武内宿禰のお札7種類を一覧比較|発行年・サイズ・価値の違い
武内宿禰が描かれたお札は、発行済みのものだけで7種類あります。
1円札・5円札・200円札があり、発行年、サイズ、記番号、希少性が異なります。
手元のお札を見分けたい方は、まず下の一覧表で額面と大きさを確認してください。
目次
武内宿禰が描かれたお札7種類の一覧
武内宿禰のお札は、明治から昭和にかけて発行されました。
発行済みの7種類を、古い順にまとめます。
| 発行年 | 画像 | シリーズ | 種類 | 額面 |
|---|---|---|---|---|
| 1889年(明治22年) | ![]() |
改造兌換銀行券 | 改造兌換銀行券1円 | 1円 |
| 1899年(明治32年) | ![]() |
甲号兌換銀行券 | 甲号兌換銀行券5円 | 5円 |
| 1916年(大正5年) | ![]() |
大正兌換銀行券 | 大正兌換銀行券1円 | 1円 |
![]() |
大正兌換銀行券5円 | 5円 | ||
| 1945年(昭和20年) | ![]() |
兌換券 | 兌換券200円 | 200円 |
| 1943年(昭和18年) | 不換紙幣 | 不換紙幣1円 | 1円 | |
| 1944年(昭和19年) | ![]() |
改正不換紙幣 | 改正不換紙幣1円 | 1円 |
正式名称と通称
古紙幣の取引では、正式名称とは別に通称で呼ばれることがあります。
通称は、図案や記番号、裏面の色などの特徴を表した呼び方です。
| 正式名称 | 通称 | 通称の由来 |
|---|---|---|
| 改造兌換銀行券1円 | 漢数字1円 | 記番号が漢数字 |
| 甲号兌換銀行券5円 | 中央武内5円 | 武内宿禰が券面中央 |
| 大正兌換銀行券1円 | アラビア数字1円 | 記番号がアラビア数字 |
| 大正兌換銀行券5円 | 大正武内5円 | 大正期の武内宿禰5円札 |
| 兌換券200円 | 裏赤200円 | 裏面が赤い彩紋 |
| 不換紙幣1円 | 中央武内1円 | 武内宿禰が券面中央 |
| 改正不換紙幣1円 | 中央武内1円 | 武内宿禰が券面中央 |
武内宿禰のお札のサイズ比較
明治期の漢数字1円と中央武内5円は、85mm前後の縦寸法で大きさが近い紙幣です。
大正武内5円で小型化し、戦時中の中央武内1円は70×122mmまで小さくなりました。
一方、裏赤200円は97×188mmで、7種類の中でもっとも大きい紙幣です。
漢数字1円とアラビア数字1円、不換紙幣1円と改正不換紙幣1円は、それぞれ同寸のため記番号も確認してください。
| 通称 | サイズ | 注釈 |
|---|---|---|
| 漢数字1円 | 85×145mm | アラビア数字1円と同寸 |
| 中央武内5円 | 85×146mm | 1円札2種と近い大きさ |
| アラビア数字1円 | 85×145mm | 漢数字1円と同寸 |
| 大正武内5円 | 73×130mm | 大正期に小型化 |
| 裏赤200円 | 97×188mm | 7種類の中で最大 |
| 不換紙幣1円 | 70×122mm | 7種類の中で最小、改正不換紙幣1円と同寸 |
| 改正不換紙幣1円 | 70×122mm | 7種類の中で最小、不換紙幣1円と同寸 |
不換紙幣1円と改正不換紙幣1円は同じ中央武内の図案ですが、通し番号の有無などで区分されます。
武内宿禰のお札は現在も使える?失効状況の比較
武内宿禰が描かれた7種類のうち、1円札4種類は現在も有効です。
5円札2種類と兌換券200円は失効しており、支払いには使えません。
| 種類 | 現在の扱い | 日本銀行資料の記載 |
|---|---|---|
| 改造兌換銀行券1円(漢数字1円) | 有効 | 現在有効 |
| 大正兌換銀行券1円(アラビア数字1円) | 有効 | 現在有効 |
| 不換紙幣1円(中央武内1円) | 有効 | 現在有効 |
| 改正不換紙幣1円(中央武内1円) | 有効 | 現在有効 |
| 甲号兌換銀行券5円(中央武内5円) | 失効 | 1939年(昭和14年)3月31日通用停止 |
