10万円金貨の重さは何グラム?直径や厚みも種類ごとに解説

10万円金貨の価値はその重さに比例します。
本記事では、昭和61年と62年発行の天皇陛下御在位60年記念10万円金貨と平成2年発行の天皇陛下御即位記念10万円金貨の重さや直径、厚みについて詳しく解説します。
それぞれの金貨が持つ特徴や価値にどう影響しているのかを紹介します。
金貨の購入を検討している方や買取店のみなさまにとって、これらの情報は購入・買取の参考になれば幸いです。
- 古銭鑑定士
-
2012年、古銭買取専門店「アンティーリンク」を創業し、古銭の買取・販売を始める。
2022年、日本唯一の古銭鑑定機関「貨幣商協同組合」に加盟
現在は古銭鑑定士として、テレビ等メディア出演多数
▶︎詳しいプロフィールはコチラ。
目次
10万円金貨は何グラム?

10万円金貨は何gですか?

天皇陛下御在位60年記念10万円金貨は20.15gで、
天皇陛下御即位記念10万円金貨は30.02gです。
10万円金貨の重さは、2種類あります。金貨の重さの違いは、発行された時期や記念する出来事によって異なります。
1つ目は、1986年(昭和61年)と1987年(昭和62年)に発行された「天皇陛下御在位60年記念10万円金貨」で、重さは20.15グラムです。
2つ目は、1990年(平成2年)に発行された「天皇陛下御即位記念10万円金貨」で、こちらは30.02グラムです。
どちらの金貨も純金(純度99.99%)で作られており、その重さ=金含有量となりますので、価値を決める重要なポイントとなっています。

ただ、規定公表値は御在位10万円金貨は20g、御即位10万円金貨は30gとなります。
上図を見てお分かりの通り、2種類の10万円金貨はそれぞれ“裸(ハダカ)”の金貨となっていますが、一般的に市場に出回っている10万円金貨はブリスターパックと呼ばれる専用のプラスチックパックで梱包されていますので、それを含めた重さも計っておきましょう。
上の写真の通り、ブリスターパックを含めると御在位10万円金貨の重さは21.08g、御即位記念10万円金貨では32.42gと、手元の計りでは計測できました。
ブリスターパックの重さはおよそ1g、御即位10万円金貨についてはブリスターパックの重さはおよそ2.3gということが分かりました。
ブリスターパックのない10万円金貨はむしろ珍しかったりもするので、重さを計って本物か偽物かを判別したいというときには、ぜひ上記の重さを参考にしてくださいませ。
昭和天皇御在位60年記念10万円金貨の重さとサイズ、厚さ
昭和天皇御在位60年記念10万円金貨の重さは、ブリスターパック有の場合は21.08g、パック無の場合には20.15gでした。
では、続いてサイズ(直径)や厚みについても計測していきましょう。
手元の計測器では、直径は29.9mmで、厚みは2.0mmでした。

公表されている規定値は、直径30mmで、厚さは規定値として公表されていません!
もし、偽物か疑わしい10万円金貨があったら、このあたりの数値と比較して大きな乖離がないか確認するようにしましょう!
平成2年発行 御即位記念10万円金貨の重さとサイズ、厚さ
平成2年に発行された御即位記念10万円金貨の重さは、ブリスターパック有の場合は32.42g、パック無の場合には30.02gでしたね。
では、続いてサイズ(直径)や厚さを計っていきましょう。
上の写真のとおり、手元の計測器では、直径は32.9mmで、厚さは2.4mmでした。

