

品位:金91.7%(K22)


641,000円(税込)
320,400円(税込)
160,200円(税込)
18,892円(税込)
※2025年5月19日より、クルーガー金貨の買取価格を大幅に引き上げたため、買取価格チャートが急上昇しています。
品位:金91.7%(K22)
クルーガーランド金貨は、南アフリカ造幣局で発行される金地金コインです。
※地金型コインとは、投資目的で発行される金やプラチナなどの貴金属で作られたコインです。
クルーガーランド金貨は耐久性を高めるために銅と合金化された22カラット(純度 91.67%) の金貨で、1967年に発行が開始されてから、6,000万枚以上のクルーガーランド金貨が鋳造されており、世界中で最も広く保有され取引されている金地金コインの1つです。
2022年、日本唯一の古銭鑑定機関「貨幣商協同組合」に加盟
現在は古銭鑑定士として、テレビ等メディア出演多数
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目次
クルーガーランド金貨には、4つの種類がありますが、品位はすべて22 K (純度 91.67%) です。
金貨の表面には「KRUGERRAND」の文字とともに、サイズ(含有する金の量)が刻印されています。
一般的にクルーガーランド金貨の種類は「何オンスか?」で分けられます。
以下がクルーガーランド金貨の種類です。
ちなみにオンスとは重さのことで、通常のオンスとは違い、貴金属の専用の単位となります。
厳密にはトロイオンスと言います。
1オンス=31.103gです。
クルーガーランド金貨の重さやサイズ、金の純度については以下の表の通りです。
| 種類 (オンス) | 総重量 (グラム) | 直径 (ミリメートル) | 品位(純度) |
|---|---|---|---|
| 1 oz(オンス) | 33.93 g | 32.7 mm | K22 (91.67%) |
| 1/2 oz | 16.96 g | 27.0 mm | K22 (91.67%) |
| 1/4 oz | 8.48 g | 22.0 mm | K22 (91.67%) |
| 1/10 oz | 3.39 g | 16.5 mm | K22 (91.67%) |
※この他に2017年に、クルーガーランド金貨の50周年を記念した1/50オンスのクルーガーランド金貨が発行されています。
先ほど1オンス=31.103gと書きましたが、表を見ての通りクルーガーランド金貨は1オンスよりちょっと重くなっています。
しかしこれは単に誤差が出たというわけではなく、金の純度が低いためです。
クルーガーランド金貨は、金(91.67%)と銅(8.33%)を混ぜて作られています。
そのため、金の重さは1オンスですが、銅が混ざっている分若干重くなっているというわけです。
なぜそんなことをしているのかというと、一番の目的は金貨としての耐久度を上げるためです。
金は非常に柔らかい金属のため、純度100%だと摩擦などで傷がつきやすくなります。
そのため、クルーガーランド金貨は、日常での保管や流通に耐えやすくするため、銅を混ぜて耐久性を上げて作られています。
ちなみに、世界各国の地金型金貨には、基本的に自国通貨の額面が設定されています。

ではクルーガーランド金貨は通貨として認められていないのでしょうか?
実はクルーガーランド金貨は南アフリカにおいて法定通貨として認められています。
では一体いくらになるのかというと、その日の国際市場における金の価格と連動して価値が決まるようです。

クルーガーランド金貨には、「ポール・クルーガー」と「スプリングボック(トビカモシカ)」が描かれています。
ポール・クルーガーは、トランスヴァール共和国(現在の南アフリカ共和国の一部)で大統領を務めた人物で、頑固で不屈の精神、独立を守ろうとする姿勢で知られています。
クルーガーの政策やリーダーシップスタイルで、彼を英雄と見なす人々が数多くいます。
スプリングボックは、乾燥した地域に適応した草食動物で、非常に敏捷で、跳躍力が非常に高い動物で、日本ではトビカモシカと呼ばれることが多いです。
南アフリカ共和国の国獣であり、スプリングボックス(Springboks)と名付けられた南アフリカのラグビーチームも有名です。
クルーガーランド金貨が製造された主な理由は、南アフリカ共和国が世界最大の金生産国としての地位を活かし、一般の個人投資家が金を容易に保有できるようにする革新的な市場戦略を展開することでした。
1960年代半ば、南アフリカ鉱業会議所は、南アフリカ産の金を国際的な小売投資家に販売する方法としてクルーガーランドを考案しました。
1967年7月3日に初めて鋳造されたこの金貨は、金を大衆が所有できるようにする世界初の地金型金貨として導入され、法定通貨の形態で金を保有しやすくしました。
この金貨の販売は、南アフリカの金販売を支援するとともに、同国の外貨獲得の主要な手段となる国家戦略でした。
クルーガーランド金貨の成功は非常に大きく、1980年までには世界の金貨市場全体の90%以上を占める支配的な存在となりました。
ちなみに、現在では流通量が一番多い金貨はメイプルリーフ金貨となっています。
クルーガーランド金貨に偽物はあるのでしょうか?
実際に弊社にも
・なんだか色が赤っぽいけれど、偽物じゃないかしら?
・ネットオークションで買ったけれど、本物かどうか不安……
というようなご相談をいただくことがあります。
世界的に流通量の多い金貨であるため、残念ながら偽物(レプリカ)が存在するのも事実です。
ここではクルーガーランド金貨の真贋について解説します。
結論から申し上げますと、クルーガーランド金貨が少し赤みを帯びているのは「正常」であり、本物の証拠である場合が多いです。
一般的な金貨(メイプルリーフ金貨など)は「K24(純金)」で作られているため、黄金色に輝きます。
一方、クルーガーランド金貨は「K22(22金)」という品位で作られています。
このように、約8%の「銅」が混ぜられているため、銅特有の赤みがかった色をしているのです。
これは、金貨の強度を高め、流通や保管の際に傷がつきにくくするために意図的に行われた合金化です。
そのため、メイプルリーフ金貨のような純金のコインとは少し違った色味になります。

ご自宅にある道具を使って、簡易的にクルーガーランド金貨の偽物をチェックする方法が2つありますのでご紹介します。
金も銅も、磁石には反応しません。
もしお手持ちの金貨が磁石にピタリとくっつくようであれば、それは鉄やニッケルなどが使われた「偽物(メッキ品)」である可能性が極めて高いと言えます。
キッチンスケールや定規(できればノギス)などで重さとサイズを測ってみましょう。
ここで注意が必要なのは、「1オンス金貨=31.1gではない」という点です。
先ほど解説した通り、クルーガーランド金貨には銅が含まれているため、1オンス金貨の総重量は約33.9gになります。「31.1g(1トロイオンス)」は、あくまで含まれている「純金の量」です。
もし上で紹介したクルーガーランド金貨の重さやサイズと大きく違う場合は偽物の可能性が高いでしょう。
磁石にもつかず、重さもなんとなく合っている。
それでも偽物の可能性はゼロではありません。
近年では、「タングステン」という金と比重が非常によく似た金属を使った、精巧な偽造コインも出回っています。
これらは表面に厚い金メッキが施されていることが多く、見た目や簡易的な重量チェックでは判断が難しい場合があります。
もし真贋が気になるようでしたら、アンティーリンクのライン査定をが活用ください。
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