品位:金91.7%(K22)
南アフリカ クルーガーランド金貨 の買取価格
クルーガーランド金貨は、南アフリカ造幣局で発行される金地金コインです。
耐久性を高めるために銅と合金化された 22 カラット (純度 91.67%) の金貨で、1967年に発行が開始されてから、6,000 万枚以上のクルーガーランド金貨が鋳造されており、世界中で最も広く保有され取引されている金地金コインの 1 つです。
クルーガーランド金貨の種類
クルーガーランド金貨には、大きく4つの種類がありますが、品位はすべて22 K (純度 91.67%) です。
- クルーガーランド金貨(1オンス):重さは33.93g。最も人気で、多く取引されている種類です。
- クルーガーランド金貨(1/2オンス):重さは16.965g
- クルーガーランド金貨(1/4オンス):重さは8.4825g
- クルーガーランド金貨(1/10オンス):重さは3.393g
この他に2017年に、クルーガーランド金貨の50周年を記念した1/50オンスのクルーガーランド金貨が発行されています。
クルーガーランド金貨の名前の由来
「クルーガーランド」という名前は、”ポール・クルーガー”という元大統領の名前と、南アフリカの通貨単位”ランド”を組み合わせたものです。
クルーガーランド金貨のデザイン
クルーガーランド金貨には、「ポール・クルーガー」と「スプリングボック(トビカモシカ)」が描かれています。
ポール・クルーガーは、トランスヴァール共和国(現在の南アフリカ共和国の一部)で大統領を務めた人物で、頑固で不屈の精神、独立を守ろうとする姿勢で知られています。クルーガーの政策やリーダーシップスタイルで、彼を英雄と見なす人々が数多くいます。
スプリングボックは、乾燥した地域に適応した草食動物で、非常に敏捷で、跳躍力が非常に高い動物で、日本ではトビカモシカと呼ばれることが多いです。
南アフリカ共和国の国獣であり、スプリングボックス(Springboks)と名付けられた南アフリカのラグビーチームも有名です。
クルーガーランド金貨が作られた理由
1960年代、南アフリカは世界最大の金産出国でした。しかし、南アフリカが実施したアパルトヘイト政策(人種隔離政策)に対する国際制裁を受け、金の輸出が難しくなってしまいました。そこで、制裁をくぐり抜けて投資家が南アフリカの金を購入できるように作られたのが、このクルーガーランド金貨です。
1967年に発行されたこのクルーガーランド金貨は、たちまち人気となり、1970 年代にが世界の金貨市場の 90% を占めるようになりました。これにより、南アフリカは国際制裁を受けたにもかかわらず、金生産を効果的に促進し、国際投資家に販売することもできました。
クルーガーランド金貨が人気となった理由
クルーガーランド金貨は、金が単なる通貨ではなく、投資商品としてみなされる大きな転換点となりました。
このクルーガーランド金貨が人気となった理由には主に以下のような理由があります。
- 個人の金の所有と投資を目的として販売された世界初の地金コインだった
- 当時の金の延べ棒や金貨と比較して、手頃な価格だったため、金投資の入り口として最適だった
- 額面価値が設定されていないため、価値はその時の金価格にのみ依存していた
- 豊富な金資源を有する南アフリカに裏打ちされた信頼性
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