100円銀貨の重さは何グラム?現行硬貨との違いや現在も使用可能かを解説
100円札が100円硬貨へと変更され、日本で初めて発行された100円玉「100円銀貨」をご存知でしょうか。100円銀貨はコレクターの人気が高く、資産価値の高い古銭です。
この記事では現在の100円玉と100円銀貨の違いをわかりやすく紹介し、お手持ちの100円銀貨を利用したい場合の注意点についても解説します。
目次
100円銀貨の重さは何グラム?
100円銀貨は4.8グラムで、現行の100円玉と同じ重さです。また大きさも直径22.6mmと現行の100円玉と変わりません。
100円銀貨は日本で最初に発行された100円硬貨(旧100円玉)です。
硬貨の大きさや重さなどはコインの認識に強い影響を与えるため変更せずに、時代に合わせてデザインや材質だけが変更されてきました。
逆に言えば、現在の100円玉と比べてやけに軽いな、あるいは小さいなと思った場合、偽物の可能性があります。
※参照:100円貨(銀) | 日本銀行
100円銀貨の偽物を見分ける方法については、別の記事にて詳しく紹介していますので、ぜひ合わせてご参照ください。
現行100円硬貨の重さ
現行の100円硬貨です。
昭和42年から発行され、直径22.6mm、重さ4.80gで、表面には桜がデザインされています。
※出典:百円白銅貨幣 | 財務省
100円銀貨の重さ
昭和32年、日本で初めて使われだした100円硬貨「鳳凰100円銀貨」です。
直径22.6mm、重さ4.80gで、表面には鳳凰が、裏面には日章と桜がデザインされています。
また、昭和34年からはデザインを稲穂に変えた通称「稲100円銀貨」が発行されました。
※出典:百円銀貨幣(鳳凰) | 財務省
現行の100円玉と100円銀貨の違い
現行の100円玉と100円銀貨の間には、主に材質と資産価値(コレクター需要)という面で大きな違いがあります。
材質と資産価値について違いを詳しく紹介します。
材質の違い
現行の100円玉は白銅ですが、100円銀貨は銀と銅の合金であり、銀が60%ほど含まれています。
そのため貨幣価値自体が銀の市場価値に連動するので、銀がよほど値下がらない限り、どれだけ汚れていても100円銀貨には常に額面以上の価値が存在することになります。
100円玉 | 材質 | 重さ | 直径 |
現行の100円玉 | 白銅/銅75%、ニッケル25% | 4.8g | 22.6mm |
100円銀貨 | 銀と銅の合金/銀60%、銅30%、亜鉛10% | 4.8g | 22.6mm |
価値の違い
日本で最初に発行された100円玉は、銀貨であること、その歴史的背景や鳳凰のデザインが印象深いことから非常にコレクター需要が高い古銭です。
また、2年後の昭和32年に発行された2番目の100円玉である「稲100円銀貨」も、製造枚数の少ない発行年のものに関しては高いコレクター需要があります。
そのため現行の100円玉と違い、100円銀貨は未使用品であれば数千円の値が付く可能性があり、さらに完全未使用の昭和32年銘鳳凰100円銀貨であれば、1万円前後で取引されることもあります。
100円銀貨の銀含有量や市場価値について、より詳しく別の記事で紹介する予定です。
100円銀貨は現在も使用できる?
100円銀貨自体はもう発行されていませんが、現在でも貨幣としての価値は失っていません。
以下の財務省のページに書かれているように、稲穂銀貨でも鳳凰銀貨でも「普通の100円玉」として利用できる硬貨です。
ですが、いくつかの硬貨読み取り機に対応していないことや、額面以上の値段で取引されていることから、交換・売買をして現行の100円玉に変えてから使用することをおすすめします。
100円銀貨を利用する際の注意点について紹介します。
自動販売機では使用できないことがある
100円銀貨のような古銭は、自動販売機や両替機で使えない可能性が高いです。
自動販売機などの中に入っている硬貨識別センサーでは、厚さや大きさ、重さはもちろん磁気特性といった材質で正規の硬貨かどうかをチェックしています。
このセンサーは現在一般的に流通している硬貨を対象としており、すでに発行されていない100円銀貨を正しく読み取れません。
セルフレジも使用できない可能性がある
コロナの流行を機に、多くのスーパーで最新型のセルフレジが導入されました。
しかしセルフレジは自動販売機と同じく、通常流通していない古い硬貨がシステム未対応の可能性があるため注意が必要です。
どうしても100円銀貨などの古銭を利用したい場合は、セルフレジではなくレジスタッフやサービスカウンターで両替できるか相談するようにしましょう。
使用するよりも交換・売却がおすすめ
100円銀貨はまだ貨幣の価値を失っていない</bため、銀行に持っていけば現在流通している100円玉と交換してもらえます。
セルフレジや自動販売機で利用できないリスクや、店頭スタッフが見慣れない古銭に戸惑う可能性もあるため、そのまま貨幣として使いたい場合は銀行で交換してもらうほうがよいでしょう。
ただ100円銀貨はコレクション人気が高く、額面以上で買い取ってもらえるケースが多いです。
せっかくの希少古銭ですので、古物商に持ち込んで査定・売却することをおすすめします。
アンティーリンクでは、古銭市場に詳しい専門家が取引を行っています。
古銭市場にあまり詳しくない方でも安心して古銭を売却することができますので、100円銀貨の売却を検討されている方は、ぜひアンティーリンクまでご相談ください。