【古銭鑑定士が解説】旧札の本当の価値を知る!額面以上で売れる?
家に眠る旧札、ただの古いお金としてそのままにしていませんか?実は、旧札の中には銀行で額面通りに交換するよりも、はるかに高い値段で取引されるものがあるんです。本記事では、古銭鑑定士が旧札の本当の価値を徹底解説!どんな特徴が高額買取につながるのか、そして安全に売却する方法をわかりやすくお伝えします。あなたの旧札が“お宝”になる可能性、ぜひ確認してください。
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父親の影響で、幼少のころから古銭(特に100円銀貨や10万円金貨)に慣れ親しむ
2012年、慶應大学理工学部在学中に創業し、古銭の買取・販売を始める。
2022年、日本唯一の古銭鑑定機関「貨幣商協同組合」に加盟
現在は古銭鑑定士として、テレビ等メディア出演多数
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目次
今でも使える旧札の種類と買取価格
まずは、今も現金として使用可能な現行貨幣の種類と買取価格についてです。
ほとんどは額面通りとなってしまいますが、記番号次第で額面を超える価値がつきます。
記番号とは、それぞれの紙幣に記載された番号で、同じものは2つとして存在しません。
そのため、同じ数字が並んでいたり、階段のように順番に上がっていく、下がっていくなど珍しい番号が書かれた紙幣は、珍番(めずらしい番号)として、高い価値で取引されることになります。
え、めずらしい記番号ってどこを確認するんですか?!
記番号については、この後詳しく説明しますね。
D号券
昭和59年以降に発行された10,000円、5,000円、2,000円、1,000円の紙幣です。
10,000円札の肖像はE号と変わらず福沢諭吉ですが、こちらはホログラムがありません。
2,000円紙幣のみ平成12年から発行され、現在も同じデザインで発行され続けています。
種類 | 画像 | 買取価格 |
---|---|---|
福沢諭吉 旧10,000円札 |
珍番以外は買取不可 |
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新渡戸稲造 5,000円札 |
珍番以外は買取不可 |
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守礼門 2,000円札 |
珍番以外は買取不可 |
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夏目漱石 1,000円札 |
珍番以外は買取不可 |
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弊社では、「夏目漱石1000円札のキリ番」を2000円でお買取りした実績があります。(買取日:2023/09/15)
C号券
昭和32年から昭和44年の間に発行された10,000円、5,000円、1,000円、500円の紙幣です。
500円の紙幣が発行されたのはこれが最後で、以降は500円硬貨に変わっています。
肖像に聖徳太子が使われたのもC号券までです。
日本の古紙幣といえば聖徳太子のイメージが染みつくほどよく使われ、肖像になった回数が一番多い人物となりました。
種類 | 画像 | 買取価格 |
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聖徳太子 10,000円札 |
珍番以外は買取不可 |
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聖徳太子 5,000円札 |
珍番以外は買取不可 |
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伊藤博文 1,000円札 |
珍番以外は買取不可 |
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岩倉具視 500円札 |
珍番以外は買取不可 |
