万延小判の本物と偽物の見分け方

万延 小判とは?価値や偽物との見分け方を解説

アンティーリンクでは、これまで数多くの蔓延小判の査定を扱ってきました。
これまでの実績をもとに、本物と偽物の見分け方、真贋の見極めのポイントを公開します。

基本的な見分け方

万延小判はどの小判よりも小さいため、万延小判かどうかを判別することは容易です。
量目を減らしたため極小サイズですが、金の品位は以前の天保小判とあまり変わりません。

また献上品として作られたものは、槌目が細目のものと荒目のものがあります。

万延小判の状態は、未使用/準未使用/極美品/美品/並品/劣品に分けられます。
鋳造量が少なく、状態の良いものほど市場価値が高額です。

裏面の刻印の組み合わせ(大五、大吉など)によっても、価値が大きく変わります。
高い価値が付くために、偽物も多く出回っています。

万延小判の本物と偽物を見分けるポイントは3つです。

POINT

  • 刻印を確認
  • 重さを確認
  • 肌(質感)を確認

この3つを押さえれば、万延小判の本物を見分けられるようになります。
では実際に、3つのポイントを画像を見ながら検証してみましょう。

刻印を確認する

小判にはオモテ面、ウラ面に様々な印が打たれています。これが刻印です。
万延小判を見極める際は、刻印がはっきりしているかの確認が非常に重要です。
万延小判では桐紋に注目します。

万延小判刻印の比較

本物は桐紋が力強く凹凸がはっきりしています。
偽物は桐紋が浅くのっぺりとして平面的です。
本物と比べると、デフォルメ(簡略化)されている感じもありますね。
桐紋に限らずその他の刻印も、同じような傾向になっています。

このように、刻印に注目することで、本物と偽物を見分けることができます。

重さとサイズを確認する

万延小判を見極めるポイントとして、重さやサイズをしっかりチェックすることが大切です。

万延小判の基本情報

  • サイズ:約30×20㎜
  • 重さ:3.3g
  • 品位:金574、銀426

本物の万延小判は重さが3.3g、サイズは約30×20㎜で、偽物の場合はこの規定サイズから外れていることがあります。
摩擦や損傷によって多少重さが変わることはありますが、大幅に違う場合は偽物の可能性を考えましょう。

今回は貨幣商協同組合鑑定書付きの本物と、レプリカを比較していきます。

それでは重さを実際に計ってみましょう。

万延小判重さを比較

本物は3.30gです。公称値とぴったりですね。
3.25〜3.35gの範囲であれば、本物だと判断できます。

レプリカは3.20gと本物の許容範囲から外れています。
これだけで、偽物だと判断できます。

小判の「肌」を確認する

古銭業界では、貨幣表面の質感を「はだ」といいます。
万延小判を見極める際に、肌も注目してみてみましょう。

たとえば本物の万延小判は長い年月を経ているため自然な経年変化によるくすみや輝きの変化が見られるのですが、反対に新品のように光沢が強すぎる場合、偽物である可能性があります。

また、偽造品や修復された小判には表面に不自然な加工の痕跡が残っていることがあります。
特に槌目や艶が一部だけ不自然に異なる場合は修復や偽造が疑われるので、本物の写真と見比べて気になる場所はないか十分観察しましょう。

それでは、実際に本物とサンプルの肌を比較してみます。

万延小判の肌の比較

本物の肌は、細かな傷はありますが、金独特の艶があります。
槌目が力強く、彫った感じが出ています。

偽物の肌は、拡大写真右側の方をよく見ると、金が剥げています。
また槌目は浅く、間隔もまばらです。

以上のように、小判の肌(表面)を観察することで、本物と偽物の見分ける判断材料になります。

万延小判の本物偽物の見分け方 要点まとめ

以上が万延小判の本物/偽物の見分け方でした。

記事の重要ポイントを要約します。

  • 小判の中で最も小さい
  • 状態・刻印の組み合わせで価値が変わる
  • 真贋は3ポイントで判別

そんな万延小判ですが、その鋳造量が少ないため偽物が多く出回っています。
弊社では郵送買取のほか、LINEによる無料査定も行なっています。
万延小判の真贋についても、ぜひお気軽にご相談ください。