公表されている規定値は、直径33mmで、厚さは規定値として公表されていません!
弊社でも、10万円金貨を買取させていただく際に、かなり摩耗していたり、過度に傷がついているものがあって、デザインや刻印が識別しづらく、特に厚さの情報があったら1つ真贋判別の手がかりになるなと思い、今回いろいろと計測してみました!
参考:10万円金貨(30g)の価値を徹底解説!現在の相場や高価買取のポイントをチェック
身近なものと比べたら?10万円金貨の重さ
10万円金貨の重さを具体的にイメージするために、身近なものと比べてみましょう。
日常生活で触れる機会の多いものと重さを比べることで、金貨の重量感をより実感できるはずです。
20グラムと30グラムの金貨それぞれについて、分かりやすい例を挙げてみます。
20グラムの金貨
天皇陛下御在位60年記念10万円金貨の重さ20グラムは、以下のようなものと同じくらいです。
- 単三電池1本
- 500円玉3枚
- 玉ねぎ(Sサイズ)の1/5個
- 6枚切りの食パン1枚
- そら豆4粒
- 板チョコ半分弱
20グラムの金貨の重さをより具体的にイメージできたでしょうか。そこまで重いものではないことがわかりますね。
30グラムの金貨
天皇陛下御即位記念10万円金貨の重さ30グラムは、次のようなものと同じくらいです。
- 単一電池1本
- 500円玉4枚
- 玉ねぎ(Sサイズ)の1/3個強
- 小さめのピーマン1個
- 小さめのアスパラガス
- Mサイズの卵の卵白(殻を除く)
30グラムの金貨は、20グラムの金貨よりも少しだけ重いことがわかりますね。
重さがポイント!10万円金貨の価値
10万円金貨の価値を決める最も重要なポイントは、その重さです。純金でできているため、重さが増えるほど価値も高くなります。
しかし、重さ以外にも価値に影響を与えるポイントがあります。
ここでは、金貨の価値と重さの関係について詳しく見ていきましょう。
金の純度と重さの関係
10万円金貨は、純度99.99%の純金で作られています。
この高い純度は、金貨の価値を保証している大切な価値基準です。1グラムあたりの純金の価値は、金相場によって日々変動しますが、おおよそ8,000円から9,000円程度です。(2024年9月頃)
つまり、20グラムの金貨なら16万円から18万円、30グラムの金貨なら24万円から27万円程度の純金としての価値があることになります。
重さによる価格の違い
10万円金貨の買取価格は、その重さによって大きく変わってきます。
一般的に、以下のような価格帯で取引されています。(2024年9月頃)
30グラムの金貨(天皇陛下御即位記念)
- 買取価格:約30万円~35万円
- メルカリやヤフオクなどの個人間取引:約35万円~40万円
価格は金相場や需要によって変動するため、実際の取引時には最新の相場を確認することが大切です。
重さ以外に影響するもの
10万円金貨の価値は、重さ以外でも判断されます。
主に次のようなポイントが査定されています。
- 保存状態
- 付属品の有無
- 希少性
- 金相場
様々なポイントを総合的に考慮して、最終的な買取価格が決定されるのが10万円金貨なのです。
10万円金貨の重さを知る方法
10万円金貨の正確な重さを知ることは、価値を判断する上でとても大切なことがわかりました。
ここでは、自宅でできる簡単な測定方法と、より正確に測るためのプロへの依頼について解説します。
自宅でできる測定方法
自宅で10万円金貨の重さを測る方法として、以下の方法があります。
- キッチンスケールを使用
- 郵便物用はかりを利用
- スマートフォンアプリの活用
キッチンスケールや郵便物用のはかりを使う場合は、0.1グラム単位で測定できるものや、郵便局で使われているような小型のはかりを使いましょう。
アプリで重さを測れるものもありますが、精度には注意が必要です。
もし自宅で測定する場合は、いくつか注意点もあります。
まず、清潔な平面で測定し、周囲の風の影響を受けないようにすることが大切です。
金貨を直接スケールに乗せると傷つく可能性があるため、柔らかい布の上で測ることをおすすめします。
何回か測って、平均値を取ることで重さの精度を高めましょう。
正確な測定はプロへの依頼がおすすめ
より正確な重さの測定と価値の評価を行うためには、専門業者への依頼をおすすめします。プロが使う高精度の測定機器で、正確な重さを測ってもらいましょう。
また、プロに依頼することで、重さだけでなく金貨が本物かどうかも同時に判断してもらえます。最新の金相場や市場動向を踏まえた価値評価をしてもらいましょう。
10万円金貨の買取価値は重さで決まる
10万円金貨の価値は、主にその重さによって決定します。
20グラムの金貨と30グラムの金貨では、約10万円もの買取価格の差が生じることがあります。また、重さ以外にも保存状態や付属品が価値に影響を与えます。
自宅で簡易的に測ることもできますが、正確な評価を得るには専門業者への依頼がおすすめです。
もし10万円金貨を持っているという方は、重さと状態を確認し、高額買取の時期に適正な価格で取引することが重要です。
アンティーリンクではLINEにて無料の査定を行っています。
プロの目による鑑定がしたい方はぜひお問い合わせください。
- 投稿タグ
- 10万円金貨