| 大正兌換銀行券5円(大正武内5円) | 失効 | 1939年(昭和14年)3月31日通用停止 |
| 兌換券200円(裏赤200円) | 失効 | 1946年(昭和21年)3月2日通用停止 |
日本銀行の資料では、裏赤200円は「丙二百円券」として掲載されています。
同資料で発行開始年月は1945年(昭和20年)8月とされているため、一覧表の発行年も1945年へ修正しました。
7種類の見分け方と特徴
券面の額面とサイズを確認すると、7種類を大きく絞り込めます。
とくに裏赤200円は97×188mmと最大で、ほかの券種よりも一回り大きい紙幣です。
1円札は4種類ある
武内宿禰が描かれた1円札は、漢数字1円、アラビア数字1円、不換紙幣1円、改正不換紙幣1円の4種類です。
漢数字1円とアラビア数字1円は同じ85×145mmですが、記番号の表記と発行時期が異なります。
中央武内1円は70×122mmで、通し番号があるものが不換紙幣1円、通し番号が省略されたものが改正不換紙幣1円です。
5円札は2種類ある
5円札は中央武内5円と大正武内5円の2種類です。
中央武内5円は85×146mmで、武内宿禰が券面中央に描かれています。
大正武内5円は73×130mmで、7種類の中でも小型です。
裏赤200円は最大額面・最大サイズ
裏赤200円は、武内宿禰が描かれた発行済み紙幣の中で最大額面の200円札です。
裏面に赤い彩紋があることから、裏赤200円と呼ばれます。
大きさも97×188mmで7種類中もっとも大きく、希少性の高い紙幣として知られています。
武内宿禰はなにもの?
武内宿禰とは、「古事記」や「日本書紀」に登場する伝説上の人物です。
蘇我氏、平群氏、紀氏、葛城氏などの中央豪族の祖とされています。
武内宿禰は、景行・成務・仲哀・応神・仁徳の5代の天皇と神功皇后に仕えたと伝えられています。
長寿や忠誠の象徴としても語られ、武内大臣の名で紙幣の肖像に採用されました。
武内宿禰は、一円札だけでなく5円札や200円札にも描かれました。
とくに一円札では、1889年に発行された改造兌換銀行券1円から1958年の発行停止まで、69年間にわたって肖像に採用されました。
ひげをたくわえた肖像から、当時は子どもたちに「ヒゲの武内」と親しまれたといわれます。
武内宿禰が紙幣の肖像に選ばれた理由
武内宿禰が初めて紙幣に登場したのは、1889年に発行された改造兌換銀行券1円です。
明治期には、古代日本にゆかりのある人物を紙幣の肖像に採用する方針がとられました。
国家への忠誠や政治的な手腕を備えた賢臣として伝えられる武内宿禰は、紙幣の肖像にふさわしい人物と考えられたのです。
その後も複数の額面に採用され、発行済みでは7種類のお札に描かれました。
発行されなかった武内宿禰の紙幣
発行済みの7種類とは別に、武内宿禰が描かれた未発行券もあります。
戦後の情勢変化により発行に至らなかった「い五百円券」がその一例です。

製造はされたものの、銀行券として発行されることはありませんでした。
未発行券は、上記の発行済み7種類の一覧には含めていません。
武内宿禰のお札の価値を決める要素
武内宿禰のお札の価値は、種類、保存状態、記番号、希少性で変わります。
特に中央武内5円や裏赤200円は希少性が高く、状態によっては高額査定につながることがあります。
手元のお札がどの種類か分からない場合は、額面・サイズ・記番号を確認したうえで、各券種の詳細ページを参照してください。
折れや汚れがある紙幣でも価値が付く場合があるため、自己判断で処分せずに査定へ出すことをおすすめします。
武内宿禰のお札に関するよくある質問
武内宿禰が描かれたお札は何種類ありますか?
漢数字1円、中央武内5円、アラビア数字1円、大正武内5円、裏赤200円、不換紙幣1円、改正不換紙幣1円があります。
武内宿禰のお札で最も大きいものはどれですか?
サイズは97×188mmで、発行済みの7種類の中で最も大きい紙幣です。







