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弊社では、「聖徳太子5000円札(7のゾロ目)」を4万円で買取りさせていただいた実績があります。(買取日:2023/12/20)
B号券
昭和25年から昭和28年の間に発行された1,000円、500円、100円、50円の紙幣です。
50円の紙幣は後にも先にも作られませんでした。
そのため、高橋是清50円札は唯一の50円紙幣となっています。
製造期間が短いことから高橋是清50円札も残存枚数は多くありません。
そのため、50円という額面の安さの割には買取価格が高くなっています。
種類 | 画像 | 買取価格 |
---|---|---|
聖徳太子 1,000円札 |
未使用:2,500円 |
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岩倉具視 500円札 |
珍番以外は買取不可 |
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板垣退助 100円札 |
買取不可(買取希望の場合は額面の95%) |
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高橋是清 50円札 |
未使用:2,500円 |
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弊社では、「板垣100円札の(7のゾロ目)」を6万円で買取った実績があります。(買取日:2023/09/24)
A号券
昭和21年から昭和23年の間に発行された100円、10円、5円、1円、10銭、5銭の紙幣です。
A号券も現在使用可能な貨幣ですが、銭という単位は通常の取引では使用しません。
なので、10銭札と5銭札は現在は使用不可能となっています。
種類 | 画像 | 買取価格 |
---|---|---|
日本銀行券A号100円(4次100円) |
未使用:500円 |
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日本銀行券A号10円(議事堂10円) |
未使用:100円 |
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日本銀行券A号5円(彩紋5円) |
未使用:300円 |
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日本銀行券A号1円(二宮1円) |
グラム買取 |
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い一円券
不換紙幣1円や改正不換紙幣1円とも呼ばれる紙幣です。昭和18年から昭和21年にかけて発行されていました。
不換紙幣1円と、改正不換紙幣1円は製造年が違います。
見分ける際は通し番号の有無で確認可能です。
不換紙幣には6桁の数字からなる通し番号が振られている一方で、改正不換紙幣には通し番号がありません。
種類 | 画像 | 買取価格 |
---|---|---|
改正不換紙幣1円(中央武内1円) |
未使用:500円 |
改造一円券
改造一円券は、明治22年から発行を開始した一円券です。
製造年によって改造兌換銀行券1円、大正兌換銀行券1円に分けられます。
兌換紙幣はそのまま店舗では使えず、金貨や銀貨と交換するために使われました。
改造兌換銀行券1円、大正兌換銀行券1円を見分けるのは簡単です。
お札に書かれた記番号が漢数字か、アラビア数字かを見るだけで判別できます。
こちらは、漢数字とアラビア数字を比べたものです。
これ以前の紙幣には、強度を上げるためにコンニャク芋の粉を使っていました。
そのせいで、ネズミや虫に食べられてしまうことがあり、改造を余儀なくされたのです。
そういった経緯で生まれたことから改造一円券と呼ばれています。
漢数字の方が発行された期間が短く、残存枚数も少なくなっています。
そのため、買取価格にも大きく差がつきました。
種類 | 画像 | 買取価格 |
---|---|---|
漢数字 |
50,000円 |
|
アラビア数字 |
300円 |
旧一円券
明治18年から明治21年にかけて発行された、大黒天の描かれた1円紙幣です。
