち歩きの便利さ、自動販売機や硬貨投入口との相性を考えて決められています。

500円玉の重さは手に取りやすく、財布の中でも適度な存在感があります。重さだけでなく、直径26.5mm、厚さ2.0mmという寸法も、細かく設計されています。

このサイズは、視覚に不自由がある人や子供など、すべての人が識別しやすいようになっています。エッジ部分の溝(ギザギザ)も、触感で区別できる工夫と言えます。

この綿密な設計により、500円玉は日常生活で使いやすい硬貨の一つとなっているのです。

レア硬貨や記念硬貨の重さも同じ

レア硬貨や記念硬貨の多くは、通常の500円玉と同じ重さに設計されています。これは、流通性と互換性を保つためです。

ただし、一部の特殊な記念硬貨では、重さが異なる場合があります。
例えば、純金製の記念硬貨です。金の比重が高いため、同じサイズでもより重くなります。

しかし、別の素材で作られた記念硬貨は、流通用ではなく、コレクターズアイテムとして扱われることが多いです。

基本的に流通用の500円硬貨は、レアコインや記念硬貨でも、同じ重さに統一されているのです。

まとめ: 500円玉の重さが教えてくれる硬貨の秘密

まとめ: 500円玉の重さが教えてくれる硬貨の秘密

500円玉の重さには、様々な工夫と意味が込められています。

法律で厳密に規定され、偽造防止にも役立っているこの重さは、使いやすさや便利さを考慮して決められました。
500円玉の重さを知ることで、硬貨設計の細かさや工夫がわかったかと思います。

もし、手元にある500円玉の重さが違うと感じる場合、アンティーリンクまでお問い合わせください。
専門家の目でレアコインかどうかを査定させていただきます。