500円玉の偽造対策がすごい!旧硬貨との比較や見分け方も解説
500円玉には高度な偽造防止技術がされていることを知っていますか?
この記事では、500円玉の偽造対策の進化や、新旧硬貨の違い、さらには偽造硬貨の見分け方まで、詳しく解説していきます。
目次
500円玉が偽造されやすい理由
500円玉は、日本の硬貨の中でも特に偽造のリスクが高いとされています。
なぜ500円玉が偽造のターゲットになりやすいのか、その理由を探ってみましょう。
高額な硬貨だから
500円玉が偽造されやすい最大の理由は、その高額な価値にあります。
日本の硬貨の中で最も高額である500円玉は、偽造者にとって魅力的なターゲットとなります。一枚あたりの利益が大きいため、手間をかけて偽造する価値があると判断されやすいのです。
また、500円玉は紙幣と比べると偽造の難易度が低いと考えられがちです。このことも、偽造者が500円玉をターゲットに選ぶ理由の一つとなっています。
近年では「韓国500ウォン玉」を「日本500円玉」に偽造するということが大きな問題となりました。
詳しくは「韓国の500ウォンと日本の500円玉はそっくり?違いや見分け方、偽造防止との関連性も解説」でまとめています。
日常的に使用され流通量も多いから
500円玉は、日常生活で頻繁に使用される硬貨です。
自動販売機やコインランドリー、駐車場など、様々な場面で活躍します。この高い流通量も、偽造のリスクを高める原因となっています。
大量に流通しているため、偽造硬貨が紛れ込んでも発見されにくいです。
また、日常的に使用されるため、一般の人々が硬貨を細かくチェックする機会が少ないことも、偽造者にとっては好都合なのです。
進化する500円玉の偽造防止技術
500円玉の偽造防止技術は、時代とともに進化を続けています。旧500円玉から新500円硬貨へと移行する中で、その技術は飛躍的に向上しました。
ここでは、旧500円玉と新500円硬貨の偽造防止技術の違いを簡単にまとめ、それぞれの特徴を詳しく見ていきます。
旧500円玉の偽造対策
旧500円玉(1982年から2021年まで発行)の偽造対策は、当時としては最先端のものでした。
具体的には以下のような偽造対策がされています。
- 特殊合金の使用
- 縁の溝加工
- 精密な刻印
- 電磁的特性
- 潜像技術
これらの技術により、旧500円玉は長年にわたって偽造防止の役割を果たしてきました。
しかし、技術の進歩に伴い、より高度な偽造防止策が必要となってきたのです。
新500円硬貨に搭載された最新技術
2021年に発行された新500円硬貨は、最新の偽造防止技術を搭載しています。
その主な特徴は以下の通りです。
- バイカラー・クラッド構造
- 微細レーザー加工
- 異形斜めギザ
従来の500円玉に加え、新たな偽造防止技術が採用されています。これらの新技術により、新500円硬貨の偽造はこれまで以上に困難になりました。
また、これらの特徴は偽造防止だけでなく、硬貨の識別性向上にも役立っています。
偽造500円玉の見分け方
偽造500円玉は、一見本物と区別がつきにくい場合があります。
しかし、いくつかのポイントをチェックすることで、偽造硬貨を見分けることができます。
ここでは、偽造500円玉の見分け方と、疑わしい硬貨を見つけた際の適切な対処法を解説します。
チェックすべきポイント
偽造500円玉を見分けるためのチェックポイントは以下の通りです。
- 重さと大きさ
- 縁の溝
- 表面の模様
- 色合い
- 磁石につかないか
- 軽くたたいた時の音
まず、重さを確認しましょう。
約7グラム、直径26.5mmが基準です。明らかに軽かったり、サイズが違う場合は要注意。
縁の溝も重要で、旧硬貨は均一な溝、新硬貨は斜めのギザが特徴です。
表面の刻印もチェックしましょう。本物は精密な模様がはっきり見えます。
色合いは適度な光沢があるのが正常。黄ばみや光沢の欠如は疑わしいです。
また、磁性にも注目しましょう。本物の500円玉は磁石に反応しません。
最後に、硬貨を軽く叩いて音を確認。他の硬貨と明らかに違う音がすれば注意が必要です。
これらのポイントを総合的に見て、偽造の可能性を判断しましょう。
疑わしい硬貨を見つけた時の対処法
偽造が疑われる500円玉を発見した場合の対処法を紹介します。
まず、即座に最寄りの警察署に通報することが重要です。偽造硬貨の使用や所持は犯罪行為となるため、迅速に対応しましょう。
警察が到着するまでの間、疑わしい硬貨は安全に保管しておきましょう。
ただし、証拠保全のため、素手で触ることは避けてください。また、硬貨を入手した場所や状況、日時などの詳細を可能な限り記録しておくことも大切です。
警察での初期調査後、必要に応じて造幣局などの専門機関で鑑定を受けることになります。店舗経営者の場合は、従業員や他の店舗にも注意を促すことが重要です。
適切な対処をすることは、偽造硬貨の流通防止への貢献だけではなく、自身の法的リスクも回避できます。
疑わしい硬貨を見つけた際は、冷静に行動しましょう。
要注意!レア500円玉と偽造硬貨は全然違う
レアな500円玉と偽造硬貨を混同しないように注意しましょう。
レアな500円玉は、その希少性や歴史的価値から高値で取引されることがありますが、これは合法的な硬貨です。一方、偽造硬貨は違法であり、その所持や使用は犯罪行為となります。
偽造硬貨は、本物の500円玉を模倣して不正に製造されたものです。外見は本物に似せていますが、先ほど紹介したチェックポイントで見分けることができます。
レア硬貨と偽造硬貨を区別する際は、専門家の意見を求めることが最も確実です。
コイン専門店や造幣局での鑑定を受けることで、その硬貨が本物かどうかや価値を正確に判断することができます。
まとめ: 500円玉偽造対策の重要性
高額で流通量の多い500円玉は偽造のターゲットになりやすいです。最新の技術を駆使した偽造防止策により、その安全性は大幅に向上しています。
新500円硬貨に搭載された最新技術は、偽造をほぼ不可能にする高度なものです。しかし、500円玉を使う私たちも偽造硬貨の特徴や見分け方を知っておくことが大切です。
疑わしい硬貨を見つけた際の適切な対処法を取ることで、偽造硬貨の流通防止に貢献できます。
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