正確には旧兌換銀行券1円と言い、1円分の銀貨と交換できる兌換紙幣でした。
現在も使用できる紙幣のなかでは最古のお札です。
発行開始から120年以上が経過しています。
100年以上も昔の紙幣であるうえに、ネズミの食害によって枚数が減ったこともあってか、買取価格は非常に高くなっています。
両替で1円にしかならないお札ですが、古銭の市場における価値は10万円以上です。
種類 | 画像 | 買取価格 |
---|---|---|
旧兌換銀行券1円札 |
未使用:150,000円 |
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次は、今は使用不可能な旧札の種類と買取についてです。
現行貨幣として利用はできませんが、こちらも記番号次第で価値がつきます。
日本銀行券A号
昭和21年から昭和23年の間に発行された紙幣のうち、2種類は使えなくなりました。
現在の貨幣制度では常用しない単位となった10銭と5銭の紙幣です。
現在使用されている紙幣と比べるとかなり小さいのが特徴です。
また、民間の印刷所を複数使って印刷していたため、印刷の仕上がりにムラがあります。
種類 | 画像 | 買取価格 |
---|---|---|
日本銀行券A号10銭(ハト10銭) |
グラム買取 |
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日本銀行券A号5銭(梅5銭) |
未使用:150円 |
政府紙幣
1937年から1953年の間に発行された3種類の50銭紙幣です。
銀を戦略資源に回すため、銀貨を減らす狙いで作られた「富士桜50銭紙幣」が起源です。
その後、太平洋戦争によって悪化する経済をインフレーションさせるため、政府の印刷局は紙幣を増刷しなくてはいけなくなります。
そこで政府紙幣の製造を、民間の印刷会社に委託し、デザインを変更することになりました。
そうして作られたのが「靖国50銭紙幣」です。
1948年(昭和21年)から日本政府は50銭硬貨を発行し、一時は50銭貨幣の役目が紙幣から硬貨に移します。
しかし、インフレが進みすぎたせいで貨幣の価値が下がってしまい、50銭硬貨が鋳つぶされる危険性が強まりました。
これに対して、日本政府は「板垣50銭紙幣」の発行に踏み切ります。
結局のところ、少額貨幣の役割はたったの2年程度で紙幣にかえってきてしまったのでした。
種類 | 画像 | 買取価格 |
---|---|---|
政府紙幣50銭(靖国50銭) |
グラム買取 |
|
政府紙幣50銭(富士桜50銭) |
未使用:500円 |
|
政府紙幣B号50銭(板垣50銭) |
グラム買取 |
不換紙幣
昭和18年から昭和19年の間に100円、10円、5円が不換紙幣に切り替わりました。
それ以前は、金銀と交換できる兌換紙幣でした。
交換することなく使用できる紙幣ということで不換と名付けられたのです。
種類 | 画像 | 買取価格 |
---|---|---|
不換紙幣100円(2次100円)聖徳太子100円札 |
未使用:12,000円 |
|
不換紙幣10円(2次10円)和気清麻呂10円札 |
未使用:500円 |
|
不換紙幣5円(3次5円)菅原道真5円札 |
未使用:1,500円 |
改正不換紙幣
不換紙幣が発行された翌年にあたる昭和19年から昭和20年には、デザインの変更がありました。
まずは3種すべてに共通する変更として、お札の通し番号が廃止されました。
代わりに、赤文字でブロック番号だけが記載されています。
また、3次100円はデザインを大幅に簡略化したうえに、色を減らしてあります。
これらの変更の目的は、紙幣の製造効率を上げるためでした。
昭和20年の太平洋戦争敗戦以降、インフレはさらに加速していました。
貨幣の価値はとどまることなく下がり、枚数が足りなくなっていたのです。
インフレ対策として紙幣を増やさざるを得ない日本政府は、紙幣の生産性を重視してデザイン変更を実施しました。
種類 | 画像 | 買取価格 |
---|---|---|
聖徳太子100円札 3次100円 |
未使用:10,000円 |
|
和気清麻呂10円札 3次10円 |
未使用:1,500円 |
|
菅原道真5円札 4次5円 |
