

不定。以下は参考値。
- 直径(平均):33.35mm
- 重さ(平均):9.6g
- 素材:銅
美品 14,000円(税込)
不定。以下は参考値。
虎の絵がかかれためずらしい古いお金、水戸虎銭(みとこせん)について紹介します。なぜ高い値段で売られているのか、どんなポイントがあるとさらに価値が上がるのか、そして売るときに気をつけたいことやおすすめの方法などをわかりやすく解説しています。
目次
みなさんは「水戸虎銭」という昔のお金を知っていますか?
これは、江戸時代の終わり(幕末)に、水戸藩が作ったとても珍しい地方貨幣です。なんと、表にはかっこいい「虎」の絵が、裏には「富国強兵」という力強い言葉が書かれています。水戸虎銭は、見た目のかっこよさから、当時の収集家にも大人気だったといわれています。
幕末のころ、日本には200以上の藩がありました。しかし、どの藩もお金に困っていて、生活はとても大変だったんです。
そこで、水戸藩は自分たちの地域で使えるお金「地方貨幣」を作ることにしました。このように、当時は藩が独自に発行するお金がたくさんあり、その1つにこの水戸虎銭があるというわけです。
水戸虎銭は、元治元年(1864年)に水戸藩の細谷銭座で作業が始まった記念に、約1万枚が作られたとされています。
最初は、銭座で働いていた職人への給料の代わりに「100文分のお金」として使われていました。しかし、その後、この虎銭は水戸藩の中でだんだんと広まり、慶応3年(1867年)ごろからは、50文分として市民の間で使われるようになったそうです。
水戸虎銭の表には「虎」、裏には「富国強兵」という文字が刻まれています。
当時の水戸藩では「水戸学」という考え方が広まっていて、「日本を守るためには強い国を作らなければ!」という気持ちが込められていたと考えられています。
水戸虎銭は、もともとは職人さんへの給料として「100文」の価値で配られましたが、実際に町中で使われるときは「50文」として使われていたようです。
作られた数はとても少なく、全部で約1万枚しか作られませんでした。もともとの数がとても少ないうえに、きれいな状態で残っているものはもっと少ないので、とてもめずらしくて人気があり、高い値段で売り買いされています。
水戸虎銭には、価値の大きいものから順に「手本銭」「母銭」「降兵」「通常品」の4つがあります。
特に江戸時代やそれ以前、日本では「鋳造」という方法で銭を作っていました。そんなときにとても大切だったのが、「手本銭」と「母銭」という特別なお金です。
手本銭であれば30万円以上、母銭であれば10万円以上の価値が付くことが多いです。
続いては、「降兵」「通常品」の違いを見分けていきましょう。
降兵とは、「富国強兵」の文字のうち、「兵」の字が通常品よりも下の位置にあるものです。
富国強兵の4つの文字のうち、左にある文字が「兵」の字となります。
「兵」の字の上部と、中央の穴の上部分の位置が同じなら通常品となります。
ヤフオクで直近の水戸虎銭の取引履歴を調べてみると、ほとんど本物も見つかりませんでしたが、平均の落札価格は6725円ほどでした。
さらに、10年前の落札履歴を調べてみると、10200円ほどでした。取引相場としては、おおむね下落傾向ということもあり、今後価値が上がるかも?という理由で保管しておいても、あまり期待はできないかもしれません。
では、手放すとなったら、どんな方法が考えられるでしょうか。
ヤフオクやメルカリは、落札相場の傾向としても下落傾向にあります。
また、メルカリでは7000円で出品されていますが、購入されずに残っているということを考えると、商品撮影や出品手続き、売れた場合の発送手続き、10%の手数料を考えるとあまりおすすめできない方法といえそうです。
となると、水戸虎銭の場合には、買取業者への売却が最もおすすめできる方法と言えそうです。
ただ、正直なところ、水戸虎銭は有名な古銭とは言えないので、買取業者によっては水戸虎銭が価値の付く古銭であると知らずに特にお値段を付けてくれないケースも多分に考えられます。そのため、査定に出す際には、「水戸虎銭って価値付きますよね?」と一言入れてから、査定してもらうことをおすすめいたします。
専門性の高い地方貨幣の1つ、水戸虎銭。弊社古銭買取専門のアンティーリンクでは、水戸虎銭以外のさまざまな古銭の買取価格をすべて公表していますので、ぜひご売却される際の参考にしてくださいませ。
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