未使用:12,000円 |
再改正不換紙幣
不換10円紙幣は、昭和20年に再度デザイン変更がなされています。
これは、3次100円と同時に行われた刷り色の削減です。
3次10円紙幣の時点では、青みがかったインクや、朱色の模様がありました。
4次10円紙幣はそれらのインクを使わず、かなりモノクロに近い仕上がりになっています。
種類 | 画像 | 買取価格 |
---|---|---|
和気清麻呂10円札 4次10円 |
未使用:7,000円 |
兌換券
不換紙幣より以前に使われていたのが、金銀と交換して使う兌換券です。
200円という高額紙幣で、残存枚数も少ない「兌換券200円」は非常に高い価格で買取られています。
また、日本で最後の20円紙幣となった「タテ書き20円」も高い値段がついています。
これ以前の20円紙幣はどれも額面を横書きしていました。
それらと区別が付けやすいため、タテ書き20円という呼び名が好まれています。
種類 | 画像 | 買取価格 |
---|---|---|
兌換券200円(裏赤200円) |
未使用:150,000円 |
|
兌換券100円(1次100円) |
未使用:8,000円 |
|
兌換券20円(タテ書き20円) |
未使用:60,000円 |
|
兌換券10円(1次10円) |
未使用:1,000円 |
|
兌換券5円(1次5円) |
未使用:3,500円 |
日本銀行兌換券
敗戦後の不況に苦しむ日本にとって、片岡直温蔵相の発言に端を発する昭和金融恐慌は早急に解決すべき問題でした。
そのために、昭和2年(1927年)に急遽発行されたのが日本銀行兌換券です。
種類 | 画像 | 買取価格 |
---|---|---|
日本銀行兌換券200円(裏白200円) | 準備中 |
200万円 |
日本銀行兌換券50円(裏白50円) | 準備中 |
200万円 |
甲号兌換銀行券
明治30年に兌換銀行券条例の改正があり、兌換券は銀ではなく金との交換に変更されました。
この際に発行されたのが「甲号兌換銀行券」と呼ばれる100円、10円、5円のお札でした。
100円は裏面印刷の色から「裏紫10円」、10円は猪が描かれたことから「裏猪10円」、5円は武内宿禰が中央にいることから「中央武内5円」とも呼ばれます。
1円のみ、対応する金貨が作られなかったため、金との兌換紙幣も作られませんでした。
新体制は1円貨幣がないまま施行され、1円のみ銀貨でやりとりする時代が続きます。
1円の兌換券だけがやけに寿命が長かったのはそのためです。
種類 | 画像 | 買取価格 |
---|---|---|
甲号兌換銀行券100円(裏紫100円)万葉記号 |
未使用:5,000,000円 |
|
甲号兌換銀行券100円(裏紫100円)アラビア記号 |
未使用:700,000円 |
|
甲号兌換銀行券10円(裏猪10円) |
未使用:550,000円 |
|
甲号兌換銀行券5円(中央武内5円)万葉記号 |
未使用:220,000円 |
|
甲号兌換銀行券5円(中央武内5円)アラビア記号 |
未使用:280,000円 |
乙号兌換銀行券
昭和43年、贋作対策として5円の兌換銀行券のデザインが変更されました。
乙号兌換銀行券5円と呼ばれるそれは、当時はまだ珍しい透かしを採用した紙幣でした。
表面左側の唐草模様の中に大黒の透かしがあり、「透かし大黒5円」の愛称があります。
種類 | 画像 | 買取価格 |
---|---|---|
乙号兌換銀行券5円(透かし大黒5円) |
未使用:250,000円 |
弊社では、「乙号兌換銀行券5円(透かし大黒5円)」を15000円で買取った実績があります。(買取日:2023/11/08)
改正兌換券
日本政府は昭和17年に「改正兌換券」と呼ばれる200円札、5円札を発行しました。
このふたつはそれぞれ、発行にいたった理由が異なっています。
まず、藤原鎌足が描かれた200円札は、貨幣不足の予防策として作られました。
昭和金融恐慌の苦い経験から、あらかじめ高額な紙幣を保持しておくことにしたのです。
菅原道真5円札の方は、新しく導入された乾式印刷を採用するために発行されました。
デザインは1次5円札と大きく変わり、裏面中央の桜印とアラビア数字がなくなっています。
種類 | 画像 | 買取価格 |
---|---|---|
改正兌換券200円(藤原200円) |
未使用:3,500円 |
|
改正兌換券5円(2次5円) |
未使用:1,500円 |
弊社では、「改正兌換券200円」を2500円で買取った実績があります。(買取日:2023/11/29)
大正小額紙幣
大正時代に入ると、急激に少額貨幣の需要が高まり「大正小額紙幣」が発行されました。
額面は50銭、20銭、10銭の3種類です。
日本の経済は敗戦以降悪化する一方でした。
それが大正時代に入るころにようやく上向き始め、経済は活発になっていきます。
その影響で、今度は少額の貨幣が不足し始めてしまうのです。
釣銭を渡すことができず、切手やはがきで代用されるほどでした。
既存の1銭硬貨や5銭硬貨を追加製造しても間に合わず、それらより額面が大きい新紙幣を作るに至ったのです。
種類 | 画像 | 買取価格 |
---|---|---|
大正小額紙幣50銭 |
未使用:2,000円 |
|
大正小額紙幣20銭 |
未使用:6,000円 |
|
大正小額紙幣10銭 |
未使用:500円 |
大正兌換銀行券
大正4年以降、兌換銀行券のデザインは一新されました。
10円札、5円札、1円札が変更になっています。
また、大正6年には20円金貨に対応する20円兌換券が発行されました。
このデザイン変更は、透かし大黒5円札と同様に贋作対策でした。
1円紙幣は、これを期に紙幣の通し番号を漢数字からアラビア数字に変更しています。
その特徴から「アラビア数字1円」とも呼ばれます。
種類 | 画像 | 買取価格 |
---|---|---|
大正兌換銀行券20円(横書き20円) |
未使用:270,000円 |
|
大正兌換銀行券10円(左和気10円) |
未使用:35,000円 |
|
大正兌換銀行券5円(大正武内5円) |
未使用:35,000円 |
|
大正兌換銀行券1円(アラビア数字1円) |
未使用:300円 |
改造兌換銀行券
明治21年、食害にあった大黒札に代わって「改造兌換銀行券」が発行されました。
これ以前のお札と違い、人物の肖像が使われるようになったのもこの頃からです。
明治22年には改造兌換銀行券の1円札も作られています。
この1円札は「改造一円」と呼ばれ、現在も使用可能な紙幣の一種です。
種類 | 画像 | 買取価格 |
---|---|---|
改造兌換銀行券100円(めがね100円) | 準備中 |
1,000万円以上 |
改造兌換銀行券10円(表猪10円) |
未使用:1,000,000円 |
|
改造兌換銀行券5円(分銅5円) |
未使用:800,000円 |
旧兌換銀行券
日本銀行が発行したお札の中では最古の種類になります。
100円、10円、5円、1円の4種類がありますが、このうち1円札のみが今も使える紙幣です。
強度上げる名目でコンニャク芋の粉を使って作られていました。
しかし、それが仇となってネズミや虫に食べられてしまう事件が多発したそうです。
そのため、明治18年から明治21年の短い間しか作られていません。
食害によって減ってしまった分もあり、残存枚数がとても少ない種類です。
種類 | 画像 | 買取価格 |
---|---|---|
旧兌換銀行券100円(大黒100円) | 準備中 |
1,000万円以上 |
旧兌換銀行券10円(大黒10円) |
未使用:2,000,000円 |
|
旧兌換銀行券5円(裏大黒5円) |
未使用:1,000,000円 |
改造紙幣
明治通宝には、紙質が弱さや変造しやすさといった問題がありました。
そうした問題を解決するべく作られた紙幣が「改造紙幣」でした。
肖像に使われた神功皇后は第14代天皇の皇后だった方です。
西暦にして言えば169~269年頃の人物となります。
当時の明治天皇ではなく神功皇后が使われた理由には様々な説があります。
天皇の肖像を使うのが畏れ多かったという話が一般的です。
しかし、明治天皇が写真嫌いだったために、残っている写真はモンタージュが多くなっています。
天皇の姿を正確に知る手段がなかったために、肖像を使えなかったという面白い説もあるんです。
種類 | 画像 | 買取価格 |
---|---|---|
改造紙幣10円(神功皇后10円) |
800,000円 |
|
改造紙幣5円(神功皇后5円) |
未使用:750,000円 |
|
改造紙幣1円(神功皇后1円) |
未使用:250,000円 |
|
改造紙幣50銭(大蔵卿50銭) |
未使用:150,000円 |
|
改造紙幣20銭(大蔵卿20銭) |
未使用:35,000円 |
新国立銀行券
明治9年、国立銀行条例の公布により新紙幣の発行が決定されました。
「新国立銀行券」として5円札と1円札が作られています。
この条例公布にあわせて、日本全国に153の国立銀行が設立されました。
紙幣の裏面には銀行名が記載されていて、銀行によって希少性が違います。
種類 | 画像 | 買取価格 |
---|---|---|
新国立銀行券5円(かじや5円) |
美品:150,000円 |
|
新国立銀行券1円(水兵1円) |
美品:100,000円 |
旧国立銀行券
明治初期の日本では、民間の金融機関を育成する名目で国立銀行条例が公布されました。
国立銀行の設立と合わせて、共通のデザインの「国立銀行券」を各銀行に発行させています。
額面は20円、10円、5円、2円、1円の5種類でした。
本来は、そのままでも使用可能な紙幣として発行されたものでした。
しかし、実際は銀行に紙幣を持ち込んで従来の貨幣と変える人ばかりだったようです。
種類 | 画像 | 買取価格 |
---|---|---|
旧国立銀行券20円 | 準備中 |
800万円以上 |
旧国立銀行券10円 |
400万円以上 |
|
旧国立銀行券5円 |
400,000円以上 |
|
旧国立銀行券2円 |
200,000円以上 |
|
旧国立銀行券1円 |
未使用:100,000円 |
明治通宝
日本の紙幣で、西洋式の印刷技術を用いて作られた始めての紙幣です。
地の模様はすべてドイツのフランクフルトの工場で印刷し、日本では「明治通宝」の押印だけをしていました。
そういった経緯から、ドイツ生まれという意味を込めて「ゲルマン札」という別名も使われます。
額面は100円、50円、10円、5円、2円、1円、半円、20銭、10銭の9種類と多岐にわたります。
額面の文字、紙幣の色、紙幣のサイズが違うので、見分けることは難しくありません。
しかし、実際に使うとなると話は別です。
デザインが似通っているせいで、一目で判別しづらくなっています。
色も似たものが多く、大量にやり取りするにはかなり不便でした。
さらに、紙の質があまりよくなかったために、破損や変色が相次ぎました。
これは貨幣を流通させるうえで大きな問題となります。
そこで日本政府は、これ以降の紙幣は自国内で製造すべく動き出すのです。
弊社では、「明治通宝1円」を2000円で買取った実績があります。(買取日:2024/02/10)
旧札の価値が上がる記番号
1代前の紙幣などの比較的新しめなものは、まだ古銭としての価値は低く、買取価格も額面通りになります。
ですが、そういった紙幣でも記番号次第でプレミア価値がつくことがあるんです。
それでは、どんな記番号だと買取価格が上がるのか解説していきます。
1番
レアな記番号のなかでも特別な1枚です。ただし、近年の日本紙幣の1番は、日本銀行が設立した貨幣博物館に収蔵されます。
そのため、世の中にでることはありません。今回紹介した旧札であれば、記番号1番のものが市場に出てくる可能性はあります。
ゾロ目
なかでも777777は縁起の良い番号として高価格がつきやすくなっています。また、数字の左右についているアルファベット次第でさらに価値が上がります。A222222Aのように、アルファベットも揃っている場合です。
これは、アルファベットをふたつ以上使うようになったC号券以降の要素になります。
キリ番
100000や200000のように、キリの良い番号のことをキリ番といいます。
ですが、キリが良ければなんでもいいというわけではありません。
上一桁以外は0が連続しているものが対象となります。
つまり、110000や120000といった番号は対象外です。
階段
特に1から始まる「123456」のような番号が人気です。「876543」と数字が減っていく場合は逆階段となります。階段と同様の価値があるものとして扱われます。
こちらもやはり1を含む「654321」が人気です。
左右対称
「A123456A」など、左右のアルファベットが左右対称なものを指します。これはC号券以降の紙幣にのみ現れる要素です。
「A-A」や「ZーZ」の組み合わせが人気ですが、どの組み合わせでも価値は上がります。
左右対称のみではなく、「ゾロ目」や「階段」と組み合わさると、より高価値です。
記番号以外にも高価買取になるもの
レアな記番号以外にも、紙幣の買取価格を上げる要素があります。
どれも市場に出回りにくいものや、一部の紙幣にしかないものです。
その分プレミア価値が高く、買取価格も大きく上がります。
見本
使えないように「見本」と書かれていたり、パンチで穴を開けたものです。本来、市場に出回っていいものではないのですが、なぜか市場に姿を見せることがあります。通常は出回らないものということで、非常に高価なものとして扱われます。
無効券
そのため、新たな紙幣の発行が必要になったにも関わらず、発行は出遅れてしまったのです。そこで、貨幣不足への対策として旧札で代用することになります。
使用可能な紙幣である旨を書いた証書を貼ったものだけを使えるようにしたのですが、ここで新たな問題が発生しました。それは証書の偽造です。偽造証書が貼られた紙幣は、「偽造」や「無効」といった判が押され、無効券という扱いになったのです。
こうした無効券は、現在ではプレミア価値のある紙幣として扱われ、とても高い値段で取引されています。
帯付き
帯とは、紙幣を100枚もしくは1000枚単位でまとめる際に使う帯封のことです。
銀行のロゴや担当者の印鑑があれば、出所のはっきりとした紙幣である証拠になります。
さらに、未使用品であることを示す証拠にもなるため、買取価格アップにつながります。
帯は外さずにそのまま保管しておきましょう。
エラー紙幣でさらに買取価格アップ!
紙幣を発行する際、印刷や裁断でのエラーが発生することがあります。
そういったエラーの痕跡が残る「エラー紙幣」は、レアな商品として高額取引されるんです。
高額買取のチャンスを逃さないためにも、紙幣のエラーについても知っておきましょう。
位置ズレ
福耳
紙幣を裁断する際、用紙が折れていたりすることで発生するようです。
不要な部分が大きい程買取価格が上がるほか、裁断位置を示す線や、色調確認用のカラーバーが残っているとより高価になります。
記号違い
「記号違い」は、紙幣の表と裏に書かれている記番号が異なっているものです。
記番号は順番につけているものなので、本来はズレるようなものではありません。
それは表でも裏でも変わらず、双方が一致しないのは非常に珍しいケースです。
そのため、これもプレミア価値のあるエラー商品として扱われています。
世界の旧札
日本の市場であっても、海外の古紙幣は頻繁に取引されています。
近年、よく取引されている海外紙幣をいくつかご紹介しましょう。
オーストラリアドル
1988年を境にポリマー幣に切り替わっていきました。
古い紙幣は、日本国内では新しいポリマー幣に交換できません。
それどころか、オーストラリア国内でも中央銀行本店でしか交換対応していないのです。
そのため、オーストラリアドルの旧札はそのままでは使えません。
もし見つけたら、使うことは考えずに売ることを検討しましょう。
香港ドル
ただ、日本での外貨両替は対応していない店舗が多数です。
買取であれば対応可能な業者が多くなります。
両替よりも手軽にできるため、買取業者の利用がおすすめです。
台湾ドル
台湾の旧札は現地でも使用できず、銀行での交換が必要です。
日本では両替に対応していない店舗も多く、新貨幣と交換しにくいお札です。
しかも、両替のレートが低いため額面通りとはいきません。
買取業者に依頼したとしても同額程度となります。
より、利用しやすい方を選択するのがいいでしょう。
インドネシアルピア
インドネシアでは2016年に紙幣が一新されました。
旧札もまだ使用可能ですが、数年後には使えなくなると発表されています。
それが何年後になるかはまだ明確になっていません。
そのため、日本国内でも両替対応している店舗は他の旧札に比べて多いです。
買取業者でも取り扱われているので、よりお得な方を選びましょう。
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